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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2005-09-04

[politics]笑えない未来像

381 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2005/09/02(金) 18:11:20

増税路線がどう失敗していくかだな。
さて、この話でどうやって儲けようか?

(略)

398 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2005/09/02(金) 18:34:04

>>381

<向こう10年間の仮想シナリオ>

小泉自公政権継続
→増税・財政再建・行革路線失敗
→07〜08年頃に倒閣・民主党主導政権成立「まだまだ改革が足りなかった」
→さらなる「真の改革」が始まる
→景況は絶望的に悪化。
→岡田退陣。現在の「若手」による「我々こそが真の改革派なり!」(いったい何人いるんだ)という自民・民主の超党派(主力は元官僚・元金融・松下政経塾出身者)による新自由主義原理型政権が成立。市民派・NPO勢力なども一縷の望みを掛けて(まだ懲りないのか?)草の根から勝手連で擁立。
→ますます階層化が悪化。GDPも微増・横這いを繰り返し、各種経済指標はいよいよ有名無実となる。

どうでしょうか?

2ちゃんねる経済板「経済から政治を語るスレ30」(webmaster注:dat落ちしています。なお、一部改行位置を変更しました。)

かなりの確率でそうなりそうな気がして・・・orz

ちなみにkanryoさんがご指摘のように、ニューオーリンズの現状は日本にとっても決して他人事ではなく、ましてデフレが継続していけばそうした危険は高まることこそあれ、低くなることなど期待できないわけで(今般の「人災」性とブッシュ政権の政策指向との関係についてのクルーグマンの論考を47thさんがご紹介のように)。

#ブッシュ政権についてはまだ路線の対立があるだけましで、小泉政権については反対派ですら多くは路線は同じでそのスピードを競っているだけ、という点においてより悩みは深いのですが。

[politics]ヒトラーに擬えるに当たって

亀井静香候補が日本外国人特派員協会において、ヒトラーを引き合いに出して小泉批判をしたとのこと。かなり不評だったようですがむべなるかな、ヒトラーという劇薬を、とりわけ外国人(主として欧米人を念頭においています)の前で用いるにはあまりに無神経だったといわざるを得ないでしょう。特に問題なのが「今回出馬を断念した議員や私たちは、小泉首相に政治的な毒ガス室に入れられたようなもの。私は生き残るがね」との発言です。いくら政治家は選挙に落ちれば唯の人とはいえ、命まで奪われた人々と自らを同一視しては失笑を買って当然です。

なぜ外国人の前でヒトラーを引き合いに出すことについては慎重であらねばならないのか。それはヒトラーが民主政の正当性に大きな影を投げかけるからです。同じ独裁者であってもスターリンはまだましで、彼が独裁者足り得たのは共産主義体制のためだと考えれば安心できます。自分たちは共産主義でないから大丈夫だ、ということです。ところがヒトラーが自分たちの政治体制からも生まれ得るという事実を認めては安心できない一方、民主政を否定するわけにもいきませんので、いきおいその存在を全否定せずにはいられません。民主政だからこそ生まれた独裁者なのではなく、あらゆる政治制度においても彼は最悪の独裁者であったろう、と。

仮に亀井静香候補がかかる主張をしたいのであれば、例えば次のような比較から入るべきでしょう。

公式論を言うならば、選挙戦の際はなるべく多様なテーマに関して政策論争が行われるべきだろう。しかし論点を「あれもこれも」と広げていくと、結局は焦点がぼやけて有権者の記憶には残らなくなる。なにしろ普通の有権者というものは、政治に対してそれほど強い関心を持ってはおらず、候補者の政策を念入りに調べるほど暇でもない。それであれば、候補者としては強調するポイントをひとつに絞り、自分の名前と主張が一致するようにした方がいい。同じことばかりを繰り返していると、頭が悪そうに見えるかもしれないが、そんな風に受け取るのは、ごく少数の「政治オタク」だけである。

溜池通信vol.286「特集:日米の当世政治比較論」(webmaster注:強調は原文によります。)

宣伝はすべて大衆的であるべきであり、その知的水準は、宣伝が目ざすべきものの中で最低級のものがわかる程度に調整すべきである。

(中略)

宣伝の学術的な余計なものが少なければ少ないほど、そしてそれがもっぱら大衆の感情をいっそう考慮すればするほど、効果はますます的確になる。しかしこれが、宣伝の正しいか誤りであるかの最良の証左であり、若干の学者や美学青年を満足させたどうかではない。

(中略)

