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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2006-06-08
■ [misc]農村の虚実・都市の虚実
はてなブックマークで注目を集めている農家の恐ろしい実態 まとめサイトに対して、徳保さんが異議を唱えていらっしゃいます。
極端な事例を引っ張ってくるとこうなる、という話。祖父母と伯父夫婦が専業農家だからいわせてもらうけれど、上記リンク先に書かれているような状況が「農家のふつうの状況」だと思ってほしくない。いったいどこのでこんなことをやっているのか? と私は疑問に感じたな。
(略)
これなどは読者が誤解しない方がおかしいという典型的な記事。こんな非常識な農家もある、と読み替えるべし。いや、実際の農家の知り合いがいる場合でもね、ひとつやふたつは思い当たることがあるのではないか。けれども実態を知っていれば、「農家スゲー」みたいな他人事感覚には陥らないはず。面白おかしく誇張されている程度も読み取れる。まるっきりの嘘だとはいわないし、ホントにひどい人もいることは事実。だからといって……ということ。
「農家の人は今や「どこかの誰かさん」になっている?」(@趣味のWebデザイン6/7付)
徳保さんのおっしゃることはごもっともではありますが、では農村が現在の都市住民にとって違和感無き環境であるかといえば、やはりそれも違うとwebmasterは考えます。といっても農村に限らず、都市であっても昔ながらの町内会が生きている商店街などもそうでしょうし、住宅街であっても専業主婦のつながりはそれに似ていることでしょう。要すれば共同体色の濃淡の問題で、淡い地域の住民から見れば濃い地域には抵抗を感じざるを得ないでしょう。
都市において一般に共同体色が薄れてきたゆえんについてはかつてあれこれ書きましたので繰り返しませんが、いまじん・おーる・ざ・ぴーぽー・りびん・ふぉー・こみゅーん♪、ともに働き、ともに余暇を過ごし、すれ違う人々の多くが重なるならさぞかし息苦しいでしょう。農村においては働く場所が近接していますが、加えてコモンズ的共同財産(用水路等)がある以上、混住している都市勤労者をとりあえず捨象するなら、その色彩が濃くなるのも自然です。
#余談ですが、農業の労働生産性の向上(昔なら集落総出で各人の田んぼを順番に稲刈りをしていたのが、今では機械を使って自前で可能、等)によって当然ながら農村においてもつながりは薄くなっているのですが、農地改革がなければもっと生産性が向上し都市との格差が小さくなっていたのでは、という気がする今日この頃。やっぱり農業経営への企業参入拡大は強く望まれます。
都市住民といっても昔からそうであったのは少数で、その多数は戦後の人口移動で農村から出てきた者です。抱く感情が愛憎いずれかはさておき、そうした者であれば、そのような共同体性がいかなるものであるかを感覚的にわかっています。
しかし、その子は違います。ちょうど団塊世代の大量退職が間近となり、農村からの移住第一世代は次々と引退を迎え、第二世代が現役の中心を担うようになる中、次の徳保さんのご懸念は蓋然性を増しこそすれ、減りはしないでしょう。
農家が非常に少なくなって、農家の人が「ふつうの日本人」にとって「どこかの誰かさん」になっている中でこういったものが流行ると、どんどん誤解が広まってしまう。こうして根拠のない農村差別が始まるのか、と暗澹たる思いだ。
(略)
戦後、時間が経つにしたがって戦中を描くドラマや映画の描写がどんどん一面的になっていくわけだけれども、農村への誤解もまた同様に進んでいるように思われる。
「農家の人は今や「どこかの誰かさん」になっている?」(@趣味のWebデザイン6/7付)
以前webmasterが次のように書いたとき、違和感を表明されたのは他ならぬ徳保さんだったのですが、記された「暗澹たる思い」へ対処するには、やはりこの選択肢ということになるでしょう。
ちなみにwebmasterの管見では、あと30年ほど、つまり高度経済成長期の社会変動前の世代がほぼ死に絶えるまでの間は「国内対立が厳しい」でしょうから、その間は比例代表が望ましいのではないかと。
