archives of BI@K

CSS: default alternative
(要cookie)

toppage memoranda

(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|

2006-04-07

[politics][book]奥島貞雄「自民党幹事長室の30年」

#書き終わってから読み返してみるとあまり書評になっていないのですが、小泉路線によって失われたかつての自民党で模範とされた価値観がよくわかる一冊です。失われたことを良しと見るか悪しと見るかは人それぞれでしょうけれど。

本書で取り上げられる田中角栄から加藤紘一に至るまでの数々の幹事長経験者のほとんどは、既に鬼籍に入るか「上がり」状態にあるわけですが、唯一今なお旬である人物が含まれています‐小沢一郎。彼に関する記載がなければ史料としての価値しかない本書が、彼ゆえに今日的価値を有しているのだといえます。

著者が小沢幹事長(当時)就任時の第一印象について語る言葉は次のとおりです。

小沢の第一印象を記した私のメモには、こうある。「直球、剛腕。理念あるが独善的、専行的な面あり。情は薄いか‐」

(p234)

その後著者は幹事長としての小沢議員に仕える中で愛想をつかしていったと語るわけですが、実際のところ、著者は自ら書いたことの意味がよくわかっていなかったのだろうとwebmasterは思います。以前民主党と自由党の合併年金未納問題に絡めて書いたことではありますが、結局は彼の政治スタイルは理念だけが先行し、それをいかにして実現させるかの手練手管が致命的なまでに欠けていると言わざるを得ません。豪腕といっても単に力押ししか選択肢を持っていないだけの話です。そうした兆しは著者の第一印象にすべて現れていて、ある意味予想通りで何か裏切られたというわけでもないのに、なぜ著者は彼を嫌うに至ったのでしょうか。そこに彼の政治スタイルの秘密があるように思えます。

手がかりは「情は薄いか」の一言でしょう。著者が非難する彼にまつわるエピソードは、つまるところ他人の事情を斟酌できないということだとまとめられます。懐が狭いというか器が小さいというか人間的魅力がないというか、他の幹事長経験者について著者が紹介しているような人間臭いエピソードがないからこその反発であるように見えます。でもそれは情が薄いという言葉で表せるものかと言えば、webmasterは違うのではないかと思わざるを得ません。

対照のため小泉総理を考えてみましょう。彼は他人に対する情の薄さでは政界一ではないかと思われるわけですが、著者は決して否定的に見ているようではありません‐幹事長経験者ではないので、断片的にしか関連する記述はありませんが。もちろん現職の自民党総裁に対して少し前まで自民党職員だった人間がいかほどのことが言えるのかという側面はあるにせよ、著者がベストと位置づける田中角栄の対極にあるにしては妙な話です。

となると、「情」といっても他人に向けたものという意味ではなく、感情を窺わせるかどうかが問題ということではないかと思われます。小泉総理は他人に対する情は薄いにせよ、多分に自己陶酔するタイプですから、自らの感情を外部に垂れ流すわけです。そこには人間味があり、情があると。他方で小沢議員にはそれがありません。似通った話として、小泉総理のような丸投げは小沢議員には無理でしょう。

そうした目で本書の記述を読み直してみると、他人の事情を斟酌できないと先に書いたことに別の意味が見えてきます。彼が側近政治・取り巻き重用と評されることの裏返しですが、要すれば著者は彼の感情に触れられるインナーサークルには入れなかったということで、小沢議員はあくまでそうしたものをごく近しい人々にしか開陳しなかった点が問題なのでしょう。インナーサークルに入れない人に対しては理屈・理念しか見せないわけです。彼から離れた人間が極めて悪し様に評するのも、インナーサークルからはじき出され、かわいさ余って憎さ百倍だと考えれば納得がいきます。

そこに見えるのは、シャイで臆病な人物像。本当の自分はごく親しい人にしか見せることができず、ほとんどの人に対しては理屈で客観性を持たせる=自らの個性から切り離した何がしかでないと接することができないということではないでしょうか。そんな人間が他人の心のうちを掌を指すように読めるはずもなく、権謀術数が不得手であるのも当たり前です。

#塩野七生さんが大スキピオに関してリーダーの資質として触れた「セレーノ」(明朗さ、快活さ)のなさにもつながるように思います。

先に紹介した以前のテキストで、webmasterは小沢は神輿に担がれた方が輝く存在であり担ぐ側にはむいていないのだと書きましたが、より一般化するなら適任はイデオローグであってリーダーやオーガナイザーにはからっきしむいていないということなのだと思います。トップに立つなら神輿に徹することができるよう優れたオーガナイザーが必要ですし、そうでないなら組織をまとめ率いることができるトップの下で切り込み隊長に徹する方が活きるでしょう‐小泉総理にとっての竹中大臣のように。

#といっても、竹中大臣には必要ならオーガナイザーだってできる人間の幅があるでしょうけれど。

さて、本日は民主党代表選ですが、以上のwebmasterの見立てが正しいなら、下馬評どおり彼が勝つことは民主党にとって決してよいことではないでしょう。むしろ負けた上でテレビにでも出まくって小泉批判・自民党批判を一手に引き受けるようなポジションにつく方が展望が開けてくるはず。しかし、トップがその場合菅議員であることと(前原執行部が若さで失敗したからこそ、トップはやはり若手にして執行部をヴェテランで固めないとダメでしょうに)、ナンバーツーではすわりが悪い虚像が払拭できていないという問題がある以上、その道は依然として厳しいといわざるを得ないのですが。

#改革という手段を目的視している今の民主党に党勢を回復して欲しいわけでは決してないのですけれども(笑)。

本日のツッコミ(全59件) [ツッコミを入れる]
すなふきん (2006-04-07 07:38)

