toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-02-15
■ [notice]アクセス制限
昨日、またまた切込隊長さんからリンクを張っていただいたのですが、それに由来するアクセスがサーバ負荷の許容限度を超えたということで、"kiri.jblog.org"ドメインをリファラとするアクセスについては403エラー(アクセス禁止)となるよう、レンタルサーバ屋さんが設定を変更した結果、一部アクセスが拒否される事態(リンク元が切込隊長さんですから、分量的には拒否された方がむしろ多かったのではないかと思います)となってしまいました。当面、切込隊長BLOG(ブログ)〜俺様キングダムでリンクしていただいた場合には、リンクをクリックするのではなく、右クリックでコピーしたURIをブラウザのアドレス欄にペーストしてもらう対応をお願いせざるを得ませんが、中長期的には別途対応したいと考えております。ご面倒かとは存じますが、よろしくお願いします。
#以下はwebmasterと同じくweb24.jpのホスティングサービスを利用されている方向けの話ですが、tDiaryは今回ほどのアクセスの集中がなくてもかなり負荷がきついとのことですので、このような問題が起こるリスクは避けられないようです。同社からいただいたメールでは、MovableTypeであればほぼ大丈夫ということですので、これからブログ等を立ち上げる方がいらっしゃれば、MovableTypeかそれよりも負荷の軽いものを選択するようお薦めいたします(なお、念のため申し添えますと、web24.jpはシステムの信頼性やサポートの誠実さでお薦めのホスティングサービスです)。
■ [misc]女子アナ
上のエントリのような事態が起こった原因としては、切込隊長さん自身の影響力もさることながら、そのエントリに付された数々のコメントや、[R]Richstyles!からもリンクを張っていただいたことに鑑みるに、滝川クリステルに負うところも大だったようです。
#[R]Richstyles!では、別途「実はwebmasterがバカでした(続々々・バカには正しくバカと言おう)」についても引用いただきました。webmasterこそ、[R]Richstyles!のエントリに触発されて自らの誤りに気付くに至ることができ、感謝しております。
しかし、それほど入れ込んでいるわけでもないアナウンサーを紹介して注目を集めるというのも因果なものです(笑。もちろん気に入っているかいないかでいえば十分気に入っていますが)。ちょっと前までなら、女子アナといえば小倉弘子か大橋未歩か、と思っていましたが、1/10放送の「草なぎ・おすぎとピーコの女子アナ2005大人の女になりなさいよ!SP」を見て以来、斉藤舞子が一押しです。ニセ披露宴の司会で物怖じせずに妙に冷静な態度だったりしたところなど、今後が非常に楽しみです(フジだけにあまり勘違いさせないよう育ててほしいものです)。
#転用防止のためでしょうか、各局の公式ページの女子アナの写真はそろいもそろって写りがいまいちなものを使ってるんですねぇ。
■ [misc]ホリエモン
月旦評で取り上げようと思いつつもかなわず今に至ってしまった彼ですが、このまま行くと何を今さらな観察になってしまいそうな気がしてならないので、骨子だけでも公表させていただきます。
- 彼が口にする目標はいつも、時価総額を世界最大にしたいとか、世界一の金持ちになりたいとか(あのビル・ゲイツだって、本心はどうだか知りませんが少なくとも表向きにはそんなこと言わないのに)。彼には○○がしたいっていうのがないですよね。金を稼ぐのは、やりたいことができた結果ついてくるものではなくて、それ自体に価値があるような主張です。
- かつての恋人や友人と袂を分かった話、そこまで正直に話すなんてすごいなんて評価もあるけど、「それが正しい選択だった」って彼自身に言い聞かせる自己正当化(無意識なんでしょうけれど)ですよね。お金と女性の話にしても、じゃあお金持ちになる前はって、「いい女」には見向きもしてもらえなかったようなことを言ってみたり、あきらめないことが大事で狙った相手が最終的に落ちなかったことはないって言ってみたり。彼が納得できるフィクションで自らの思い出を置き換えて、コンプレックスをなかったことにしているだけ。でもそれって、コンプレックスを克服したのではなく、抑圧して目をそらしているだけなんですけどね。
