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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2006-03-04
■ [economy]「真の失業率」推計最新版(2006-01現在)
#2005(CY)及び2005/Q4は先月発表でしたがその反映を忘れていたことをお詫びいたします。
年月 完全 真の 15歳以上 就業者数 完全 真の 失業率 失業率 人口 失業者数 失業者数 1990 2.1% 3.2% 10,089 6,249 134 204 1991 2.1% 2.4% 10,199 6,369 136 155 1992 2.2% 2.2% 10,283 6,436 142 142 1993 2.5% 2.8% 10,370 6,450 166 183 1994 2.9% 3.4% 10,444 6,453 192 228 1995 3.2% 4.0% 10,510 6,457 210 266 1996 3.4% 4.1% 10,571 6,486 225 276 1997 3.4% 3.8% 10,661 6,557 230 262 1998 4.1% 5.1% 10,728 6,514 279 348 1999 4.7% 6.3% 10,783 6,462 317 435 2000 4.7% 7.0% 10,836 6,446 320 485 2001 5.0% 7.9% 10,886 6,412 340 551 2002 5.4% 9.4% 10,927 6,330 359 660 2003 5.3% 10.0% 10,962 6,316 350 700 2004 4.7% 10.0% 10,990 6,329 313 705 2005 4.4% 9.8% 11,007 6,356 294 688 2004/Q4 4.4% 10.1% 10,998 6,326 290 713 2005/Q1 4.7% 11.3% 10,982 6,236 305 792 2005/Q2 4.5% 9.1% 11,002 6,402 299 639 2005/Q3 4.3% 8.9% 11,008 6,417 286 628 2005/Q4 4.3% 9.8% 11,015 6,356 287 694 年月 完全 真の 15歳以上 就業者数 完全 真の 失業率 失業率 人口 失業者数 失業者数 2005/2 4.7% 11.6% 11,003 6,224 308 818 2005/3 4.8% 11.1% 11,003 6,260 313 782 2005/4 4.7% 9.7% 10,994 6,352 310 684 2005/5 4.6% 8.7% 11,008 6,435 307 610 2005/6 4.2% 8.9% 11,003 6,418 280 624 2005/7 4.3% 9.0% 11,005 6,410 289 633 2005/8 4.2% 9.1% 11,006 6,405 284 639 2005/9 4.2% 8.7% 11,014 6,437 285 612 2005/10 4.5% 9.1% 11,016 6,409 304 641 2005/11 4.4% 10.0% 11,016 6,344 292 706 2005/12 4.0% 10.4% 11,012 6,315 265 733 2006/1 4.5% 11.1% 11,013 6,269 292 779 2005/1 4.5% 11.1% 11,004 6,261 296 782 2004/1 4.9% 11.5% 10,983 6,221 323 808 2003/1 5.4% 11.4% 10,941 6,203 357 799 2002/1 5.2% 10.3% 10,917 6,267 344 720 2001/1 4.7% 8.6% 10,867 6,360 317 595 2000/1 4.6% 8.2% 10,815 6,355 309 567 C/(B+C) D/(B+D) A B C D=Ax0.64-B (直近月次ボトム) 5.8% 11.6% -- 6,193 384 818 (03/3,4) (05/2) (03/2) (03/3) (05/2) (注) ・ソースは総務省統計局の「労働力調査」(http://www.stat.go.jp/data/roudou/2.htm)。 ・月次データは原数値を用いている(季節未調整)。 ・「真の」値は労働力人口比率が0.64(直近ピーク(1992年))であると仮定した場合の値。 ・少子高齢化の進展による労働力人口比率のあり得べき低下は考慮していない。
#過去の計数は以下のとおりです。
■ [economy][BOJ]「CPIが上がった」と認められたから3月9日は解除記念日?