最近特に感じることですが、わが国で二大政党制はほぼ不可能ではないかと。たとえば「政策の競争」という言い方でも、ヘゲモニーを握る新自由原理主義の立場からは「どちらがより徹底した改革を進められるか?」とかいった同じベクトル上の「競争」で捉えられて、本来違う方向を向いた「対立軸」が消失してしまってるという事態になっていますよね。基本政策どころかほとんど見分けがつかない政策の強弱が争点なら二つに分かれてる意味がないでしょう。そんなのなら多くの有権者は無難な方(自民党)に乗りますから。今後何か明確な対立軸が出てくるのか非常に疑問です。あと、もっと身も蓋もない話をすれば、むしろ昔の自民党の派閥争いの中での擬似政権交代の方が日本社会の実情に向いた健全wな政策を採れてたような気も。誤解を招く言い方ですが、下々が口を挟む(大衆迎合主義)とろくなことにならないのが日本社会の実情だとすると、結局原点回帰wしちゃいそうな・・・・。

名無之直人 (2006-04-07 09:36)

小沢が勝つとは思いますが、新鮮味の無い菅よりマシというだけで、『トップはやはり若手にして執行部をヴェテランで固めないとダメ』が正解だと私も思います。

つまり、「私はこのXXX君を新しい民主党代表に推薦して、力の限り支えるから、皆さんも挙党一致して協力して欲しい」と苗床になるように動くべきだったかと。小沢は。それでこそ彼の持つ負のイメージが払拭できたかなぁと想像しております。

でもメール問題で前原体制自壊を看過した時点で、小沢にも菅にも駄目が出てしまっているのですが・・・。

Baatarism (2006-04-07 09:46)

>すなふきんさん
本当は、民主党は新自由原理主義を否定する思想を基盤として戦うべきだったんでしょうね。その手始めとして、まずはリフレ政策を主張すべきだったのでしょう。
もし2003年の段階で民主党がリフレ政策に転じていれば、小泉に負けた今であっても、十分自民党と戦えたのではないかと思います。

個人的には民主党は馬淵議員でも担いで立て直せば良いのにと思ってますが。幸い彼は耐震偽造問題で名を上げてますから。今の民主党で国民的に評価の高い人は彼くらいでしょう。
ただ、馬淵議員が党首になってリフレ政策を打ち出した途端、党内の新自由主義者達が足を引っ張りそうな気もしますが。w

hmm (2006-04-07 10:26)

結局の所、自民・民主は、防衛等基本的な政策においては一致し、経済・財政政策において各々の独自性を主張していただけると国民は幸せになる(或いはなろうとする)のかな、と。
民主に関しては前原氏(或いは若手)がダメというより、組織内での意思疎通がないこと、きちんとした秩序構成が出来ていないことが問題な事は自明であるし、国民もそれを理解していると思うので、党首が誰になろうとそこは問題ではないという気がしますねぇ。まぁ政権党の派閥のように金が回らないと規律を維持出来ないというのもわからないではないですが、お粗末過ぎますなぁ。これで党首小沢、(幹事長や政調会長ではなく)代表代行菅とかになると、失望も一段と広がるのではないかと。

韓流好きなリフレ派 (2006-04-07 15:01)

 新自由主義といっても石橋湛山やケインズが新自由主義という評価も一部は正しいわけですからリフレ主義?と新自由主義は対立軸には理念的にはなりにくいものです。
 例えば岩田先生はサッチャー改革の遺産を評価する一方で、リフレ政策(物価水準目標経路とインフレターゲットの組み合わせ)を主張していますが、これなどはまさに新自由主義そのものの考え方だと思うのですよ。

すなふきん (2006-04-07 19:06)

>韓リフ先生
ああ、そういえば不適当な表現かも・・・。改革原理主義とでも言い換えた方がいいかも、ですねw

koge (2006-04-07 21:22)

>トップはやはり若手にして執行部をヴェテランで固めないとダメ
問題は、若くてかつ少なくとも前原・野田並には有能な政治家がいるのかどうかですね。いくら「地位は人を作る」とはいっても、お飾りにすらなれないようなN田のようなのではそれこそ悪影響は野党にとどまりませんから。
改革原理主義でも抵抗勢力でもいいとしても、党内・他の野党はもちろんのこと(野田聖子でもましなほうに見えるくらいですから…)、自民党内でも小泉と距離を置いてる人のなかにはいないように思えます。
…政治家って今の有能な若者にとって魅力的な仕事じゃないんですかね。それとも今までの教育が(ゆとり教育以前から)失敗してたのか…(タイゾー程度ならまだしもN田を見ると後者の可能性が高い気がする…orz)

Baatarism (2006-04-07 23:16)

>韓リフさん
改革派の中によくいる、世の中を力ずくでも自分の理想通りに改造しないと気が済まない人たちって、何と表現すれば良いんでしょうね?
こういう手合いが一番世の中に災厄をもたらすと思うんですが。

bewaad (2006-04-08 02:25)

>すなふきんさん
以前紹介したレイプハルト本の受け売りになってしまうのですが、事実として国内に対立点がないなら(=何らかの選択をなすべき課題がないなら)政党は1でも足りるということになります。問題は本当にそうなの、ということなのでしょう。

bewaad (2006-04-08 02:26)

>名無之直人さん
小沢議員といえば竹下派七奉行の一ですが、今般のメール騒動まで現役と言ってよいのは彼一人(メール騒動以後は渡部民主党国対委員長と二人)なわけで、実際の年齢はさておき、目新しさでいえば「麻垣康三」の全員に負けてしまいます。小泉総理となら張り合えないではありませんが、つまりは自民党が既に将来を見据えている中、まだ現在しか見えていないのでしょう。どう自民党と差別化するかを考えなければいけないときに、逆に自ら差別化されるよう動いてどうすると(笑)。イギリスを範とするならそういう点をこそ見習うべきだと思います。

bewaad (2006-04-08 02:26)

