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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-08-20
■ [politics]小泉総理の千慮の一失?
郵政民営化法案に反対した鴻池祥肇元防災担当相ら参院自民党の有志が、小泉首相の政治手法に批判的な法案賛成派の議員にも呼びかけ、「勉強会」を立ち上げることになった。与党が総選挙で勝てば首相は特別国会で郵政法案を再提出すると見て、参院で改めて否決できるよう備える動きだ。勉強会は30日の総選挙公示前に発足させ、17日に結成された国民新党との連携も視野に活動を進めていくとしている。
(略)
国民新党は、郵政法案に反対した綿貫民輔元衆院議長らが結成したが、今回の勉強会は、これとは別に郵政法案の参院での「再否決」を念頭に置いたものだ。法案に賛成した参院議員のなかでも首相の手法を疑問視する人は少なくないと見て参加を呼びかける。
きちんと記録をとっていたわけではないので記憶ベースですが、郵政民営化関連法案を否決したのが参議院であるにもかかわらず衆議院を解散することについて、それが違憲かどうかはともかく(ちなみに内閣法制局見解は、内閣(総理大臣)はいかなる時にいかなる理由で解散しても違憲ではないというものです)、適不適の論評として解散を適当とする意見としては、衆議院での2/3再議決を可能とするだけの議席を狙うことが可能であるから、というものが多かったのではないでしょうか。
そうはいってもそれが建前であることはおそらく誰もがわかっていて、仮に小泉自民党+公明党が勝つとしてもそのような数の議席は確保できず、その場合には民意を大義名分に参院自民党の反対派に翻意を迫り、反対派もそれに抗しきれず賛成に回るというシナリオを思い描いていたことかと思います。しかし、そのシナリオで行くには少々衆院反対派への攻撃が過ぎたようです。政局の天才小泉総理にしてアドレナリンが出すぎたのでしょうか?
参院反対派は今自分たちが選挙に直面しているわけではありませんが、将来自分たちが選挙に出た場合にどのような状況に置かれるかをまざまざと見せ付けられています。2003年総裁選の時点においてこの小泉総理のキャラクタを見抜いていたのはおそらく野中広務元議員ただ一人だったのではないかと思われますが、現時点でそれを察せざる者はいないでしょう。
現在の衆院反対派に将来の自らを重ねる参院反対派にとっては、いまや小泉政権の存続と自分たちの政治生命は両立しません。仮に次の参議院議員選挙までに小泉総理が引退していたとしても、ポスト小泉が小泉総理の路線を引き継ぎ彼(女)らを衆院反対派と同様に遇したり、融和路線に転じようとしても小泉「前」総理が「いや〜、○○総理は構造改革を受け継ぐと言って総裁選に勝ったのに、郵政民営化に反対したあの議員たちを公認するっていうのは、国民への裏切りじゃないですかねぇ〜。信じられません」などと発言して路線転換を封じられるようでは、次の選挙は公認をもらえず刺客を送られることになってしまいます。
#キングメイカーとして君臨する引退後の小泉総理というのも想像し難いですが、そのような座に拘泥しないからこそ総理を退いてなお国民的人気を維持し、後継者に対してメディアを通じて影響力を行使する可能性は多分にあるとwebmasterは思います。
であるなら、参院反対派としては、小泉総理の任期切れまで日陰で我慢するのは何の解決にもなりません。彼(女)らが安心して選挙を迎えるためには、少なくとも党内運営については小泉路線の転換を公約するポスト小泉でなければならないからです。
