toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-08-13
■ [government][politics]選挙出馬の合言葉「官僚は構造改革がお好き」
中央官僚出身の新人は10人。総務省と財務省出身者がともに3人ずつで最も多かった。総務省出身者の中では、群馬2区と岐阜5区の候補予定者が旧郵政官僚だ。
自らエントリのタイトルを選んでおきながら、正確には構造改革が好きというより抵抗勢力が嫌いなんだろうなぁと思うわけですが、とまれ、今回の解散総選挙について周囲の人間と雑談すると、どうもwebmasterのような考え方はマイノリティに属するようです。改革を普段から鼓吹するような部局の人間はもちろんですが、俗に政官業(ないし財)のトライアングルといいますが、その一翼を担っているような部局においても、政や業に意に沿わぬ結論を押し付けられ、しかもその結論が正しいものであるかのように説明しなければならない点に不満を持っている人々はそれなりにいます。
構造改革原理主義はルサンチマンの寄与するところが大きいと思うのですが、つまりは霞が関にもルサンチマンが横溢しているわけです。かつてはそれを表に出すと学歴を鼻にかけているとかお高くとまっているといった批判にさらされるおそれがある一方、部内的にもそれなりの余裕やプライドがあり、あえて汚れ役を引き受けているといった心の整理をしていたのだと思います(これはこれで安手のヒロイズムではありますが)。
しかし今では、抵抗勢力を叩くことは正義となり、他方で霞が関にも余裕がなくなってきた結果、汚れ役は押し付けられているのであって、自分たちの本音は違うんだ、といったことを言いたい雰囲気がよく見られるようになっています。といってもやはり学歴を鼻にかけているとかお高くとまっているとか批判されるリスクは霞が関にいる以上つきまとうわけで、選挙への出馬はそうした制約から解き放たれるものだという側面が、出馬する官僚にはあるのではないか、と思います。
同業者で自らの所掌において構造改革を是とする方々において、本当にその改革は積み上げで妥当性を裏付けられるものなのでしょうか? 積年の恨みを雪ぐべく、アプリオリに抵抗勢力の存在自体を悪だとしていないでしょうか? ここ数日このようなことを考えていた中で、ちょうどいいきっかけとなる報道が出たので、予定を変更したテキストとさせていただきました。
というわけで 何のために死ぬか、というのは 何のために生きるか、と同じ事だと 僕...
小泉支持者=改革論者と一言で言っても、同床異夢という感じがします。サッチャーレーガン的な競争原理重視の「正統派」は実業界や知識人には多くても、一般的にはむしろ福利厚生維持=安定を重視するタイプが多数派を占めていて、そのことが小泉政権の世論への配慮にもあらわれているようです(ユニバーサルサービスは維持します、とか、国民の財産は保全します、とか)。リスキーなタイプは常に少数派であると仮定すれば、構造改革を支える人の多くも本音レベルで安定志向であり、改革によって間接的に社会保障が担保されるとする改革派の論理に強く納得するんでしょう。「抵抗勢力」の排除もその手段の一環で、彼らによる税金の無駄遣いを無くし国民のために使おう、という心情の吐露(笑)ですかね。原理的には小泉支持者は経済的勝ち組ばかりでなければならないはずなのに、そうではないことも付け加えておきます。
初めまして。 本エントリーとは直接関係ないのですが、官僚はやはりNPO税制(NPOへの寄附を控除対象とする)は受け入れたくないのですか? 権力の大元である分配権を奪われるから。
一応、自民党のサイトから調べてみたのですが?
郵政民営化に反対した議員の経歴から
山下貴史→元農林水産省官僚
野呂田芳成→元旧建設省官僚、元党道路調査会長
津島恭一→元旧大蔵省官僚、元厚生委員会筆頭理事
小泉龍司→元旧大蔵省官僚
小林興起→元通産省官僚
松宮勲→元通産省官僚
村井仁→元通産省官僚
城内実→元外務省官僚
滝実→元旧自治省官僚
熊代昭彦→元旧厚生省官僚
亀井静香→元警察庁官僚、元建設大臣(橋本内閣)
今村雅弘→元国鉄職員、元党交通部会長
古川禎久→元旧建設省官僚
松下忠洋→元旧建設省官僚
福井照→元旧建設省官僚、党国土・建設関係団体委員会 副委員長
渡辺具能→元旧運輸省官僚
野田毅→元旧大蔵省官僚、元国家委員長(小渕内閣)
(最後の三人は反対ではなく棄権欠席)
官僚出身の方もたくさん郵政民営化に反対していますね。
ご聡明な方なのに印象操作ですか?