>Baatarismさん
改革を昔から唱えてきたのは自分たちだという本家意識が邪魔したのでしょう。韓国と日本みたいなもので(笑)。

bewaad (2006-04-08 02:27)

>hmmさん
ミニ自民党になったところで、野党第一党にしかならないということをそろそろ理解した方がよいのでしょうね。普天間合意でせっかくの党首選のニュースヴァリューも食われているわけで、もっと危機感を持たないとまずいでしょう(というか、合意をわざとこの日にずらしたのかなという気も)。

bewaad (2006-04-08 02:28)

>韓流好きなリフレ派さん
現在の日本を前提とすれば、やっぱりあるべき対立軸はマクロ政策への力の入れ方ではないかと思います。

bewaad (2006-04-08 02:28)

>kogeさん
まあ本当に必要だと心から思うなら改革派知事でもつれてくるのでしょうけれど、そこまでの危機感がないと内部の論理にこだわってしまうのではないかと思います。

ミギー (2006-04-08 04:18)

民主党員の立場から一言。
民主党がいまいちっぽいところの原因に、
政治に詳しい層が政治に参加してくれないってのがあるかと思います。

結構政治に詳しい層の人でも、政党に参加する人は少ないのではないかなと。
ま、私も以前この発想はなかったのですけど。
bewaadさんのところからたどれる、ウェブページの
人達はかなり程度の高い人達だと思いますけど、
この人達が政治に積極的に参加していないというのは、
おもしろい現象だと思います。
日本が平和だったってのが大きいのかなと。

政党が腐ってるってのは、国内の積極的に政治に参加する層
(党員とかです)の腐敗なんではないかなと。

cloudy (2006-04-08 05:21)

以前日記でも書きましたが、小沢はインタゲ嫌いで、菅との共著に「小泉はハイパーインフレを起こそうとしている」「日本の不況は財政政策や金融政策では解決できない」と書いています。
その後、考えを改めたのでしょうか?
これがその本。なか見!検索で「インフレ」を検索すれば該当箇所が読めます。
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4569631908/

すなふきん (2006-04-08 08:09)

>やっぱりあるべき対立軸はマクロ政策への力の入れ方ではないかと思います。
そこはマクロ政策=亀井・ミラーマン路線w=大きな政府という連想が働いたことが問題の一端ではないかと。世界標準wの金融中心のマクロ政策がいまだに世間的認知が低い中で、構造改革派が古典派経済学の正統を名乗るという混乱した状況ですからね。しかも自民民主双方にまたがっている。整理がつかないのが日本の現状だと思います。

koge (2006-04-08 13:18)

>政治に詳しい層が政治に参加してくれない
というより、積極的に政治参加するインセンティブに乏しいというのが本当のところでしょうね。
政治に詳しい層というのですから中産階級以上(ホワイトカラー勤労者)を想定してると思いますが、この層は少なくとも欧州の同層に比べて可処分時間が少ないですから、片手間での政治参加では得られるものはほとんどないでしょう。地方の農家や中小企業経営者が積極的に政治参加するのも、利権の大きさというより自由になる時間があるというのが大きいと考えます。
ならば、副業じゃなくて本業として政治参加するとしても、特に都市部ではハイリスクローリターンと言わざるを得ないでしょう。利権といっても、所詮権力を他人の利益のために使ってそのおこぼれをもらうものですから、もし2世議員などで権力がすでにあるならばそれを政治という事業に投資するよりはほかの事業に使ったほうが自分の利益は多くなるでしょうし。
つまり、小泉とか松下せーけーじゅくのようによほど強烈な思い込みを持ってる人じゃないと、政治参加によって受ける効用は高くないわけですが、問題はその思い込みに基づく「改革」が自分(の自己満足)で誰にも(ヘタすると身内にすら)利益を及ぼさないことでして…orz

BUNTEN (2006-04-08 22:20)

◆ bewaad (2006-04-08 02:28)さん
http://bewaad.com/20060407.html#c14

>現在の日本を前提とすれば、やっぱりあるべき対立軸はマクロ政策への力の入れ方で

はないかと思います。

小選挙区制採用前の日本の争点次元数は2.5(「民主主義対民主主義」)であったことか

らも、最近の選挙で公明党以外の中小政党が勢力を顕著に減少させたのは、選挙制度

に紛れて対立軸が隠れたためで、今でも国民末端レベル(ないし私の考え)では少なく

とも無視できない軸が二本(経済政策と安全保障政策…P.65の図の「体制支持+外交」

に近い)あると考えています。
自民党(小泉氏とチルドレンたち)も民主党(小沢氏)も、平和志向とは言い難い所があ

るので、仮にどっちかないし両方がリフレを叫んでも、素直に支持できない自分がい

たりします。切実に"平和リフレ"の選択肢が欲しい。m(_@_;)m

韓流好きなリフレ派 (2006-04-09 00:28)

リフレの理解はリフレ派といわれる集団でおおよその共通項があるわけですが、「平和」(いわゆる安全保障政策)については素人談義の域をでてないでしょうね。石橋湛山の小国主義についての理念に関しては共通の認識をもっているとは思いますが、かならずしもそれをリフレ派が表明しているわけではないでしょうね。例えば僕は都留重人氏の米軍撤退論や東アジア共同体論といった「安全保障政策」は都留氏の指摘している理由では受け入れることが難しいと思いました(この僕の態度は、少なからず過去の湛山の主張と整合的だとは思っています。もっとも政治的な環境が違うのであくまでも御札程度のものでしょうけど)。ちなみに戦後まもなく出たケネス・ボールディングの『平和の経済学』(邦題、The Economics of Peace. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall)にはBUNTENさん曰く「平和リフレ」が展開されていたように記憶しています。そのうち機会があれば紹介したいと思います。

トオリスガリさん (2006-04-09 01:35)

韓国に竹島侵略されてる平和リフレって何で発想できるんですか?

