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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-04-11
■ [law]人権擁護法反対論批判 法案分析編(その5)
今回は、人権委員の罷免自由の1つである「非行」とはなんぞやという若隠居さんのコメントについて考えてみたいと思います。まずは条文から。具体的には第11条です(強調はwebmasterによります)。
第11条 委員長及び委員は、次の各号のいずれかに該当する場合を除いては、在任中、その意に反して罷免されることがない。
一 禁錮以上の刑に処せられたとき。
二 人権委員会により、心身の故障のため職務の執行ができないと認められたとき、又は職務上の義務違反その他委員長若しくは委員たるに適しない非行があると認められたとき。
三 第9条第4項の場合において、両議院の事後の承認を得られなかったとき。
さて、どのような言動がこの「職務上の義務違反その他委員長若しくは委員たるに適しない非行」かというと、実はあまり当てはまりそうなものがないのです。というのも、人権擁護法案においては、人権委員にはほとんど何も権限が与えられていないからです。
faqの(Q3-1)でも書きましたが、「通常の省庁であれば1人の大臣がその省庁のトップとなるところを、合議制の機関が大臣のかわりに省庁のトップとなるようなもの」なので、各種の権限はあくまで委員会に認められるもので、委員長・委員個人には何も認められていないのです。
結局は、守秘義務や政治活動禁止といった服務違反(第13条)か、人権委員会から権限を付与されて行う一般調査、一般救済及び特別調査において、その付与された権限や所定の手続(第85条の規定に基づき定められるもの)を逸脱するか、この2つがあり得るほとんどの「職務上の義務違反」ではないかと考えられます。
では非行はといいますと、放火、殺人、傷害などでしょう(これらは極端ですが、淫行ですとか交通法規違反などはあり得ないとは言えません)。人権委員長・委員は特別職国家公務員なのでそのまま適用されるというものではありませんが、一般職国家公務員の懲戒に関して人事院が定めた「懲戒処分の指針について(通知)」においては、それらが例示されていますので。
非常に重いファイルで恐縮ですが、「衆議院議員長妻昭君提出国家公務員の懲戒処分に関する質問に対する答弁書」でそれらによる処分例が公開されていますので、ご参考まで。自衛隊員と郵便局員の名誉のために補足しておきますと、それら職員の例が多いのは、母集団が多いからであって、それらのモラルの低さを直ちに示すものではありません。
#このエントリは、以下の一連のエントリの続編です。
■ [notice]サーバ障害のご報告
昨日(4/10)11:30から15:00ごろにかけて、サーバ障害によりアクセス不能となっておりました。申し訳ありませんでした。
#そのせいでしょうか、昨日は5週前の日曜日以来のアクセス数3桁でした。もともと土日は少ないようですけれど、皆様、職場でご覧になっているのでしょうか。
■ [WWW]特集*ブログ作法@ユリイカ2005年4月号
生まれて初めて「ユリイカ」を買いました。多分もう2度と買いませんが(笑)。人生最初で最後のイベントの記録を一応。
- 仲俣暁生、鈴木謙介、吉田アミ、栗原裕一郎「激突!はてな頂上作戦」(pp64-102)
- こういう座談会はその世界に属しているかいないかで全く価値が異なるわけで、属していないwebmasterにとっては、部外者でごめんなさい。参加者の誰一人として、はてなで読んだことないですし。
- 内田樹「市場最弱のブロガー」(pp103-111)
インターネットを通じて、ひきこもりがちの人が新しいコミュニケーションを獲得するという一部のお医者さんの楽天的な意見を、ぼくはとってもバカにしている
と山形浩生さんに1999年の時点で蹴倒されている意見を今頃何のひねりもなく持ち出されても。あと、「ネット・コミュニケーションほど『ひとりでは何もできない』ということを日々具体的に思い知らせてくれるメディアは他に存在しない」(p108)って、それは想像力の欠如だってことがわかっているのかなぁ。メディアじゃないけど、日々の食事一つとっても(ロビンソン・クルーソーでもない限り)ひとりではできないんですけど。- 稲葉振一郎「BBSからブログへ」(pp112-117)
