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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2005-12-28
■ [book]2005年を振り返る(5)‐私的ランキング・新刊書トップ10
正直言って、トップ5は迷いまくりです。いっそのこと1位タイを5冊並べたいぐらい。
- 第10位 世耕弘成「プロフェッショナル広報戦略」
- 役所でも広報専属のプロを養成すべし、とオフで主張しているwebmasterにとっては頷くことしきりでした。今この内容の本を出すことが世耕議員自身の広報戦略としてどのような位置づけか、という観点を忘れずに読む分にはとても有益でかつ面白い本です。
- 第9位 田中秀臣「最後の『冬ソナ』論」
- もう少しwebmasterが韓流好きだったら順位が上がっていたかもしれません(笑)。金勘定の話ばかりと見られがちの経済学について、各般の研究成果を踏まえつつそうでない部分を、しかも平易に書き表した貴重な存在だと思います(9/23に取り上げました)。
- 第8位 ポリー・トインビー「ハードワーク」
- よい面ばかりが紹介されがちなサッチャー以後のイギリスについての貴重な証言です(10/23に取り上げました)。
- 第7位 中村宗悦「経済失政はなぜ繰り返すのか」
- ネットではマスメディアの提供する情報の質について、特にサヨク的な主張に係るものに疑念がしきりに提示されるわけですが、それは経済についても同じことで、しかも昔から変わっていないということを本書を通じて少しでも多くの人に知っていただければと思います(1/18に取り上げました)。
- 第6位 大竹文雄「日本の不平等」
- 世間的には高齢化の進展や世帯構成の変化が「不平等」の相当部分を説明する、という主張のみが取り上げられがちなのは残念なことです。これらはある意味政策的にどうこうというものではないのですが、遺産相続と就職期の景気もまた相当程度を説明するという指摘については、何らかの政策対応が可能なわけですから。
- 第5位 若田部正澄「改革の経済学」
- 「改革の」との限定を外しても、経済学の啓蒙書として非常に優れています。今の経済を巡る議論をするに必読と言えましょう(11/7に取り上げました)。
- 第4位 佐藤優「国家の罠」
- 事実は小説より奇なり、まずは佐藤優さんというキャラクタを満喫するのが正しい読み方でしょう。時代分析については彼の問題意識を踏まえそれぞれがあれこれ考えてこそ意味があると思います(4/17に取り上げました)。
- 第3位 結城浩「プログラマの数学」
- この本をプログラマに独占させるのは国民的損失です。当サイトをご覧の経済学を教えていらっしゃる方々、(経済)数学入門として是非学生に薦めてください! その他、全ての数学が苦手だった思い出をお持ちの人々に自信を持ってお薦めできます。
- 第2位 スティーヴン・ストロガッツ「SYNC」
- 人間集団をマスとして考えるに当たって非常に示唆的でした。そこだけを取り上げるのは本書のきわめて限られた部分の紹介で、その他の部分も面白く読めましたがそこを語るのはwebmasterが適任ではないでしょう(7/11に取り上げました)。
- 第1位 安達誠司「デフレは終わるのか」
- 現時点でのリフレ関連書籍の最高峰ではないかと(2/7に取り上げました)。
#「2005年を振り返る」シリーズ・ラインナップ(2006/1/2確定)
■ [economy]「真の失業率」推計最新版(2005-11現在)
年月 完全 真の 15歳以上 就業者数 完全 真の 失業率 失業率 人口 失業者数 失業者数 1990 2.1% 3.2% 10,089 6,249 134 204 1991 2.1% 2.4% 10,199 6,369 136 155 1992 2.2% 2.2% 10,283 6,436 142 142 1993 2.5% 2.8% 10,370 6,450 166 183 1994 2.9% 3.4% 10,444 6,453 192 228 1995 3.2% 4.0% 10,510 6,457 210 266 1996 3.4% 4.1% 10,571 6,486 225 276 1997 3.4% 3.8% 10,661 6,557 230 262 1998 4.1% 5.1% 10,728 6,514 279 348 1999 4.7% 6.3% 10,783 6,462 317 435 2000 