韓流好きなリフレ派 (2006-04-09 02:14)

すみません意味がわかりません。「韓国に竹島侵略されてる平和リフレ」を「発想」しているわけではないので。

estevan (2006-04-09 02:26)

永田に限った話じゃないが最近の若手って与野党問わず「パー」とか「バカ丸出し」の議員が多いような気がしてならないのは自分だけでしょうか?与党で言えばコメ支援問題で裏口から逃げた山本某とか次期首相と言われながらもワキが甘すぎる安倍某とか。。
よく調べてみると世襲とか、松下政経出身とか明らかに(昔小沢が言ってた発言だが)「特殊学級」と化しているような気がしてならない。
私的には小沢に若手の育成をがんばってやってもらいたい(かなり手がかかるだろうが)。このままだと日本の政治のレベル低下にターボがかかるだけだろうし。

estevan (2006-04-09 02:34)

>すなふきん さん
実は55年体制下でも何回も政権交代のチャンスがあったにも関わらず当時の社会党のヘタレぶりと野党の多党化の結果チャンスをピンチに変えると言うアホなことをやって政権交代を棒に振ったことが何度もあったので現時点では何ともいえませんね。
ただ私的意見としては日本の場合小選挙区比例代表並立制より小選挙区比例代表併用制こそが一番合うと思っていますが如何でしょうか?
因みに私は政権交代派ですが穏健な多党制が一番ベストだと考えております。

ミギー (2006-04-09 04:56)

>>kogeさん
参加しない理由ってのは私が挙げたものや、kogeさんの挙げたものだけでなく
多々あると思いますが、たしかに利点が見えにくいとは思います。

可処分時間の話ですが、地方の政治に積極的に参加してる(といっても党員になるぐらいのレベル)だと
層はほとんど片手間かと。その中でも可処分時間をかなり費やす層ってのは一部だと思います。
選挙で積極的に動く人とかそういう人達だけかなと。

日本もある種の片手間、間接民主制ってやつで運営されてるので、
政党もそんな感じで、運営する事は可能かなと思います。可処分時間が少なくても、
リターンを増やす方向に持っていけない事はないかと。
(民主党の事を書いておくと、党員は議員や候補者個人の後援会の関係者中心です。
政治的な知識は高くなく(自民党の長期政権はダメとかそういうレベル)、
党務に興味ある人少ないので、地方組織レベルでは基本的にこういう仕組み、整ってないかと)

ちなみに政治知識の高い層が政党に積極的に参加すると、
党内からダメな政治家が発生するのを抑えられる様になるんですけどね。

これをやるには、政治知識の高い層が党員の中心で、
党員に候補者の選定の権利が与えられているって条件が付きますが。
民主党がダメなのは、党員に政治に興味のある層がほとんどいなくて、
これの発生を押さえられないってとこですかね。

estevan (2006-04-09 10:28)

>ミギーさん
これが1960年代だったらまだしも個人主義旺盛の現代ではそう簡単に政治に興味を持てと言われても皆参加しないでしょうね。
去年のアレだって郵政民営化法案の中身よりも面白いから投票に行った人が多かったみたいですし。早い話政治をショーとしか思ってないんでしょうね。しかもマスコミ側もこっちの方が数字が取れて面白いと言っている節がありますし。TBSの報道局長がある月刊誌で「政治でショーアップは当たり前だ」と発言したり田原が「(争点設定は二の次で)面白ければ(つまり視聴率が取れれば)何でもやる」とまで言い切ってますしね。こういうメディアの姿勢が結果的に取り返しのつかない事態を起こす訳ですが。。

すなふきん (2006-04-09 11:13)

>estevanさん
>小選挙区比例代表併用制
ああ、確かにこっちの方が民意の反映にはなるみたいです。
>穏健な多党制
ヨーロッパでは複数の近い政党同士が連立組むのが多いみたいで。日本では無理やり二大政党に統合しようとしてるみたいですが、アメリカみたいな極端な二大政党は例外じゃないですかね。その意味では私も意見は近いのですが、日本ではどうしても一強多弱になりますよね。それか保守政党の分割化ですが、日本では保守同士はどうしても一緒になりたがるので・・。

koge (2006-04-09 11:58)

>政治的な知識は高くなく(自民党の長期政権はダメとかそういうレベル)、 党務に興味ある人少ないので、地方組織レベルでは基本的にこういう仕組み、整ってないかと)
う〜ん…それは正直理想が高すぎるような気がします。実際そんな人は民主党だけでなく自民党にもいないし、だから自民党からも大○田を筆頭にそれなりに馬鹿な議員も多数生み出してますし(与党が故利権獲得能力によって淘汰されるだけマシといえばマシなんでしょうが)共産党とか社会党みたいな「勉強会」でもしてみます?いまどき誰も来ないと思いますけど。
政治参加する人の数が段違いの米国だってその辺は似たようなものだと思いますよ。まあ、英国のパブリックスクールとかのようなことをすれば、ひょっとしたら「教養あるエリート」とやらができてそういう層が国を引っ張っていくのかもしれませんが、日本じゃ最近格差が広がってきたとはいえ大学がアレですから学歴エリートはいても「教養あるエリート」はあと数十年は望めませんがね(笑)
>bewaadさんのところからたどれる、ウェブページの人達はかなり程度の高い人達だと思いますけど
いやいや、ネットにいるそういう人とその読者を集めたって小選挙区1つの当選ラインにも及ばないし、1つのコミュニティにも影響を及ぼすことのない、その程度のごくごく少数派ですよ。少なくとも自分はただのオタクだとしか思ってません(笑)

>政治をショーとしか思ってないんでしょうね
しかしNHKのように淡々とやったのでは誰も見ない、したがって誰も投票に行かないわけで。実際「ショー」にならない地方選挙なんかは(今日やってる某知事選とか)投票率2割台が普通でしょう。
そんな「エリート政治」が現状の衆愚政治に勝るのかというと…正直どっちもどっちじゃないすかねぇ?

