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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2005-10-24

[comic]現在官僚系もふ・第28話

なんで小銭川主査はぶち切れたのでしょうか・・・って、実は志は同じだったとかいうオチの前振りなのでしょうけれど。

さて、今まで避けていたBSEについて少し書いてみます。BSEについては昔取り上げたので詳しくはそちらをごらんいただきたいのですが(Marikoさんのものに代表されるコメントもあわせてご覧ください)、アメリカにおける牛肉処理の最大の問題は特定危険部位除去の不完全性で、全頭検査をしているかどうかではありません。日本と同様にアメリカ産牛肉の輸入を禁止しているEUでも全頭検査はせず対象は24ヶ月以上ですし、今輸入を認めているオーストラリア産牛肉だって全頭検査を経たものではありません。もったいぶっても仕方がありません、そんなことをしているのは日本だけです。

オーストラリア産牛肉の(BSEに関する)安全性はBSE問題が起こる前から肉骨粉を使用してこなかったという経緯が大きく、上記は全頭検査をしていないから危険だという趣旨ではなく、全頭検査しか見ていないと世界トップクラスの安全性を備えていると考えられるオーストラリア産牛肉ですら禁輸、という妙な結論になってしまいます、ということ。全頭検査が最重要課題だといわんばかりの筋立てはミスリードなのです。

#原産地表示とトレイサビリティが確保されるなら、特定危険部位除去がきちんとしたとの証明がなくても、輸入再開してかまわないのではないか、とwebmasterは思っています。少々リスクがあっても安い肉を食べたいというニーズはあるでしょうから。ただ、偽装表示の利益は大きく規制回避行為が予想され、それらの確保は難しいでしょうけれども。

で、「殺人者」が嫌なら、もちの販売を早く禁止しましょう。詳細は不明ですが、国民生活センターの調べでは、1997から2002年までの5年間でもちをのどに詰まらせた事故など。これは高齢者では9件(0.22%)だが、65歳未満は2件(0.02%)だったとのこと(しかも情報提供に協力している病院(全国で20です)からの報告ベースなので、全数ではありません)なので、もちはBSE以上に多くの国民を殺しているのです(もちによる窒息事故は少なくとも1件はあり、他方、国内で牛肉を食べたことが原因と考えられるvCJDはまだ確認されていません)。米作農家の圧力(笑)があるから不可能とでも?

本日のツッコミ(全23件) [ツッコミを入れる]
naohaq (2005-10-24 03:17)

vCJDの危険性については
安井先生のサイト http://www.yasuienv.net/ の、
BSE政治決着 http://www.yasuienv.net/BSEPolitical.htm
辺りが見た目に分かりやすいです。

特に後半の、英国でのBSE発生とvCJD発生の推移を重ねたグラフを見れば、どのくらい危険なのかがよくわかると思います。

bewaad (2005-10-24 03:39)

本文で触れた過去エントリで紹介したリンク先(安井先生の他の記事も含みます)も同様にお薦めです。あわせてご覧いただければ幸いです。

TTT (2005-10-24 03:47)

タバコと交通事故もお願いします…

truly_false (2005-10-24 11:12)

一酸化二水素(wについても、同様におながいします。

Baatarism (2005-10-24 11:35)

いっそのこと火の使用を禁止すべきかと。w

鍋象 (2005-10-24 18:56)

タバコは勘弁して欲しいですが、他は大変同感しますw
これBSEそのものが問題ではなく、過去に何度も都市伝説のごとく流れている、「アメリカが日本向けに輸出する農作物は農薬まみれ」の延長線上にある気がしています。レモンの燻蒸の類とか昔あったじゃないですか。2ちゃんねるなんか見ていても、BSEの安全性よりアメリカに対する不信感でケチつけてるケースが多いみたいだし。
リアルワールドでは若干食品に絡んでいるところにいて、食の表示問題も含め若干見聞きはしていますが、ただの都市伝説もあれば、過去本当にあった話(伝聞ですが)もあり、表現は悪いですが色々言われている批判自体の玉石混交状態で根は深いなぁと思います。

Apeman (2005-10-24 19:46)

>アメリカにおける牛肉処理の最大の問題は特定危険部位除去の不完全性で

エリック・シュローサーの本などを読むと、食肉処理工場では例によって未熟練労働者をろくに訓練もせず低賃金で雇用しているため、ちょっとここで書くのははばかるような事態も生じているそうな…。しかしじゃあ日本の食肉処理の現状をこの目で見たのかというともちろんそんなことはなく、鍋象さんご指摘のような側面も多々あるのかと思います(個人的にはほとんど牛肉は食べないのでこの件に関してはほとんど利害関係を持たないのですが)。仮に企業が全面的な情報公開を行なったところで消費者の側がそうした情報を処理しきれるはずもなく、そのうえ不都合な情報の隠蔽も当然あるでしょうから、

>根は深いなぁと思います。

ということになるのでしょうね。

BUNTEN (2005-10-24 21:06)