宣伝になにか学術的教授の多様性を与えようとすることは、誤りである。大衆の受容能力は非常に限られており、理解力は小さいが、そのかわりに忘却力は大きい。この事実からすべて効果的な宣伝は、重点をうんと制限して、これをスローガンのように利用し、そのことばによって、目的としたものが最後の一人まで思いうかべることができるように継続的に行わなければならない。人々がこの原則を犠牲にして、あれもこれもとりいれようとするやいなや、効果は散漫になる。

アドルフ・ヒトラー「わが闘争」(webmaster注:文章は「ヒトラーの宣伝術」(@反戦老年委員会8/21付)からの孫引きです。)

前者はかんべえさんの見立てによる小泉総理・ブッシュ大統領に共通する政治手法の観察で、後者は言わずもがなのテキストですが、ご覧のとおり極めて似通ったものです。Star Wars Episode IIIにおいて元老院(the Senate)が大衆の支持を得たパルパティーン議長を皇帝に推戴するというのは、明らかにローマ元老院(英語では同じくthe Senateです)によるオクタヴィアヌスの皇帝推戴を下敷きにしたものですが、ヒトラーというタブーを離れれば、そのような手法に対する警戒感というのは欧米の知識人には少なからず見られるわけで、レッテル貼りではなく具体的事実を指摘していく必要があるでしょう。

他にも、今回の選挙を国民投票と呼ぶ=プレビシット型選挙の危険性ですとか、「B層」を主たるターゲットと認識した政府の広報戦略ですとか、いろいろと材料はあるわけです。そういった具体的な証拠を取り上げつつ、小泉戦略がいかに煽動的・皮相的であり、(できればNGワードであるヒトラーに言及せず)国民を誤導する危険性があること訴えれば、外国人記者には日本人記者以上にピンときたのではないかとも思います。

#それこそパルパティーン小泉対ヨーダ綿貫といった喩えを使うとか。

しかしこう書きながらも、webmaster自身は、こうしたイメージ誘導(アメリカ風に言うならスピン・コントロール)はプロメテウスの火であり、後戻りできないのではないかと思っています。アメリカにおいてもブッシュ陣営の専売特許というわけでは全くなく、スピン・コントロールの語が有名になったのは、ブッシュ(父)が敗れた92年選挙における(かんべえさんもご紹介の)"It's the economy, stupid!"、そして何より前回(88年)選挙後において"Read my lips, no new taxes!"と発言したブッシュ(父)の映像をこれでもかと繰り返しその増税を公約破りとして強く印象付けたクリントン陣営の選挙戦術以来のことです。日本にだって「ダメなものはダメ」by土井たか子社会党委員長(当時)という例があるわけですし・・・。

本日のツッコミ(全28件) [ツッコミを入れる]
neetさん (2005-09-04 10:31)

その広報戦略とやらですが、本当に政府の戦略として採用されてるんですかね。一通り読んで見ましたがあまりにお粗末で(IQの高低なんてどうやって判定してるの?とか、そもそもサンプル数少なすぎでないの、とか)、とても信用できないのですが。
もともとの話は「竹中氏の関係する企業がこんなお粗末な調査で政府から金をまきあげてまっせ」的なゴシップだったのに、ネット上でロンダリングされた結果いつのまにか「これが政府の広報戦略だ!」とプロパガンダのネタに使われているような。

かんべえ (2005-09-04 10:31)

拙文を引用いただきありがとうございます。
プロメテウスの火というのは言いえて妙ですね。
自分が野党の立場で、ブッシュなり小泉なりを倒すことを考えた場合、同じような手を使う以外には考えられませんから。

47th (2005-09-04 12:05)

TB、ありがとうございます。
何か、我が祖国の政策決定は何を基になされているのか、何とも不思議な感じですね。
亀井氏も、ヒトラーよりも、「テロとの戦い」で全ての論争を強引にねじまげ、側近をイエス・マンで固めるという点でブッシュになぞらえた方が外国人記者の「受け」はとれたかも知れませんね。戯言ですが。

ましま (2005-09-04 13:25)

 拙稿にご留意いただきありがとうございます。「わが闘争」はいいまわしがくどすぎ、つまみ食いになりました。今日は予定を変更して記事をつくりましたので、TBさせてください。

truely_false (2005-09-04 21:16)

無理して亀井センセに見方してみる。

小泉首相とヒトラーの共通点
・音楽芸術好き
・(首相就任時点で)独身
・実姉が身の回りのことを取り仕切る(ヒトラーは実姉が結婚するまで)

bewaad (2005-09-05 03:02)