「2005年を振り返る(7)‐総選挙の先にあるもの」(2005/12/30付)
昔ながらの自民党を代表する政治家の凋落・小泉流政治スタイルの興隆は、こうした第一世代と第二世代の勢力逆転を抜きにしては語れないでしょうし、もはや第一世代が逆転するすべはないのですから。
■ [sports][media]PRIDE出場選手は破門! by CX
人気格闘技「PRIDE」の運営会社ドリームステージエンターテインメント(DSE)に契約違反があったとして放送打ち切りを決めたフジテレビが、PRIDE出場選手らを番組に出演させないよう、制作会社などに通達していたことが6日、分かった。マスコミ各社に契約解除のファクスを送った5日に通達したもので、関係者は「関連する人物、選手は一切、番組に出演させないようにという話が回ってきた」と明かした。
スポーツ報知「PRIDE出場選手、フジが起用禁止…各所に通達」
すでにこの手の「今後一切○○とは○○するな」ということを同業者達に通達するというのは「さる業界」におかれまして所謂「破門」とかが問題になる場合(ろじゃあは詳しくないのでなんともいえないところもあるのですが強制的に盃を返される場合というものがあるならそれも含まれるのでしょうかねえ)に「回状」という形で伝達されることになるものと似ているのではないかと報道に接した場合には感じてしまったのですが
とのご指摘がろじゃあさんからなされていますが、世上噂されるようにDSEの暴力団関係者とのつながりが問題だというなら、どっちが暴力団だよと思わずにはいられない対応はネタであれば大したものです。
実際の破門状ってどうなのよ、とぐぐってみたところ、平成5年版警察白書に破門状が載っていたので、転載してみます。ただ、スキャン画像が小さく拡大してもよく読み取れなかった部分があったので、正確ではない可能性が大いにあることにはご留意ください(webmaster注:ソース上伏字になっていない部分について、固有名詞を中心に一部追加して伏せております)。
破門状
謹啓 時下御尊家御一統様には益々御隆盛の候大慶至極に存じ上げます。
さて、今般、元○○会専務理事 ○○一家 ○○組組長
○○○○(○○○才)○○在住
右の者己の良心を失い侠道上不都合の段多々有り依って一家一門協議の上、平成○年○月○○日付を以て「破門」と決定致しました。
従って今後は○○会並びに○○一家とは一切関係ありませんので御通知申し上げます。尚念の為御賢台様には理由の如何を問わず「縁組、客分、交友、商談、拾い上げ」等は一切固く御断わり申し上げます。 敬具
御賢台様
(差出人記名)
ファクスの文面と比べてみたい(笑)!
>都市であっても昔ながらの町内会が生きている商店街など
うちの近所もそうですが、特に長期不況の間に個人商店や零細企業の衰退(というより壊死といってもいい)が加速化し、高層マンションの谷間にゴーストタウンが広がってるという感じになってますね。もちろんこれは景気よりあきらかに構造変化(自営→被雇用)によるものが大で、この点いろいろ御託をつけながら個人商店の再生を(無責任にも!)謳う行政やマスコミの喧伝には限りなく懐疑的です。結局現実的な選択肢は昔は良かった式のノスタルジーに浸り旧型共同体の復活を企てることなどではなく、新たな流れの中でスムースに新世代型都市社会へのシフトを進めるしかないんだと思われます。
農家に限らず、「○○の恐ろしい実態」というお題とにちゃんねるのブッチャケ+誇張+ネタ魂を併せればたいがい「おいおいそこまでひどくは…」と眉をひそめる物ができあがると思います。
「システム屋の恐ろしい実態(恐ろしくてATMとか使えなくなる!)」
「高級官僚の恐ろしい実態(知らんけど)」などなど。
「IT業界の恐ろしい実態!」
・・・はあまりネタっぽくないな
「エコノミスト業界の恐ろしい実態!」とか。w
「bewaad氏のおもしろい実態」とか希望です。
ご指摘の件ですが、圧倒的多数派と少数派との「深刻な対立」は捨象すべきではないか、と私は思います。農業従事者が仮に全員、農民党に投票しても、完全比例代表制でさえ5%程度しか議席を取れませんよね。