Baatarism (2006-04-09 12:43)

>韓リフさん
石橋湛山の小国主義について言えば、今の日本ではどんな極右でも「かつての植民地を回復しろ」なんてことを言っている人はいないので、国民全体で小国主義は十分共有されていると思います。
それに韓国や中国が自らの国民国家を形成すること自体を否定する人も、非常に少ないでしょう。(まあ、中国を分裂させろとか言ってる人はネットには少しいますけど)

>estevanさん
>小選挙区比例代表併用制
これだと中道の第三党がキャスティングボードを握るか、左右の二大政党が大連立をするかのどちらかになると思うんですが。そして時には先日のドイツみたいな混乱も起こるでしょうね。
第一党が有権者の過半数の得票を獲得しなくても、比較第一党であれば単独で政権を作れるような制度の方が、政権発足時の混乱を防げるので僕は良いと思います。
小選挙区制と比例代表制をミックスするのなら、二院制を利用して下院は小選挙区制、上院は比例代表制とした方が良いと思うのですが。これなら政権は比較第一党だけで作れるけど、政策を進めるためには少数党の支持も得る必要が出てくることになるので、政権発足時の混乱防止と与党の暴走防止を両立できると思います。小政党は無理に下院に打って出なくても上院を基盤とすればよいので、小政党も存続しやすくなり、無理矢理二大政党にまとめる必要もなくなるでしょう。
これで政権交代できなければ、それは第二党がどうしようもなくヘタレなせいであって、どう選挙制度をいじっても同じことでしょう。w

estevan (2006-04-09 12:59)

>これで政権交代できなければ、それは第二党がどうしようもなくヘタレなせいであって

ただ前回の総選挙の得票率を見る限りさすがにそれはないと思いますが(w
>そんな「エリート政治」が現状の衆愚政治に勝るのかというと
ただ日本の場合余りにも特殊ですからね。
ワイドショー紛いのニュース番組、政治家がタックルみたいなバカ番組にレギュラー出演して芸人に弄られる、なんてのは日本だけかと。
例の中国分裂論とか中国が日本を併合するなんて話もこの手の番組から来てますからね。。
これなら衆愚政治よりエリート政治の方がマシだと思いますしそう断言できます。

bewaad (2006-04-09 14:15)

>ミギーさん
結局個人ベースの参加は合理的判断を前提にすれば割に合わないのだと思います。というのも、自らの主張が受け入れられる見込みは限りなく低い一方で、仮にそれにより改善がなされれば多くのフリーライダーが生じるわけで、この外部性をなんとかしなければ個人の参加は合理的判断をしない(悪い意味ではなく、ケインズのいうアニマルスピリットと同質のものとご理解ください)者に限られるでしょう。

かつての知恵としては地縁や各種職業団体を経由した自民党や労働組合を経由した社会党があり、そうした組織そのものの存在が構成員にとってベネフィットを提供するので政治参加の敷居が下がり、かつその利益を明確にすることで内部化を図ってきたわけですが、そうした組織に属さない層(典型的には都市部サラリーマン)が多くなり、それが一部利益の反映であると反感を抱かれるようになっての現状であるのはご覧のとおりです。

bewaad (2006-04-09 14:16)

>cloudyさん
多分変えていないでしょう。変える必要性を認識するような事態を経験したようには見えませんし・・・。

bewaad (2006-04-09 14:19)

>すなふきんさん
本来金融政策なんてものは世間的認知が低いもので、だからこそ世界標準(笑)は中央銀行の独立性を確保してハーヴェイロードに任せようとなっていて、基本的にはそれがうまくいっているのでしょう。にもかかわらず、それを論点に据える必要があるというわが国の不幸はいかばかりかと。

bewaad (2006-04-09 14:25)

>kogeさん
インセンティヴに乏しいとか、いまどき勉強会でもないだろうというご意見はそのとおりかと存じますが、ミギーさんへのコメントでも書きましたが、可処分時間よりも、政治参加プロセスに政治マター以外の要素がビルトインされているかどうかが大きいのではないか、と思います。

暴論を述べるなら、高度に経済が発達した自由主義国家においては鼓腹撃壌が達成されていて、どうやったって政治参加は細るものだと思います。残る可能性は良くも悪くも個別の政策課題ごとの運動ぐらいのものでしょう。

bewaad (2006-04-09 14:33)

>BUNTENさん
安全保障政策といっても、かつてに比べれば選択の幅は大いに狭く(アメリカのポチとののしる「右」も、米帝反対を唱える「左」も、では本当にアメリカと断交する気があるかといえば現状を見るにないわけで、冷戦下の体制選択から見れば誤差みたいなものでしょう)、そうした対立軸としての弱化を反映したものであるように思います。

個人的には都市と地方の関係は、あと20年ぐらいは対立軸足り得ると思っているのですが(道路公団の際、「改革派知事」たちが小泉路線に反対したのがわかりやすい例です)、新党大地なんかが巧くその潜在対立軸を掘り起こせるかどうかは予断を許さないと思ってます。

bewaad (2006-04-09 14:37)

>韓流好きなリフレ派さん
「小国主義」は、私流の解釈ではそろばん勘定にあわないことはしないということで、世の中でもっとも大切なのは金なのかそうでないのかという枠組みとして捉えれば、まさに今日的課題ではないかと思います。違った意味でよく使われるのが見ていてなんだかなぁ、という感じではありますが(笑)。

bewaad (2006-04-09 14:39)