衆院選後の郵政民営化関連法案再提出に当たっての参院での再否決は、そのためのもっとも簡易でかつ確実な手段です。さすがに再解散はないでしょうから、ここまでその行方を政権のそれと重ねてしまった法案の否決は内閣総辞職ものでしょうし、それが厭で再修正などしようものなら、レイムダック化は避けられません。
#万が一再解散ということになれば、空前にしてきわめて高い確率で絶後である椿事を体験でき、同時代に生きている甲斐があるというものです(笑)。ま、それでも2/3を賛成派で固められなければ同じことの繰り返しになるだけですし、さすがに再解散となれば解散権をおもちゃにしているとの批判は多数派となるでしょう。
小泉総理は歴史好きとのことですが、敵を攻めるに当たって退路を断つと死に物狂い(=窮鼠猫を咬む)になるので必ず逃げ道を空けておけ、というのはいにしえより良く知られているはずなのですけれども・・・。
#そこまで読んだ上での自爆テロという可能性を捨てきれないのが彼の怖いところなのですが。
■ [politics]考えすぎに違いない
上記エントリは上手の手から水が漏れたという解釈ですが、次の特徴にかなりの程度当てはまっているとしたら・・・。
- 挫折や拒絶に過度に敏感
- 侮辱を容赦出来ず、恨みを抱き続ける
- 疑い深く、他人の行動を歪曲して受け取る
- 個人的権利を執拗に求める
- 病的に嫉妬する
- 過度の自信を持ち、常に自分を引き合いに出す
- 自己の周囲や世間一般の出来事について「陰謀がある」という考えにとらわれる
■ [politics][history]考えすぎに違いない(続)
構造改革原理主義が世界恐慌時の清算主義(メロン財務長官、浜口総理等の主張)に似ていることは一部でよく知られていますが、統帥権干犯問題や国体明徴運動にも似ているような気が。議論の多様性が失われることが如何に危険であるかは歴史が教えるところですが、自民・民主・公明の三大政党(国民新党ですら構造改革が不要とはしていません)、それに朝日・毎日・日経・読売・産経と主要紙がそろいもそろって構造改革は正しいとしているのですから。
先日、小泉政権の手法を翼賛政治と評する牧太郎記者の記事(毎日)が話題となりましたが、その評を導いたのは靖国問題です。しかし、靖国問題は様々な立場からの主張がぶつかり合っており、翼賛と言うには程遠いでしょう。他方、構造改革原理主義については、テレビや新聞といった数千・数百万のオーダーでマスに向き合うメディアにおいては、反対論はほとんどと言っていいほど聞こえてきません。それが小泉総理の擬えるがごとく客観的に妥当性についての疑いが成立していない自然科学の観察結果というならともかく、多くの経済学者がその非を唱えている(他方で政治学者の体たらくと言えば・・・)にもかかわらず・・・。
#しかし朝日・毎日までが公約である郵政民営化への造反は許さじとしているのは笑えます。だったら両紙とも靖国参拝に賛成ってことですね!
<衆院選>自民、「刺客」ほぼ出そろう 集票力は未知数 >さらに、党内には「『勝ち組』の堀江氏を小泉改革の象徴と位置づければ、高齢者などの支持を失いかねない」(幹部)と懸念もある。同党の選対幹部は「実質的に公認として支援する」としているが、効果と副作用を測..
刺客だなんだと騒がれていますが、仮に小泉自民党が勝ったとして、その後郵政民営化法案、さらには参院はどうなるのか。 小泉自民党が勝利したとしても、参院とのねじれは解消されない。そうすると、常識的に考えれば、参院での郵政民営化反対の自民党議員の振り上げた拳..
というわけで 何のために死ぬか、というのは 何のために生きるか、と同じ事だと 僕...
