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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-11-28
■ [movie]機動戦士Z GUNDAM II A New Translation ‐恋人たち‐ その1
ようやく観てきました。封切り後結構経っているからかかなりすいてます。前作同様知らない人は無視のストーリー展開ですし、新旧セル画の混在もありますが、新画をかなりの程度増やしていましてこれはいい方向だと思います。キャラの造り自体はwebmasterも旧が好きなのですが、平均的なレベルが明らかに違いますし。
で、どうしてもネタバレで言いたいことがあるので、本日最後のエントリに続きを書きます。
■ [government][book]新しい霞ヶ関を創る若手の会「霞ヶ関構造改革・プロジェクトK」
t9930211さんやbranchさんが取り上げていらっしゃったので読んでみましたが、ちょうど最近感銘を受けた次の文章がよく当てはまる本です。
いっぱんに「改革」の好きな人は仕事ができません。というか仕事ができないのは、制度のせいだとおもって、改革をしたがります。狭い範囲の見聞ですが。そういうひとはカリキュラムをいじるのが好きです。
*
もっとも(本当の)現場では、「改革」は自発的になされる場合がほとんどありませんが。というか日々、このような「改革」の残務処理に追われていて、そのような余裕がない、というべきかもしれません。(遠い目。)
「申し訳ありませんでした。」(@yeuxquiの日記11/25付)(via 「大学改革ネタ」(@インタラクティヴ読書ノート別館の別館11/26付)
記者の観るところを以てすれば、日本人の一つの欠点は、余りに根本問題のみに執着する癖だと思う。この根本病患者には二つの弊害が伴う。第一には根本を改革しない以上は、何をやっても駄目だと考え勝ちなことだ。目前になすべきことが山積して居るにかかわらず、その眼は常に一つの根本問題にのみ囚われている。第二には根本問題のみに重点を置くが故に、改革を考えうる場合にはその機構の打倒乃至は変改のみに意を用うることになる。そこに危険があるのである。
社説「改革いじりに空費する勿れ」(@東洋経済昭和11年4月25日付)(via 「リフレと左翼:石橋湛山と山形浩生」(@Economics Lovers Live11/26付)
根本的な批判は以上で尽きているといってよいのですが、若干補足しておきましょう。現状に問題があると認識するからこその改革案ですが、その問題とはどのようなものと認識されているのか。これぞというまとまったテキストがないのでwebmasterなりに整理すると次のようなものです。
- 「国民全体のためになる政策」が存在する。
- 現在は前例・横並び重視や縦割りといった霞が関の流儀により、そうした政策が実施されない状況にある。
- かつては右肩上がり経済だったので霞が関の流儀を許容する余裕があったが、今はそのような経済成長は見込めないので余裕はなくなり、改革する必要がある。
第1点については、近々アレンド・レイプハルト「民主主義対民主主義」(最近読了しましたがすごく面白かったです)と絡めて論じたい話と関係が深いのですが、少しばかり先行してエッセンスを書くとそんなものは本当に存在するの、ということが疑問です。昔当たらずとも遠からぬ話を書いたのですが、世論が分裂しているような政策課題においては、どちらか一方を採用するより足して二で割る方がむしろよい可能性が高いとwebmasterは思います。
したがって第2点についてもそうした「足して二で割る」技術と見ればむしろ積極的に評価すべきで妥当しないということになります。ちなみに前例・横並び重視と言えば聞こえは悪いですが、整合性・一貫性の重視(法律屋的にいえば「禁反言」(原語はestoppel)、簡単には二枚舌を使うなということです)と言えば印象は大いに変わるはずで、つまりは「前例・横並び」というラベリング自体に価値判断が含まれています。
これは実は最初に紹介した「「改革」の好きな人は仕事ができません」という言葉がまさに当てはまる事例です。A法がある方向へ政策誘導するものであるとき、B法がそれと違う方向への誘導をしようと思えば、
- A法とB法の適用されるべき対象をきちんと場合分けして矛盾が生じないようにする。
- A法を改廃してB法と同じ方向へ政策誘導するようにする。