>neetさん
あの企画書にそって実際にチラシが作成されたわけですから、こと郵政民営化についての戦略(国会審議では、あくまで事務方レベルにとどまっていて竹中大臣は知らなかったとの答弁ですが)であることは事実でしょう。

ただ個人的には、従来から小泉総理・飯島秘書官は同種のアプローチをおそらくは経験則と勘から採用していて、あの資料はマーケッターが似通ったものを精緻化したものではないかと感じるのもまた事実です。

bewaad (2005-09-05 03:06)

>かんべえさん
こちらこそリンクいただきありがとうございます。

もし私が野党広報の責任者なら、靖国8/15参拝や一内閣一閣僚、国債30兆といった公約違反をアピール(その際には当然例の「たいしたことない」発言を強調)し、ご指摘の小泉総理支持の一因である「ブレない」のは虚像だ、とするのが早道かな、と思います。

bewaad (2005-09-05 03:07)

>47thさん
今のところ、抵抗勢力撲滅を基本に行われていることでしょう(笑)。

bewaad (2005-09-05 03:08)

>ましまさん
手元になかったので再度購入か、と思っていたものが引用できて非常にありがたかったです。

trackbackはご自由にしていただいて何ら問題ありません。

bewaad (2005-09-05 03:12)

>truely_falseさん
演説がうまい、自然科学の理解がめちゃくちゃ、歴史をよく引き合いに出す、といったあたりも共通していますね。もちろん、末端の細部にまで口を出すヒトラーに対し丸投げと批判される小泉総理といった違いも多々ありますが。

民間 (2005-09-05 12:45)

いい加減、ヒトラーだのを喩えにだす体質を改めて欲しい
馬鹿馬鹿しい

Baatarism (2005-09-05 13:35)

未来像については、日本国民がメディアの垂れ流すプロパガンダを信じるか、それとも日々の生活実感を信じるか、そこで決まると思います。まあ、国民の大多数が永遠に前者であれば、財政問題に限らずこの国に未来などないと思いますが。

すなふきん (2005-09-05 19:57)

>Baatarismさん
>日本国民がメディアの垂れ流すプロパガンダを信じるか、それとも日々の生活実感を信じるか

そう単純なものでもないような気が・・・。人々の生活実感とかいう代物も信用できるかどうか?適切な経済政策がなされないのにそれを当然と考える人が多いのはメディアによる一方的な影響だけとは思えません。むしろメディアの誤った言説が生活実感に合致してしまうところが問題でしょう。

BUNTEN (2005-09-05 21:30)

>誤った言説が生活実感に合致してしまう

天動説とか。(マジ。)

科学的な見方をすることは困難な一方、ヒトの感覚は往々にして誤っています。直感であれこれ言いつのる前にせめてまともな専門家の話を聞けと。m(_@_;)m>マスコミ

Scott (2005-09-05 22:01)

>生活実感

なんだかんだ言っても
「そりゃ上を見ればいくらでも不満はあるけど、明日飢え死にする危険が迫るわけでもないし、窮乏というほどでもないから現状でそこそこ満足」
という事で「今の経済政策はそこそこ良好」と結論付けるのが「大多数の庶民の生活実感」だと思いますよ。
例え実際には経済政策が間違っていたとしても。

極端な話、「大衆が日々の生活実感でヤバイと感じた時」というのは既に選挙云々ではなく革命一歩手前の状況じゃないですか?

すなふきん (2005-09-05 22:07)

>革命一歩手前

案外ヤバイと感じる少数の人も小泉改革を革命になぞらえてるとか。(笑)いや、まじでそんな意見もありますね。ネタじゃなく。

j++ (2005-09-05 22:25)

>Baatarismさん
>生活実感
そこで以前、鍋象さん=心情的ケインジアンさんがプチ切れてた
「気分だけ景気回復」の登場ですよ。
(↑http://bewaad.com/20050526.html#p02
の「369」を参照)

Baatarism (2005-09-05 23:28)

うーん、生活実感という言葉に反発が強いようですね。w
僕はいざというときは大衆が危機感を感じて最悪の事態を避けるように動くのではないかと思ってるのですが、こういう感覚を持ってる人は少ないのかもしれませんね。
ただ、これで避けられるのは最悪の事態だけであって、そこそこ間違うことはよくあるとも思ってます。ちょうど今の構造改革イデオロギーのように。
そういう考え方なので、いつかはこの構造改革イデオロギーも終わるだろうと思ってるのですが、これって楽観的すぎるのかなあ。