#しかし朝日・毎日までが公約である郵政民営化への造反は許さじとしているのは笑えます。だったら両紙とも靖国参拝に賛成ってことですね>
靖国参拝しなかった議員のいる選挙区には選択肢をふやすために
対立候補をたてることがいい、と両紙は首尾一貫性のために主張すべきでしょうね。笑。
まったくねえ。やれやれ。
ほんとうにこのつまんない問題になんで国民がチキンゲームやらされるようなひどい話に追い込まれんでしょうね。しかも勝敗ラインが過半数なんてさあ、現有議席から反対組をのぞいた数字よりも低いじゃないの! やれやれ。
民主も構造改革路線でしのぎを削るよりも、公約で一番難解な 笑 ゼロ金利・量的緩和解除なんか放棄して、景気vs構造改革 という対立軸で勝負すればいいのにねえ。やはり権力のありかに疎いというかなんというか…。ほんとうに論ずべき問題ありすぎなのに、マニフェストはいまや救国の象徴の郵政改革ばかり。郵政改革すると中小企業の景気もよくなるそうだから、あと10年は我慢する必要があるらしいです。コワ〜。(^^;)。
またまた素人の床屋政談でしたm( )m
これだけ猫も杓子も構造改革だと、この先構造改革路線が行き詰まったとき、日本をどうするかが問題でしょうね。
将来、構造改革路線がどういう形で行き詰まるのか、そのときリフレ政策をどういう形で売り込むのが良いか、今から考えておいても良いかもしれませんね。
再提出どころか過半数獲得すら微妙だと思います。
支持率が上がったといっても、前より低いので、比例は前回と大差ないだろうし、
小選挙区の議席も前回170ぐらいでしたが、今回は30箇所ぐらいでで造反組との分裂選挙になるので、比例70小選挙区140〜150ぐらいだと思います。
公明党も比例は前回と変わらないだろうし、選挙区は準備が間に合わずかなり取りこぼして、合計で30以下の議席もありうるんじゃないかと思います。
ぎりぎり過半数を超えた場合でも選挙前より減らすことになるので求心力の低下は避けられず、レームダックかは確実じゃないでしょうか?
かといって、民主党も支持が増えてるわけでもないので、単独過半数は到底無理で岡田代表も辞任するはず。
その結果、民主党への政権交代も起こらず、小泉も続投できず、造反組が復党して、構造改革に消極的な政権ができる可能性も十分あると思います。
マスコミにはたたかれるでしょうが、今後2年は選挙はないので、その間に景気を回復させればいいはず。
おじゃまします。今日のエントリに対するコメントではないのですが。この間の徳保さんご要望の「数字」は見つかったでしょうか?簡単な試算をしてみましたので、よろしければご覧下さい。「財政再建・試算・現状」http://takamasa.at.webry.info/200508/article_10.html
と、その自己TBです。
構造改革原理主義と選挙など政治の現場では支離滅裂ともいえる乖離がありますね。ホリエモンの公認騒動なんか、地方での選挙対策としての建前を取り繕うのに必死です。ホリエモン=小泉=勝ち組の象徴とされたら悪影響が出るって・・・。なんですか、それって。何で勝ち組上等で突っ走らないのか(笑)
選挙後をねらって早くも情報戦の模様です。
「再否決なら首相任期延長も 神崎氏、参院選で決着」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050820-00000137-kyodo-pol
私は単なる素人ですので、次に書く意味不明な文章を読むよりもツーキニストなぶらり旅の精神科医の方の文章 http://psychodoc.eek.jp/abare/analysis2.html をお薦めしておきます。
同じ方の DSM-IV の意義と欠点です。 http://psychodoc.eek.jp/abare/dsm.html
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パラノイヤは DSM-IV にも ICD-10 にも無いようです。また DSM-IV の症状に当てはまるからと言って異常な訳ではないことは、例えば子供が事故にあった母親が DSM-IV の症状に当てはまる振舞を示すことが良くあることからも分かるかと思います。またそのような病名が独り歩きすると、ネガティブアイデンティティ(和製英語?)を誇ることが多くなるのが個人的には嫌いという事もあります。
