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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-06-09
■ [politics]野田発言は嘘?
先日取り上げた野田議員による呉儀副首相はドタキャンではなかった発言について、町村外務大臣がそれを否定したことを受けて、野田議員は中国に阿って嘘をついたのではないかという批判が見られます。例えば次のようなものです。
- 「中国の犬、野田毅の大嘘をスルーするなよ」&「野田毅VS町村外相VS共同通信 嘘吐きは誰?」(@Irregular Expression6/7,8付)
- 「・中国に降った日本の政治家たち 〜毎年の中国詣で何が行われているのか〜」(@アジアの真実6/9付)
これらの論旨は、中国のしでかしたドタキャンという不名誉を雪ぐためにドタキャンでなかったことにしているというものですが、webmasterが疑問に思いますのは、先日は安直に考えてしまい(中国側は既にキャンセルの理由を靖国だとしているわけですから、この野田発言のダメージは少ない
なんて書いてしまいました)気がつかなかったのですが、それが真実であれ嘘であれ、ドタキャンでなかったという共通理解が形成されることが中国政府にとって得ではないのでは、という点です。不名誉が雪げるのに何の悪いことがあろうか、と受け止められる方も多いと思いますが、そもそも不名誉を被ったことの理由を問われれば、中国政府は窮するように思えます。
つまり、実はドタキャンではなかったということとなれば、にもかかわらず当初においてドタキャンであると認めたのは何故だという話になります。ドタキャンしていないにもかかわらずドタキャンしたという不名誉を甘受した現執行部は漢奸扱いされても反論のしようがありません。わざわざ「小日本」に花を持たせたようなものなのですから。
したがって、野田議員が「中国の犬」であるとは、少なくともこの件に関しては、考えづらいのではないでしょうか。中国の犬と言うからには、中国にとってプラスになることを(日本を裏切ってまで)するのでしょうけれども、既述のとおり中国にとってプラスになるとも思えませんし、現にこの野田発言に便乗する動きはまるで見られません。
あまりにも頭が悪くて、「小さな親切大きなお世話」となってしまったということも考えられないではないですが、goriさんがちょっと調べればすぐ白黒ハッキリするような事なのに、一体野田毅衆議院議員はどういう意図で「ドタキャンでなかった」なんて言ったんだ?
といみじくもご指摘のように、嘘の分野の選択としても稚拙すぎるわけですから、いくらなんでもそこまで頭が悪くはないでしょう(笑)。
webmasterが前回この件を取り上げた際、あり得る事実の推測として、野田議員が軽率にも口を滑らせたか、共同通信がオフレコ破りをしたか、という2つの仮説を提示した上、後者ではないかと書きました。このエントリについて、次のようなコメントをいただきました。
野田先生の発言は、日中協会会長として訪中した際に邦人記者に対する記者会見でのものですので、共同の記者さんがオフレコ破りをしたわけではないです。
(略)「呉儀副総理のドタキャンの件は話さなかったのか」とつっこまれ、なかった。それは世間で言われているほどの問題じゃない・・・と問題を沈静化させるため過小評価しようとして、つい口をすべらしたのでしょう。(略)
「それを言っちゃあお仕舞いよ」(6/4付)にいただいたコメント
野田議員が親中派であることはwebmasterも疑いを持っていませんが、そのバックグラウンドから考えても、ドタキャン問題は双方示し合わせてのなあなあなんだから騒ぐ必要はないよ、とつい言ってしまったというシナリオはいかにもありそうです。
というわけで軽率にも口を滑らせてしまった仮説が有力ではないかと思われますが、この立場から、町村外相に「ドタキャンじゃない」説を完全否定された事については何のコメントもしなかったんで野田議員が中国の犬となって嘘をデッチ上げてゴマすってたんだと昨日のエントリーでは結論付けた
というgoriさんのロジックに代案を提示すると次のようなものになるでしょう。
「野田議員は日中双方から、せっかくお互い一番ダメージの少ない方法で沈静化を図っている問題を蒸し返すようなことをしでかしたのだと責められ、もちろん自らの軽率さへの後悔もあり、ドタキャンではなかった発言は少しでも早く忘れ去られてほしいので、町村外務大臣の完全否定には全く触れませんでした。他方で町村外務大臣も(更に言えば中国外交当局も)、本当に野田議員が嘘をついたのであれば本人からも謝罪なりを引き出すべきところ、本当のことを言った彼にそれを強いることもできない上、とにかくこの発言のことを蒸し返すことは避けたいので、一度公式に否定だけはするものの、それ以上は取り上げるつもりはないはずです」