- 結局、目標とすることができる人に巡り会ったことがないんでしょうね。目標だというからには、今はその人に自分が及ばないことが前提になりますけれど、彼にとって他人は必ず自分より劣っていなければならなくって、その結果自分を礼賛するか、それとも嫉妬して自分を不当に排除するかのいずれか(彼より優れている人は、存在していないのではなくって、彼がその存在を認められないだけだと思うのですが)。だからこそ、具体的にやりたい何かではなく、漠たる世界一というステイタスの形でしか人生のゴールのイメージが浮かばないんでしょう。
- となると、世界一の金持ちというのは、彼にとって実は目指すものではなくって、アイデンティティの確認なんですね。彼の中では自分が世界で一番優れているのだから、自分は世界一の金持ちになって当然といいますか、世界一の金持ちになってやっぱり自分は世界で一番優れていたんだと、自己評価はやっぱり正しかったのだと安心したいのでしょう。予定調和といいますか、ヴェーバー流の資本主義の精神といいますか、外部世界を内部世界に合うように変えるといいますか。
- だから、例えば先ほどのお金と女性の話にしても、普通の人間ならあんな言いぐさは自分の恋人にとって非常に失礼な言いぐさだと思うはずですが、多分彼にはそういう自覚はないのでしょう。預言(not予言)が実現して奇跡が起こり異教徒が改宗するように、自らの能力が金持ちという凡人にもわかる形で顕現したから、恋人は蒙を啓かれて自分に惹かれたんだと思ってるのではないかと。
- でも、これってどう考えても今の彼が幸せだと思う将来にはつながらないんです。こんなにわかりやすくコンプレックスを丸出しにしていれば、彼を持ち上げてお金を引き出したい人から見れば口説き方がたちどころにわかるでしょうから、金の切れ目が縁の切れ目となるまで骨の髄までしゃぶられ、尻の毛まで抜かれて終わりでしょう(あ、でもコンプレックスを抑圧している人間は得てして猜疑心も強いですから、そんじょそこらの小悪党では相手にならないでしょうけれど、持っている金が増えれば増えるほど寄ってくる悪党の質も上がりますから)。
- もちろん、真摯にコンプレックスに向き合って克服できれば、それはとても幸せなことなのでしょうけれど、彼の強烈に抑圧された人並み外れたコンプレックスはあの異常なまでのヴァイタリティの源ですので、克服してしまってはその活力は失われてしまうでしょうし、それは今の彼が望むはずもない結末でしょうから。
- 以上のwebmasterの見立てが外れるとすれば、彼のコンプレックスがwebmasterの想像以上のもので、例えば朱元璋や豊臣秀吉クラスのものだった場合ではないかと考えております。
■ [economy][pseudos]トンデモ#5:週刊東洋経済・エコノミスト
日本を代表するビジネスマン向け2大経済誌ですが、第5代主幹は草葉の陰で泣いてるでしょうし、The Economistからは名称変更請求が来るんじゃないでしょうか、マジで。
東洋経済(2005.2.19)
最近の「狭義デフレ派」内での流行なのでしょうか、量的緩和はあくまでプルーデンス目的(金融システムの安定性確保)的であってマネタリー目的(金融政策)ではないという理解は。そりゃマネタリーだとすれば、デフレが継続している現段階で量的緩和をやめる理屈は立ちませんが・・・(じゃあ「時間軸効果」ってどういう趣旨で言ってたの、とは聞いちゃいけませんかそうですか)。
というわけで、「狭義デフレ派」の論客、「だだちゃ豆派」の加藤出さんの見解です(「量的緩和が招いた日銀資産膨張と感覚マヒ」(p28))。まずは日銀職員に対する印象から。
