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2005-12-20
■ [economy][computer]貨幣のモデル化(下)
昨日予告のとおり貨幣の転々流通するさまをモデル化してみたいと思います。基本的な構図は日銀がまとめた「銀行券の一生」を用いたいと考えていますが、そのままモデル化するのは問題ではないかとwebmasterは考えました。というのも、このページは経済主体ごとにまとめられていますが、となると経済主体同士の関係が前面に出て貨幣は消えてしまいます。
#経済学的に言えば貨幣ヴェール説に相通じるものがあります。
よって経済主体をオブジェクトとして捉えシーケンス図やコミュニケーション図を描くという途は採りません。ここでは貨幣をオブジェクトとして捉えステートマシン図を描いてみようと思います。となると、「銀行券の一生」の内容を置き換える必要が出てきます。
#硬貨についても、印刷局が造幣局に替わる程度で基本は同じものと考えて差し支えありません。
ステートマシン図においてはオブジェクトの状態変化が表されます。「銀行券の一生」では銀行券の保有主体に着目し、日銀が保有している状態、銀行が保有している状態、その他経済主体が保有している状態という分類がなされています。これらは次のように状態に置き換えられるのではないかとwebmasterは考えました(ネーミングセンスは碌なもんじゃありませんがご寛恕いただきたく)。
- 日銀保有
- 金庫の中でじっと出番を待っているので、「休眠」状態にあると考えられます。
- 銀行保有
- いつ何時でも預金の引出し/貸出しにより世に出ていけるので、「準備」状態にあると考えられます。
- その他経済主体保有
- 実際に世の中で昨日モデル化したような機能を果たしているので、「活動」状態にあると考えられます。
これを次のようにステートマシン図に落とし込んでみました。
● │ │ タンス預金・財布で携帯 │ ┌─┐ ↓ │ ↓ ┌───┐ 発行 ┌───┐貸出し等┌┴──┐ │ ├───→│ ├───→│ │ │休 眠│ │準 備│ │活 動│ │ │←───┤ │←───┤ │ └┬──┘持ち込み└───┘返済等 └─┬─┘ │ ↑ │納税等 │ └────────────────┘ │鑑査(流通に不適と判断) ↓ ◎
#本来は最後の二重丸の中の小さい丸は黒丸になります。
とりあえず現在のwebmasterのUMLに関する知識ではここまでが限度ですが、次のような拡張が考えられます。作成の当てもなく課題だけ掲げ捨ててとりあえずの結びとさせていただきます。
- 「貨幣」=現金(キャッシュ)の前提で考えてきましたが、=通貨(マネー)に拡張して預金通貨を含める。
- 通貨への拡張を受け、日銀・銀行・経済主体の相互関係をコミュニケーション図ないしシーケンス図で表す。
やっぱり、「最も人がほしがるものを人はほしがる」のであり、「人が貨幣と認めたものこそ貨幣」なんですね。ちなみに安富さんの本来のご専門は満州の経済だそうです。
「お金の使い方を教えたい」というお題ですので、ユースケース図をたくさん作成するのが最初で、ある種の場合はそれで十分です。クラス図などは、お金を使うシステムを構築する際にしか必要ありません。
>fumさん
ご指摘ありがとうございました。目的に応じてどのような使い方をするかがわかっていないということかと思います。素人にお付き合いいただき感謝してます。
貨幣のモデル化(上)にて取り上げていただいたはてな質問の、質問主です。
説明方法はいろいろありユースケース図もよいですが、クラス図にてシステムを理解したい旨もありましたので、適切な内容でもあります。
勝手ながらURL貼らせてもらいましたがご容赦ください。
>masasanさん
こちらこそ適切な問題提起をいただきあれこれ考えるいいきっかけをいただいたと感謝しております。ありがとうございました。