>トオリスガリさん
国際紛争ないしその原因となる事象の存在があっても、アプローチとして軍事的なそれを指向しない(あくまでその他の手法をできる限り追求するということで、選択肢から外すわけではない)のであれば、平和を求めることと矛盾はしないと思います。結局は各人の「平和」の定義次第ということにはなりますが。

bewaad (2006-04-09 14:50)

>estevanさん
政治家の質も、それが国民の選択なのでしょう。つまり、金に汚いのはダメというのがここ2〜30年の流れで、金に汚いけど有能な政治家と金にはクリーンだけど無能な政治家であれば後者が良しとされてきたわけで、政治家の質を上げるなら金には多少甘くないとダメでしょう。

政党数と選挙制度については、↓で論じたことがありますので、ご覧いただければ幸いです。
http://bewaad.com/20051230.html

bewaad (2006-04-09 15:00)

>Baatarismさん
>小国主義
韓流好きなリフレ派さんへのコメントで書いたような解釈が妥当するなら、まだまだ今でも争いはあるのだと思います。

>選挙制度
レイプハルトに基づくなら、小選挙区制か比例代表制かは対立の深刻度によるものであって、より対立が深刻でなく選択肢のいずれを選んでも大差ない場合は小選挙区制、より対立が深刻で敗者にも一定の配慮をしないと国としての統一性が損なわれかねない場合は比例代表制ということになります。

お示しの案では、実は第二院の第一院に対する力の劣り具合によってこのいずれかが決まることになり、日本の参議院ぐらいつよい二院制であれば事実上比例代表制ということになるでしょう。ただ、これほど第二院が強い二院制も世界的にはめずらしく、第二院の力が弱まれば弱まるほど事実上の小選挙区制ということになるかと思います。わかりやすい例としては、イギリスには貴族院があるからといって小選挙区制と身分制(すでにそれ以外の議員が多くなっていますが、わかりやすいラベルとして)を併用しているとは誰も考えませんよね?

Baatarism (2006-04-09 20:17)

>bewaadさん
>小国主義
その解釈だと、どの国もある程度は非小国主義的な要素を抱えていることになりますね。あらゆる場合において経済上の利益が最優先であるという国家は存在しないでしょうから。

>選挙制度
日本の場合、対立は深刻なのかそうでないのか、どっちなんでしょうね?
他国と比較すれば、今くらいの対立であれば、それほど深刻ではないように思うのですが。

韓流好きなリフレ派 (2006-04-09 20:50)

湛山の小国主義を現代の日本に援用する際には、植民地放棄や帝国主義的他国侵略などは現実的なものではないでしょう。bewaadさんの指摘されたように湛山の小国主義はリフレ(生産力主義)でなおかつ国内市場の機能を政府・中銀の適切な政策運営でサポートして発揮させていく、という観点でしょうね。外国とは貿易・対内外投資の自由化で相互の経済的な発展が促進できればいい、という考えでしょうね。例えば、湛山がワシントン会議の建造艦縮減に対して非常に評価が高かったのも彼のリフレ(人間の生産力の発揮=生産力主義)観に根ざしてます。湛山全集は群馬なので(;;)、手元にある『湛山回想』をみてみますと、関東大震災後の復興に関して
「震災後の経済を無事に切り抜け、復興事業も順調に遂行し得た理由は、全く外国資本の輸入のおかげであった…英貨国債と米貨国債とは、条件が余りにわが方に不利だったので、当時これを国辱国債とし、非難の声が高かった。しかし条件はいかにもせよ、とにかくこれらの外資の助けがあって、かの難局をしのぎ、復興を促進し得たことを思えば、大局において決して不利益であったとはいえないだろう。ところで、、もしその際、わが国が建艦競争をしていたとするなら、どうであったろう。もちろん、わが国と、米英との国民感情は悪化していたに違いない。また国際関係は危険をはらみ、米英等の資本家は、安心して日本に投資するなどという気持ちには到底なれなかったであろう。とすれば、大正12年の震災後、日本の経済を救った外資は、全くワシントン会議の成功が与えた賜物であったというてよい」(岩波文庫版、215頁)
と書いてます。平和の実現がリフレを促す、しかも湛山の現実主義的なところはこの平和リフレがなければそもそも震災のためにワシントン会議での建造艦比率の実現ですらできなかったじゃないのか、と指摘していることでもあります。

この引用で注目すべきなのは、あとは非小国主義的な論点よりも小国主義的観点を優先すべきだという視点が表現されているところでしょう。つまり英貨・米貨国債での外資導入が国辱条件であっても(ハゲタカ外資 爆)それは外交問題?として重視することは優先事項ではまったくないと湛山が考えていたことです。

 湛山の非小国主義的要素を対外的な問題でいかに副次的に扱ってきたかは枚挙の暇がないくらいでして、当時としても現代の日本でもある意味、過激かつ現実主義的なもの(単なる軍備撤廃論や靖国神社廃止論者ではない)です。その話はまたいずれ。

BUNTEN (2006-04-09 21:01)

bewaad060409.txt

◆ bewaad (2006-04-09 14:25)さん
http://bewaad.com/20060407.html#c35

>暴論を述べるなら、高度に経済が発達した自由主義国家においては鼓腹撃壌が達成されていて、どうやったって政治参加は細るものだと思います。

実際には逆の傾向が観察される(「民主主義対民主主義」P.233最下段つか脚注のすぐ上)ようなので、日本でそのように感じられてしまう理由は何なのかについては考察の必要があろうかと。m(_@_)m
その直後の文を見る限り、コンセンサス型中選挙区制から多数決型を狙った小選挙区制(並立制)に変えたことの影響がより大きそうに私には感じられます。

http://bewaad.com/20060407.html#c36

>かつてに比べれば選択の幅は大いに狭く(アメリカのポチとののしる「右」も、米帝反対を唱える「左」も、では本当にアメリカと断交する気があるかといえば現状を見るにないわけで、冷戦下の体制選択から見れば誤差みたいなものでしょう)

