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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2005-11-09

[economy]続・2ちゃん軍板の方々へ

昨日のエントリに対して、多くのご質問・ご意見・ご批判をいただきました。対話に応じていただいたことに深く感謝するとともに、改めてwebmasterの考えをお示しさせていただきますので、引き続きご議論いただければ幸いです。

#以下、引用については改行に手を入れております。

「民主党の前原ですが日本国民を騙せません」スレ

908 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 09:34:15 ID:???

>>825

>究極的には物やサービスを買いたい人がいるのに売り切れか、物やサービスはあるけれども買い手に金がなくて指をくわえてみているかのいずれかです。

これ、本当にそうなのか?どうにも共産主義の臭いがするんだが。まぁ、欲しいモノがない=売り切れと言う考えなのかもしれんが。

ここで題材としているのはあくまで総量でして、個別の物やサービスについて国が買えというようなことは想定していません(そういった経済運営が不適当であるのは言うまでもありません)。国内全体としての生産力と購買力のいずれが相対的に多いのかについて議論させていただきました。

911 名前:ブーメラン ◆FFR41Mr146 [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 09:34:59 ID:???

つか、今の財政再建って、景気回復打ってまたコケない為の基礎固めだろ?何故そこに「インフレにさえすれば万事解決するんだ!」って、声も高々に飛び込んで来れるのよ。本当に敗戦から何学んだんだと小一時間。

インフレにさえすれば万事解決するというつもりではなく、デフレを脱却しない限りは、財政再建を含む現在問題とされている多くのことがらの解決は覚束ないということが趣旨でした。もちろん戦前日本のように、せっかくデフレを脱却しながら別の失敗に陥ったケースもあり、インフレだけれども失敗するということはありえるのですが、デフレであれば失敗の確率は格段に高まります。というのも、例えば財政再建にしても安定的な経済成長でないのに歳出削減や増税で達成したという前例はなく、デフレでは潜在力をフルに発揮した経済成長は不可能だからです。

927 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 09:45:35 ID:???

インタゲ厨って、構造改革=景気回復策だと思ってるんだろうなぁ。とりあえず、減税も公共投資も(ついでに借金も)したのに不景気から脱出できなかった理由を教えて欲しいなぁ。

構造改革=景気回復策という位置づけはむしろ現政権がとるもので(「改革なくして景気回復なし」など)、webmasterのようにリフレ政策(デフレ脱却のための積極的な財政・金融政策パッケージ)を主張する側は、むしろ構造改革と同時にデフレ脱却(景気回復)すべし、ないし構造改革の実現には景気の下支えが必要であり景気対策のない構造改革はうまくいかない、という意見を主張してきました。

ご質問の点については、例示の政策はすべて財政政策になりますが、財政政策単独では一時的な景気回復効果はあっても、それのみで持続的な景気回復をもたらすものではない(景気の落ち込みが軽ければ、そうしたちょっとした後押しで持続的な景気回復に至ることもありますが)からです。十分な金融政策による民間の消費や投資の喚起を伴わなかったからこそ、今回の景気回復はバブル崩壊後3度目となりますが、いずれも十分な景気回復とは言いがたい状況にあるものと考えています。

936 名前:海の人 ◆STEELmK8LQ [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 09:55:25 ID:??? BE:73116959-#

>933

インフレ・ターゲットなるものを人為的に定めて、市場を人為的に動かせるとか考えたり主張してる時点で、漏れのような意地の悪い人間は

そりゃ紅海のほとりで「海よ割れろ」と叫ぶのは自由だけどそれで海が割れるわけじゃないからねぇ

などとニヤニヤしてしまうのでありおり(笑)

それにしても米国の土地バブル崩壊は、やっぱり現代のローマ帝国終焉の序曲なるのですかなぁ。

漏れ自身は、はやいとこ「米国以後」の暗黒時代に備えた方がいいのではという考えなんですが、実際にそう動き始めているのを見ると、なんとも感慨が深いものではありますが。

インフレターゲットの設定はインフレ率の適切なコントロールに有益ではありますが、それさえ行えばインフレ率が勝手に収束するわけでもなければ、それなくしてもうまくいく場合もあります。ただ、モーゼと違い奇跡を必要としないのは、対象が海とは違いいろいろと先読みをし自立的な判断を行う人間だからで、かつ、金融政策には実際にインフレ率を左右する効力があるからです。

例えば歴史上最も有名なハイパーインフレは第一次大戦後のドイツでのそれですが、シュトレーゼマンとシャハトのコンビによるレンテンマルク導入により急速に収束しました。しかし、こうした政策が実際の経済取引等の連鎖を通じて直接効果を発揮する(例えば通貨供給の減少により投融資のコストが上昇してその量が抑制されるなど)には1年半から2年近くはかかるという結果が一般の金融政策についての実証研究で示されています。

にもかかわらず、1923年のドイツにおいては、10月のレンテンマルク導入決定・11月の導入開始を受け、10月には1ヶ月で約300倍というハイパーインフレが12月には1ヶ月1.74倍にまで引き下げられました。これは、レンテンマルクに代表される時の政権の政策・態度を見て、それまではインフレが続く前提でお金をなるべく早く手放そうとしていたドイツ国民が、それでは損をすると先読みをして行動を改めたためにもたらされた効果です。