身内の話で恐縮だが、筆者の母は若いころ(昭和20年代)地方銀行の資金繰りセクションで事務員をしていた。(中略)しかし日銀某支店の若い担当者の態度は「威張って威張って、それはひどいものだった」という。母は現在70代半ばだが、半世紀も前のことを、いまだに恨みがましく愚痴るほどである。
(中略)
しかし、資金供給は強制できない。金融機関に不必要な資金を借りてもらうため日銀のスタッフの物腰は自然と柔らかくなる。今やその口調はセールスマンのように優しい。おカネを借りてくれた金融機関に対しては感謝の言葉が自然と出てくる。
いや、態度がよくなっただけでも量的緩和はポジティブに評価すべきじゃないですか、母親の恨みを雪ぐことができたということで(笑)。
冗談はさておき、日銀自身、かつては長期国債買い切りオペを増額するのは、あくまで、資金供給オペの未達(いわゆる「札割れ」)が多発するケースなど、所要の資金供給を円滑に実施するうえで必要と判断される場合
だとか、今年は長期国債の買い切りを増額していませんが、それがなくても資金供給を増やすことが可能だという判断があったということです
だとか明言していたわけで(しかも「あの」須田審議委員の講演で)、札割れが起きるなら長期国債買切オペ額を増やせば、日銀職員がそんな卑屈にならなくても金融機関はお金を借りてくれますよ(笑)。
で、続いてプルーデンスなお話。
量的緩和策は金融システム危機時には、分厚いセーフティネットとして働いたが、4月にはペイオフ全面解禁が始まる。これは政府の「金融危機終了宣言」のはずだ。今、金融機関は札割れを通じ、「過剰な流動性供給はもうけっこう」と集中治療室を出たがっている。しかし、日銀はデフレ対策との区別が不明瞭なまま、量的緩和という資金繰りの"人工呼吸器"を金融機関にあてがい続けようとしている。
だから、いつどこで誰がプルーデンスのために量的緩和を実施したと言っているのでしょうか? 量的緩和はwebmasterが知る限り金融政策決定会合でしか決まっていないはずです。例えば日銀の株式買取(これはプルーデンスだと日銀自身が言ってます)はわざわざ金融政策決定会合をいったん終わらせて、形式的に通常会合に切り替えて決定したのですけれども、そうした手続で決まった量的緩和ってありましたっけ?(法律的に細かいことを言えば、金融政策として量的緩和を決めていない場合、金融政策を日銀は何ら決定していないということになって、日銀法違反になっちゃうんですけどね。何でも弁護すればいいってものではないでしょうに。)
#日銀法第17条第2項では、「議長は、委員会の会議のうち第15条第1項各号に掲げる事項(以下この章において「金融調節事項」という。)を議事とする会議については、政令で定めるところにより、これを定期的に招集しなければならない」と定められています。さすがに、定期的に招集しなければならない会議をそうしなかった場合の罰則は、そんなことが起こるとは立法時には誰も考えてなかったでしょうから定められておらず、サボっても刑務所にぶち込まれたりはしませんが。あ、厳密に言えば招集しさえすればよくて、議決はしなくていいとも読めますね(笑)。
ついでに札割れについて追記しておきますと、例えば市場金利が5%のときに、6%のレートで資金供給しようとすれば(要すれば高い金利で貸す)そのオペは札割れするでしょうし、4%のレートで資金吸収しようとすれば(要すれば安い金利で借りる)これまた同じです。オペといっても取引なんですから相対的な需要供給関係が札割れするかどうかに影響するのは当然で、札割れというのは今のレート=短期金利ゼロでは借りたくない(もっと安いレートなら借りる)、といっているだけのことです(だから、ゼロ金利制約にひっかかっていない長期物ならオペが成立するわけです)。
最後に量的緩和を解除すべき理由です。
長期、短期の国債を大量に購入し続けた結果、今や日銀の資産規模は世界最大に膨張した。FRBの1.7倍にまで肥大している。デフレ下の中央銀行とはこんなものと達観してしまうと、そこから感覚マヒが始まってくる。われわれは平常時の平衡感覚を保ち続ける必要があるはずだ。
・・・全世界的に見ても数十年に1回しか発生しないデフレを「平常時」と呼ぶ方が感覚マヒしてませんか?