大体、自民党の国会議員にはたくさんの元官僚がおられますし
今回の執行部の方針に従って
公認が出るわけですから
郵政民営化賛成でないといけないでしょ?
次は民主党の国会議員を調べましょうか?
民主党は全員郵政民営化反対ですよ?
追加ですが
官僚出身の郵政反対派議員は
13人までが東大のご出身のようですね
ご立派だと思います。
とりあえず
国政にルサンチマンで出るなんて言い切る
官僚機構はよくないと思いました。
単なる感想ですのでお気になさらず。
抵抗勢力に官僚(現業出身は官僚とは言わないような・・・)出身の議員・代議士がいるということと、
本日のエントリのテーマである現職官僚の出馬の裏側にある(かもしれない)心情描写とは何の関係も無いような気がしますが。
もしかして、人生の一時期官僚であったという事実は罪人の刺青のようなもので、
一生揶揄されるべく背負い続けなければならない十字架なんでしょうか。
それよりも、国土交通省から出向で短期間わが社に在職された方が出馬される際、「郵政官僚」だとか「元郵政公社幹部」と
報道するマスゴミが滑稽でなりません。
>yubin (2005-08-13 14:19)
いえ、あなたの言っている事は違います。
カレが自分は役所のマイノリティであると主張されていること
及び、改革派で出馬される官僚の方を
抵抗勢力へのルサンチマンと切り捨てる部分が
おかしいと思っただけです。
まるで、自分はちゃんと根拠を挙げているけど
相手は感情だけで動いているという印象を与えていると
感じられたので。
ここで、ちゃんと根拠を挙げていると書いたように
私はカレが郵政反対として積み上げてこられた議論は
文句のないものだと思います。
ただ、同じように郵政民営化も他の方の議論から
根拠があると感じていますので
あとは立法府の判断だと思います。
それと、こういうニュースもありますので
付け加えます。
★民主党も元財務官僚の擁立決める
民主党は、郵政民営化担当の竹中大臣のスタッフを務めていた財務省OBを擁立し、
中央省庁出身者をはじめ積極的な候補者擁立を進めています。
和歌山1区から出馬を決めたのは財務省で主計局の主査や理財局の課長を務め、
去年、内閣府で竹中大臣のスタッフを務めていた岸本周平氏です。
民主党は、香川2区では今月上旬まで財務省の主計局に勤めていた玉木雄一郎氏の
擁立を決めたほか、中央省庁の官僚出身者11人が出馬することになり政権交代した
際の即戦力としてアピールしていく姿勢です。
TBS News-i http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3093209.html
言葉足らずですね。
カレが郵政反対として積み上げてこられた議論
→カレが郵政民営化反対として積み上げてこられた議論
あと、一言
私の感想も言葉足らずなので
単刀直入に言います。
国政に出ることを抵抗勢力に対するルサンチマンから出るなど
そんなに安直に考えられる
官僚の組織って
正直、国会をバカにしていませんか?
国会は私たちの国の命運を決める場です。
真剣に考えている人だけが出て欲しいものですね。
NPO税制なんて犯罪組織の温床を作るようなもんでしょう。ただでさえNPOは設立しやすくてかつ外部のチェックが働きづらいことで問題が多いのに。げに恐ろしきはルサンチマン。
それにしても「政治改革ブーム」の記憶がまだ遠くないというのに、当時と同じメンタリティで「構造改革」を支持する人が少なくないのには驚きを隠せないですね。教育の程度が反映されているんでしょうかね。
>NPO
政治改革ブームって
橋本龍太郎さんの時期のことですか?
それとも、細川内閣時代で現民主党の方々が政治の中枢にいらした時期のことですか?
私には同じメンタリティであるようには見えないのですが?
どこが同じなのでしょうか?
あと、官僚の方々はNPOを行政に利用されたりしないのでしょうか?