つまり、金融政策ではインフレ率をぴったり何%と固定することは不可能であっても、引き下げたり引上げたりと方向に影響を与えることは可能なので、それが行われると皆が信じれば、それによりもたらされる害を避けるために自主的に行動パターンを変えるという径路を通じて政策効果が自己実現的に早期に現れてくることになります。

逆に言えば、インフレターゲットを形だけ設定しても、そんなものは守られないと国内の各経済主体が予測するなら、そうした行動パターンの変化はまったく期待できません。ターゲットを設定した上で、その範囲からインフレ率が外れそうになったらきちんと政策対応するという実績を示して、インフレ率がターゲットレンジ内に収まることを織り込んで消費や投資が行われるようになれば、外部ショックによるインフレ率の変動はあっても、ターゲットを設定しないよりははるかにインフレ率の変動を少なくすることが可能になります(実際にインフレターゲットを導入した諸国と導入しない諸国のインフレ率の変動には差が生じています)。

945 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 10:02:51 ID:???

インタゲがこの上なく成功してGDPレベルの債務が返済できた事例を挙げて欲しいな。逆の事例ならよく目にするんだが。

インフレターゲットという政策手法はここ20年ほどで普及してきたもので、他方この期間にご指摘のような事態が生じた例はありませんので、そのまま前例としてお示しできるものは残念ながらありません。

ある程度類似した例でよろしければ、戦前の高橋財政が挙げられると思います。その前の旧平価での金解禁などのデフレ政策により日本経済がどん底に落ち込み、それに伴って税収も落ち込んでいたところ、金輸出再禁止や国債の日銀引受といったリフレ政策により日本経済を立て直し、税収も復活させ財政も健全化を方向付けました。高橋財政がなければ、1930年代後半の軍拡は経済・財政的に不可能だったでしょう。

「前原誠司ですが党内議論も纏められません」スレ

42 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 11:46:54 ID:???

はやすぎやねん

前スレ>>831

日本帝国軍が駄目駄目だったのは「近代軍としての体裁すら整えられなかったから」、つまり、戦争前に構造改革できなかったからというのも大きい。陸海軍協同も戦前に片付けておくべき問題だし。ようは構造改革しておけばもっとましでしたよ、と。まぁそんなことできたなら戦争しなかっただろうけど(苦笑)。

彼のいう需要喚起は戦前にたとえれば「陸海軍予算アップ」になるんじゃないか?「構造的な問題を無視して、とにかく大きくなれば強くなる」ってのはまさに戦前の陸海軍そのものなわけで(苦笑)。

おっきくなるのも大事ですけど、おっきいだけでは戦争に勝てませんよ、と。

44 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 12:02:14 ID:???

いあ、失業率が高くてインフレではないから(webmaster注:45番のレスを踏まえ訂正済みです)、サービスがあっても手を出せないデフレ(大意)と表現しているようだから,動員を高めて、戦力を増して、日本の制圧地域を広げれば、見かけの使用できるリソースが増えるという主張ジャマイカ。

うえまあそれを進めたら外国と言う要因と衝突もしたわけだが(微笑

今回の経緯を踏まえますと軍にまつわる例え話をするには勇気が要りますが、webmasterが思うに、構造改革とは演習・訓練のように部隊や兵士の戦闘力を上げようという政策で、景気回復とは十分な補給体制の確保を図る政策ではないでしょうか。というのも、構造改革は経済全体として生産性を上げようというもので、つまりは資源をできるだけ有効活用して付加価値(ラフに言えば仕入れと出荷の差額)を高めるためのものである一方、景気回復は作ったものがきちんと売れて、その収入をさらなる生産活動に振り向けるということが円滑に行くよう環境整備を図るものだからです。

169 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 17:32:20 ID:???

B層の俺にはわかんねえな。

いままで散々操縦桿引いてるのに浮かないから期待を軽量化したり翼形変えたりしてんのに「とにかく迎え角増やしてJATOに点火すれば飛ぶんだよ!」って言われてるような。

むしろ、いままで散々操縦桿を引いていた(90年代前半や小渕政権下での財政政策)つもりが、根元に引っ掛かりがあって実はもっと引けたはずだった(不十分な金融緩和で政策効果が相殺されていた)ので、軽量化や翼形を変える前にまずはその引っ掛かりを除去して設計上操縦桿を引くことができるはずのところまで引けるようにしましょう、ということが申し上げたかったのです。

241 名前:ブーメラン ◆FFR41Mr146 [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 21:47:20 ID:???

>>233

つか、俺からすれば「足元も覚束ないのに、インタゲなんてしてアホか?」という感想しかないわけで。企業もそうでしょ。どんぶり勘定を改めて、経営を健全化させなきゃいくら事業を拡大しようが生産を増やそうが無駄。短期的には成長が復活したように見えるけど、体質が腐ったまんまだからまた同じ場所に逆戻り。

リフレに反対って訳じゃないがね、今はその時期じゃないよ、どう見ても。

体質がどの程度腐っているかについて、例えば潜在GDP成長率(十分に需要がある場合、生産能力がどの程度向上すると見込まれるか)を比べてみますと、日本は昨日も申し上げたとおり2%台半ばから3%程度と経済学者の間では見込まれているわけですが、アメリカでも3%前後、EU諸国で2%程度といったところで、それほど悪いわけではありません。経済財政諮問会議では1%台という推計が使われていますが、これは需要側の購買力低下により引き下げられたと考えるべきもので、少なくとも専門家でこの見通しに同意する論文を書いている人はいないと思われます。これは改めるべきところがないというのではなく、多々そういう点はありますが、総合評価としてはまんざら日本経済は捨てたものではないということです。

