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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-12-17
■ [economy]バーナンキの背理法・アゲイン
先日のエントリに関連して、次のようなメールをYJSさんからいただきました。webmasterはなるほどと思うのですが、読者諸賢のご検討をいただければ幸いです。
さて本題のバーナンキの背理法ですが、なにせ論理学の基礎は独学でして、あまり自信はないのですが…私の理解するバーナンキの背理法(帰謬法?)は次のようなプロセスを取ります。
まず、仮定する命題はこうです。
((中央銀行が資産を購入する)∩(インフレにならない)) [0]
ここで資産には国債を含みます。そこで不正確な書き方になりますがこのように変形できます。
((中央銀行が(国債∪土地∪…)を購入する)∩(インフレにならない))
更に次のように変形できます。
(((中央銀行が国債を購入する)∩(インフレにならない))
∪((中央銀行が土地を購入する)∩(インフレにならない))
∪…
) [1]これに対して「無税国家」は「中央銀行が政府の国債を購入してもインフレにならずに運営できる」という意味に理解していましたので、命題[1]が成立していれば「無税国家」も成立します。
言い換えると、命題[1]は「無税国家」の十分条件になっています。これで次の命題を検討できます。
((中央銀行が資産を購入する)∩(インフレにならない))
→(無税国家成立) [2]論理演算子→の前の命題は、→の後ろの命題を含んでいますから、この命題[2](命題全体)はいつでも真になると思います。
ところが実際「無税国家成立はありえない」ですから、「推論規則:A→B,かつ,¬B.ゆえに¬A.」より命題[0]は偽であることになります。
命題[0]は「資産購入」と「インフレにならない」のどちらかが偽の時に全体が偽になりますが、中央銀行が資産を購入する事が前提ですから「資産購入」が真、したがって「インフレにならない」が偽にならなくてはなりません。これで「必ずインフレになる」という事が言えることになると思います。
また、[2]はたくさんの変種を持ちます。資産は土地でも設備でも良いわけで、中央銀行が直接購入するか、政府を介して国債の形で間接的に購入するか、と考えられますので、それらの変種における→の後ろの命題の、どれかひとつでも成立しないことが言えれば「必ずインフレになる」と結論できると思います。
如何でしょうか。間違ってなく、かつ判り易いことを願ってますが…もし間違いを見つけて下さった場合は連絡を頂けると幸いです。
■ [misc]リフレ派=エウーゴ(笑)
あともうひとつ思ったのは、リフレ派とはマッチョに見えて実はきわめて心優しい人たちなのではないか、ということ。韓流やナウシカに魅かれる可憐な乙女心をもっているのために、構造改革というグリグリ主義に耐えられず、かつ価格メカニズムという美しい理論的前提(規範?)にすがりたいのでは、と(謗っているのでも釣っているのでもなく、ただの思いつき)。でもとりあえずサンプル2名だからだめか。
「『季刊労働法』+本たち+α」(@もじれの日々12/15付)
乙女男子? といっても、20代の乙女男子のように乙女文化に詳しい訳ではなく、少女漫画好きという程度での乙女男子というところか。ヘタレマッチョという単語も思い浮かぶが。リフレ派にオタクが多い理由がここにあるのかもしれない。
「リフレ派の男性は乙女心を持っている」(@ARTIFACT@ハテナ系12/15付)
エマ・シーンは「主義者」である。頭でっかちで、とにかく「正しいイデオロギー」に殉じて生きなければと思っている生真面目な困ったちゃんである。彼女もまた、地球育ちのエリートであり、かつてのアムロたちのように「戦わなければ生き残れない」状況にあったわけではなく、「好き好んで戦争している」ひとりだ。そして、結局彼女は頭でっかちに参加した戦争でその若い命を散らすわけなのだが……。余談だが、こういう頭でっかちな24歳のオボコ女が、左翼セクトでぷちモテするというのは非常によくある話である。
「#4 エマの脱走」(@機動戦士Ζガンダム回顧録6/29付)
ということは・・・。
- エマ・シーン
- 本田先生
- ヘンケン・ベッケナー
- 稲葉先生
- クワトロ・バジーナ
- 田中先生
- カミーユ・ビダン
- 飯田先生
- ブライト・ノア
- 若田部先生
- ウォン・リー
- 山形さん
- アポリー
- すなふきんさん
- ロベルト
- BUNTENさん
- カツ・コバヤシ
- webmaster
悪ふざけをお許しください>上記掲名の方々
#田中先生の「ニート論壇の見取り図作成中」を参考とさせていただきました。
といいつつも、毒を喰らわば皿まで。「人間力」ティターンズの面々を考えてみますと・・・。
- ジャミトフ・ハイマン
- 橋本元総理
- バスク・オム
- 田中真紀子議員
- ジャマイカン・ダニンガン
- 木村剛さん
- パプテマス・シロッコ
- 小泉総理
- サラ・ザビアロフ
- 竹中大臣
- レコア・ロンド
- 佐藤ゆかり議員
- ガディ・キンゼー
- 奥田日本経団連会長
- ヤザン・ゲーブル
- 北城経済同友会代表幹事
- ジェリド・メサ
- 玄田先生
- カクリコン・カクーラー
- 斉藤先生
- ライラ・ミラ・ライラ
- 香山先生
- マウアー・ファラオ
- 小池大臣
#エウーゴに比べると今ひとつはまりません。
■ [economy]そんな整理、修正してやる!