http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/121prod/1211prod/1211prod.html
そもそも当該まとめサイトの元となった投稿をしたのは農村の方と推察され、外部の目によって組織を正さんとする内部告発者と同様、農村差別もある程度までは覚悟の上と思われます。また日本人の自虐的な心性とでもいえばいいのでしょうか、農業従事者に限らず、自分の所属する業界や組織や属性を卑下する文化は相当に強力。そしてソ連崩壊後左翼が衰退して以降の日本において、そこで引き合いに出される「理想像」に国論を二分するような深刻な対立があるとは私には思えません。第一世代的価値観のボロ負けは確定しています。
いま世論がどんどん二大政党制支持へと傾いているのは、端的には共産党・社民党はもう要らない、得票率13%(比例代表)の主張なんて聞く価値もないから発言機会を奪ってもいい、ということなのだと思います。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/
選挙制度の選択は、深刻な対立の存在だけでなく、どこまでの少数派の主張なら耳を傾けてもいいと思うか、という点が重要だと思います。私も比例代表の方がいいという bewaad さんのご意見には賛成です。けれども、日本の文化状況を見るに、多くの日本人が希求するのは1割程度の反対者をバリバリ切り捨てていくことなのだな、と思うわけです。
社会党にいつ選挙で負けてもおかしくない、だから資本主義勢力の中でも意見が割れるようなテーマは先送りする、という55年体制が終わり、資本主義の勝利が確定したので、資本主義支持の国民は安心して自民党の分裂を是認し、さらに政治改革をはじめとする少数派イジメを堂々と主張できるようになったのだと思います。
すると今度は資本主義者の中の対立が顕在化してくるわけで、それが第一世代と第二世代の戦いだった。ところが大勢の転向者獲得に成功した第二世代の勝利はなし崩し的に確定、VS社会主義の時代に我慢してきた鬱憤が今の「抵抗勢力」といった言葉遣いに現れる。逆転不可能な少数派は「議論の相手」ではなく「悪」だというのですから、すごい話です。でも、残念ながら、この傾向は覆らないでしょうね。
以前に書いた「選挙制度改革の行方」は bewaad さんの主張のどの部分を疑問だといっているのか、わかりにくかったですね。どうもすみません。繰り返しますが、私見として望ましいのは比例代表制、これは賛成です。ただしそうなれば国民は絶対に不満を持つし、ことによると多数派の苛立ちは暴発さえ招きかねない、と思います。
http://deztec.jp/design/06/01/05_election.html
戦後の日本では平和な時代が続いた、ということになっていますが、ソ連と国境を接する資本主義陣営の橋頭堡という地政学的な要因は、日本の政治状況に圧倒的な影響を持っていたのだな、と改めて思います。前線基地たる韓国は全国が戦闘地域なので軍事政権が続いた。冷戦ってすごかったんだな、と。今更ですが。
そして今、資本主義対社会主義の真に「深刻な対立」が終って、日本人らしい(?)多数派の暴虐、強烈な同調圧力の嵐が吹き荒れているのだと思う。でもこれが日本の伝統的文化、日本人の心性に適った道であって、その意味では二大政党制気球の空気はよくわかる。これは仕方ない、と思う。……と諦めながらも「少数派の意見も聞いてください」と声を上げ続けるのが徳保流、ということです、まとめますと。
……どうしてマジメなサヨクの方というのはかくも笑いに不自由なのか。こないだの「経済学がなかったら」ネタでもそうですが。あの「農村の常識」ネタも、ネタとして笑えばすむ話なのに。あ、徳保氏がそうだからといってマジメなサヨクすべてをそれでひとくくりにするのは、多数派の暴虐につながる戦後の陰謀ですな。「ネタにマジレス、かこわるい」と昔の人はいいこといってます。