前にパラノイアみたいな感じでコメントを書いたことがありますが、あれは自分の信念に重きを置く傾向がある人が、あまりにもそれに忠実になるとあのような症状になるからロクな事にならない。ということが言いたかっただけです。精神分析などから整理の為にモデルや作業仮説を取ってくるのは有効だと思いますし、個人的に使う事もありますが、やはり名人芸なので拘りすぎると(パラノイアというか文學的というかポモと言うか)上で述べたことが再帰的に適用されてしまうので、深入りするのはお薦めしません。
bewaad さんは御承知かとは思いますが、一応念のためコメントさせていただきました。
>韓流好きなリフレ派さん
論点ごとに候補者を立てなきゃならないなら無限大の候補者が必要になってしまいますよね(笑)。
民主も構造改革の本家争いをしているわけで、景気を掲げているのは国民新党とか新党大地とか・・・。
>Baatarismさん
構造改革が行き詰ってもなお、改革の不徹底が問題だ! とかいう流れになりそうな気がしてなりません。
>◆さん
あくまでそんな気がする、というレベルですが、小泉総理は造反組を許すぐらいなら、民主党の一部と手を握ろうとするのではないでしょうか。
>平家さん
情報提供ありがとうございます。
既存のものを見つけてなんとかしようというのはなかなかはかばかしくなかったので、自分でやってみようとしたらなぜかESRIのSNAページにアクセスできず、しばらく復旧待ちです。
>たれこみさん
公明党はかつての真田家のように両側に保険をかけているのでしょう。民主党が勝てば神崎→冬柴にトップをかえればすむ話ですので、神崎代表は目いっぱい小泉政権に肩入れするはずです。
ちなみにフィージビリティですが、常識的に考えれば、郵政民営化関連法案が再否決されたなら、任期延長などというモメンタムは生まれないと思います。
>すなふきんさん
それはホリエモンの人徳のなさ(笑)ということで。例の「B層」にうさんくささが伝わるようではダメなんでしょう(笑)。
>小僧さん
自分でも掲載すべきか否か迷いましたが、あまり見ない話だと思い、検討材料にしていただければと思った次第です。ほめられた手法でないのはご指摘のとおりです。
「B層」のソース(宣伝屋さんのご提案書)を読むと、アメリカ共和党の
中核部隊が伝統的民主党支持層を取り込んだ手法をよく勉強していること
がわかりますね。日本にはキリスト教原理主義がないので目立たないけど
かわりに「政治腐敗=守旧派」への道徳的嫌悪感という図式を演出して,
その代替を形成するところなんか、すばらしい独創性ですな。
これはもうだめかもわからんね OTZ
>bewaadさん
その理屈が永遠に通用するわけではないでしょうから、いつかは改革疲れとでも言うべき現象が起こると思うんですよ。
その時、リフレ派がどう出てくるかが重要だと思います。
もっとも改革疲れが起こるのは、構造改革の果てにフーバー的な大不況になってからなのかもしれませんが。orz
>議論の多様性が失われることが如何に危険であるかは歴史が教えるところですが、
小選挙区制は似たり寄ったりの政治家を人為的に作ってしまう制度だということは周知でしたから、政治"改革"が成った時点である意味今日の政治状況は予測されていたわけです。
そもそも目下生じている問題の原因が制度にあるかどうかわからないのに、その変更について肯定的な印象を与える「改革」なる言葉を当てて、改革賛成か反対か、などと問うこと自体一種の詐欺のような気もします。今は弄らない方がましな制度ってのは、確かにあるはずで。
>BUNTENさん
>今は弄らない方がましな制度ってのは、確かにあるはずで。
と考えるのが「守旧派」の定義なんじゃないですか?(笑)要するに、
戦後日本の総決算というか清算というか、ガラガラポンなわけですから。
しかし、私の記憶が正しければ、シュンペーターがマルクスを評した文
で、理解することは保守化することと同じだとか言ってと思いますが、
あなたもブルジョア経済学に汚染されてるんじゃないの?(笑)
>銅鑼師匠
議論もへったくれもない状況ですね。ネット上もマスコミ上も。
少しでも疑問を呈すると即座に「改革の敵」みたいな感じで吊るし上げられる。お前は郵政関係者だろ、とか。違うってのに。(笑)
> bewaad さん