- B法の内容を変更し、あるいはその策定を諦め、A法の枠組みを維持する。
という3つの対応が考えられるわけですが、十分に有能な官僚であれば最初の2つの選択も可能で、しかもこれらは前例・横並び重視です(2番目のものについては、A法を改廃する理由についてA法制定時のそれと矛盾しないように整理するからです)。それらを成し遂げられず最後の選択を取らざるを得ず、前例・横並び重視が悪いと嘆くのは無能官僚が自らの無能を責任転嫁しているだけとも言えるでしょう。
最後に第3点ですが、右肩上がりはもう不可能という前提がどの程度の「右肩上がり」を念頭に置いたものかは本文中に言及がないものの、どうせ平均で名目5%成長なんて不可能だという思い込みに基づいているのでしょう。著者陣は平成9年(1997年)に社会人になった者ということで、大人になってからというもの名目2%成長ができれば御の字だという時代しか知らない不幸は割り引いて考える必要はあるでしょうけれど、井の中の蛙という自覚ぐらい持つべし。
結局以上のようにそもそもの前提に問題がある以上、改革案なるものも方向性において正しいとはいえません。取り上げて論じるのは略しますが(リクエスト(特に当人たちからのもの)があればやりますけど)、個別に見るべきものはあれど大枠はいかがなものかと。
■ [politics]景気が悪くなるって? 寝られないって?
悪者探しに終始すると、マンション業界つぶれますよ、ばたばたと。不動産業界も参ってきますよ。景気がこれでおかしくなるほどの大きな問題です。
対応を気を付けないといけない。寝られないでしょう、大きい地震が来たら自分のマンションがつぶれるという話ばかりされると。
ニッカンスポーツ「武部氏、耐震偽造問題「景気悪化まねく」」より武部幹事長発言@釧路市での講演
仮に今回の事件で不動産取引が滞るとすれば、それは当該取引がレモン(不良品の隠語)市場で行われているということがわかったためということになります。つまり、買い手には優良かそうでないかがわからないため、市場価格で売りに出されているのはそれ以下の価値しかないものがそうでないと偽っているからと合理的に推測して買わなくなるためです。吊るし上げの対象を探すがごとくのメディアの対応はwebmasterも気に入りませんが、だからといって与党幹部があたかもそうした対応がなければ取引が滞らないかのように語るのは騙りでしょう。レモン市場をそうではないと偽れということに等しいわけで。
それに、きちんとけりをつけないことには寝られない人は減らないと思いますよ、僭越ではありますが。
■ [comic]現在官僚系もふ・第33話
署名を集めただけでやっかいというならほとんどの予算要求はやっかいですね。切れ者という設定の主査なのにコストも知らなかったんですか(予算要求は当然いくら要求するかという数字込みの話です)。ご都合主義だなぁ・・・。
■ [movie]機動戦士Z GUNDAM II A New Translation ‐恋人たち‐ その2
というわけでネタバレ編ですが、良かった点と悪かった点をそれぞれ。
- 良かった点
- ハマーン専用ガザC!
- 悪かった点
- ヤザンによるジャマイカン謀殺の省略!
キャンパスを歩いていたら「毎日就職ナビ」のご案内をいただいたのですが私の就職も支援していただけるのでしょうか(挨拶)。いえ別に現職に不満が……ないわけではないですが、でもきっとどこに行っても同じだよねえ(タメイキ)。というわけで写真は今日、名大病院から見下..
※「おおやにき」の記事に対するコメントとして記しましたが、若干長くなったのと、「Bewaad Institute@Kasumigaseki」へのコメントも含むので、こちらに載せ、トラックバックします。 「プロジェクトK」ホームページ読んでみました(本は取り寄せ中です)が、さっと見た...
先日トラックバックをもらって、驚いた(感激した)のだが、bewaadさんが構造改革に関連して、最近感銘を受けたとして、次の文章を引いている(http://bewaad.com/20051128.html#p02)。(文字が化けていたので当該トラバをプレジデントブログ担当者が削除したようだ)===
TBありがとうございます。あの石橋の文章を読むと本当に「根本病」というのはいまも持続して、ひょっとしてミトコンドリアのように遺伝しているんではないか? と思えるこの頃です 笑。
ところでハマーン萌えました?