だいたい、特保氏の認識はいつもながらホントに被害妄想で頭が悪い。社会党や共産党が議席を減らしているのは、別に二大政党制に向かっているからではなく、かれらが人々をひきつけるだけの政策も方針もうちだせず十年一日バカの一つ覚えに終始しているからであって、どっかに陰謀があるためにかれらが切り捨てられているわけではないのです。さらに途中で「自民党の分裂を是認し、さらに政治改革をはじめとする少数派イジメを堂々と主張できる」とお書きですが、自民党の分裂を容認するというのは、これまで小異を捨てて大同をとってきた自民党が、大同を捨てて小異を争点にするようになったということなんだから、少数意見はイジメられているのではなく、むしろ陽が当たるものとなって解放されたのだと考えるべきでしょう。「イジメ」られているのは、これまでその大同を守るために温存されてきたいくつかのコンセプト(つまり多数派意見の一部)であって、本当の意味での少数意見ではないと思いますぜ。
少数意見というのは、別に少数であることに価値があるわけではありません。少数意見を弾圧するのはいけないことかもしれませんが、少数意見が少数なのは多くの人にとって支持しがたいからにすぎない場合がほとんどで、そこにいちいち暴虐だの弾圧だのを見るのはおめでたいとしかいいようがございません。
それはさておき、bewaad氏ご紹介の警察白書はすばらしい。ぼくにはとてもあんなアンケートはできませんが。中でも、「組同士の抗争になったら、そのときだけ姿を隠す」と正直に答えた 11 % 組員は勇敢ですな。その方たちはその後鉄砲玉として迫害されてしまったのではないでしょうか。特保さんに言わせると、一割くらいの少数派は切り捨てられるそうですから。まあこちらは(もし本当にそうなれば)本物の弾圧の結果ではありますが。
結局、特保さんのコメントはほとんどが、原因と結果をひっくりかえしてます。あと、特保さんのコメントの最後の部分は、驚きました。本音は結局、冷戦はすばらしかった、ソ連親分がどっかりかまえていてくれた頃はよかった、ということですか。いやあすごい。
共産党や社民党が議席をこれだけ減らしたのは
小選挙区制によるものが一番の要因ではないのでしょうか?
特に政策云々とかそういう意識で投票に臨んでる
人達がどれだけいるのか疑問なのですがどうでしょう?
僕はリフレ派として有名な山本幸三議員の地盤の
地域に近いのですがあそこら変のじいちゃんばあちゃんが
そこらへんの事なんてどれだけ考えてることやらw
別に冷戦が素晴らしかったといっているのではなくて、単なる状況認識を書いているだけです。ソ連がなくなって社会主義国家建設が「ありえない選択」になったので、日本の文化における「深刻な対立」はなくなったのだ、と。
社民党も共産党が凋落した理由は山形さんの仰る通りでしょう。ただ、以前の選挙制度のままなら、社民党も共産党も、もう少し発言力が確保されていたわけです。
私は小選挙区制度が社民党支持者を減らしたなんて主張はしていません。また「少数であることに価値がある」ともいっていない。何か変な先入観があるのでは。
> 「イジメ」られているのは、これまでその大同を守るために温存されてきたいくつかのコンセプト(つまり多数派意見の一部)であって、本当の意味での少数意見ではないと思いますぜ。
歴史的にはそうでしょうが、自民党守旧派は「現在の少数意見」といってよいと私は思う。そして今後、社共と同様に衰退していきそうです。
こうしてどんどん思想の純化が進むということは、いよいよ日本に「深刻な対立」が減っていくことを意味しており、二大政党制・小選挙区制の方向はゆるぎないのではないか、といいたいわけです。
>すなふきんさん
農家もそうですが、生産性に優れた先との競争から保護する施策を講じたからといって、保護対象の生産性が向上するわけではなく、生産性が向上しないセクターは遅かれ早かれ衰退せざるを得ないということかと思います。
>tockriさん
「笑わないプログラマ」なんて有名ですよね。霞ヶ関については・・・ご想像におまかせします(笑)。
>nuffyさん
まあどんな業界でも、シャレにならない実態は抱えているのでしょう。
>Baatarismさん
データがなくてもレポート出して金受け取ってます、とか(笑)。
>kumakuma1967さん
料理ネタでも増やしましょうか?
