toppage memoranda
(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2006-01-10
■ [government][politics]中央省庁再々編
昨日はちらっと見かけた記事に反射してしまったわけですが、紹介した中川政調会長は最近のパターンを踏襲して竹中大臣と呼応していました。全体像を見るにはbranchさんのまとめが充実していますし、報道では読売と朝日のカバー範囲が広いようです。
焦点は情報通信関係ということで、そこについてはいかなるロジックで再編が必要かどうかが論じられています。
竹中総務相は8日のテレビ朝日の報道番組で、「通信と放送が融合すると、それに関する行政の在り方も変わらなければいけない」と述べ、通信・放送に関する自らの私的懇談会で具体的な見直しを検討する考えを示した。そのうえで、〈1〉総務省はIT関連の規制と振興両方を担当している〈2〉ITの振興は経済産業省、文化庁も行っている――などの問題を指摘し、「政府のIT戦略本部にまとめたらどうかという意見や、規制と振興を一緒にやっていいのかという指摘が専門家の間にある」「中央省庁再々編は小泉内閣では無理だが、『ポスト小泉』の最大の争点の一つだ」などと語った。
1番については、規制と振興の双方を担当しているなんていうのは省庁のほぼ全てに当てはまる話なので、省庁数を2倍弱に増やすおつもりですかと(笑)。橋本行革の際も同じことが違う言葉‐企画と監督‐で語られ、当初は企画と監督を分離せよといって金融監督庁ができ、その後財政と金融を分離せよという議論にしたがって両者が再統合されて金融庁になったわけですが、金融担当大臣時代の竹中大臣はどうして規制と振興の双方を担当する金融庁のあり方を問題視しなかったんでしょうかねぇ(笑)。
#そもそも振興行政なんてやめちまえ、という方が「小さな政府」に親和的なのではという疑問もありますが(で、この主張にはそれなりの説得力を感じもするのですが)。
2番については、これまた共管なんてものは霞が関にいくらでも類例が見つけられる話なので、どこをどのように切り取ったところで重複などなくせるはずはないのですがどうするのでしょう(仮に一時的に重複をなくすことが可能だとしても、時間の経過とともに復活することは避けられません)。数えるのもばかばかしいのでカウントはしませんが、膨大な数の「関係省庁(等)連絡会議」(協議会その他別名称の同種の合議体を含む)があるわけで、先が思いやられます(笑)。
そもそも重複がなぜ生じているのかを考えれば、総務省(旧郵政省)はプロトコル統一等の外部性や電波という希少資源管理の観点からが原点でしょうし、文化庁は著作権というすぐれて人為的な財産権の観点からが原点でしょうけれど、経済産業省については昔ながらの産業政策的観点しかありません。重複を解消したいなら、経済産業省に産業政策をやめさせて総務省と文化庁でやらせればいいじゃないかという気がするのはwebmasterだけでしょうか。
このあたり、1/5にbranchさんがご紹介の経済産業省出身の竹中大臣秘書官の影を感じてしまうのはwebmasterの根性が捻じ曲がっているせいでしょう(笑)。しかしながら、橋本行革の際も総理秘書官(政務)は通産省(当時)出身者だったなぁなどと思い出してみますと、なかなか単なる偶然であるとも思いがたいわけです。
2人が秘書官に抜擢されたのは、個人の能力を評価されたからです。経産省とは関係ないし、わが省がパイプとして利用しようとしても、彼らは従いませんよ
という経済産業省幹部の言はそのとおりだと思いますが、このような実績が積み重なればかんぐられるのも仕方がないといったところでしょうか。実際のところは、経済産業省が何かをねじ込むというよりは、経済産業省的なものの見方が政権中枢に近いところにおいて支配的になることが間接的に、というものだとはwebmasterも思いますが。
■ [economy]経済学ヴォランティア募集(の転載)
いちごより。
216: 名無しさんの冒険 2006/01/09(Mon) 02:47
動学的一般均衡モデル(DGE model)のテキスト(大学院初級レベル)の初稿を脱稿しました(結局3年かかりました)。初稿を読んで校正してくれる人を募集しています。
特にお礼は出来ないですが、協力してくださる方は完成稿でアクノレッジさせてもらいます。
いちご経済/経済学板「経済板ロビーvol.16」スレ・レス216
221: 名無しさんの冒険 2006/01/09(Mon) 22:11
216=加藤涼と言う者です。
まだ草稿段階なのでマクロが専門の方のご協力が得られると助かります。
連絡先はこちらです。
いちご経済/経済学板「経済板ロビーvol.16」スレ・レス221
hicksianさんも既に言及されていますが、当サイトは最近ではいちごよりアクセス数が多いようですので、勝手ながら転載させていただきました。webmasterではその任に堪えないのは明らかですが、我こそはという方がいらっしゃったらと思います。