上のエントリだけではなんですので、マジレスも。
…と、胃を押さえながら田中秀臣さんの『日本型サラリーマンは復活する』を読み始めているのだが(まだ途中)、田中(リフレ派)、玄田、本田の立場は次のように整理されると思った(みんな田がついててヤだな)。
<若年就業問題の解決策> 「景気」 労働市場構造への漸進的介入 「ニート産業」 [田中] ○ 否定(既存構造維持) 否定 [本田] 半信半疑 ○ 否定 [玄田] 半信半疑 否定(既存構造維持) ○ このような三つ巴になっているので話がややこしくなっているのだろう。
「『季刊労働法』+本たち+α」(@もじれの日々12/15付)
「田中」行の「労働市場構造への全身漸進的介入」(12/18訂正)列は「否定(既存構造維持)」ではなく「慎重(フィージビリティ要検証)」となります。なぜかについてはwebmasterなんぞが駄文を連ねるより、そのあたりを飯田先生が直接本田先生と直接議論されているので、そこでの飯田先生のスタンス(≒田中先生のスタンス)をご覧いただければと思います。そこでの議論で「否定(既存構造維持)」ではないとおわかりいただけたと思っていたのですが・・・。
■ [economy][history]Economy Wars Saga
A short time ago in the country here, just here...
- Episode I
- The Phantom Growth
- Episode II
- Attack of the Inflations
- Episode III
- Revenge of the SYS
- Episode IV
- A New Bubble
- Episode V
- The Liquidity Trap Strikes Back
- Episode VI
- Return of the Liquidationism
ryozo18さんのエントリに天啓を受けました(笑)。ちなみにエピソードIIIの"SYS"とはStrong Yen Syndromeのacronymです。
#のでトラバは打たない
とのことですが、こっちからは送ってしまいます!
上のエントリに倣ってまたまた配役を。
#悪ノリご容赦下さい。
- パルパティーン議長
- 日銀歴代総裁
- アナキン・スカイウォーカー
- 小宮先生
- ルーク・スカイウォーカー
- 岩田(規)先生
- ヨーダ
- ケインズ
#小宮先生の師匠筋がよくわからないので、オビワンを誰にすればよいか思いつきませんでした。
■ [BOJ]福井総裁に「ドラゴン桜」を読んでもらおう!
人並みのことができないのに個性だの独創性だのと言われても困るシチュエーションはよくありますが。
日本銀行の福井俊彦総裁は16日の政策委員会・金融政策決定会合後の会見で、金融の量的緩和策解除後に、望ましい物価上昇率を金融当局が示すインフレ目標の導入を求める声があることについて、「金融政策運営上の新しい知恵と工夫がいるが、(デフレ脱却という)日本の実情に即したものを検討したい。(海外の)まねごとはいけない」と述べ、インフレ目標には一定の距離を置きながら、何らかの政策面での枠組みを検討する考えを示した。
さらに、量的緩和策解除後の金融政策のあり方について、福井総裁は「(海外のインフレ目標の導入事例を)模写すればよいということはない。物価形成メカニズムをよく見て、新しい透明性のある戦略にたどり着くのがよい」と述べ、世界に例がないデフレ脱却という日本の実情に沿って検討を進める意向を表明した。
記事の「デフレ脱却という」の補足が事実なら量的緩和解除はデフレ脱却に先立つということになり困ってしまうのですが、そこに目をつぶって考えますと、実情に即するなら、海外の前例を超えるより強いコミットメントが必要ということですよね! まねごとではいけないとはそういう意味ですよね!
量的緩和解除後に物価目標(インフレターゲット)を設定することについては「あまり数値的なイメージを持たないことが必要」と慎重姿勢を示した。
orz
サボったり手を抜いたりするぐらいならまねしてくださいお願いします。
リフレ派にレッテルを貼るのがはやっているらしいので、一つ。 不屈の精神を持ったリフレ派にあっては 自己(おのれ)に与えられた過酷な運命(さだめ)こそ かえってその若い闘魂(たましい)を揺さぶり ついには… :愛洲移香斎久忠:ジョン・ケインズ :塚原卜伝:バーナン..