エコノミスト(2005.2.22)
舞台は変わって櫨浩一「『金融引き締めが遅れ、長期金利急上昇』の可能性大」(pp70-71)です。量的緩和は金融システム不安対策だの札割れが起きているから資金供給は難しくなってきているだのといった話は上の加藤さんと同じですが、それ以外にも、以前触れた家計の逸失利益154兆円問題などにも触れています。
繰り返しは避けて結論を見ますと、表題のとおり長期金利上昇が怖いよ、ということです(樹形図で言えば「金利懸念派」ですね)。その理由は、量的緩和の解除が可能となるのはデフレ脱却が誰の目にも明らかとなったときで、タイミングは最善の時期よりは遅れ気味となるに違いない
とのこと(その割には、じゃあいつが「最善の時期」なのよということには触れていないのですが)。金融緩和をやめることに政治が口を出すなって金融政策だってマクロ経済の一環でしょうとか(金融政策決定会合への政府代表者出席権だってあるんだし)、累積デフレギャップを考えればそんなに金利があがるとは思えないとかいろいろあるのですが、最凶なのは量的緩和解除をしても大丈夫だという彼の主張の根拠となるであろう次の一文です。
当座預金残高の引き上げが大した効果を持たなかった以上、その低下が景気に与える影響は無視できる程度だ。
ろくに食事もとれず栄養失調に陥った人に、「食事を少しだけ増やしても大した効果がなかった以上、その低下が健康に与える影響は無視できる程度だ」などと言えるものなのでしょうか? 対照実験をしているわけでなし、目に見える効果がなかったことだけをもってして、それなかりせばより悪くなっていたはずのものを食い止めていたのではなく、真に効果がなかったことなど証明できるはずもないというのに・・・。
#このほか、篠原先生の「郵政民営化の徹底で国債は暴落しないか」(pp40-43)においては、デフレによる税収低下が大量の国債発行の原因であり、インフレターゲットへの日銀の極度の嫌悪感に基づくマイルドインフレによる経済状態の改善という考え方の欠落が重大な政策上の盲点だ、と喝破されているのですが(同旨の主張を以前からされていますが)、その先に行くと、なんで郵貯のような安定国債保有主体がいなくなると国債暴落のおそれがあるだの、それに備えるために永久国債を発行しろだのといった方向に行ってしまうのかなぁ・・・。
■ [history][book]「禁苑の黎明」(「紫禁城の黄昏」)完訳版のネット上復刻
非常にすばらしい試みだと思いますので紹介したいと思います(ブログ形式なので、画面で一番下にあるエントリから上に向かって読み進みます)。
しかし、岩波書店が「紫禁城の黄昏」として意図的に抄訳で出版し、そこに余計なオピニオンがついているといって憤るのはわかりますが、そうしたことを書いたりしてはせっかくの歴史的資料に「色」がついたものと見られてしまうのが避けられずいかがなものかと。私は入江氏に言いたい、原著に忠実に訳してくれさえすれば、後の判断は我々がすると、あなたのオピニオンを読むために本を買っているのではなく、著者の書いた文章が読みたいのだと
主張するのであればなおさら、自らの「余計なオピニオン」(や自著の公告)を付けずに公開する慎ましやかな態度の方がよほど共感を得られると思うのですが(そういう主張は別ページにすればいいんですよ。まあお金を払っているわけではないので、あくまで文句ではなくサジェスチョンですが)。
#青空文庫で公開した方がいいような気も。
●ところで話題悄然(笑 の山田優ブログですが
http://blog.livedoor.jp/sbox_yy/
コメントもエントリーもできないじゃないか!
このアクセス数をみるかぎり、切込隊長とbewaadさんがphoto bookでもだしたほうが売れるんじゃないの? 山田優本だと「おまえらのオピニオン読みたいんじゃなく、優ちゃんみたいんだからどけ!」と怒られたりして。
現在「禁煙の黎明」を復刻作業しているものです。
歴史認識においては「色がつく」ことは、立場の表明です。
また、それ「立場」を見えないようにしてあたかも歴史的意義のある資料を公開したいだけのように見せかけるのであれば、それは欺瞞です。
岩波が隠す。
私たちが暴く。
岩波が何故隠したか・・・私たちは隠した向こうの意図にせまりたいからこういった試みをしているのです。そこには最初からオピニオンが存在するのです。
スタンスを明らかにすること。
貴方のおっしゃる「色」を明確に打ち出すこと。
私たちが広告している本なども、評価しているということを表すこと(西尾先生の意図ではなく、管理人の自発的行為ですが)も、含めて
・・・・正直にやっております。
>tanakahidetomiさん
まず、表に出すことから始めました。
「優ちゃん」がいることを隠されていたので、まず連れ出すこと、なぜ隠されていたかを説明すること・・・・にしています。
>年上の長谷川さん、はじめまして。
細かいことですが、お書きになっている「禁煙の黎明」ではなく「禁苑の黎明」でよろしいでしょうか?
すみません、ご挨拶もしておりませんでした。
はじめ・・・あ、二回目・・・です。
水をさされたような気持ちになってしまい、ちょっと失礼な物の言い方をしてしまいました。ごめんなさい。
あらら・・・・ほんとだ。禁苑です。
取り上げていただいて、有り難うございました。
>tanakahidetomiさん
・・・それはさすがに企画が通らないでしょう、売れ行きが全く見込めないでしょうから(笑)。
>年上の長谷川さん
はじめまして。コメントありがとうございます。せっかくの意義深い試みなので、より多くの人に見てもらった方がいいのではないか、と思った次第です。