#タイトル、元ネタが古くてごめんなさい。本来9日の読みは「ここのか」ですが、それだと字余りなので「くにち」で。
「CPIが上がった」というのは生鮮食品を除く総合で4ヶ月連続でゼロないしプラス、1月がプラス0.5だということですが(いずれも前年同月比)、参考計数として発表されている食料・エネルギー抜きのものまで含めた一覧は次のとおりです。丸々転載で手抜きです(笑)。
| 総合CPI(指数) | 同左(前年同月比) | 除く生鮮食品(指数) | 同左(前年同月比) | 除く酒類以外の食品・エネルギー(指数) | 同左(前年同月比) | |
| 2004/01 | 97.7 | ▲0.3 | 97.5 | ▲0.1 | 97.1 | ▲0.5 |
| /02 | 97.7 | 0.0 | 97.5 | 0.0 | 96.9 | ▲0.4 |
| /03 | 97.9 | ▲0.1 | 97.7 | ▲0.1 | 97.3 | ▲0.4 |
| /04 | 97.9 | ▲0.4 | 97.9 | ▲0.2 | 97.5 | ▲0.5 |
| /05 | 98.0 | ▲0.5 | 97.9 | ▲0.3 | 97.5 | ▲0.8 |
| /06 | 98.2 | 0.0 | 98.0 | ▲0.1 | 97.5 | ▲0.6 |
| /07 | 97.9 | ▲0.1 | 97.9 | ▲0.2 | 97.4 | ▲0.7 |
| /08 | 98.0 | ▲0.2 | 98.0 | ▲0.2 | 97.6 | ▲0.7 |
| /09 | 98.3 | 0.0 | 98.2 | 0.0 | 97.6 | ▲0.6 |
| /10 | 98.8 | 0.5 | 98.2 | ▲0.1 | 97.7 | ▲0.6 |
| /11 | 98.6 | 0.8 | 97.9 | ▲0.2 | 97.3 | ▲0.6 |
| /12 | 98.1 | 0.2 | 98.0 | ▲0.2 | 97.3 | ▲0.6 |
| 2005/01 | 97.6 | ▲0.1 | 97.2 | ▲0.3 | 96.4 | ▲0.7 |
| /02 | 97.4 | ▲0.3 | 97.1 | ▲0.4 | 96.2 | ▲0.7 |
| /03 | 97.7 | ▲0.2 | 97.4 | ▲0.3 | 96.6 | ▲0.7 |
| /04 | 97.9 | 0.0 | 97.7 | ▲0.2 | 97.0 | ▲0.5 |
| /05 | 98.2 | 0.2 | 97.9 | 0.0 | 97.3 | ▲0.2 |
| /06 | 97.7 | ▲0.5 | 97.8 | ▲0.2 | 97.1 | ▲0.4 |
| /07 | 97.6 | ▲0.3 | 97.7 | ▲0.2 | 97.0 | ▲0.4 |
| /08 | 97.7 | ▲0.3 | 97.9 | ▲0.1 | 97.1 | ▲0.5 |
| /09 | 98.0 | ▲0.3 | 98.1 | ▲0.1 | 97.4 | ▲0.2 |
| /10 | 98.1 | ▲0.7 | 98.2 | 0.0 | 97.4 | ▲0.3 |
| /11 | 97.8 | ▲0.8 | 98.0 | 0.1 | 97.1 | ▲0.2 |
| /12 | 98.0 | ▲0.1 | 98.1 | 0.1 | 97.4 | 0.1 |
| 2006/01 | 98.1 | 0.5 | 97.7 | 0.5 | 96.5 | 0.1 |
以上を踏まえて次のような動きがあるとのこと。
日銀は三日、三月八、九日に開く政策委員会・金融政策決定会合で量的緩和政策の解除を決定する方向で調整に入った。総務省が三日発表した一月の全国消費者物価指数(二○○○年=一○○、生鮮食品を除く)は九七・七で前年同月比0・5%上昇と、一九九八年三月以来七年十カ月ぶりの高水準。昨年十月以降、四カ月連続して0%以上の伸びを記録し、日銀が掲げる量的緩和の解除条件をほぼ満たす状況となった。