他党はよく記憶していないのですが、長年「赤旗」を読んできた記憶に基づく限り、少なくとも共産党が日本から対米断交をすべきだと主張したことは、過去30年程度(=冷戦期を含む)の間にはないはずです。
私の記憶にある限り、どっちに付くかが日本の外交政策における対立軸だったのではなく、共産党からら自民党内の派閥間にまであった対立軸は、少なくとも建前上は、対米重視vs全方位外交だったように思います。

◆ estevan (2006-04-09 02:34)さん
http://www.bewaad.com/20060407.html#c25

>日本の場合小選挙区比例代表並立制より小選挙区比例代表併用制こそが一番合うと思っていますが如何でしょうか?
>因みに私は政権交代派ですが穏健な多党制が一番ベストだと考えております。

基本的に賛成。
ベストは単純比例代表制(全国一区)下の穏健な多党制、と私が考える理由は、個人名投票が望ましいと言われる割には、最近の選挙結果を眺める限り有権者の多くは政党単位でしか政治家を見ていないように思えるためで、それならば各党の今の派閥を全部政党にしちゃう位の小党分立の方が政治がわかりやすくなるはず、というものです。

koge (2006-04-09 22:31)

>都市と地方の関係は、あと20年ぐらいは対立軸足り得る
のならば、米上院式の各都道府県から同数の議員が選出される院も欲しい気がしますね。

ミギー (2006-04-10 03:38)

>>estevanさん
たしかにそういう類いの人はあんまり政治には
積極的に参加しないと思います。
知識のある人も、普通はbewaadさんが、
http://www.bewaad.com/20060407.html#c32
に書いておられる理由で参加しないと思いますが。

>>kogeさん
アメリカは参加人数が多すぎて、
政治積極参加層の平均的な質が下がってるのが
問題だったりするのではないでしょうか?

勉強会みたいなのは面倒なので、集まらないでしょうね。
政党内部での活動スタイルなんかで、
可処分時間が問題だとするとそれが少なくても済む
わりかし敷居の低い仕組みが整う(ネットワーク経由で参加できるとか)と、
人を集めやすいのかなと思います。
それでも、かなり政治的意識が高い人達の間でも政治に
積極的な参加って選択肢が頭の中から消えてる事を考えると、
そういう層の意識の変革が必要かなと思いますけど。

>いやいや、ネットにいるそういう人とその読者を集めたって
>小選挙区1つの当選ラインにも及ばないし、
私は民主党員なのですが、
その人数でも、民主党党員3万人ぽっちしかいないので、
みんな来たら、今の時点では影響力極めて大きかったりします。

ミギー (2006-04-10 05:24)

>>bewaadさん
たしかに完全に個人ベースだとわりに合わないかなと。
完全に一人で動いて主張が受け入れられるのはむづかしいかなというのは、
合理的判断ができれば、当然頭に浮かぶので。

以前に書き込みした、民主党3万人しか党員いないから、みんなで中に入って変えるというアイデアは、インターネットっていう低コストに他者と連携できる手段があり、成立するものですし。
(民主党への参加コストが、年6000円払うだけで他に義務なしと低いという点も大事ですが、
党内に飛び込むのに、激しく燃えさかるアニマルスピリットが必要ないので)

現状の民主党内は
みんなの合理的判断と、野党なので利権がほとんどない事で、
前の書込でも書いた様にむごい状況です。
(費用対効果や鼓腹撃攘の世になったなどなど、その他の要因もありますが)
知識のある人の自分一人では影響を与えられないだろうという、
合理的判断の結果、合理的判断ができる人間が、
党内にほとんど集まらず、ろくでもない政党が完成しました。

今、民主党がろくでもないのは合理的な理由からです。
おもしろいものだなと思います。

bewaad (2006-04-10 07:30)

>Baatarismさん
>小国主義
まさにそういうことだと考えています。なかなか白黒二色というわけにはいかないかと思います。

>選挙制度
いろいろな資源配分・所得再分配制度が変わりゆくであろう中、高度経済成長期のような社会構造の変動があるのではないかな、と思ってます。

bewaad (2006-04-10 07:38)

>韓流好きなリフレ派さん
興味深い発言ですね。高橋是清とも相通じるところがあるように思います。

bewaad (2006-04-10 07:42)

>BUNTENさん
>自由主義
ここではいわゆるリベラルデモクラシーの意味で用いていて、要すれば先進国では、とほぼ重なるものとして使いました。

>断交
ここは意見が分かれるとは思いますが、全方位外交は事実上そうならざるを得ない選択だったと認識してます。

bewaad (2006-04-10 07:45)

>kogeさん
今ですら一票の格差がこれだけ問題視されていますから、なかなか実現はしそうにないですね・・・。

bewaad (2006-04-10 07:54)

>ミギーさん
おそらく党内の状況は、悪い意味で議員と支持者の間の垣根がなくなってしまっているのではないか、というように書き込みを拝見する限りでは思います。

Baatarism (2006-04-10 12:55)

>bewaadさん
確かに中国外交を考えても、靖国問題やガス田問題は小国主義で解決可能なのでしょうが、教科書問題や尖閣諸島問題はなかなかそうもいかないように思います。どうしても経済的な利益と引き替えにできないものもあるのでしょうね。

韓流好きなリフレ派 (2006-04-10 14:49)

