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2005-08-06
■ [science]こちらこそ信じられない(信じたくない?)
野口さんはアイリーン・コリンズ船長とともに赤いポロシャツ姿。手には船外活動の手袋、マイクに日本の扇子を取り付ける演出も。首相は「時速二万八千キロという速さの環境で仕事ができるなんて信じられない」と話しかけた。野口さんは「四百キロ下に地球がゆっくりと回っています。無重力に慣れると、自分が星になって地球を回っているような感覚です」と答えた。
東京新聞「野口さん『星になったよう』 首相らと交信」(強調はwebmasterによります)
そんなこと言うなら地球だって対太陽では時速10万km/h、(太陽系全体として)対銀河系で時速80万km/hのスピードで公転しているわけで(さらに銀河系全体として・・・)、そんなスピードで動いている環境で仕事ができるなんて信じられないですね(笑)。
結局、なんでこんな発言をしたかを考えてみれば、
- 慣性系と加速度系の区別がついていない。
- 大気圏外において人体に影響を及ぼす程度の空気抵抗(エーテル抵抗(笑)でも何でもいいのですが)が存在すると考えている。
のいずれかですよね、我が国行政府のトップの科学知識レベルは・・・。
#こういったことを言わない野口飛行士はとっても大人だと思います(笑)。
傑作ですね。ひょっとして首相の経済学的センスのなさもこのへんに関係してるかと思うと、笑い事では済まされないですが。いくらなんでもこじつけですか・・・。
ぼけーっとテレビを見ていて、一瞬自分の耳を疑ってしまいました(笑)。官邸サイトをみてもこの文言はテキスト化されていなくて、各紙でもなかなか見つからず、聞き間違いだったかとホッとしたのもつかの間、見つかってしまいまして・・・。
身の回りの事象への主観的感覚を一般化するという意味では、経済関連にも共通する傾向かもしれません。
じつに庶民感覚に溢れていて、よろしいんじゃないですか。
それでも、世界最高水準の科学技術創造立国の実現を目指す日本。
かつて、南極探検に出発する白瀬中尉に、時の宰相・大隈公の曰く、「南方は暑い。さらに、その南にある南極は、もっと暑いだろうから、体に気をつけるように。」 ……。科学オンチは、政治家のデフォ?
>ほえさん
ひねくれた見方をすれば、最近の理科系教育について「ゆとり教育」との関係で危機感が多々表明されていますが、昔の教育もその程度だといいますか、伸びる人間は自分で勝手に勉強するわけで。伸びない人間のためにこそ「ゆとり教育」はいかがなものかと思ってはいるのですが。
>truely_falseさん
そのエピソードは初耳でした。ご教示ありがとうございます。大隈公はオチャメと受け止めてしまうのは贔屓目でしょうか(笑)。
フルテキストがJAXAに出ています。
http://sts-114.jaxa.jp/news/jaxa_rep/jaxa_fd10_vipcall.html
政治家の失言というものは、一部を取り出すことによってひどく見えるというパターンが多いものですが、これは原文のほうがひどい。
この2日後に、解散後の記者会見
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/08/08kaiken.html
で、『約四百年前、ガリレオ・ガリレイは、天動説の中で地球は動くという地動説を発表して有罪判決を受けました。そのときガリレオは、それでも地球は動くと言ったそうです。
私は、今、国会で、郵政民営化は必要ないという結論を出されましたけれども、もう一度国民に聞いてみたいと思います。』(以下略) と言ったことに、開いた口が塞がりませんでした。
解散して国民に聞くのは総理の勝手ですが、ここでガリレオを持ち出すのはいかんでしょう。個別の科学知識以前に、自然法則の探究と政治的意思決定が同じ物だと思っている (または、国民の多くがそれを混同していると見越して煽っている) ということですよ。
>狩野宏樹さん
フルテキスト拝見しました。「時差」は傑作ですね(笑)。
ガリレオの話は、当時の庶民に天動説と地動説のいずれを信じるのかを聞いてみたらどうなるのかを考えてみれば、選挙に勝った場合むしろ郵政民営化=天動説ということになると皮肉られても致し方ないわけで(笑)。まあそれを皮肉と感じられる素養があればこんなことは言わないのでしょうけれども。
モノのたとえですから、自然法則の探求と政治的意思決定が同じだと思ってるわけではないような気もします。
むしろ、民主党も郵政民営化自体に反対しているわけではないような気がするので、
誰でも知ってるような地動説vs天動説と郵政民営化するか否か、とを対比して耳目を集めようということではないかと・・・。
ここまで書いて自分で思ったんですが、かなり贔屓目なバイアスかかってますねw
それはそうと、フルテキストはほんと傑作ですよね。
野口飛行士も「スピードはともかく」で一蹴してますね。
むしろ、あまり触れないことが彼なりの優しさなんじゃないかと。
多分たいして考えていない、というのが一番近いような(笑)。昔読んだ伝記の1シーンが強く記憶に残っているのでしょう。
あと野口飛行士ですが、エントリで書いたように本当に大人だと思います。ここでつっこんだら歴史に残るかも、とかいう誘惑によく耐えられたものだと感心します(笑)。