もちろんこの潜在GDP成長率を維持していくためには、その時々の外部環境の変化などに対応して、規制緩和や教育水準の向上などを不断に行っていく必要があり、そのようないわば運動能力向上のためのトレーニングの必要性は重々承知していますが、今は需要不足で例え話を続けるなら病気でそもそもの身体能力が発揮できない状態にあり、まずは病気を治すことを優先する方が、病気のままでトレーニングを継続するよりも効果的ではないかと考えております。

271 名前:名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc. [sage] 投稿日:2005/11/08(火) 22:12:43 ID:??? BE:35255737-#

>265様 ごきげんよう

(AA略(webmaster注:こちらのcgiの仕様によるもので、失礼いたします))

と申しますか、戦間期の日本の経済外交の涙ぐましさを見ますと、本当に世界恐慌と金本位体制への回帰がいかに日本経済に大きな打撃を与えたか、それに溜息しか出ません。戦前日本の最大の悲劇は、自由貿易体制が崩壊してしまった事にこそあるのですから。

というわけで私は、現代日本の最大の課題は、自由貿易体制の維持が第一であり、そのためにはアメリカのポチと呼ばれようが、とにかくパクス・アメリカーナを一分でも一秒でも長く続けさせることにあると確信している次第です。

まさに戦前の金本位体制への回帰がデフレ政策、すなわち金融の引き締めによる経済力の弱体化に他ならないわけで、現状のデフレは当時に比べればまだましであるものの、やはり高橋財政のようにデフレ脱却を最優先する政策を実行すべきだと考えております。もちろんデフレを防止できるに越したことはないのですが、なってしまった以上はそうではないかと。

また、名無しロサ・カニーナ ◆cDIj6u5gc.さんからは他に231、235、237で旧日本陸海軍等についてのご教示をいただき、非常に勉強になって感謝しておりますが、237の最後のご指摘、通説による日本軍批判では、軍事板の構成員に理解し得るような形での説明は成立し得ないのではないかと、私は考えるわけですが、いかがでしょうか?については、勉強不足ゆえテキストの中に事実誤認があったのは恥じ入るばかりですが、昨日「既述の陸海軍の協同等の改善があればアメリカに勝てたと考えるようなもの」と書かせていただいたのは、趣旨としては同様の方向のつもりでした。

すなわち、通説による日本軍批判が当たらないようなより改善された旧軍であっても、ご指摘のような国力や総動員体制の遅れ・不備などがある限り結果が変わらなかったであろうと見込まれるように、ボトルネックが多々あるとしても一番深刻なそれを解消しないことには、その余の改善の効果は低いものにとどまるでしょう。で、今の日本経済にとって一番深刻なボトルネックは需要不足ではないかという考えをお示しさせていただいた次第です。

368 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 23:19:12 ID:???

>>354

過去ログ嫁。そんな簡単な理屈はもうとっくにわかってるっつーの。ここで出された疑問を箇条書きにしてやる。

  • 実際にどう実施するのか。
  • 実施してインフレが手におえなくならないのか。
  • ハイパーインフレが起きたらどうするのか。
  • ハイパーインフレになればまだましで、スタグフレーションはどう回避するのか。
  • スタグフレーションに対して有効な処方箋はあるのか。

こういった疑問に対して、蓋然性の高い回答を示した人間はひとりもおらん。

まず実施手段ですが、基本はインフレターゲットの導入と、ターゲットレンジに収まるよう積極的な金融緩和を行うことです。「積極的な金融緩和」の具体的手法については議論があって、長期国債購入額を増やせばよい(webmasterはこの立場です)というものから、他の金融資産(例えば外債や株式など)の購入も必要だ、さらには日銀引受国債を原資としての財政政策(減税や財政支出増)が必要だというものまであり、完全に確立されたパッケージがあるわけではないのは事実です。

インフレのおそれについては、先にお答えさせていただいたように、インフレターゲットは経済主体のインフレ期待を安定化させるものですから、むしろインフレターゲットがない方が手におえないインフレになるおそれは高いです。これも繰り返しですが、インフレターゲットの有無に着目してインフレ率の変動を観察すれば、ターゲットのある諸国においてインフレ率はより安定的に推移しています。

ハイパーインフレへの対処法としては、先にお答えさせていただいたように、インフレの継続を見越した経済活動が損になる政策(基本は金融引き締めです)の採用・継続を断固としてやり遂げることです。この「断固として」というのがポイントなのは嘘のような本当の話で、めちゃくちゃ厳しい引き締めをやってもそのうち腰砕けになると思われている場合と、引き締めの程度はそれほどではないけれどもインフレが沈静化するまで絶対に継続するだろうと思われている場合とでは、前者より後者の方がより有効だというのは歴史上よく観察されています。