>徳保隆夫さん
私も「望ましい」なんて書き方をしているので問題があるのですが、レイプハルトの議論は、因果関係でなく相関関係をしています。おそらくは深刻な対立がある国家において小選挙区制というのは安定的な運営が不可能ということであり、対立が深刻であればおのずと比例代表的な性格が強くなっていくということではないかと思います。
ちなみに冷戦の影響ですが、東西陣営の選択という争点はメジャーになり得なかったのではないでしょうか。当時の社会党支持者の支持理由は、東側に属したいというものではなく、福祉政策等であったのではないかと思います。
>山形さん
どんな顔をしてアンケートをとったのか、答える方もどんな表情だったのか、想像してみるとなかなか面白くあります。罪を認める前と後での回答の遷移を調べることができるなら、やはり認めた後の方が本音が出るんでしょうねぇ。
>一見さん
衆議院だけを見るならそうですが、参議院や地方議会もあわせ見るなら、小選挙区制だけに原因を求めるのは弱いかな、と思います。
>bewaadさん
高学歴と高生産性と企業の大規模化というのはやはり相関関係があるように思うのですが。日本の農業にしても零細自営にしても生産性が低いのは、結局閉鎖的な空間で完結してしまっていて大企業のような内部の知的リソースの活用が難しいからじゃないかと。そういう考え方でいいんですかね。個人的な偏見か知りませんが、どうも大企業社員の方がハードワーカーが多いように思いますし。(これ、中央官庁のキャリア職員でも同様だと。)
>当時の社会党支持者の支持理由は、東側に属したいというものではなく、福祉政策等であったのではないかと思います。
あまり昔のことは知らないのですが、私の知る限りでは「親ソ的」な人を周囲で見た記憶はほとんどないです。やはりそう考えるのが妥当でしょう。
>料理ネタでも増やしましょうか?
失敗しました。
>料理ネタでも増やしましょうか?
萌えネタを希望します。
農業に関しては、いわゆる「規模の経済」が働くのだからそれを利用するべきだ、という点を指摘されているのだと思います。ただ一方で、機械によって農産物を造られるものを食べるのが嫌だから、農産物の造り手の顔が見えるような(たまにこのような宣伝を見掛けますよね)、他には無農薬の農産物とか、そういう手作りの(高付加価値の)農産物も好まれているのも事実です。
それでも、全ての農家がこのような手を抜かないような作業をしている訳でもなく、従って企業経営とあまり変わらない品質の農産物が産出されるのであれば、産業レベルでの非効率性はやはり問題があるよね、という理解でよいのでしょうか。
ただ、農家にせよ農家の事情があったりして、例えば農閑期には出稼ぎに出る層もいるようです。繰り返しになるのですがもちろん全ての農家がそうだとは言いませんが、たとえ農業経営にミスがなく合理的な経営をなされていたとしても、あっぷあっぷの状態なのかもしれません。このような場合において、もし農業の市場が開放された場合、彼等が「失業者」になる蓋然性はそれなりにあるのではないでしょうか。また、それで他の市場、産業に行けというのは、様々な意味において難しいように思います。
どうでもいいことなのかもしれませんが「実態」という言葉は、結局それを目の当たりにした人間によってどうとでも受け取れる処もあるでしょう。個人の感想としては、その「実態」という言葉を使う人間がどういう人間か、による側面も大きいのではないでしょうか。
社会党の支持者に関しては、Bewaadさんと同感です。「生活の安定を求めて」、福祉政策の拡充してくれれば良いではないでしょうか。80年代の状況にせよ猪口さんもそのような分析をされていたと思います。
余談ですが、日本の文化状況に関して、丸山眞男さんが「タコツボ」と指摘していますが、これはただタコツボに篭もるという意味だけではなくて、その先の「何か」に連結してしまう事も含んでいるそうです。自民党が社会党を未だに嫌っている(ように見えるのですが)社会党左派が東側に国家情報を平然と東側に洩らしてしまう事を極度に嫌った、という事で、その感情が連綿と続いているだけなのではないでしょうか。これに関しては、詳しい検討や調査を重ねていないので誤りがあるのかもしれませんが、例えば「戦後史のなかの日本社会党」等を参照なさると良いかもしれません。逆に社会党右派その他などが民主党に吸収されていくのは、分かる話ですし、その場合に二大政党が国民に好まれる空気が醸し出されるのも、分かる話だと思います。