はてなのエントリーがダメなのが反応したきっかけなのですがそれはさておき、小泉首相に関しては大抵「変人」で済ませてしまうので確かにこのような見方はあまり見られないと思います。しかし精神用語で形容する手法は昔のアダルトチルドレンブームやら、にちゃんねるの一部方面やらなどに膾炙しているので、そちら方面を刺激したくないこともあり書き込ませていただいた次第です。とはいえ首相にはパラノイアのような傾向があるのではと私も思いますし、政治活動自体がそれを加速する特性があるのかなとも思うので、首相には御自身の信念の論理的な分析並びにどうしてそのような信念をお持ちになったのか認知療法(メンタルトレーニングやらダイエットなどで自分のライフスタイルを検討するときにも使う手法です)を受けていただきたく‥
> すなふきんさん
それは media の format の制約も影響しているのではないでしょうか。蛇足で紹介する文章などは面白いかとは思うので、入手するのが面倒で無ければ読むことをお薦めしたいのですが(反語)。
蛇足
元祖ツーキニストな方が、
「中学二年生でも分かるように」「短い文章で」「面白く書かれる」という制約条件が御自身の本業 (某有名番組のディレクター) の format を生みだす理由であり、その format の一番の欠点はストーリーを際立たせる為に物事を単純化することにある
とのエッセイ「ワイドショーは戦争をどう報じたか(あるいは報じなかったか)」を書かれていらっしゃいます。論旨に批判すべき点はあるものの良く書けているので、そのことをわきまえずに非難している文章が人口に膾炙している事もあり、広く流通して欲しいとは思うのですが、大学の出版物(中央大学出版会の「中央評論」 245 号)で大学図書館にも公立図書館(ましてや日比谷になど)にも殆ど所蔵されていないものなので.... とりあえずは節毎のタイトルだけを引用しておきます。
* 米軍従軍記者
* ワイドショーとは何か
* 一次情報と二次情報
* 「派手な絵」ということ
* 一次情報を噛み砕く
* 白黒をつける
* だから映像で揺れる
* そしてワイドショーはどこに
>銅鑼衣紋さん
Krugmanの現政権批判もそのあたりへの警戒感があるのかなと思いつつ、日米の差を考えるとアメリカ共和党保守派はあきらかに地方を基盤とし都市部は民主党の牙城になっているわけで、ご指摘の独創性がこの点にも見られるような気がします。「B層」だって、おそらくは都市部居住者が多いのでしょうし。
>Baatarismさん
大恐慌時はご案内の金本位制による世界同時不況があり、外需による回復が困難でしたが、現在はそれが可能なだけカタストロフィにまでは至らず、循環的に好景気だった部分(今が典型ですが)の存在により決定的な失敗の証拠が出てこないような気もするのです。
>BUNTENさん
小泉総理は現選挙制度には昔は反対していて、田川誠一との関係は以前触れましたが、そうした実利以外に、彼のような「変人」が現行制度においては息が詰まるであろうことを感じていた点もあると思います。ひょっとしたら彼が本気で総理総裁の座を目指したのはそれが原因だったのかも、という気もします。昔の制度のままなら、お気楽な方言居士というポジションのままだったのかな、と。
>すなふきんさん、小僧さん
マスを対象とする場合、どうしても単純化に流れるのは仕方がないと思います。ただ、単純化するプロセスで零れ落ちるものは当然あるわけで、メディアが政府にもっとわかりやすく説明しろというのはその取捨選択を政府に委ねることなのですから、自殺行為ではないかと思います。国民に対する説明が不十分だ、という言葉は郵政民営化に限らず昔から何度となく繰り返されてきた政府批判ですが、その結果が「ワンフレーズポリティックス」なわけで、それをメディアが批判するのはあまりにも行き当たりばったりすぎやしないかと。ニュースステーションでの単純化には何度となく歯噛みした部類に入りますが、それでもああいった自分自身で単純化しようとする試みはあってしかるべきだと思いますし、できうれば複数の単純化されたものどうしが競い合って欲しいと思います。
>bewaadさん
確かに。というか、自民党にとって支持基盤を地方から都市部に移動さ
せることは長年の課題だったわけだし、定数不均衡が多少なりとも解消
する方向で政治改革が行われるなら、こ支持基盤の移行は死活問題でも
あったわけです。自営業者を中心にした伝統的な都市部の自民党支持層
も衰退過程にあるのは分かり切っていたので、これをどのような形で行
うのかなかなか想像できなかったのですが、こういう形で実現しつつあ
るんですなぁ。
しかし、ご提案書に引用されている調査のように「B層」自体は、自己
の利害はちゃんと理解しているのは救いですね。だから、それに気づか
せないように世論操作の必要があるというのが、あれの趣旨なわけで。