スタグフレーションの原因は、無理にインフレ率を上げすぎることです。昨日申し上げたとおり、失業率とインフレ率にはある程度の連関性が見られ、インフレ率を上げることで失業率を下げることができるというのは一般論としては成立します。しかしこれにも限度があって、転職待機期間など世の中には一定の失業者が存在しているのが自然で、その際の失業率を自然失業率と呼ぶのですが、これを下げるのはそれこそ構造改革でしかあり得ず、インフレ率を上げることによっては達成できません。

仮に失業率(現状・自然ともに)・インフレ率がともに3%である経済があるとして、金融緩和によりインフレ率を5%に上げたら失業率が2%に下がったとします。しかしこの効果は一時的で‐なにしろ「自然」失業率ですから‐そのうち失業率は自然失業率に戻り、しかしインフレ率は5%のままです。これを繰り返せば自然失業率に見合うインフレ率が底上げされ、その底上げされたインフレ環境下で不況に陥れば、高インフレ率と高失業率が並存するスタグフレーションとなります。

であるなら、その回避のためには自然失業率まで失業率を下げるのは金融緩和、さらに進んで自然失業率を下げることにより失業率を下げたいなら構造改革と政策分業を図ることということになります。仮に失業率が10%と高くてもそれが自然失業率であるなら金融緩和による引下げを狙ってはなりませんし、4%と低くてもそれが自然失業率を上回るものであれば金融緩和で対応しなければならないと使い分けをしていれば、スタグフレーションに陥る可能性は低くなります。

#何らかの外部ショックで適切な金融政策運営をしていてもスタグフレーションとなることはあり得るので完全に回避可能というわけではありませんが、それは不適切な金融政策運営をしていればなおのこと、ということになります。

スタグフレーションに対する処方箋は、金融引き締めによるインフレの抑制、インフレ抑制に伴って生じる(自然失業率以上の)失業対策としての財政出動、(仮に自然失業率自体が高止まっているなら)構造改革による自然失業率の引下げ、といった政策パッケージとなります。

382 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/08(火) 23:24:15 ID:???

そういえば、景気回復したのって企業の自助努力って言ってたよね。それなら量的緩和もゼロ金利も解除してOK?>Bewaadの中の人

デフレはそれ自体が経済に悪影響を及ぼすものですから、安定的なマイルドインフレに達するまでは金融緩和を止めることは不適当だと考えています。景気が回復しているのは事実ですが(で、その主因は企業の自助努力ではなく、アメリカ・中国などへの輸出が順調に増加して国内の需要不足が補われたことと、これまでの投資抑制が限界に来て設備更新をせざるを得なくなったが故の設備投資増加であると思います)、昨日論じたようにその水準は低いものにとどまっているので、国内消費が活性化し、更新以外の投資需要も本格化した後(その頃には当然デフレを脱却しているでしょう)に始めて金融緩和を止めるべきだと思います。

補足として、先にお答えしたように自然失業率を下回る失業率達成のため金融緩和を用いるべきでないので、現在の失業率が自然失業率の水準まで下がっていないということが上記の前提になりますが、これだけ失業率に改善が見られてなおデフレのままだということ自体、自然失業率に到達していないことの証拠となります。おそらく日本の自然失業率は、完全失業率ベースで3%を上回ってはいないと考えられます(9月末で4.2%)。

#その他にも、trackbackをいただくなどさまざまなご意見をいただきましたが、とりあえずここまでのお答えとさせていただきます。申し訳ありません。

本日のツッコミ(全36件) [ツッコミを入れる]
すなふきん (2005-11-09 08:04)

お節介かもしれないですけど、少し深入りしすぎでは?
経済的素養のない人たちへの説明には限界あると思うんですが。泥沼化しないことを祈るのみです。

Baatarism (2005-11-09 09:58)

>すなふきんさん
そうですね。ここが炎上してしまっては洒落になりませんから。
JSFさんが指摘しているように板違いでもあるんだから、この話はここで打ち切ったほうが良いと思いますよ。

海の人 (2005-11-09 11:05)

  >184のコメント欄読むと、運スレもこのスレもたたき出された
インタゲ厨が

  あいつらなんて、しょせんフフンさ

とか、どこかのスレのコピペをもってきて

  あのスレの住人は、ボキみたいなエレガントでキッチュなユーザとは
 ちがって隔離スレだからね

とか、悔し紛れの負け犬の遠吠えが並んでてワロタ(笑)

 どいつもこいつも、やたらと「2ちゃんねるなんて見てない」とか
「あのスレはROMってるだけ」とか腰が引けてるのも

  この話に首つっこんだ時点でおまいらも同類だYO!

とかいう突っ込み入ればマヌケ面のままひっくり返ることを考えれば
あすこらへんの厚顔無恥なコメント書いてる連中の選民思想には
微苦笑してしまターリ。

名無し三等兵 (2005-11-09 12:11)

>そうですね。ここが炎上してしまっては洒落になりませんから。

はぁ?軍板は板違いのネタで荒らしても良くて自分のblogは安全地帯に置いときたいのか?おめでてーな。それぐらいの覚悟も無しに突撃してきたのかよ。
これだからインタゲ厨は糞だわ。

y (2005-11-09 12:27)

いずれにせよ、

・では、その素晴らしい正論が時の政府に採用されず、時の有権者に支持されないのはなぜ?(=>プレゼンの不徹底/方法の失敗)
・採用/支持されるように働きかけることに失敗しているのはなぜ?(=>プレゼン能力の欠如)
・経済板的正論を主張する人のプレゼンがまずい、能力がないのはなぜ?(=>「自分だけが真実を知っている」と考えがちな選民意識への執着)

