toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-05-16
■ [economy][book]R.E.パーカー「大恐慌を見た経済学者11人はどう生きたか」
webmasterが何かを書くまでもなく、次のようなすばらしい書評がすでに世に出ています。
- 「平成不況の教訓」(@SS's Blog1/14付)
- 「R.E.バーガー著「大恐慌を見た経済学者11人はどう生きたか」を読了」(@A.R.N [日記]2/17付)
- 「バーナンキキター!&大恐慌書評」(@Economics Lovers Live4/2付)
まじめな話はこれらに譲るとして、出てくる学者同士の相互評価が非常に面白いです。著者のパーカーが燃料を投下しまくっている(笑)こともありますが、みな功成り名を遂げた人ばかりだから遠慮がないったらありません。
それができるのもパーカー自身が経済学者であるからで、多分どういう燃料を投下すれば一番よく燃えるかわかってやっているのでしょうし、言っても通じると思うからこそ各学者も本音をしゃべってくれているように思います。インタビューを並べただけでは読者が混乱しかねないことを踏まえて冒頭に概説を置いていることも含め、本書の価値の過半はパーカーの功績であるように思います。
少しはまじめな話をしますと、多くの学者が第二次世界大戦の影響を重く受け止めているのがとても印象に残りました。やっぱり同時代人にとっては強い印象に残ったのだなぁといまさらながら。
#ところで品切れになっていたピーター・テミン「大恐慌の教訓」が(少なくともamazonでは)再入荷しています。新しい刷が出たのかな? またジュンク堂にでも行って漁ってこないと・・・。
■ [comic]現在官僚系もふ・第9話
pogemutaさんのご期待に応えて、今日もこれを取り上げてから寝ます(笑)。しかし、次回で終わりそうにないのですが、案外人気あるのでしょうか?
さて本論ですが、天下りの話題がタブーだという認識は、当事者としては余りありません。それが仕事の話題だ、というのは人事担当しかありませんからしょせんは雑談なので、真昼間から職場でよくするような話ではありませんが、そういう話の流れになれば普通に出ますし。
ちなみに、次官の退職金が8,000万円ってそれは今の話です。「柴田理事」のモデルが浦上道彦理事だとすれば昭和49年旧大蔵省入省ですが、ちょっとデータはとれないものの、当時の退職金がそれほどあったはずもありません。
しかし、もっとまずいのは公営企業金融公庫の描写です。その問題点として、「コスト意識の低さ、多額の未回収金、そして民業への圧迫」が挙げられていますが、なぜよりにもよってこれらがおそらく政府系金融機関の中でもっとも当てはまらない公営企業金融公庫にしたのかが非常に疑問です。
#財務省主管じゃないし(共管ではありますが。ちなみに主管は総務省(旧自治省)です)。
コスト意識はよくわかりませんが、未回収金はゼロです。貸付先は地方公共団体で、財政状態が悪化すれば総務省が介入してきますから、その面子にかけて今のところは不良債権化はさせていません。これは完全な事実誤認ですから(しかも固有名詞を出しているので逃げようもありません)、訂正するなら今のうちでは(笑)。
民業圧迫というのも、公営企業金融公庫は乱暴に言えば地方債の共同発行機関のようなものですから、公営企業金融公庫債を買ったり、公営企業部門でない一般の地方債を買ったりと、同様の資金運用が民間金融機関には可能で、これまたかなり的外れな指摘です。というわけで今週は・・・あやまれ!! 公営企業金融公庫にあやまれ!!(AA略)
#いや、公営企業金融公庫に問題がないというわけではないのですが、なんで日本政策投資銀行や国民生活金融公庫にしなかったのかと。それなら、少なくとも外部からそのような指摘をされているのは事実だったのに・・・。
公営企業とはまたマニアックな(笑)。。。
彼らは資金調達こそが仕事なので、発行にかかるコストとか、
マーケットを見るということについて、他の政府系の発行体と比較すれば、
ずいぶんシビアだと聞いたことがあります。
確かにその存在意義について、個人的には懐疑的であるのですが、
(基本的には個別に地公体が起債すべきだろうし、
保証を付けるんだったらそれこそ国債でいいし。。。)
基本的には罪は無い存在ではありますよね(笑)。
解体されて、地公体が個々に起債することが増えれば、
まぁ、組成に係わる金融機関のビジネスチャンスにはなるんでしょうけど、
単なるフィービジネス(投資家からすれば売買コスト)だし、
民業圧迫とか言われてもなぁ、って感じですね。
地方公共団体の略語を「地公体」というのは、初見です。
どこの筋の方かしら。
>地公体
債券売買の世界では通用してたんですけど。。
もしかして、方言?!
ぐぐってみると、たしかに金融筋は「地公体」ですな。
>鰻谷さん
マニアックなところに目をつけたなら、マニアの許容範囲のレベルを維持すれば非常に受けるはずなのに、もったいないというか何というか(笑)。
>「地公体」
旧自治省的な正統派は「自治体」ですね。