>大人になってからというもの名目2%成長ができれば御の字だという時代しか知らない不幸は割り引いて考える必要はあるでしょうけれど、井の中の蛙という自覚ぐらい持つべし。
確かに若いのと意識の断絶みたいなのは感じますね。ちなみに昭和恐慌時にはどうだったんでしょう、同様な「経済成長はもうない」論はあったのでしょうか?
武部さん自体が問題でしょう。まるでマンション業界全体が悪いような口ぶりですし(笑)
「禁反言」は「無反省体質」と言い換えるとより攻撃的に…というのはおいておきますが、「根本病」の原因は官僚にもあるのではないかと思います。そもそも柔軟な対応が必要な対象は、法律政策レベルではなく各事業であることが多いわけです。ところがその事業の見直しは「無反省体質」と攻撃されるまではほとんどされず、問題になってから「全体」「横並び」で始める。となれば、やはり「根本」からの改革をしなければ小手先すら期待できない、とまあ一国民は印象付けられたわけですが(笑)
>ハマーン萌えました?
少し前に見に行ったのですがハマーンって一瞬しか見なかったような気が・・(汗)
なんか最近よく聞くロジックwですねぇ>幹事長
心配を煽る奴がいるから事態が悪化するってのは・・・
なんか、自分らが権力握る前には煽りまくっていた人のサイドの人
がよく言いますなぁ。
どっかで、「日銀批判するから景気が悪くなる」って言ってた人が
いますけど、速水総裁の過少資本宣言とか、円高大好き宣言とかは
無視で、幾ばくかでも根拠を持って批判すると「真に受けて心配す
る人がでるから、景気悪くなるのはお前らのせいだ」なんてね。
あ、今ニュース見たら、幹事長は「政府が金だして全数検査」とか言ってるみたいですね。それなら結構ですなぁ。失礼しました。
『無能な改革派』からの反論としては、
「かつては今の制度の元でも皆が『仕事ができ』たが、
現在は(何らかの理由で)制度のせいで『仕事ができ』ない状況に追い込まれている(我々のような)人が多い、
だからそれを変えることで皆が『仕事ができ』るようにするのだ、
だからこれだけ改革が支持されるのだ」
というのが予想されますが、それに対してはどう反論されますか?
あと、そういう人を採用してしまったということで、
少なくとも人事関係だけは『構造改革』の必要があるかと。
(あれでも一番ましなのだとすれば教育関係が)
やはりハマーン様専用ガザCは衝撃ですよねぇ!
さすが宇宙世紀最ツンデレ!(関係ない
>韓流好きなリフレ派さん
ミトコンドリアということは根本病は母系遺伝だったんですか。どうりで時々の情勢にあわせて環境に適合してきた天皇制は父系の象徴なのですね(爆)。
>ところでハマーン萌えました?
もちろん!
>すなふきんさん
国内ではいかんともしがたいとして大陸進出に支持が集まる一因となったことは確かでしょう。
>とさん
変更することのリスクと変更しないことのリスクでは前者を過大視し後者を過小視する傾向は事実だと思いますが、そうはいっても制度は運用を含め相当程度変化するものです。変わらないものが目立つ一方、つつがなく変わったものは目立たないという取り上げ方もあるということをご理解いただければと思います。
>銅鑼さま
期待の影響を重視する以上そんなことあり得ないという立場にはありませんが、じゃあ財政破綻・清算主義をあおることの影響はどう考えるのか、とは言ってみたいですね(笑)。
>econ-economeさん
一瞬ではあっても、「シャア」の一言への万感の込め具合で十分です。むしろヤザンが問題で、エントリに書いた部分のほか、「縮んどるぞ」もなかったですし・・・。
「全棟検査」と言うらしいです。->マンション
>kogeさん
「できた」「できない」というものについてどのような相場観なのかわかりませんが、思い通りにならないことをもって「できない」というなら、昔だって「できなかった」部分が相当あるわけです。逆に言えば思い通りになることを「できる」状態とお考えでしたら、それは独善的かつ危険なお考えではないかと。
人材については、それこそ民間で苦労している人の話と比較するに、ずいぶんと贅沢な悩みではないでしょうか。
>pogemutaさん
