toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-07-04
■ [WWW][government]落合弁護士への反論
先だって取り上げた総務省・情報フロンティア研究会報告書について、ITmediaニュースにて総務省の担当者が報道はミスリードであるとの説明をしていますが、それは論点のすり替えであると落合弁護士が指摘しています。
落合弁護士の論拠は共同通信記事で、その内容が正しいことが条件となりますが、その条件が満たされている証拠として、落合弁護士はもし、本当に総務省が「ネットに匿名性は不可欠」と考えているのであれば、上記の共同通信の記事は、明らかに「誤報」であり、当然、厳重に抗議するなどして謝罪、訂正を求めるべきですが、そういった動きがあった形跡は何らありません。そういった動きがないこと自体が、総務省の真の意図が匿名性の排除にあることを示していると言えるでしょう
としています。
まず、共同通信記事のすべてが正しいわけでなく、少なくとも一部に誤報が含まれている可能性が極めて高いことを見てみます。当該記事には、総務省は27日、自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた。
という記述があります。ところで、この記事が最初に配信されたのはこのyahooのページを信じるなら6月27日の午前8時39分、それが同9時36分に更新されたとのことです。
まず、8時39分という定時前に、こんな緊急対応案件でもない話について総務省という組織としての決定(実質的には大臣の了解、形式的には決裁の完了。この記事がいずれを指しているのかは知りませんが)をすることは、あり得ないといってかまいません。最初の配信内容が確認できないので、8時39分には「固める予定」で9時36分に「固めた」というものだったのかもしれませんが、にしても取材と配信との間にはタイムラグがあるはずで、このような決定がそのような時間に行われた可能性はきわめて低いものです。
#webmasterの勝手な推測では、出勤途中の総務省関係者か研究会構成員に取材をした結果を配信したのではないかと思います。
さらに、総務省が抗議したかどうか、例の朝日対NHKのような事例ですらメディアは誤報を認めやしないというのに、この程度の「誤報」をそれと認めて謝罪・訂正することなどあり得ないので(特に相手が叩いても怖くない霞が関なら(笑))、少なくとも謝罪や訂正がないことは抗議がなかったことの証拠にはなり得ません。というか、決めてもいないことを決めたと報道されることなど霞が関では日常茶飯事ですから、いちいち抗議しなかった可能性もありますが、その場合抗議がなかったとしても内容が正しい保証にはなりません。
#毎週月曜日は次官の定例会見日ですから、27日にこれについてのやりとりがあればよいのですが、まだ会見の模様がサイトに掲載されていないので確認できません(会見は行われなかったのかもしれませんが)。
もちろんこのような研究会が自主的に立ち上がったわけではなく、総務省としてもそれなりの思惑があったであろうことはwebmasterも否定しません。しかしこと本件について言えば、前回考察したように総務省の思惑を外れた部分があったことをうかがわせる事情はあります。そうした情報の検証なくして、一方的にITmediaの記事(こちらは記名記事、ソースも顕名です)は信頼できないとし、他方で共同通信記事に100%の信頼を寄せるのはいかがなものでしょうか。
ITmediaの記者(岡田有花・・・どこかで聞いたような名前ですね)も含め、上記のような巧妙な論点のすり替えに幻惑された方が少なくないようですが、落ち着いてよく考えてみたほうが良いと思います
とのことですが、webmaster以外にも、例えばITmediaの記事で紹介されている(なぜかサイト名等は伏せられているので、知る人ぞ知るものにとどまっていますが)徳保さんのページのように、ITmediaの記事に先立って報道に疑義を評しているものはあるわけで、落ち着いてよく考えるべきなのはいずれかと感じざるを得ません。
落合弁護士は裁判に携わる身で、しかも検事からの転身です。そのような経歴の方が、一次ソースに当たる人間を「論点のすり替えに幻惑された」と決め付け、他方でご自身は報告書に当たられた形跡もないというのは、落合弁護士のおっしゃる一つの見方の説得力を減じさせるに過ぎないものだとwebmasterは思います。
■ [comic]現在官僚系もふ・第15話
今回はそんなに悪くないと思います。予算の1次ヒアリングでああいう対応はないでしょうけれど、許される脚色の範囲内かと。
むしろここまで「全面戦争」(たかがリークで大げさな話ですが)をあおっておいて、どうやって治めるかの方が気になります。何か妙な解決手段が出てくるような不安が・・・。
■ [comic]現在官僚系もふ・第1巻
pogemutaさんから指令が出たので買ってきました。財務省潜入レポートの様なもの
は全2ページ、建物の印象と、サンダルはいてジャージ着て、エアコンが切れた後用に自腹で扇風機等を買ってます、というもののみで、確かにこれで525円は高いといわざるを得ないでしょう(笑)。
ちなみに最後の広告ページに27歳会社員の意見として、「現役官僚こそ読め!!」とありますが、ネットをやっている連中はご案内のとおり読んでます、はい。ある意味皆様より熱心に(笑)。
私も購入して読みました。ふふっ。今度、ノーガードの方で感想書きます。
お手柔らかにお願いします(笑)。