以上から、webmasterがもっとも蓋然性の高いと主観的に考えるシナリオでは、嘘つきは日中外交当局ということになります。しかし、既述の中国と同様、政府が嘘(=ドタキャンではなかったのにドタキャンとした)を言ったことを隠しておきたい日本政府にとっても、野田議員の発言が極めて好ましからざるものであることは前回述べたとおりですので、あれはドタキャンだったという定まった公式見解を覆すことは決してないでしょう。
まあ結局真相は、佐藤優さんではありませんが、将来の公文書公開まで藪の中ではあります。
#ちなみに野田議員にとっても、自分のケアレスミスが忘却されることが一番の望みであり、名誉回復などどうでもいいことなのではないでしょうか。
既出だったらすいません。
http://www.web-arita.com/sui055b.html
>5月25日 中国の呉副首相が河野洋平衆議院議長と会談を
>しているとき、同席していた王毅駐日大使が席を外し、戻って
>きたときには顔色が変わっていたという。小泉首相との会談
>中止の指示が本国から与えられた瞬間だ。
真偽のほどは定かではありませんがドタキャン説のソースのひとつかなと。。。
1.有田さんがガセネタをつかまされた。
2.日中の幹部同士は知っていたが、王毅大使だけが直前まで知らされていなかった。
3.王毅大使は顔色を変える演技をした。
野田先生は忘却をお望みどころか外相と戦う気まんまんのようですよ
中国副首相の会談キャンセル、野田氏が外相発言に反論 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050607ia23.htm
> 野田先生の発言は、日中協会会長として訪中した際に邦人記者に対する記者会見
を
外相は「中国に無用にごまをする」と見なし、
野田氏は「向こうのトップと話をしたが、呉儀副首相の話は一切出さなかった(ので、邦人記者に話したぐらいでゴマすり呼ばわりは心外)」と反論、
てことですか。野田氏は前発言を翻したわけではない。
>isuzukiさん
「取引は現場じゃない、会議室で起こってるんだ」(古いです)ということもあり得ますので、現場の人間にとってドタキャンであることと、意思決定部局においてドタキャンでないことは、両立できないものではないと考えています。
>anonymousさん、村さん
野田議員のこの「反論」も含みが多すぎて解釈に迷うものではありますが、もしうやむやにするのでなく本気で嘘じゃないと反論しようというなら、斜め上にいかれたことを認めます...orz
小生のコメントを大々的に取り上げていただきまして恐縮です。これがきっかけで、省内で情報漏えい者探しが始まったりしないかと心配しております(笑)。
「野田先生が口をすべらした説」が正しいと仮定しますと、当初共同通信以外のメディアが野田発言をとりあげなかったのは、ドタキャン問題で既に大騒ぎしてしまったメディアが、実は日中両政府に一杯食わさていたということに野田発言により漸く気づき、恥ずかしくて続報を打てなかった、ということでしょうか。(笑)
「口をすべらした説」が真実であった場合、外交上もっとも懸念されるのが、日中協会会長という重職を勤める方が、日中両政府からの信頼を決定的に失ってしまったであろう、ということでしょうね。
>外務省の方々の一人さん
エントリを見ただけでは(リンク先コメント欄を参照しないと)わからないようにしたのですが、問題あるようなら削除しますので遠慮なくお伝えください。
で、外交上もっとも懸念されるのは、野田議員がわが身の正当化のみを気にして事前合意済みだと言い張って、日中政府が躍起になってそれを否定する過程でお互いに引っ込みつかなくなることではないかと。だからこそ野田議員には甘んじてうそつきの汚名を引き受けて黙っていてほしいなぁと。日中協会会長も、彼でなくては務まらないものではないですから、余人をもって替えればいいことですし(笑)。
お気遣いありがとうございます。匿名とはいえ、公の場で発言したことに対する自己責任は背負う覚悟です。(というか、たいした発言はしてませんけどね(笑)。)
野田議員も失言と認識しているのかいないのか、町村大臣の発言の本旨からは微妙にそれるような反応を示しているので、なんとなくこのままウヤムヤになりそうですね。
速やかに且つこっそりと余人を持って替えられるようなことがあれば、bewaadさんの仮説を補強する状況証拠になりますね(笑)。
野田議員も、ポスト小泉がアンチ小泉になることに賭けているのでしょうけれども、多分そうはならず、人知れず舞台から姿を消しているような悪寒(笑)。