(略)
日銀は「物価が安定的に0%以上」などを量的緩和の解除条件としてきた。決定会合では初日八日の議論を踏まえ、九日に解除を決定、直ちに実施する方向で検討しているが、今後の株式市場や景気動向次第では、四月の決定会合に持ち越される可能性もある。
なぜ生鮮食品を除く総合で考えるかといえば、生鮮食品は農業の豊凶などによる値動きが激しい場合があり、それをもって物価の動向の指標とするには適当でないとの認識に基づきます。生鮮食品をを除いたものでこそ一般物価の動向を正確に測ることができると。しかし、エネルギー関係だって昨今の原油価格の変動を見れば、ねぇ(笑)。
とまれ、皆様先刻ご承知でしょうけれど当サイトとしては改めて量的緩和解除への反対を表明しておきます。その理由としては、望ましいインフレ率はゼロでなく低い正の値(webmasterは3から5ぐらいでも何ら問題ないと思いますが、世間的には2%といったところでしょうか)であるからで、なぜかは2/27に書いたことを再掲します。
- ボスキンバイアスの存在によりCPIは少し高めに出る(ので、CPIを政策指標とするならゼロCPI=デフレとなり高めにしておく方が安全だ)から
- マイルドインフレの方が価格調整がやりやすい(=価格の下方硬直性がある財についても価格調整が可能)から
- デフレになりそうなら十分に金利を引き下げなければならないので、その余裕を確保する必要があるから
日銀に言わせれば量的緩和を止めたってゼロ金利で十分緩和しているということなのでしょうけれど、絶対水準で引締めか緩和かは語れず、相対水準で考える必要があります。端的には公定歩合10%と言えば現状が前提なら強烈な引締めですが、インフレ率20%の世界では強烈な緩和です。CPIで見るなら最低1%、できれば2%ぐらいが政策転換のタイミングとして適切であるとwebmasterは考えています。
#絶対水準・相対水準について言えば、実は今の量的緩和だってどちらかといえば引締め気味なのですが(当預残高を横ばいにしているだけで伸ばしているわけではないので)。
このエントリーでは量的緩和解除に「賛成」もしくは「反対」を表明したblogをリストにまとめてみようかと思います。 賛成を表明した人たち: (現在、探索中) 反対を表明した人たち: Bewaad: http://bewaad.com/20060304.html#p02 Cloudy: http://cloudy9.blog29.fc2.com/..
オレ、bewaadさんすげえって思ってるけど、上司だったらヤダな。
うーん、自由度の高い職場ならそうかもしれませんけど、指示通りに動くことが求められる職場なら、細かいところまできちんとしている上司のほうがありがたいですよ。
上司がbewaadさんでも構いませんが、部下がbewaadさんだったらすごくいやです。って、なんでこのエントリーの内容で「あるべき上司」論が語られているんですか?
指示と理由が明確な上司はいいです。
君子でも豹変されると、もう大変でしょう。
解除前倒しの理由は全くわからないです。
年初から株も国債も上下激しいところですし、少なくとも「市場との対話路線」は取らないということなんでしょうね。
勝手ながら、今後についての妄想を。
日銀:3月解除、9月「安竹中」体制成立の前に利上げ。賃金の上昇にかかわらず、CPIは06年通年で0%台となる。来年は、福井さんは法皇の地位を確立して、ご勇退。
政府:消費&企業環境が悪化し、GDPデフレータは通年マイナス。来年の国会は、小泉政権のデフレ脱却失敗&消費税議論を抱えて、参院選で与党は?
政策委員会で反論をぶつけて、名をとるか?
諮問会議で福井さんから言質を取って、実をとるか?
遅れましたが、祝ミリオンアクセス!