どこか、校正たのむ
もし産業政策を経済産業省から他省庁に移すべしということになれば、経済産業省は業務を全て他省庁に取られてしまいませんか?w
もっとも、それで経済産業省が無くなれば、新たに情報通信省を作る余地ができるのかもしれませんが。w
> 振興行政なんてやめちまえ
昔はそう思ってましたが、たとえばIPA(www.ipa.go.jp)のやってる未踏プロジェクトは結果も出しており悪くないと思いはじめています。
アメリカだったら金持ちの個人や企業が金出してくれますが、日本の民間はシブチンなのでそれを補完してくれるのは正直ありがたい。
もちろん、民間が渋いのにはデフレという問題もあり、そちらをまずは改善すべきなのでしょうが、どうもそれをなんとかしても日本ではあまりそういう投資が行われないような気がして(←根拠のない印象ですが)。税制を変えればなんとかなるのかな…
苺の件、激しく乗り遅れでいま確認。マクロの専門者ではないのでなにもできないけれども、もしそうならばいまこの時点の最新の論点?らしい本人か否かの確認メールをするぐらいの労はとるでしょうね。
たぶん私同様に苺をみているだろう飯田さんや矢野さんでさえマクロの純然たる専門家とはいえないわけだし人材的には銅鑼衣紋さんに連絡とってもらうしかないのではないの? おせっかいかな。
いずれにせよ、匿名掲示板で実名のエコノミストが校正者募集というのは日本のネット史上類をみない行為なだけに面白いですね。2chでネタとしてならあるかなあ。
失礼。会議漬けで疲れてたみたいでうまく把握できなかったけど、
どうも流れとしては
自分のHPに草稿のせるべし、みたいな感じですね。それがやはり
普通でしょうね。
農山漁村の振興や治水のためなら、道路でもハコモノでもダムでも環境保全でも光ファイバでも、とにかくなんでも補助スキームのある農水省に振興事業を全部移管すればよいか、とか一瞬思ってみたり。
同一スキームだがウチの補助事業よりも補助率や補助総額が高く、補助対象も緩い事業始められて、正直焦ったことが。(笑)
苺の件、Bewaadさんが取り上げてくださらなかったら、知らないままでした。最近はまったく見てないので・・・
一夢庵さんがお元気でいらっしゃることが確認できただけで満足。気楽な一傍観者です。
>最近はまったく見てないので・・・
同じく・・・。
メールを頂けませんか。
>Baatarismさん
3つの外局(中小企業庁、資源エネルギー庁、特許庁)に通商政策局は残るのではないでしょうか(笑)。
>cloudyさん
シグマとか第五世代コンピュータの経験から多少は学んだのでしょうか(笑)。
日本の民間がどの程度渋いかには知識がありませんが、改革派なら官のオーバープレゼンスがスポイルしているというのでしょうねぇ・・・。
>韓流好きなリフレ派さん
皆さん結構懐疑的でしたね。こちらがおめでたいんだ、というように見られているのでしょうけれど(笑)。
>のんきゃりさん
よくよく考えてみれば、1つにまとめてしまえば省庁レベルでの重複はなくなりますね。局なり課なりのレベルで生じるでしょうけれど(笑)。
>Koiti Yanoさん
hicksianさんのところでご覧いただけたのではないでしょうか。
最近のいちごは銅鑼さまやすりらんかさんの復帰で、cloudyさんの孤軍奮闘が解消されていますよ。
>hicksianさん
わたしも久しぶりに一夢庵さんを拝見してなつかしいなぁと。私なんぞよりよほど勉強されていているのに、悪貨による良貨の駆逐を実践してどうしようというんでしょうねぇ、わたくし。
ところで、あまり覗かれていないというのにあのタイミング、レギュラー先生のお導きでしょうか(笑)。
「影を感じてしまう」のは当然です。岸秘書官本人が「自分が仕掛け人になって竹中大臣に発言してもらっている」と白状しています。
http://tomoyo.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_37f0.html
竹中大臣の政務秘書官、岸博幸さんでした。岸さんは今43歳。経済産業省(旧通産省)の出身で、有識者の会議の事務局をしているときに竹中さんに会い、その後もときどき話をしたりしているうちに見込まれて、竹中さんが大臣となったときに請われて政務秘書官となったそうです。「省庁再々編」は自分が仕掛け人になって竹中大臣に発言してもらっている、というようなうちわの話もしてくれました。
>melonさん
その省庁再々編がニュートラルならともかく、通産vs郵政の遺恨試合を引きずったような内容なのがなんとも(笑)。もちろん秘書官ご自身は出身母体の利害にとらわれて主張しているわけではないとおっしゃるでしょうし、その主観的認識はそのとおりなのでしょうけれど、価値観の対立の意味づけってものに無自覚なんでしょう。反対者は十把一絡げに抵抗勢力ですし(笑)。