というか、唯一の新モビルスーツをあれにしようと考え付く富野さんは狂ってると思います(もちろんいい意味で)。常人には絶対考え付かないでしょう(笑)。
>BUNTENさん
BSEのあれと発音が同じというのも奇妙な偶然なのか、狙ってそう呼ぶことにしたのでしょうか・・・。
どうせなら、この「総合経営研究所」が関わった物件の全棟検査をやって欲しいですね。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/11/_50_cdca.html
それをやればきっとレモンが豊作でしょう。w
あと、ミクロ非介入・マクロ介入の原則からすれば、全棟検査は徹底的にやって、それで景気が落ちたらリフレ汁ですよね。w
ありゃりゃ。姉歯関連でブログやら掲示板たどってゆくと、なんか
もの凄いことになってるのが分かってきた・・・
これ、内情を知ってる人ほど幹事長の最初の発言になるのかも・・・
もう数十年も犯行の続いた空前の規模の大スキャンダルなのかも
しれず、小泉政権とかなんとかいう話じゃなく、文字通り日本の
建設業界の構造問題みたいですねぇ。隠蔽するか、さもなきゃ
建設不況どころか一大建て直し時代の到来かもしれんねぇ。
この特需で景気回復しかねない規模みたい。まあ、大地震前に
暴露されたのを奇貨と思わねばならんわな。スゲー話。
まあ、某国が一番分かってるね
「日本がパニック」
>Baatarismさん
この流れですと、居住者の要望があれば全部やるんじゃないでしょうか。
>銅鑼さま
本日(11/30)のエントリでリンクさせていただいた木走さんのエントリのコメント欄にあるように、そもそも旧基準の建築物が相当程度残存し、その安全性が今回の偽装建築のもの並みということであれば、安全性の絶対値よりはある種の詐欺的な行為の道義性こそが問題なのかな、とは思います。
とまれ、戸建がより問題とのこと、悉皆的な話となればどこまで広がるか予想の限りではありませんね。
>支那さん
あちらではそんな報道ぶりですか? 何か日本語に訳されたものがあればご教示いただければ幸いです。
「恋人たち」で、私が感心したのは、サラがさりげなく自爆テロを否定する台詞でした。冨野氏は自爆テロが原理主義者だけじゃなく大資本の側の都合でも起きていると思っているのでしょうか。(911自作自演説が思い起こされます。)
それから、コロニーの墜落が迫っているのに市民の避難に難色を示すウォン・リーと市長の会話。いかにも大資本の番犬と弱気な飼い犬の会話と言う感じで失望感と嫌悪感がこみ上げました。で、あ、これって現実で感じている苛立ちと同じだなぁと気付いて我に返りました。
・・・経済話についていけないのでガンダム話にしか加われない。もっと勉強します。
>vodkaさん
ハモンさんの例もありますから、そこはケースバイケースではないでしょうか>自爆テロについての富野監督の考え
ガノタネタでいくなら、0083の新アテレコDVDにはひかれてます。「宇宙の蜉蝣」が別売りならそちらだけしか買わないかもしれませんが(笑)。
古い記事にコメントを付して恐縮ですが、公務員関係のウェブサイトを巡回していたら、次のような記述がありました。
「霞ヶ関構造改革プロジェクトKのブログや環境省3Rプロジェクトのブログのコメント欄やトラックバック元のブログにある頭のわる
そーな人間のする数々のコメント(一部例外有り)」
http://www.linkclub.or.jp/~m-nose/why/history/index.html
コメント欄はともかくTB元のblogは概して真っ当な指摘がなされているように思うのですが、これは上記blogを含む改革派にしてみれば、「ニュータイプ」の認識は「オールド」の理解を超越している、ということになるんでしょうかね(笑)
>とおりすがりさん
プロジェクトKにしても3Rプロジェクトにしても、どちらのblogも今年の初め以来更新されてませんね。すべてのコメント等に答えないというのも一つの判断としてオウンリスクでどうぞ、ただそれが第三者からどう見えるのか、ということに気が回らないこと自体が、彼/女らの独善性をよく表しているような(笑)。
なお、古い記事云々は気になさらないでください。