今後のますますの御発展を祈念します。
>上司・部下問題
実際にどのように見られているかはよくわかりませんが(笑)、自分では上からの方がやりにくいと思われているのでは、と認識してます(つまり上司としてより部下としての方が問題あり(笑))。自分がさらに上に説明しなければならないようなときは別ですが、自分に権限が下りてきている範囲では、部下には好き勝手にさせている方だと思っているのですが、部下の本音がどうかはわかりません・・・。
>sweetfishさん
問題なのは、今の日銀のやり方が市場との対話をきちんとやっていると思われているところでしょう。市場との対話というより市場誘導だとしか思えない、というのは私以上にドラめもんさんやbank.of.japanさんが常々ご指摘だと思います。
お考えのシナリオどおりですと、霞が関全体がデフレ脱却失敗をもたらした抵抗勢力にされて叩かれるという将来像が浮かび、いやなものです(笑)。よくもわるくも改革路線に組織的に異を唱えるような気概なんて残ってやしないですが。
>#絶対水準・相対水準について言えば、実は今の量的緩和だってどちらかといえば引締め気味なのですが(当預残高を横ばいにしているだけで伸ばしているわけではないので)。
量的緩和の効果は、「量的緩和をしている間は利上げされない」と市場が長期的なゼロ金利継続を予想することにあったと思っていたのですが、当預残高を増やすことにも金融緩和効果があったのでしょうか?日銀においておくだけで市中に出回らないお金が増えてもあまり意味がないように思うのですが。
>無業者さん
金融政策のゴールはマネーサプライのコントロールですが、これを直接操作することはできないので金利が一般に操作対象となっています。
マネーサプライはマネタリーベースと信用乗数で決まりますが、デフレにより信用乗数が下がっているなら、それだけマネタリーベース(日銀券(=紙幣)+日銀当預)を増やすことによりマネーサプライを増加方向に誘導することも可能です(ちなみに金利は信用乗数側に働きかけます)。
金融政策の評価に使われる式として、テイラールールのほかにマッカラムルールというものもありますが(詳しくはぐぐってみてください)、このルールではマネタリーベースの供給量が適切かどうかを見るもので、バブル崩壊以後供給過少が継続していることが確認されています。
>無業者さん
下の日記中にマネタリーベースとマネーサプライのグラフを示しましたので参考にしてください。
http://cloudy9.blog29.fc2.com/blog-entry-23.html
ほんとはナマの値より変化量(微分)のグラフを対比させた方がいいのでしょうが、どうもうまく描けない(ノイズの除き方がわからない)のです。
>bewaadさん、cloudyさん
お返事ありがとうございます。金利が下がらない中でもマネタリーベースがマネーサプライに影響しているようだということ、また、現状のマネタリーベースが過少であること理解しました。(マッカラムルールの理解はとてもできていませんが)
検索していてsvnseedsさん作成のグラフを見たときは、日銀当座預金とマネーサプライの関係があまりに一直線で驚きました。http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20040925
金利が下がらないのになぜ資金需要が増えるのかという点はまだ疑問ですが(マネーサプライって金融機関でない主体が持っている通貨量ですから、それら主体の資金需要が増えないと伸びませんよね?)、これはまた考えてみます。
お時間とっていただいてありがとうございました。
>cloudyさん
補足ありがとうございました。
>無業者さん
将来にまで至る金融緩和のコミットメントで、将来の金利上昇回避が織り込まれれば、現在の金利が変わらなくても資金需要は増加することになります。逆に言えば将来の引締めがコミットされれば、現在の金利が低くても資金需要は落ちるわけで、それが今回の量的緩和解除の影響として懸念されます。
>bewaadさん
当預残高を増やすことが、日銀は市場予想よりも長く金融緩和するつもりだというアピールになり、長期金利が一層低下して、その結果資金需要が増える。という理解でよいでしょうか。
これは納得できます。量を増やすことがコミットメントの強化になるのか?とも思いましたが、法定準備まで下げるためにより長い時間が必要になるので、コミットメントの信憑性が増しますね。
それと、2004年に行われたbewaadさんと馬車馬さんとのやりとりを読んでみました。ポートフォリオリバランス効果によってもマネーサプライが増えそうですね。昔の議論を読まずに質問してしまってすみませんでした。
>無業者さん
さらに言えば、量的緩和にはそれだけの効果(いわゆる時間軸効果)しかないのですが、それを実現するための買い切りオペにはバーナンキの背理法が当てはまるので、それによるインフレ期待の醸成もあります。
>bewaadさん
低レベルな質問にお答えいただき、ありがとうございました。
>無業者さん
ご質問を受けてどう説明するかを考えるのもとても勉強になります。今後ともよろしくお願いいたします。