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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-04-04
■ [law]人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その11)
以下を「 非常識を超えて、もはや恐怖 『人権擁護法案』が暗示する人権を弾圧する社会の到来」(@ys(櫻井よしこWebサイト!)3/26付)のコメントに投稿したいのですが(trackbackは受け付けていないようですので)、「コメントする」のリンクをクリックしてもコメントできるようになりません。理由などご存知の方いらっしゃいますでしょうか?
コメント失礼いたします。私、bewaad institute@kasumigasekiというサイト(http://bewaad.com/)の管理人をしておりますbewaadと申します。日頃より櫻井様のご活躍拝見させていただいております。
さて、コメントと申しますのは、このエントリにつきまして、若干の事実関係(法案の条文解釈)についてお手伝いができるのではないかと考えまして、投稿する次第です。
まず、メディア規制条項についてです。ご指摘のとおり第42条第1項第4号ロ(1)及び(2)においては、メディアによる「つきまとい」等や電話取材等が規定されておりますが、これらの行為の対象は、同号イ(1)から(3)までにおいて、犯罪被害者、少年犯罪者、そして犯罪者・犯罪被害者の家族に限られており、(少年犯罪者を除きますと)犯罪者本人は対象となっておりません。
加えて、「継続的に又は反復して行い、その者の生活の平穏を著しく害する」ことが要件とされておりますので、そもそも接触が許されないというものでもございません。
続きまして、人権侵害の定義についてです。ご指摘のとおり第2条第1項における定義は曖昧ですが、他方、ご指摘のような事情聴取、立入検査といった手続の対象には、単に人権侵害というだけでは該当せず、第44条第1項に定義する「当該人権侵害等」というより厳密な定義に該当する必要があります。
また、人権擁護委員には、そうした手続を行う権限は付与されておりません(第44条第2項。なお、それらの権限につきましては、刑事手続のような強制力は認められていないのではないかと拝察しております)。
以上、櫻井様の今後の言論活動の一助となれば、これに勝る喜びはありません(なお、上記で紹介の当サイトにおいて、同じものを掲載させていただきました(http://bewaad.com/20050404.html#p01))。末筆ながら引き続きのご活躍、祈念いたしております。
#このエントリは、以下の一連のエントリの続編です。
- 人権擁護法反対論批判 前編
- 人権擁護法反対論批判 後編上
- 人権擁護法反対論批判 後編下
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その1)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その2)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その3)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その4)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その5)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その6)
- 人権擁護法反対論批判 法案分析編(その1)
- 人権擁護法反対論批判 正誤訂正編(その1)
- 人権擁護法反対論批判 法案分析編(その2)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その7)
- 人権擁護法反対論批判 趣旨説明編
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その8)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その9)
- 人権擁護法反対論批判 法案分析編(その3)
- 人権擁護法反対論批判 リジョインダー編(その10)
■ [politics]ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世聖下逝去
なぜこれが[politics]カテゴリかといいますと、形而下を守備範囲とするwebmasterとしては、教皇庁の政治的意図とその次期教皇選出への影響というものをついつい考えてしまうからです。
普通に考えればイタリア人からの選出になるのでしょうけれども、ヨハネ・パウロ2世のポーランド人という属性を旧共産圏に対して最大限活用してきたという来歴を考えれば、今後教皇庁として取り組むべき宗教的課題=イスラムへの対抗(特に発展途上国において)を見据えて、ヨーロッパ人以外、具体的には中南米、アジア、アフリカ人からの選出という可能性がそれなりにあるのではないかと思います。
#でも、さすがに有色人種は、お膝元の信者がどう受け止めるかを考えると難しいのでしょうけれども。
そんな心の汚れた読み(笑)を抜きにしても、今まで塩野七生作品(「神の代理人」ですとか)などに見られる歴史上のイベントとの印象が強かったコンクラーベをリアルタイムで味わえることは、非常に感慨深いです。さすがはヴァティカン。未だにスイス傭兵に警備させていることもそうですが、その手の臭いに敏感な人間にはそそるものが多いです。
#多分、天皇家関連イベントも、他国からはそのように見られているのだろうと思います。明治時代に作られたものも多いんですけどね(笑)。
関連して、報道などを見てのくだらない感想一覧。
- 「ヨハネ・パウロ」は英語にすればJohn Paulですが、歴史オタ的には海軍提督のイメージが強すぎて、しかもその人生を考えると教皇と同名というのは相当に違和感(笑)があります。ヘヴィメタな人々にとってはレッド・ツェッペリンかもしれませんが。
- 報道ではコンクラーベ構成員である枢機卿を「すうききょう」と発音していたのですが、webmasterにとってのそれは「すうきけい」でした。ぐぐったところ、despera掲示板にて、
1981年の教皇ヨハネ・パウロ2世の来日にともない、教会用語を用いて報道される場合の混乱を避けるため、日本におけるカトリック教会の対外窓口であるカトリック中央協議会(日本カトリック司教協議会)において、「ローマ教皇(きょうこう)」、「ローマ教皇庁(きょうこうちょう)」、「枢機卿(すうききょう)」で統一することを公式に決定、各メデイアに正式に通知したという経緯がございます
というレスが見つかりました。なるほど。・・・? ??? その割には、「教皇」じゃなくて「法王」って報道されているような。 - タイトルで「聖下」としましたが、本件についていろいろ見るまで、webmasterは宗教上高位にある人々への尊称は宗教を問わず「猊下」かと思っていました。語源を見ると確かに仏教由来ですし、イスラム高位者の尊称は「師」を用いており「猊下」ではありませんから、今後はキリスト教関係は「聖下」を使いたいと思います(でも、ATOK17では「せいか」と打ち込んでも変換できなかったりするのですが)。
- コンクラーベ出席可能な枢機卿一覧(via「パパさまに祈りを (その2)来るべきコンクラーベを構成する枢機卿たち」(@天漢日乗4/3付))を見て、塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」第一部の題名「緋衣」とはこのことかと。
>今後はキリスト教関係は「聖下」を使いたいと思います
この辺は伝統の世界ですから,深いことは私も怪しいのですが,「聖下」は「His Holiness」の訳語ということになっていますから,ローマ教皇とか各正教会の総大主教等,各派のトップにしか使わないと思います。
枢機卿は「His Eminence」ですし,大司教などは「His Grace」ですから,猊下,台下,座下,閣下などを適宜使い分けているのではないかと思います。
コメントはできないみたいですね。ディフェンス高いのでしょう。山田優ブログなみ? 笑。
>hakurikuさん
ああ、全くもって浅はかだったのがばれてしまいました・・・。なるほど、そういうところを見ると、日本語の敬語がヨーロッパ語のそれより発達しているというのも分野によりけりだとよくわかりますね。勉強になりました。ありがとうございました。
>韓流好きなリフレ派さん
山田優ブログでは、できもしないコメントができそうなフェイクはありません!!
だいぶ遅いコメントですが。
日本のカトリックの代表であるカトリック中央協議会からは法王ではなく「教皇」を使ってほしい旨申し入れしてはいるそうです。ただ外務省で「ローマ法王台下」を使っておられるなど、日本の非キリスト教関係者には受け入れられていないようです。
「聖下」は日本語(あるいは漢語)として間違えています。
陛下、げいか、殿下、台下など、「場所+下」で敬意を表しているのに、「聖」は場所をあらわす言葉ではありません。
おそらく「His Holiness」の語から、深く考えずにフンイキで訳してしまったんでしょうね。