Bewaadさん、面白い(というか「暇なのか…?」と思ってしまいますが)エントリを拝見しました。確かに『日本型サラリーマン〜』を最後まで読めば、また飯田先生によるご指導を思い起こせば、リフレ派が「漸進的(全身的ってのも面白いですが)介入」に対して「慎重」であるとするにまったくやぶさかではありません。しかしまた、私も「主義者」というほど特定のイデオロギーをもっているわけではなく、ただ「若い人があまりな苦境に置かれないようにしたい」(『図書新聞』参照)というナイーブな動機で動いているだけですので、そこもできればご修正いただけないかと思います。
賢者は歴史に学び、愚者は経験から学ぶ・・・
海外で(広く)行われているのは、実際に効果があるから、
という推論すらできませんか、そうですか。
経済なんて「相手を負かすため」のものじゃないんですから、
「これまで誰も直面したことない状況」以外では「独創性」なんて
あんまり意味ないのに・・・
「(中央銀行が資産を購入する)∧(インフレにならない)」以前の過程を補足します。
証明したい命題は「(中央銀行が資産を購入する)→(インフレになる)」で、
これは「¬(中央銀行が資産を購入する)∨(インフレになる)」と同じです。
(「AならばB」は「Aでないか、またはB」と同値。)
この否定(帰無仮説)「¬(¬(中央銀行が資産を購入する)∨(インフレになる))」は、
「(中央銀行が資産を購入する)∧¬(インフレになる)」となります。
(ド・モルガンの定理「¬(A∨B)=(¬A∧¬B)」より。)
あとは特に付け加えることがないと思います。
中央銀行が資産を購入してインフレになるかどうかは規模にもよるんじゃないでしょうか?
一円でも購入すればインフレになるのなら、とっくになっているとおもうのですが。
論理学は全くわからないのですが、前提が間違ってます。もしくはその置き方が。
「(中央銀行が資産を購入する)∧(インフレにならない)」
は誤りで、
1.中央銀行が市中から資産を購入する
2。市中に流通する通貨量が増加する
が正解です。だからそれを市中通貨供給量(M2+CD)全体に影響を与えるほど大規模に繰り返せば、インフレになる、というのが正解かと。
つまりバーナンキも言っていた通り、市中に該当しない政府と日銀がどれだけ帳簿上で資産(国債含む)と通貨を融通し合っても市中通貨供給量は影響を受けません。それが市中へ漏れ出て初めてインフレ(緩和)ないしデフレ(引き締め)といった影響を与えるのでしょう。(バーナンキが既発債の買取だけではインフレにはならないと触れている部分も注目すべきです。)
>○さん、
みんな省略して話してますが「一円でも買えば」ではもちろんなく、
「十分な(しかし有限の)量の資産を買えば」です。
>名無之直人さん、
http://www.princeton.edu/~svensson/und/522/Readings/Bernanke.pdf
で、Bernankeは「金融政策と財政政策の組み合わせ」(むろん有効)に触れた後、「他に手段があるのだからそこまでする必要があるとは思わないが」、と前置きして「財政的要素を含む非伝統的公開市場オペ」と「財政的要素を含まない非伝統的公開市場オペ」について述べています。
そして、前者は「理論的な興味だけに留めておいた方がよい」のに対して、後者は「(十分に行えば)望ましい効果を挙げることはほとんど疑いない」と述べています。すなわち、財政政策なしで、中央銀行による公開市場での取引のみで、資産価格を上げて消費を刺激することが可能だとはっきり言っています(pp.23-24)。
>本田先生
誤変換失礼致しました。ご笑覧いただけたようでほっとしています。ところで・・・
>暇なのか…?
暇っていうな(笑)!
>「主義者」
「乙女心」とバーターしましょう(笑)。
>ゆーきさん
彼(女)らの頭の中では、「これまで誰も直面したことない状況」なんだと思います。中国デフレとか、少子高齢化とか、大きな政府とか(笑)。
>lukeさん
再度のサポートありがとうございました。勉強になります。
>○さん
lukeさんから補足いただいていますが、「購入する」は「買い占める」の意味だとお考えいただければと思います。
>名無之直人さん
バーナンキの背理法は具体的なインフレ惹起のモデルに依存していませんので、マネーサプライの増加ペース(さらに極論を言えば増減)に対しては無差別です。
その含意を受けて具体的にどのような金融政策運営をするかを考える場合には、当然それはきちんと詰めなければならないのですけれども。
>ヨーダ
>ケインズ
いやー、やっぱりヨーダは宮沢喜一でしょう。いえ、容貌の類似性という意味だけではなく、パルパティーンの台頭と専横を最も阻止すべき立場にあった人が阻止できなかったという意味で。(一応政界随一の経済通、ケインジアン、知性派とか言われていましたよね?)
>ノグラボの中心でリフレをさけんだ暇人さん
スカイウォーカー親子(師匠・弟子)との関係を主として考えていたもので宮沢元総理というアイデアにはいたりませんでした。
三重野元総裁を「平成の鬼平」と持ち上げまくった佐高信さんを元老院議員にでも据えて対日銀を整理してみましょうか(笑)。