Scott (2005-09-05 23:52)

>Baatarism氏
>うーん、生活実感という言葉に反発が強いようですね。

「”ほぼ現在(近い未来)の”生活実感で改革が拒否されないようならこの国も終わりだ」という話に見えたものですから。現状よりもずーっと酷くなってから「生活実感」がモノを言う、というのであれば同意です。
# でもやっぱ「本当に最悪の状態」からは革命なんじゃなかろうか、とも。

ヨン様で盛り上がれるような世の中なんて最悪からは程遠いですよ。

Scott (2005-09-05 23:58)

さらに言えば、「メディアの流すプロパガンダ」を信じられるうちは、まだまだ「いざというとき」ではないのではないかと。

・・・・・・ふと気になったんですが、ポツダム宣言受け入れ直前まで、日本人のどれくらいの割合の人が「神風というプロパガンダ」を信じていられたんでしょうかね?

韓流好きなリフレ派 (2005-09-06 00:01)

<ヨン様で盛り上がれるような世の中なんて最悪からは程遠いですよ。>

よし! ええこと言いましたよ、Scottさん。でもパク・ソルミのほうがorz

<いい加減、ヒトラーだのを喩えにだす体質を改めて欲しい
馬鹿馬鹿しい>

まさにタイムリーに、今日発売の雑誌で小泉をヒットラーに喩える特集の一部に組み込まれたわたしって一体…(ちなみに喩えたの私じゃないですがw)

http://www.kk-bestsellers.com/magazine/circus/
ヒトラーよりアブない!小泉純一郎“狂気の茶番劇”

http://reflation.bblog.jp/entry/225094/

BUNTEN (2005-09-06 06:29)

>いざというときは大衆が危機感を感じて最悪の事態を避けるように動く

レミングスをやる(自ら最悪の事態に突っ込んでいく)という話もあるかもしれないような、ないような…。(^_^;)

bewaad (2005-09-06 06:53)

>民間さん
エビデンスはなるべく示すようにしておりますが、不適切な展開があればご指摘いただければと思います。

bewaad (2005-09-06 06:57)

>Baatarismさん
デフレの害が少数者に集中するのは事実でしょうから(昔、大恐慌のアメリカだって4人に3人は就業していたぐらいだから、日本のデフレの害なんぞたいしたことないと言ってた人もいたぐらいで)、「生活実感」としてはむしろデフレを脱却しない方が合理的だと思う者が相当程度いてもおかしくないのでは、と思います。

bewaad (2005-09-06 07:02)

>すなふきんさん、BUNTENさん
「国際競争力」をはじめとして、経済学にはその手の話は残念ながら多いですし。

bewaad (2005-09-06 07:08)

>Scottさん
ご指摘ごもっともかと存じます。

なお、戦中の日本人の意識ですが、川島高峰「流言・投書の太平洋戦争」(講談社学術文庫)p221に面白い当時の調査結果(アメリカが占領期に行ったもの)があります。一例を挙げますと、「日本は勝つことができないと確信した理由」として、空襲が第1位なのですが、唯一東京においては第1位は違っていて、(そのように)「確信したことはない」だったりします(34%)。

bewaad (2005-09-06 07:10)

>j++さん
その気分が消費増につながる場合に限り、嘘ではないとは言えるんですけれどもね(笑)。官僚やめて宗教家にでもなれと。

bewaad (2005-09-06 07:12)

>韓流好きなリフレ派さん
そういう下衆なアプローチは当方の守備範囲だと思っていたのですが(笑)。

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日米の当世政治比較論(PDFです) かんべえさんの分析。 要するに政策の内容はどうでもよく、有権者に訴えるものは信念を持っていそうな態度や単純明快さ、わかりやすさだけだということだろう。その意味で反対勢力の理屈に訴える戦法は焼け石に水というところか? 竹中大..

neetさん氏に同意です。プロパガンダじゃないですか?IQの話は。

もちろん、このような政治体制のシフトが歓迎すべきことかどうかについてはさまざまな意見があるだろう。例えばbewaad氏は今回の選挙のプレビッシト的性格(小泉総理の解散権行使に対するオブジェクション)や、その背景で活用されたイメージ戦略について批判的であるし(ヒ..

いつもイヤミを言っている『世に倦む日々』だが、今日は肯定的に引用してみたい。 これは悪いシナリオの予想だが、現実に、民主党にはこうした原理的な矛盾と緊張が内包されていて、現在は、情勢有利の局面で、政権党である自民党の無能や無策ばかりが目立つから、問題が自


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