犯罪の温床になる恐れはかなりあると思いますので
私も不支持です。
元官僚の人々が「構造改革」反対が多いということと、
現在の官僚の人々が現状に不満を抱き、既得権に対する
恨みを持っていることとは別に相反することではありません。
官僚から国会議員になった人々は、ある意味で既得権益を
擁護してきた実績があってそのご褒美として(今後も類似の
役割を果たすべく)国会議員に推された人々が多いと推測
されます。いったん国会議員になってしまえば、その後は
その立場を死守するだけでこれまでは地位が確保されていた
わけだから、別に改革反対派にまわったところで不思議では
ないと思われます。
したがいまして、これまでの自民議員の中に構造改革反対派
が多いのは、別にあまり不思議ではないかと存じます。それを
根拠に、次の選挙の候補者に対する考察についてケチをつける
のは、妥当ではないと存じます。
また人の行動は複雑なので、立候補にもいろいろな要因が
働いてはおりましょう。しかし遺恨は人を動かす大きな動機
です。それが働いていることを指摘するのは、別にだれもバカに
したことにはならない。まして、遺恨だけが要因だと言っている
わけではないのだし。それにここで言われている「ルサンチマン」
は別に個人的な仕返しとや意趣返しのためにマクロ的に見ると
マイナスの行動を取る、という意味よりは、単に自分として正しい
と思うことがやれないことからくる鬱憤でしかない。要するに
自分として正しいと思うこと(に近いこと)をやりたい、既得権
の代弁をいやいややるのはいやだ、というむしろプラスの行動に
つながる話なわけです。「ルサンチマン」というのは別に
切り捨てているわけではないのです。
もちろん、bewaad氏はそれを必ずしもよいと評価してはいない
かもしれない。が、それすら読み取れず、言葉尻をとらえて
ちょっとでも批判に見えると「切り捨て」とかいうピントはずれ
なつっかかりをするツッコミ氏って、近視眼的だなあ、と思わず
にはいられません。
ちょっと質問なんですが、現役官僚を見ても構造改革賛成派よりも改革反対派の方が数的に多いと思うんですがどうなんでしょう? や、今までそうだとばかり思ってまして・・・
官僚に賛成派が多かったら、とっくに改革しているよ。
基本的に役人は前例踏襲主義だ。大多数が反対派だと思うね。
出世の時だけ、リスクを取る。
郵政改革が正しいだの間違いだのは、関係ないと思うね。
そういう点で、bewaadは間違いだね。
NPOが犯罪の温床になるって、それはNPOの制度問題ではなく、民度、官僚の質の問題でしょうね。 日本の場合は、税制上の優遇が無いため、金が集まらない、ろくな人材が集まらない(負け組貧乏人か、金持ちの道楽)、よって政府の下請けか、反政府としてしか機能しない、の悪循環に陥っているのでは?
アメリカでもアカウンタビリティの欠如が問題になっている、という話は聞きましたね。>NPO
>すなふきんさん
その伝で行けば、官僚も「知識人」のカテゴリに入るわけで・・・。
>rice_showerさん
NPO税制については、その中身を詳しくチェックできるようにすればNPOから反発されますし、かといってチェックせずにNPO税制を広範に認めれば悪用される可能性が高い、という両者のバランスの問題だと思います。
>ツッコミさん
正直申し上げまして、同業者の多くがwebmasterと見解を異にする事実に突き当たり感情的にエントリを書いたという面は認めざるを得ないと思います。
ただし、2点申し上げるなら、
1.すでに他のコメントでご指摘があるところですが、55年体制下で野党といえば社会党などであり、かつ、中選挙区制だった時代に選挙に出る官僚と、まがりなりにも資本主義体制を肯定する野党があり、かつ、小選挙区比例代表並立制である現在に選挙に出る官僚には、傾向の差があるように思います。
2.民主党のマニフェスト等を見れば、郵政民営化という個別問題(しかも政局の要素が多分にあるもの)への賛否は、決して構造改革主義を是とする心性をそのままあらわすものではないと思います。今回は造反組への対抗馬という需要があるので自民党からの出馬も多いですが、前回選挙までは官僚が出馬といえば民主党が圧倒的多数で、それらの候補は必ずといっていいほど「霞が関にいては改革はできないと思ったから政治家になる」といった趣旨の発言をしています。
>yubinさん
メディアだけならともかく、多分選挙の現場では、公社にいた自分だって賛成なんだから、といったことをまず当人が訴えるでしょうし、小泉総理らも最大限活用するのではないでしょうか。
>NPOさん
中選挙区制をやめればすべて問題は解決する、といわんばかりの風潮に反旗を翻していたのは小泉総理その人なんですよね(笑)。ま、彼の選挙制度改革への反対は、何よりも田川誠一元議員と直接対決になれば負けるのではないか、という懸念だったとも言われていますが、とまれ、あれだけ中選挙区制に反対していたのですから、郵政民営化と同じぐらいの情熱で選挙制度の復古を試みてもいいと思うのですが、とんとそのような話は聞いたことがありませんね(笑)。
>山形さん
舌足らずな部分を補足いただきありがとうございます。
>JSFさん
あくまで一般論で例外はあるのですが、次のような傾向はあると思います。
○総論賛成・各論反対
今まで何回か分断統治と改革側のスタンスを呼んでいますが、官僚だって自分の担当以外は素人同様にしか知らないというケースはよくありますから、メディアの報ずることしか知らなくてそれは言語同断だろう、と思うことはよくあります(よく知ってもなおそうであるケースも少なからずあることが悲しいところですが(笑))。
○世代
やはり若い世代には確率的に改革賛成派が多く、古い世代には改革反対派が多いです。
以上を総合するに、世代を問わず○○省はあれじゃだめだろ、といったことを思う人間は多数いますし、若い世代ほど自分の所掌に関連するテーマでよく事情を知ってなお「抵抗勢力」の主張を単なるエゴと感じる割合が増えているのではないか、というのが私の率直な感想です(周辺との雑談のみがサンプルなので統計学的妥当性には信頼がおけるものではありませんが)。
>民間さん
例えば下記エントリで取り上げたように、公的規制による民間経済活動への介入は近年相当程度減っているわけですが、どのような点を見て全体として改革が停滞しているとお感じでしょうか?