小国主義的要素(ま、考えてみると妙な表現ですが)とそれ以外の要素(教科書問題など)が仮にトレードオフにあるとしても、どちから一方のオールオアナッシングという選択をする必要は小国主義(功利主義→社会厚生(幸福)関数の最適化)からはおすすめできません。むしろ現実の外交交渉でままみられたように、両者の組み合わせからなる最適解を模索していけばいいのではないでしょうか。この際に交渉両国の人々の相互理解や情報の伝達がスムーズであることなどあたりまえといえばあたりまえなほど重要でしょうね。このように経済的な水準の問題と一見すると非経済的な問題とを同一水準に議論するな、という批判はあるかもしれません。例えば、ケインズが『講和の経済的帰結』を書いたときにも一部のマスコミは、ドイツと戦勝国を同じ水準で扱うのは道徳的に問題である、と主張しました。それに類似した批判かもしれません。その一部マスコミの意見を採用すれば、経済的に負担が不可能なほどの賠償金請求をすることが「敵」ドイツに道徳的なペナルティを含めて、絞るだけ絞って復活不能にする、あるいは国民感情をみたすがゆえに正当化されると考えたのかもしれませんね。しかし私はやはりケインズのように国民感情の充足や敵対的な要求が、地域経済(ケインズのときはヨーロッパ経済)を混迷させ、それがさらなる感情の悪化と敵対的要求のエスカレートになることのほうを懸念しますね。もちろんこれは日本の外交をみる際にだけ僕は要求しているのではなく、相手国にも要求している視座です。単純なようですけど突き詰めて考えるとそれなりに使えますよ。

韓流好きなリフレ派 (2006-04-10 14:55)

>bewaadさん

BUNTENさんが「平和リフレ」と突発的に命名されて、いまさらのように自分の中でいろいろ接続したわけですが、日本では2ちゃんなどでおなじみのw「軍事ケインジアン」や「大恐慌、やっぱり戦争でチャラ」論ばかりに注目されていましたが、そもそもケインズも湛山も外交問題で平和の経済的な帰結を重視することから時論家のデビューをはかったわけで、これは「平和リフレ」というのもまさに言いえているな、と思っている次第です。ちなみに是清は「軍事リフレ」も「平和リフレ」も両方貢献してますね。

BUNTEN (2006-04-10 21:58)

◆ bewaad (2006-04-10 07:42)さん
http://www.bewaad.com/20060407.html#c49

ページ数タイプミス発覚。これでは意味不明に。m(_@_;)m
233(誤)→223(正)
申し訳ありませんでした。

>先進国では、とほぼ重なるもの
「先進」の定義に経済以外の要素を考慮する、ということですよね?
(かの本では選挙があっても事実上一党支配とかの国は分析対象外なので、経済以外の要素を用いる、だと話がわからなくなる。)

>全方位外交は事実上そうならざるを得ない選択だった
こちら(日本)から断交するのではなく、全方位外交をやれば相手(この場合米国)から断交されることが避けられない、という認識ですね。そうであれば、正確を期すべく
>アメリカと断交する気(http://bewaad.com/20060407.html#c36)
ではなく、"アメリカから断交される覚悟"とか何とか言っていただければと。m(_@_;)m

そう言い換えた上で、意見がわかれるという点には同意します。(言い換えれば、私は"断交までされることはないだろう"と思っている(or 思っていた)ということです。m(_@_)m)

bewaad (2006-04-11 05:12)

>Baatarismさん
手法をどうするかにもよる面はあるでしょうから、「なかなかそうもいかないように思います」とは限らないのではないでしょうか。ナローパスではあるでしょうけれども。

bewaad (2006-04-11 05:19)

>韓流好きなリフレ派さん
よくよく考えてみれば「小国主義」的手法をほぼ貫徹したのが吉田路線なわけで、良くも悪くもその枠組みとして機能していた憲法の見直し論が盛んな現在は、吉田路線をどう評価し、その構成要素をどう取捨選択していくかを考えるべきときでもあり、その際に湛山の視座を見直すことには大きな意味があるように思います。

bewaad (2006-04-11 05:19)

>BUNTENさん
typoでしたか。自分の読解力がないのかと不安になりましたが、ちょっと安心です(笑)。

で223ページですが、ちょっと元データが見たいな、というのが率直な感想です。同一国において経済成長にともない時を追うごとに増加しているのか、それともそれは増加・減少多々あれど同時点で国際比較をするとそういう結果が出てくるのか、それによって話は変わってくるでしょう(個人的には後者でないか、と我が国の経験のみに照らして無責任に思うわけですが)。

>アメリカから断交される覚悟
確かにこの方がより適切な表現です。そのように解していただければ。

すなふきん (2006-04-13 07:32)

イタリアの選挙がらみで僅差で中道左派連合が勝利したのについて、寄り合い所帯なので安定性に問題ある云々とNHKでやってましたが、寄り合い所帯ってそんなに問題多いんですかね。一枚岩となると日本では共産党ぐらいですが。考えてみると、適度に安定性と多様性に対応してきた自民党の派閥政治はそれなりに合理性があったのかもしれないですね。

bewaad (2006-04-14 05:46)

>すなふきんさん
それぞれの支持基盤が似通ってないからこそ不安定になるわけで、例えばドイツのCDUとCDSは形式的には寄り合い所帯ですが、宗教ぐらいしかめぼしい違いがないからこそ安定しています。古典的コーポラティズムのようにエリートへの信頼があり、エリート間での妥協を受け入れるような地合いであればまた別の話になりますが。

本日のTrackBacks(全1件) [TrackBack URL: http://bewaad.sakura.ne.jp/tb.rb/20060407]

官僚さんが、奥島貞雄氏の「自民党幹事長室の30年」をダシに、小沢さんの人物評をし


トップ «前の日記(2006-04-06) 最新 次の日記(2006-04-08)» 編集