toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-09-25
■ [BOJ][economy]Japanese Translated Version of "The Top Ten Things We Have Learned From Alan Greenspan..."
少々時間が経ってしまいましたが、macroblogにて紹介されたBlinderとReisによる中央銀行にとっての10の教訓、さて、日銀にはどれだけ当てはまっているのでしょうか?
Principle No. 1: Keep your options open
第1の原則:選択の幅を広く保つべし
Principle No. 2: Don't let yourself get caught in an intellectual straightjacket
第2の原則:知的な牢獄の虜囚となるなかれ
Principle No.3: Avoid policy reversals
第3の原則:政策の逆転を回避すべし
Principle No. 4: Forecasts, though necessary, are unreliable
第4の原則:予測は信頼できない‐必要ではあれど
Principle No. 5: Formal optimization procedures work in theory, but risk management works better in practice - especially as a safeguard against very adverse outcomes
第5の原則:理論的には最適化の過程が機能するも、しかし実際にはリスク管理がより機能する‐とりわけ狙いと全く違った副作用への備えとしては
Principle No. 6: Recessions are bad, as is growth below potential
第6の原則:不況は悪である‐というのも、できるはずの成長ができていないのだから
Principle No. 7: Most oil shocks should not cause recessions
第7の原則:オイルショックのほとんどは不況をもたらすものではない
Principle No. 8: Don't try to burst bubbles: mop up afterwards
第8の原則:バブルは破裂させるものではない‐(自然に破裂したならその)後において拭くべきもの
Principle No. 9: The short-term real interest rate, relative to its neutral value, is a viable and sensible indicator of the stance of monetary policy
第9の原則:短期実質利子率‐の自然利子率からの相対値‐は誰にでも見える、かつ敏感な、金融政策スタンスの指標である
Principle No. 10: Set your aspirations high, even if you can't achieve them
第10の原則:志は高く‐たとえ成し遂げられないとしても
前回に続いて、貿易絡みの話題です。
次期FRB議長にバーナンキ氏(時事通信)。 指をくわえて羨ましがることぐらいしか
訳なしで外国語の原文だけ引用して論を展開する人が多くて苦労する私なのであえてお礼を言わせていただきます。翻訳付きの紹介ありがとうございます。m(_@_)m
英語できない人として、ありがたい限りです。
第7の原則は、産油国でもある米国、ほとんどのオイルメイジャーの母国である米国には当てはまるかもしれないのですが、そうではない日本にも当てはまるでしょうか?例外的に不況をもたらす石油危機はどんなものでしょうか?
第6の原則ですが、「不況は悪である‐潜在成長率未満の成長も同様に悪である」と訳した方が原文に近いのではないでしょうか。
Bewaadさん、翻訳をありがとうございました。
第9の原則ですが、「自然利子率と比較してみた場合の短期実質利子率は誰にでも見える、かつ敏感な、金融政策スタンスの指標である」とでもする方が分かりやすいかもしれません。
動学的マクロ理論では均衡状態においては金利は自然利子率に収束すると考えられているのですが、実際の経済は均衡からずれています。つまり不況だったり、景気が過熱しすぎたりするわけです。
そして、不況下では短期実質金利を自然利子率以下に、景気過熱下では短期実質金利を自然利子率以上にすることが中央銀行のスタンスとして望ましいと考える論者が多いようです。
そこで、「自然利子率と比較してみた場合の短期実質利子率(短期実質金利が自然利子率を上回っているか下回っているか)」が重要という話になるわけです。
>BUNTENさん
自分で議論を展開するのがしんどいときの逃げという側面もあるのが正直なところだったりします(笑)。考える材料にしていただければ幸いです。
>平家さん
歴史的に見ても、第一次は一部を除けば青天の霹靂で大混乱を招きましたが、第二次は確率論的に織り込むことのできるリスクとなっていたがゆえに、当時の日銀のようにうまく状況をコントロールできた当局もありました。そういうことを念頭においているのだと思います。
>こなさん
不況と潜在成長率未満の成長はほぼ同義だと思いますので、asを理由を導く接続詞と解しました。
>Koiti Yanoさん
原文の語順にとらわれすぎたようです。ところで、ザモデル的にも妥当なわけですね(笑)。
>Bewaadさん
> ところで、ザモデル的にも妥当なわけですね(笑)。
もし、現在主流のザモデル(たとえばWoodfordの著書にあるようなモデル)が正しいとするならば、第9原則は「ザモデル的にも妥当」だと思います。
実は僕自身は現在主流のザモデルの多くの妥当性に懐疑的なのですが(だから今も研究しているわけでして)。
その世界にはついていけないものですから、今後とも機会があればいろいろご教示ください。