>アントニオ猪木
ある意味では、これが書き込みたい理由だったのですが(笑)。昔のさる雑誌で彼の兄弟が、インタビューにて面白い発言をされています。Bewaadさんの言われる通るように自分に都合の悪い事は忘れてしまうどころか、これは単純に自分自身にとってスキャンダラスになる発言だったので、一人で爆笑していました。神の発言はやはり最高の一言に尽きます(笑)
あ、すみません。農業の労働生産性についてのコメントで、ほぼエントリーの内容と関係ありませんね(苦笑)。コメント欄まで含めて読んでいて不意に思ったので、つい、という事で御容赦下さい。
どうせなら脱線しちゃいましょう。
農業をはじめとする生鮮食料品は、実は供給制約が大きい商品です。実はあんまり規模の経済が働きません。人件費を減らすことはできても生産量を2倍にすることはできません。上手く振舞えば独占的利益が得られる商品です。ブランドイメージを守るために徹底的に品質管理をしなければなりませんが。
大手SMのチェーンストア戦略は生鮮品に限って言えば最初から破綻しています。だから表示偽装のインチキが横行したのです。大量生産大量消費モデルの極地としてアメリカの大手ディスカウンターのウォルマートが良く取り上げられますが、行ってみればわかりますが、生鮮はほとんどありません。連中が売っているのはグロッサリーと呼ばれるメーカー品(第二次産業の製品)ばかりで、それらについては確かに規模の経済が効きます。また向こうはオーガニック以外の食品のブランドが存在しませんが、日本は地域ブランドは基本中の基本で、次の段階として生産者の顔が見える食品の段階へ移行中です。食に関する感度は圧倒的に日本の方が上です。
今までは、全員でそこそこの暮らしができる農業保護政策でしたが、今までの生活を守ろうとすると他のより先進的な発想で行動する農家の人たちに食われていく時代になりつつあります。農業の法人化は、生産性の向上効果は実は小さくて、むしろコンプライアンス・アカウンタビリティー・トレーサビリティーを保障できる組織を実現するという点で大いなるチャンスとなりうると捉えています。実際、そういう生産者は既に現れています。
撤退しちゃいましたがカルフールが日本に店を開いたとき、フランス人社員が「このトマトをフランスで売りたい」と言いました。メロンは伊勢丹で2万円の品がイギリスでは貴族が10万円で買っているそうです。米も牛肉も、相手国の保護政策が絡んで難しいですが、実は大変に珍重されていて、密輸されていたりします。内緒ですが(笑)
農産物で「高付加価値」を実現した国なんて日本以外には存在しないのだから、国際分業の精神に則りFTAで相互開放したら企業的発想を持った農家の人には凄くメリットがあるのではないかと思います。その代わり、需要が増えすぎて日本人の食卓には載りにくくなっちゃいますが。
「農産物で「高付加価値」を実現した国なんて日本以外には存在しない」
はぁ。いくつか僕の実感と違うのですが。
農業で規模の利益がはたらかない?私の家の近くのウォルマートでは、普通に生鮮食料品売っています。スーパーの三割引の価格と、三割引の品質で。サムズクラブという、会員制ウォルマートでは、スーパーの半額で生鮮食品が売っています。
アメリカではオーガニック以外のブランドがない?フロリダ産のオレンジは、無名のオレンジの倍します。オレンジだけでなくて、ほとんどすべての野菜に産地書いてありますけど。僕のいる田舎では、地産地消もさかんで、高くても買っていく人がいます。
アメリカのオーガニックスーパーに比べて、日本の「食に関する感度」が高いなんて思いません。アメリカでは田舎生活をしているので、伊勢丹の2万円のメロンの世界は知りませんが、成城石井と、Whole food market(アメリカ最大のオーガニックスーパーチェーン)がそんなに違いますか?生産者の顔が見える食品もちらほら見かけます。
直伝の文例集があるのでしょうが、破門状の文章が意外に格式あるのに興味を引かれました。
たぶん、文章としてだけみれば、フジの破門状ファクシミリよりも出来がいいのではないかと想像いたします。
作物分野と園芸分野をごっちゃにしてるから噛み合ってない気がします。>農業の議論 石油精製と金型加工を一緒に規模の利益でくくれるのでしょうか?