という諸問題に行き着くように思われます。
経済理論としての正しさと、それを採用/啓蒙に持っていく能力とは正比例しません。
立脚点や重要視するスタンスが異なる相手に、自説への賛同を求めるなら、もう少しプレゼン能力と選民思想をどうにかすべきなのではないかと思った次第です。

test (2005-11-09 12:35)

激しく板違いなのは確かですが、良く釣れている…もとい政策の実質的な部分に対する疑問が出ていることは、それなりに需要があることの表れではないかと。

見ていて面白いから頑張ってとかいってみる。

なんだかな (2005-11-09 12:45)

軍板では経済観点が抜けてると指摘しているけど、自分が経済を語る時には、
政治の観点が抜けている。包括的に考えろ言っているくせに自分が包括的に
物事を考えず、挙句の果てにはリフレ派以外は莫迦だみたいなニュアンスで
書くから支持を得られないんだよ。変な選民思想を捨てろよ。
あとさ、一般の人にはリフレを理解できないなんて意見もあるけどさ、
それ関連の言説を読み込んだうえで否定してる人もいるわけだよ。
そういう人を放置して自分達の意見は正しいなんてひく言われると
正直引くんだよ。
共産主義や宗教に入れ込んでいる人みたいでさ。
実現性の無い政策に支持が得れないのは当たり前。もうちょっとやり方を考えたほうが良い。

ななしさん (2005-11-09 13:19)

まぁ軍事板を荒らしてたヤシらはインタゲ厨というより「反小泉的な言説なら何でも(なまかじりで)利用してやるぜ!」的な反小泉厨なので、彼らへの苦情をこちらに書くのは筋違いかと。
彼らに高飛車な割に具体的なインタゲ政策を聞いても決して答えられなかったですからね。彼らとbewaadさん・ここのコメント欄の人たちはまた別の層でしょ。

名無し (2005-11-09 13:20)

>この「断固として」というのがポイントなのは嘘のような本当の話で、

ええと……私はこの「断固として」という点に非常に懐疑的でして……
たとえ金融政策担当者が「インフレ率は絶対この範囲に収めてみせる!」と断固たる決意を表明しても、人というのは必ずそれを自分の都合のいいように解釈するというか、「そんなこと言ってても絶対ヤツはどこかで折れるだろう」と予感を抱くもので……

例えば、先の郵政解散が例として挙げられますね。
小泉首相はことあるごとに「郵政民営化は絶対やる」公言し、「死んでもいい」とまで述べたことさえありました。
彼の後見人である森氏も「法案が可決されなきゃ小泉は解散する」とまわりに対して釘を指しました。
しかしこのように彼らが「断固たる」態度を示しても、反対派は郵政民営化法案に反対票を投じ、結果として解散選挙で辛酸をなめたわけです。
人が本当に合理的に行動するなら、郵政解散っていうのはありえなかったわけですよ。

リフレ派の方々は、小泉首相以上に「ブレない・断固たる」と世間から評価を受ける人物を用意できるのですか?

Baatarism (2005-11-09 13:38)

ハイパーインフレの場合は「断固として」抑えないと、首相であれ日銀総裁であれ、少なくとも政治的生命を絶たれるのは確実なわけですから(場合によっては生物としての生命すら危ういでしょう)、世間に信用してもらうのは難しくないと思います。
あと金融引き締めをやれば、インフレは確実に収まることが理論上も経験上も明らかですしね。

ただデフレの場合は、リフレ政策に失敗しても政治的生命が絶たれるかは微妙なところですし、リフレ政策で理論上はデフレ脱却が可能であっても、実際に金融政策だけでデフレ脱却を実現した先例がないので、「本当に可能なのか?」という意見が出るのは理解できます。
(なお、金融政策だけでなく財政政策も動員して、日銀国債引き受けを財源に減税を行うのであれば、確実にデフレ脱却は可能です。ただ、これについては財政再建との絡みで、政治的に可能かという問題がありますが。)

横槍 (2005-11-09 13:45)

当人じゃないところから全くの横槍で恐縮ですが、インフレ率を所定の範囲内に収めないとクビ!と法律で決めてる国もあるくらいですから、必ずしも「ブレない・断固たる」を個人の資質に頼る必要はなく、(法律で決めるのがいいかは別として)色々と手当の方法はあると思います。
もちろん、絶対にうまくいくかどうか保証はありませんが(bewaadさん本人がどれくらい強く確信しているかは私もわかりませんが)、この「断固として」の有効性は経験的には否定されていないはずです。

また、郵政解散の例えについてですが、衆院採決の時点ではすでにみんな否決されれば解散だろうというのはわかっていたわけで、解散自体は皆の合理的な行動の結果だと思います。

HBK (2005-11-09 13:51)

>衆院採決の時点ではすでにみんな否決されれば解散だろうというのはわかっていたわけで

わかってなかったから、亀ちゃんたちは宴会やってたんでしょ?
わかってたら、あんなドタバタ劇やるわけ無いじゃん。

Gascoigne (2005-11-09 14:34)