相対的拡張期にある現在は、そうした操作は極めて容易であり、タイミ
ングは絶妙ですね。もしかすると、りそなの件あたりからの予定の日程
なのかもしれませんね。だとすると、クリストル顔負けのまことに端倪
すべからざる戦略家がいることになる。
ひょっとして、増税が意識される段階で、リフレ政策をも取り込むつも
りかもしれませんな。そこまでやれば、レーガン・サッチャー・小泉の
名前は歴史に残るね。
>戦後日本の総決算というか清算というか、ガラガラポンなわけですから。
苦労して決算を間違えるくらいなら昼寝しとく方がまし、と考えているという意味では私は間違いなく守旧派です。
ただし何でも墨守というわけではなく、よりましな方法があればいつでも乗るという意味では日和見主義者です。(だからリフレに関してはあっさりコロぶわけで。)
>bewaadさん
ということは、国民が今くらいの景気で満足して景気が潜在成長率まで回復しない状態が続くうちに、景気が回復しないと解決しない問題(財政赤字や年金など)がどんどん深刻化していくということですか。日本は構造改革論者が言うのとは別の意味で、ゆでガエルになってるのかもしれませんね。
>銅鑼衣紋さん
考えてみれば、政府通貨を財源にして減税するのであれば、これまでの小泉首相の主張と矛盾しないですね。財政赤字や公共事業を増やすわけではないですし、「官から民へ」とも矛盾しませんから。
この手のシニョレッジ政策はポピュリズムと相性が良さそうなので、小泉首相が狙っていてもおかしくないですね。公共事業推進派を自民党から追放したのも、実はそのためだったりして。w
初めてコメントします。マスターどうぞよろしく。
刺客が送り込まれた地方では自民党の支持基盤が分裂し、あきらかに民主有利となっています。メディアが煽っているほど小泉の勝利となるとは思えません。むしろ内閣府の委託調査でもあった「ソーシャルキャピタル」(=健全なコミュニティの形成・維持に不可欠な「良好な人間関係」)を崩壊させる引き金を引いたのではないか、と思います。場合によっては、自民は当分の間浮かび上がれないほどのダメージを受けるかも。ま、それも小泉首相の公約だったわけですが。それなら、ついでに8月15日に靖国神社に参拝するべきだった。結局小泉は、ただのチキンな親父でしかないと思いますよ。歴史になど名を残すことはあり得ない。
それは奈良だけでは? w
>銅鑼衣紋さん
お師匠よりもう少し悲観的です(笑)。「B層」にしても、こと郵政民営化については反対していたというより無関心というものでしょうし(政府税調のアレの際の反応を見れば、反対はチラシぐらいではなんともならないかと(笑))、小泉政権の方針も戦略というよりヴェルトガイストっぽい気もしますので、リフレ政策=既得権者保護策という「レジーム」が転換されないことには、その採用には至らないように思います。
>BUNTENさん
いや、それってあるべき姿勢なんだと思います。
>Baatarismさん
シニョレッジ減税はしないんじゃないか、と直感的に思います。不当利得の剥奪と(主観的に認識できると)いう要素が入っていないので・・・。
>地方の人さん
ソーシャルキャピタルの崩壊が先行したからこそ、という気もします。それが地域においてきちんと残っているのなら、そもそも小泉総理が総裁選で党員票を派手に獲得したりしなかったというか、高度成長による人口移動・村落共同体の空洞化の進行は明らかなので、今回の騒動は大勢に影響はないのではないでしょうか。
>bewaadさん
私も小泉政権がリフレ政策へ舵をきってくれるならとかすかな期待を持ち続けていましたが、既得権者打破による改革(=国民生活の改善?)という倒錯したレジームの勢いが予想以上(というか激しくなってる)で、この政権ではほぼあきらめています。まだまともだった自民党の旧勢力は影響力を激減させてますし、暫定的に民主の方がマシかも?という感じもします。ただ彼らの経済政策手腕については疑問符が付きまくりなんですが。
>bewaadさん
自民党の支持基盤は農業事業者が主体の村落コミュニティにあったことは確かですが、現在は商工会議所や青年会議所・業界団体等を中心とした中小企業事業者のコミュニティへと軸足を移していると思います。こういうコミュニティでは、日頃の商取引や地域活動を通して、現在もソーシャルキャピタルは存在し続けています。都会のサラリーマンには見えない地域共同体です。おそらく、小泉や関係者にも見えていないでしょう。だから岐阜県の話など、全く意味不明なのでは?