http://bewaad.com/20050811.html#p01
>大屋先生
あまりNPOについては勉強してませんで、そのような議論があるとは知りませんでした。情報提供ありがとうございます。
アメリカの場合、NPO(NGO)の活動内容のチェックは行わないが、財務内容の審査は非情に厳しく行われる(集めた金を私的に使用していないか)、その情報を公開し、あとは市場原理(寄付者がNPOを選ぶ)に任せる、というスタイルだと聞きます。
これで何か不都合が有りますかね?
bewaadさんの話でよくわからない部分というのは
なぜ、官僚の政治姿勢に対して細かな分析をして
お話をされないのか?ってことです。
私が最初にコピペしたリストを見ていただくとわかるのですが
郵政反対派の議員の出身官庁には
結構な偏りがあります。
旧建設省、旧通産省、旧大蔵省が多い。
(大蔵省=財務省出身者は片山氏や岸本氏を見てもわかるように
人材の取り合いの様相を見せていますが)
あと、上のリストの中には
若手の方が結構いまして
山下貴史→元農林水産省官僚(当選一回52歳)
小泉龍司→元旧大蔵省官僚 (当選二回52歳)
松宮勲→元通産省官僚(当選二回61歳)
城内実→元外務省官僚(当選一回40歳)
古川禎久→元旧建設省官僚(当選一回40歳)
福井照→元旧建設省官僚、党国土・建設関係団体委員会 副委員長 (当選一回52歳)
という感じですね。
もう既にこれはbewaadさんにとっては、古い話なのかもしれませんが
政官財の癒着という話があって
官僚の方々が国会議員として出る場合には
その出身省庁、その省庁と関わりがある企業、団体
とのつながりがうんぬんされていました。
そして、ここからは私の想像ですが
今回の反対議員のみなさんはそのようなつながりが
あると。
とりあえず、見ていてあなたの意見の後ろにも
そういうものがあるようだと
あくまで、これも私の想像ですがね。
追伸
実は私の高校のときの同級生が某省庁の官僚だったりします。
で、あなたの周りのルサンチマン同僚さんたちと
同じことを昔、カレがお盆に帰ったときに、酒の席で言ったので
ついつい、そんな軽い気持ちで政治の世界に出れるの?
支援者は?資金は?
などと言ってしまい
現在没交渉です。
(カレは単にグチを聞いてほしかっただけみたいなのですが。
まあ、それ以外に菅直人がうさんくさいなどと言ったことも原因かも。
あとで、カレが民主党支持と知りました。)
まさか、私の友人があなたの周りにいたりしませんよね。
>rice_showerさん
NPOそのものについてもアメリカにおけるその実態についても詳しくなくて恐縮ですが、例えば大屋先生ご紹介のアカウンタビリティの欠如という指摘があるなら、アメリカでも試行錯誤が続いているということなのではないでしょうか。
ちなみに財務内容のチェック・公開といいますが、上場企業であっても、監査法人の監査料は日米で相当の格差がある(日本の方が安い)といったNPOに限らないバックグラウンドの違いもあるわけで、なかなか一筋縄ではいかないような気もします(詳しくないのでふわふわした言い方で失礼しました)。
>ツッコミさん
世代差云々は既に申し上げているところですが、例えばご指摘の「若手」といっても、自民党流では当選回数ベースとなりますが、その中でも50代の人々は役所的には管理職になってからの出馬(これについてはおっしゃるような職務にかかわる利害関係を念頭に置くケースがあるでしょう)ということで先が見えてきている人々、残る2名は管理職になる前ですから役所的にも「若手」でして。
ちなみにリスト中の津島議員は大蔵OBではありませんで、念のため(青森には津島姓の議員が2人います)。