いつもと毛色の違う頭悪そうな書き込みで溢れかえってますが
これが所謂、軍事オタクの知的レベルなんでしょうか。

roomer (2005-11-09 14:48)

>Gascoigne
煽るな。

cloudy (2005-11-09 15:11)

>ぶれない人物
日銀の政策決定には、政府も議会も国民も口をはさむことはできません。総裁を任期中にクビにできる人は存在しないのです。
ですから、外側からの圧力に関して「ぶれる」ことはありません。
だからこそ何万人も経済的理由で自殺する人がいても気にせずひどい政策を続けていられたわけです。
ただし、日銀内部での評判という見えない圧力はあるかも知れません。かの組織には「緩和的政策=負け」という考えがあるようですので、日銀出身の総裁には引締め方向の圧力になりえます。
それでも外部からの総裁には大して効かないでしょう。職員には公式には何もできないわけですし。せいぜい、お茶に雑巾の絞り汁を入れられるぐらいではw

韓流好きなリフレ派 (2005-11-09 15:25)

>cloudyさん。お約束なんで、メカゴジラは?

XYZ (2005-11-09 20:18)

竹中が以前からインフレターゲット導入を主張していたのは内緒だよ。

775 (2005-11-09 20:45)

>Gascoigne
あなたの頭のよい書き込みをどうぞ

Lieutenant (2005-11-09 21:30)

とりあえずインタゲが「理論的には」不景気を克服できるのは理解できるんだけどな。ただ、「物価はあがるが給料はあがらない(あがりにくい)」層への手当てはどう考えているのかな。公務員もそこに含まれているけど(笑)。
ここをクリアしないと庶民の共感は得にくいな。

両板常駐 (2005-11-09 22:04)

>>米海軍なら大尉・英陸軍なら中尉な方へ
そういう挑発的な問いかけに対しては、いくら真摯に答えても、「ああいえばこういう」と捉えられてしまうかも知れませんが。
インフレターゲットなどの期待操作を意図する政策は、インフレ期待をコントロールする事で需要を増大せしめ、その結果として実際に物価が変動するという経路をたどります。
需要の増加で一番最初に人手不足になるのは、もっとも生産性が低い現場作業員であり、彼らの供給不足が顕著に現れる結果賃金の上昇が始まり、それが賃金アップを言い訳とした売価の上昇を生んでいきます。
1つの会社に一人ないし数人いれば十分なタイプの職種(例えば経営者や役員などの高所得者層)は、実際に利益が増えるまで賃金(成果報酬)の上昇は起きないのが自然な流れではないかと思います。
こういう議論は経済板内では何度も繰り返されておりますが、他の板の方がそういう経緯を知らないのはもっともな話です。もし疑問があり興味があるのであれば、経済板や経済学板の質問スレッドなどで質問していただければと思います。
経済板は質問の仕方が挑発的だと対応もぞんざいになる傾向が顕著な板ではありますが、初心者質問スレはどの板でもそういうものですので、もし過去に不愉快な思いをされたらご容赦ください。

JSF (2005-11-09 22:36)

>もし疑問があり興味があるのであれば

興味の無い人たちの掲示板でスレ違いの無関係な話を勝手に始めて啓蒙活動を行い「もし疑問があり興味があるのであれば質問に来てください」と言うのは何らかの挑発行為に思えてくるのは私だけではないはずです。

何と言うんですか、人権擁護法反対派が無関係な板で宣伝活動をするのと何が違うのでしょうね。

Lieutenant (2005-11-09 23:07)

別に挑発したつもりはなかったんだが。そう取られたなら申し訳ないな。ごめんなさい。
ただ、こういう直感的な問いに大衆を納得させる回答を示せないなら、政治家は動かないと思うよ。「全体としてはうまくいきます」と言われても、「で、俺の権益はどうなるの?」というとき、「損します」というのでは、実行は難しいでしょ。特に政治家の場合。
2〜3%のマイルドインフレを達成という場合、物価の上昇、賃金の上昇、実質の金利の低下をどうバランスよく(不公平感なく)進行させるかという処方箋こそがインタゲの王道じゃないの?

つっこみます (2005-11-09 23:25)

愚民の法則
1)愚民は論理ではなく感覚で自分を正当化する
2)愚民は理由を示さず断言する
3)愚民は論理ではなく民意を論拠とする
4)愚民は複数の要素を同時に思考することができない
5)愚民は関連する要素に思いが至らない
6)愚民は絶対値と相対値の違いを理解できない
7)愚民は集計量で思考することができない
8)愚民は長期的視野に立つことができない
9)愚民は身の回りのこと以外は理解不能である
10)愚民は新しいものは正しいものと考える

上のって経済板の当該スレのテンプレには入っているのですけど
ここのコメント欄の方や経済板の方も含めて
自分の意見を理解しない人は愚民とか
少なくとも自分は愚民になることはないとかいう意識なのでしょうか。

もういいから (2005-11-09 23:34)

あんたらが頭イイのはわかったからさ、無関係な板とかブログとかで暴れるのは止めろや、な?
もし誰かがインタゲなりリフレなりに興味を持ったらググるなりして簡単にここに辿り着くのは知ってんだろ?なんで別の話をしてる場所に首を突っ込んでくんのさ。
俺ら頭悪いけどさ、あんたらが自分のとこで俺らの悪口言ってる分には別に気にしないからさ。