4.7% 7.0% 10,836 6,446 320 485 2001 5.0% 7.9% 10,886 6,412 340 551 2002 5.4% 9.4% 10,927 6,330 359 660 2003 5.3% 10.0% 10,962 6,316 350 700 2004 4.7% 10.0% 10,990 6,329 313 705 2004/Q3 4.7% 9.3% 10,988 6,379 314 653 2004/Q4 4.4% 10.1% 10,998 6,326 290 713 2005/Q1 4.7% 11.3% 10,982 6,236 305 792 2005/Q2 4.5% 9.1% 11,002 6,402 299 639 2005/Q3 4.3% 8.9% 11,008 6,417 286 628 年月 完全 真の 15歳以上 就業者数 完全 真の 失業率 失業率 人口 失業者数 失業者数 2004/12 4.1% 10.4% 10,995 6,306 270 731 2005/1 4.5% 11.1% 11,004 6,261 296 782 2005/2 4.7% 11.6% 11,003 6,224 308 818 2005/3 4.8% 11.1% 11,003 6,260 313 782 2005/4 4.7% 9.7% 10,994 6,352 310 684 2005/5 4.6% 8.7% 11,008 6,435 307 610 2005/6 4.2% 8.9% 11,003 6,418 280 624 2005/7 4.3% 9.0% 11,005 6,410 289 633 2005/8 4.2% 9.1% 11,006 6,405 284 639 2005/9 4.2% 8.7% 11,014 6,437 285 612 2005/10 4.5% 9.1% 11,016 6,406 304 641 2005/11 4.6% 10.0% 11,018 6,344 303 706 2004/11 4.4% 10.2% 11,003 6,322 290 720 2003/11 5.0% 10.0% 10,982 6,323 330 705 2002/11 5.1% 9.4% 10,943 6,346 338 658 2001/11 5.2% 8.0% 10,919 6,430 350 558 2000/11 4.5% 6.5% 10,863 6,502 309 450 C/(B+C) D/(B+D) A B C D=Ax0.64-B (直近月次ボトム) 5.8% 11.6% -- 6,193 384 818 (03/3,4) (05/2) (03/2) (03/3) (05/2) (注) ・ソースは総務省統計局の「労働力調査」(http://www.stat.go.jp/data/roudou/2.htm)。 ・月次データは原数値を用いている(季節未調整)。 ・「真の」値は労働力人口比率が0.64(直近ピーク(1992年))であると仮定した場合の値。 ・少子高齢化の進展による労働力人口比率のあり得べき低下は考慮していない。
前年同月に比べ就業者数と完全失業者数が増えて「真の」値が下がっていますから、ようやく無業者から失業者への回帰が始まったようです。この傾向が続いてほしいものです・・・。
#過去の計数は以下のとおりです。
本屋に並んでいる「この○○がスゴい!」に天邪鬼な視線を。商業主義に毒されたとま
インフルエンザのようなものにかかって寝込んでおりましたので何も手につかず、bewaad先生おすすめのこの本を読んでおりました。 ISBN:4777102998:detail 小泉大勝の衆院選をメディア戦略面からバックアップした世耕弘成・参議院議員の本です。 要するにお金を使ってやる..
結城先生の「プログラマの数学」も面白そうではありますが、放送大学教材の「使える数理リテラシ−」 (目次などは http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4595236743.html を参照願います) もぱらぱら目を通した限り、おもしろそうです。
#放送大学の講義とテキストは、御厨先生の日本政治史とか、大石先生の憲法とか、岩田先生の金融論とか、問題解決の発想と表現とか、個人的に興味深いものがあります。本屋では一箇所にまとまっているのもメリットの一つです。
>小僧さん
ご教示ありがとうございます。今後書店で目を通してみたいと思います。