昔奥深いところに書いたBSEネタを表(笑)に持ち出しました。

http://www.geocities.jp/asc06083/051024_bse.htm

規制業種 (2005-10-24 23:17)

bewaad様であれば既にチェック済みかと思いますが、「食のリスクを問い直す」も、お勧め書籍だと思います。少々乱暴な書籍ですが。
実は未だにBSEとvCJDに因果関係があるのかどうかすら良くわかっていないのですが、数百万人がvCJDで死ぬ、なんてのはありえないということは明確になっています。
http://square.umin.ac.jp/massie-tmd/bsecjd.html

鍋象 (2005-10-25 05:23)

>>BUNTENさん
傍目で見ている限り生肉として売られているものは現状では生産者証明付きで流通していますのでそこそこ大丈夫だと思います。ここは消費者のチェックがかなり厳しいところですので。
書かれているとおり問題は加工品と外食系かなと。安いところは安いなりのものしか使っていません。(肉の場合は)生肉価格と比較して明らかに安い加工品は、どんなにブランド(どこどこ牛、どこどこ米、どこどこの塩その他もろもろ)を謳っていても眉につばをつけて見るべきかと思います。ブランドに対して「大量調達で流通を工夫したから安い」ってのは、本来ありえません。頑張って売価の数%下がれば大成功事例でしょう。でも、奥さんたちは、この一言を免罪符にしちゃうんです。ただ、逆にブレンドの仕方がブランドみたいなややこしい商品もありまして(お茶系)・・・。

流通の世界にいると、情報の非対象性ってのを強く感じます。

bewaad (2005-10-25 07:22)

>TTTさん、truly_falseさん、Baatarismさん
ついつい農水省関連で選んでしまうのが霞が関の性というもので(笑)。ちなみにタバコは財務省、交通事故(自動車)は警察庁、DHMOは国土交通省でしょうけれど、火はどこかなぁ・・・。

bewaad (2005-10-25 07:27)

>鍋象さん
食肉流通は差別問題なども絡む話なので、透明性の確保はそう簡単には進まないでしょう。とはいっても、国内産品についてはずいぶん改善しつつあるように思いますが。

bewaad (2005-10-25 07:33)

>Apemanさん
彼の国の国内事情も複雑ですから、日本で考えるほど(向こうから見た)輸出再開で一枚岩というわけではないですよね。

bewaad (2005-10-25 07:37)

>BUNTENさん
拝読いたしました。リスク発現時の結果の重大さによって、期待値が同じでも受容が変わる(=重大な結果がもたらされるものにより拒否感が強い)というのは、リスクアヴァーターであることの表れということになりますね。

bewaad (2005-10-25 07:38)

>規制業種さん
イギリスの死者数ですらそんなオーダーではありませんから、ましてや日本においてをや、ということですね。

Baatarism (2005-10-25 14:13)

あと厚生労働省にアホ上司の取り締まりもしてもらいましょう。w
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/10/post_9d4b.html

BUNTEN (2005-10-26 05:54)

>リスクアヴァーター

英語、つかカタカナ語わかりません。m(_@_;)m
ググってみましたが該当なしで…。(;_;)

高卒DQNに合いの手を。

bewaad (2005-10-26 06:46)

>Baatarismさん
ピーターの法則に逆らうのは自然法則を人力で変えようというのに等しいですから、そんな過大な期待を政府に寄せては共産主義者になってしまいますよ(笑)。

bewaad (2005-10-26 06:55)

>BUNTENさん
失礼致しました。リスク回避者という意味です。

グラフを思い描いていただければと思うのですが、下に凸のリスク認識曲線がリスク回避者の特性(x軸がリターン、y軸がリスク認識)で、例えば100と200のリターンが50%で生じるケースAと、150のリターンが100%生じるケースBでは、期待値は同じ150になりますが、認識曲線上のx=100, x=200の点を結んで得られる直線は、認識曲線の上に描かれることになります。

したがって、この直線上のx=150の点は、認識曲線上のx=150の点よりも上にあり、つまりは主観的にはケースAのリスクの主観的認識はケースBよりも大きいということになります。

ところが既述のようにリターンは同じですから、ケースAはケースBと同じリターンで(主観的に認識する)リスクが大きいので、こうした認識曲線を有する者はケースBを選択することになります。

Baatarism (2005-10-26 09:48)

>ピーターの法則
この法則は知らなかったのでぐぐってみたのですが、あ、なるほどと。(笑)
確かにこの法則を政府が変えようとすると粛清が必要ですね。(爆)

bewaad (2005-10-27 07:36)

いやいや、粛清しても後釜が出てきては同じことですから、やはり上下関係そのものを撤廃しないと(笑)。

Mariko (2005-11-01 13:37)

bewaad さんこんにちは。ご無沙汰しています。
CWDの問題も浮上してきましたね。管理のずさんなものを放置しておくことは、世界中に汚染物質をまきちらすことになり、そこでさらに危険は増大しますから、日本は米国のBSE対策強化を提言することがまず第一に行うことのはずです。
放置していれば、英国並みに蔓延することだって否定できませんので。。

bewaad (2005-11-02 04:13)

こちらこそご無沙汰しています。うちは浮気が多くいろいろな話題に散ってしまっていますが、長らくの継続頭が下がります。委員会での審議にもいろいろ議論はあると思いますが、個人的には、今回の答申を受けて政府がどこまで各種措置をアメリカに約束させられるかが何より影響が大きいと見ています。

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