両板常駐 (2005-11-09 23:35)

>>JSFさん
失礼しました。僕は経緯もわからず、なんか問題起きていたみたいだし、両板常駐している身なので沈静化して欲しいと願っているだけです。興味がないなら放置してください。
もともとが、煽り屋さんが軍板に迷惑をかけに行ったみたいなので、経済板も常駐する身としては、軍板の方が感じた疑問に真摯に答えたいというだけのことです。軍板で継続するのは板違いゆえに経済板でと話をふったまでです。

>>Lieutenantさん
本当は、ここを借用するのも変な話なので、ほどほどにしたいと思いますが、「物価の上昇、賃金の上昇、実質の金利の低下をどうバランスよく(不公平感なく)進行させるか」にまで行政がタッチをするのは計画経済的です。ここは自然に進行するに任せるべきだと思います。が、Lieutenantさんの心配ももっともであるので、今までの経験などから前述のような経緯で物価上昇が進み心配するような事は起きないと考えてよろしいかなと説明させていただきました。
インフレターゲットなどのマクロ経済政策の肝は、民間の経済活動に個別具体的な規制・指導などを行わずに、トータルとして安定した状態を生み出す事にあります。規制・指導にはどうしても利権とかの類の利益誘導がからみますので。一方、構造改革などサプライサイド政策は、政府はトータルの経済状況については何も行わずに、企業活動の箸の上げ下げに介入する事で経済の安定化を図ろうというものであります。僕は、こういうやり方は計画経済的であんまりよろしいものではないと捉えております。
こういう現在進行形の政策の具体的評価などは10年20年たってやっと評価が固まるものですので、今は僕個人の捉え方だと思って、一つの見方として捉えていただければと思います。

経済学は経済主体というプレイヤーがそれぞれ勝手に活動した結果、どういう状態になるのかを分析します。時には、プレイヤーが予想した結果が得られない事を予見します。2〜3%のマイルドインフレに対して、Lieutenantさんが取るであろう防御反応が、経済に好影響をもたらし、結果的に心配するような事は起きないという分析をしているのが前レスなわけです。
不景気で失業者が多いですから雇用主は被雇用者に対して横暴になります。そういう不満に大して政府の介入を望んでいる人が多いという点で、サプライサイド改革の方が感覚に訴えるものが多いように思いますが、そろそろ長くなってますので省略して結論だけ書きますと、多くのプレイヤーが望むサプライサイド改革では問題を悪化させるだけで期待したような効果は得られないと僕は予見しています。

短くと思ったのに凄く長くなってしまいましたorz

Lieutenant (2005-11-09 23:57)

うーむ(苦笑)。その辺(理論的主張の部分ね)は理解した上で、「不公平感」をどう取り除くのか、という話を聞きたかったのだが。別に計画経済的な介入をやれとは言わんけど、「金融の量的緩和」だけでは、そのインフレは歪なものになる気がするし。例えば、投機的な財のみが暴騰して、いわゆるヒルズ族みたいな層だけが恩恵をこうむるみたいな。「防御反応」というのは、インフレ期待に反応して、消費性向を高めるということを指していると思うが、それは「物価の上昇、賃金の上昇、実質の金利の低下」がバランスよく起きた場合の反応じゃないかな。
なんか上手く表現できないが、別にインタゲを否定するわけではない。ただ、カタログスペックと運用は別物じゃないかということ。実際の運用で生じる問題にどんな対策を打てるかというのが知りたいね。

銅鑼衣紋 (2005-11-10 01:07)

>Lieutenantさん

消費税課税強化の逆進性+高所得層への減税の組み合わせが、今の
構造改革の分配面での実績ですよね。さらに低所得者への補助の削
減が組合わさるから、全体として「上に厚く下に薄い」性格はさら
に強まるわけです。でも、これで高所得層の消費・投資が拡大して
滴が落ちるように低所得層にも恩恵が生じるから結果的に好ましい
という主張がまかり通っている。だとすると、リフレ政策で税収が
増加し(利潤や賃金が増えることで)、消費税引き上げが(ゼロで
はなくても)引き上げ幅が小さくなったり、低所得者補助の削減が
回避できれば、結果的に遙かに「公正」ではないでしょか?もちろ
ん、株価や地価の上昇で資産家は儲かるので、それは怪しからんと
言うことかもしれないが、今の構造改革税制では、そいつらはどっ
ちみち「得をする」のは変わりはないわけです。

Lieutenant (2005-11-10 06:49)

今の構造改革が「上に厚く下に薄い」というのは、その通りだと思う。だから、現状が景気回復に移行しつつあると言っても、それは「雇用なき」や「賃上げなき」好景気になる可能性が高いという認識でいる。
インタゲが総需要を増大させ、税収増・消費拡大につなげようと思えば、「上に厚く下に薄い」傾向を抑える仕組みを設けた方が効果的ではないのかな? 例えば、マネーサプライが増大したとして。それが株価や地価の上昇に「しか」反映しないという状況があれば、インタゲ派が主張する効用(需要の拡大等)は起きないと思うが如何?

bewaad (2005-11-10 07:27)

>皆様
本日(11/10)付のエントリで板違い・スレ違いを謝罪し、今後は軍板にご迷惑をおかけしないようにしたいと思ってますので、ご報告まで(経済学的な話については追って対応させていただきたいと考えております)。