現在、刺客作戦の戦場になっている地域で党本部の指示に従っている処は支部の幹部が保身に走っているだけです。本部の指示のとうりに動いて失敗しても、本部に責任があるとして自らの責任を回避できるからです。だからといって、本部からの指示に積極的に従う人はそう多くはいないでしょう。昨日まで、一緒に酒を飲んでいた友人なんですから。かなりの数の人が友人を裏切る痛みを抱えて選挙に臨んでいます。
おそらく、これは自民党の内部に禍根を残すでしょう。11か12日にまたきます。
>地方の人さん
都市部では中小自営業者は保守の牙城で昔から自民支持層の中心でした。ところがとくに小泉政権になってからは事実上蚊帳の外に置かれているようです。自営業の衰退も拍車をかけてます。明らかに大企業ホワイトカラー、その他のサラリーマン層や女性などどちらかというとリベラルか無党派な層にターゲットをシフトしていますね。今回の女性の大量投入など保守色の払拭にも熱心ですし。現在では被雇用者が多数派を占め、自民党の従来の支持層を切り捨ててでもそうした戦略を取らざるを得ない、そんな事情があるのではないでしょうか。当然数の多いのを味方につけるのが得策だということです。地方の選挙結果がどうなるかは興味深いところでもありますが・・・。
>すなふきんさん
ただ民主も、量的緩和・ゼロ金利廃止の公約があるぐらいですから(財政削減額の数値目標も上ですし)。
>地方の人さん
もちろんご指摘のような部分はあるわけですが、中小企業者といっても業種によってかなりの業況格差があり、今回の手法への賛否についてはまた違うかもしれませんが、構造改革に賛成する人々は少なからずいるのではないかと思います。
単なる文献紹介のみです
中西 寛, メディア時代の政治指導 ―― 日本とアメリカ
http://lp21coe.law.kyoto-u.ac.jp/occasional/pdf_occa/04_nakanishi.pdf
Bewaad さんならばこのあたりのことは御存じかと思いますが、私のような馬の骨には整理されて書かれているので興味深く読むことができました(ただの感想)。また一般向けの講演の記録ゆえ読みやすい文章です。
ありがとうございます。目を通してみます。
しかし与党で2/3を確保して参院再否決すら無効化してしまうとはw
こんなこと事前に予測したって自民党員扱いされただけなんだろうなwww
>wakewaka (2005-09-13 22:19)
いや、本当ですね。
ここのエントリの内容がバカらしく思えるのですが
3週間前に書かれたものだと考えると
非難はできないですね。
大はずれかつ一部中傷を含んでいるわけですから。
>wakewakaさん
今回は自らの想像力の乏しさを思い知りました。いつまでたっても学ばなければならないことは尽きません。
>ツッコミさん
批判すべきとお考えの点は、時間にかかわらずご指摘いただいて結構です。