- 黒木掲示板がすたれたのは、稲葉先生ももちろんご指摘ではあるのですが、やはり黒木先生が手を引かれたことが大きいのではないでしょうか。いちご経済板も、ドラエモンさん、すりらんかさん、歌舞音曲さんといったコテハンあってのことで、この3名がほとんど書き込まなくなった最近ではやはり低調ですし、戻ってこないと皆が思うようになったらさびれてしまうような気がします。
- 小谷野敦「ミクシィは『出会い系』か?」(pp118-124)
- 小谷野先生がこんなに性善説(笑)だとは意外でした。ネットでぐぐって手抜きする人間は、ネットから離れればぐぐることすらしないでしょうから、ぐぐるだけましじゃないですか(笑)。
- 竹熊健太郎「『たけくまメモ』繁盛(させたい)記」(pp125-130)
- ミニコミ誌が売れないのは、当然流通の問題もあるわけですが、竹熊さんのblogのアクセスが伸びるのは今の竹熊さんがやるからで、ミニコミ誌だって今の竹熊さんがやれば200部を2年かけて捌くことはないと思うのですけれど。
- スズキトモユ「ブロガーがネットを発見する」(pp131-140)
- クリフォード・ストールが10年前(原書出版時)に言ったことを超えるものではありません。
- 上野俊哉+泉政文「接続者のしかばねの上に萌えるもの、あるいは工作者の逆襲?」(pp141-151)
- 部外者でごめんなさいその2ですが、はてなと(オリジナルの)スラドの違いに驚いてもらっても。日本にもスラドがあるってことぐらいちょっと調べりゃわかるでしょうに。
- 北田暁大「『ブログ作法とは何か』とは何か」(pp152-156)
- 相変わらず2ちゃんねるに囚われているようで。数年前はネット上のコミュニティとして均質的な2ちゃんねるしか存在しなかったかのようなミスリードをしていますが、意図的なのでしょうか、それとも無意識なのでしょうか。
- 佐藤真「活字とWebのコンティニュイティ」(pp157-165)
- 部外者でごめんなさいその3。
- 南陀楼綾繁「日記からアクションが生まれる」(pp166-173)
- プライベートの日記と同じ感覚で公開する日記を書くことの危なさが伝わってきません。例えば引用されている某医院の「美人の女医さん」という何気ない一言の持つ危険性ですとか。私小説の系譜なのかもしれませんが、あちらは一応フィクションの体裁ですし・・・。
- 鈴木一誌「遮光された部屋」(pp174-188)
- 部外者でごめんなさいその4。
- ブログ・ガイド100@2005(pp189-227)
- kanryoさんのところが紹介されていましたが(p215)、アクセス数に有意な影響はあったのかな・・・?
■ [book]栗本薫「豹頭王の試練」
100巻記念ということで。個人的には「赤い街道の盗賊」で今の路線が決まったように思います。「風のゆくえ」でケイロニア編が一段落した後、1986年にはこの1冊しか出なくて、その間何度も読み返して、どうにもイメージが変わった気がしてならなかったのを思い出します。多分、アリが作者のそっちのイメージを喚起してしまったからだろうと思っているのですが。
主旨人権擁護法案に関わる、主にブログ上でのやりとりをまとめるページです。まだまだ不十分ですので、協力よろしくお願いします。追記1:人権擁護法案について独自のカテゴリーを作ってあるブログについては、現在のところそのカテゴリーだけの紹介となっている場合があ...
http://bewaad.com/20050411.html#p03 よーするに「すいません部外者で」てな記事大杉。
http://www.bewaad.com/20050411.html#p04 bewaadさんとこを読んで発売されていたことに気付き、早速購入。 自分がチキンなだけに、正反対な破滅型が大好き(例:Vガンダムのカテジナ)。というわけでイシュトバーン好きなpogemutaですが、相変わらずイシュトはいい感じ..
お忙しいなか回答してくださり、ありがとうございます。昨日から、わたしのブログでも「非行」論議をしておりまして、そのなかから見えてくるものもありました。また、人権委員個別の「非行」の問題と、人権委員会の意思としてどう判断するかの問題とが、わたしの頭の中でぐちゃぐちゃになっていたようです。
まずはとにかく、ありがとうございました。
TVタックル見ました?
>若隠居さん
あちらの議論は充実していますね。うちにコメントが少ないのは主の人格の差かしらん・・・orz
>トニオさん
朝日クオリティでしたねぇ(笑)。