(2005-11-10 08:18)

はじめまして、とともうします。

素朴な疑問があるので、ここに付けるのは不適切かもしれませんが、お願いいたします。

投資雑誌なんかを見ると「将来のインフレに備えて金を買え」みたいな記事が出ていますが、もしこのような行動が主流であるならば、通貨が円から金になるだけで市場に対するデフレ構造は変わらないのではないでしょうか。
つまり、インフレになったとき金持ちは金を買い貧乏人は物を買えなくなれば(貴金属をのぞく)消費が減少しますよね。結果として企業業績悪化、株安・税収減、国債利払いパンク、通貨暴落ハイパーインフレと雑誌の煽り文句がちらつくのですが…

銅鑼衣紋 (2005-11-10 09:06)

> Lieutenantさん

構造改革だけ派の場合、意図的に上に厚くすることが唯一経済の活
性化の手段だといってるわけです。だから累進所得税という自動的
に所得の再分配を通じて成長の成果が社会全体に行き渡る仕組みを
壊すのに必死ですね。

で、僕が考える限り、マクロ政策派は「安直」ですから、まずは
リフレ政策を発動しろといってるわけです。で、まだ今の税制な
ら、そこそこ成長の成果は再分配されます。

で、構造改革だけ派の売りは、端的に言って「日本社会主義=再分
配を破壊しないと、みんな共倒れ=景気回復は不可能」ですから、
誰かが言ったように「回復してしまっては改革しようと言う意欲
がなくなってしまう」わけです。

>とさん

モノは売れなくても円安になれば輸入物価も輸出物価も上がりま
す。で、物価下落という意味でのデフレは止まることになります。
不景気という意味でのデフレと、物価下落という本来のデフレの
関係は、ここの過去記事を参照。

(2005-11-10 12:30)

>銅鑼衣紋さん

お返事ありがとうございます。
そうなんです。デフレと不景気の関係がいまいち腑に落ちていないというか…
円安で円建て貿易黒字が拡大するので幸せになれるという話を聞いても、その黒字分が国内市場に入らなければ意味ないのではないかと…これは心配性ですかねえ。

銅鑼衣紋 (2005-11-10 14:04)

>とさん

別に黒字が増えて幸せになれる訳じゃないですよ。

第一に、円安によって少なくとも短期的には輸出増加あるいは競合
製品輸入の減少は、国内雇用と利潤を増加させます。

第二に、そういう効果もいつかは消えますが、その時には国内物価
も比例して上昇していますので、名目所得が増えて資産の名目価値
は増加しています。一方で過去債務は増えませんから、バランス
シートは改善し、金融機関の不良債権問題と、その裏側にある企業
のバランスシート問題(たとえ営業利益は出ていても資産価値の下
落の穴埋めにそれが吸収され利益は出ないなど)も解決に向かいま
す。

で、デフレと景気の問題は、ここの結党宣言(笑)みたいな文章
http://bewaad.com/archives/reflationindex.html
を見てください。

(2005-11-10 18:46)

>銅鑼衣紋さん

たびたび申し訳ありません。

なにぶん私は投資から経済に興味を持った素人なので、まるで経済の基礎がありません。そのため、名目価値というと地価が上がるのか株価が上がるのか或いは技術の値段かどの企業が割安なんだと即物的な考えしかしない傾向にあります。そのレベルで納得できるシナリオがあればうれしいなと(^^;

ご紹介いただいたテキストなどを少しずつ拝見して勉強させていただきます。

銅鑼衣紋 (2005-11-10 20:12)

>とさん

資産のファンダメンタル価値は、極単純化すれば、その資産の生み
出すキャッシュフローを金利で割ったモノです(DCFというや
つ)。

すると、金利が一定なら、分子のキャッシュフローが増加するとそ
れに比例して資産価値も上がります。つまり、アパート一軒もって
いたとして、そこから入る家賃収入が増えるとその分だけ資産の
価値も上がるわけです。で、物価変動なしに考えると同じアパート
の提供しているサービスは変わらないわけですから、家賃の上昇に
よるアパートの資産価値の上昇は、まさに名目資産価値の上昇です。

さらに、一定率で家賃が変化する場合、分母の金利は金利ー家賃上
昇率に変更しなければなりません。これは、株価モデルの最単純の
奴で、分子に一株利益、分母に金利ー一株利益増益率を持ってくる
のと同じです。

つまり、家賃が一回限り上昇するなら、アパートの価値はそれに
比例して上昇するし、家賃が一定率で上昇すると予想されるなら、
金利が下がったのと同じ効果を持つことになります。もちろん、
両方とも金利は一定と仮定しての話です。

で、その仮定がどういうときに妥当なのか?なんていう問題を考え
るのが経済学なわけです。

(2005-11-10 21:20)

>銅鑼衣紋さん

解説ありがとうございます。

なるほど、そのキャッシュフローなんですね問題は(^^;大抵の企業のキャッシュフローには顧客の購買力が大きな位置を占めるわけで、最初の質問のように購買力が変に偏るとそれを享受するのが難しくなるのかなと。

全くの余談ですが、すでに需給が厳しいというのに加え、アパートの価値は(相対的に、でよいのかな)時間とともに確実に下がるので、素人が投資先とするのはかなり厳しいですね(^^;


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