すみません。
当方の前提として、農業経営の規模の大きさを前提としていました。
一般の農家だと田畑はあまり大きくないけれど、企業が参入する事で田畑が拡大してしまうだろう、あるいは拡大していくだろう、推測なのですがこのような前提を書くべきでした。
規模の経済は投入量に対して産出量がより増加する(収穫逓増)という意味で用いました。もしかしたら、どこか当方の理解が間違えているのかも知れません。
上記の前提下において、資本投下、より具体的に機械を用いれば、単純に生産量が増えるのだという。
「生鮮物」に関しては(敢えて分けた方が良いように思います)、どこまでが生鮮物に含まれるかは分かりませんが、例えば海産品とかだと、自然の制約があるように思えます。(これも個別具体的に観ていけば違う面もあると思いますが、とりあえず「魚」という処に限定してみると)供給制約があるような印象はあります。豚や牛などの「肉」に関しては、よく分かりません。これも印象論ですが、ある程度「農産物」と同じように規模の経済が働きやすいが、この場合は産地限定などのブランドによる(高付加価値の)生産物も多い。ただ、そこには生産者ではなくて産地限定など作り手の表示が明確にならないために表示偽装等の行為が行われやすい、という理解で宜しいのでしょうか。
ちなみに個人的には、「農産物」、米や野菜のみを取り上げていたつもりでした。
私が考える「深刻な対立」とは資本主義VS社会主義の思想対立です。東西どちらの陣営につくか、ではありません。そして冷戦の終結は、社会主義の敗北と資本主義の勝利を人々に確信させました。
冷戦終結後に社会党が日本の政権党となったのは、既に彼らが社会主義を諦めていることを資本主義者が理解したから。深刻な対立が解消されたので、大胆な政権交代への不安感が解消され、「政治改革」があの時代に盛り上がったのだ、と思うわけです。
>前に書き込んだ人です
労働投入量あたりの生産は拡大しますが、おそらく土地投入量あたりの生産はほとんど拡大しません。という事です。農地自体は、面積に限界がありますので、進んだ農家が遅れた農家の土地を吸収する形で生産量を増やしますが、トータルとしての耕作地はそれほど変化しないと思います。生産力の向上といっても、労働生産性があがるだけで面積あたりの生産性は上がらないと言うことです。
これは、第一次産業には必ず備わっている限界です。第二次産業の常識を当てはめると間違えます。第二次産業は実は儲からない産業で、これからは第一次産業に近い産業(1.5次とか呼ぶ)や、第3次系がお得ではないかと言われています。電気電子系産業のスマイルカーブなどはその典型です。
表示偽装については、この「制約」が理解されないまま、チェーンストアによる大量購入が進展したために、「あり得ない量を仕入れる」事になり、表示偽装に頼って購入量を確保するしかなくなっているという事です。偽装問題に対する世間の目が厳しくなり、トレーサビリティーが確保されていくにつれて、生鮮3品は本来の独占価格を取り戻していくことになるだろうという予想です。
これについては、農業・漁業・畜産全て同じです。
>ディンブラさん
書き方が極端すぎて申し訳ない。米国に在住されているであろうあなたにお聞きしたいのですが、おそらくウォルマートのネイバーフッド店でしょうが、そこの店舗に占める生鮮3品(青果・生肉・鮮魚)の売り場面積の比率は日本と比較してどれくらいですか?
アメリカの柑橘類には何種類くらいブランドがありますか?日本の柑橘類には何種類くらいブランドがありますか?
そして、ホールフーズのミールソリューション。おいしいですか?(笑)
>農業関係
昨日(6/10)からあれこれ書いております。さまざまなご意見を引き続きいただけるとうれしく思います。
>とおりすがりさん
萌えネタはどちらかというと不得手ですので、同業者(pogemutaさんとかkanryoさんとか)のディープなネタを見ると自分ごときが扱ってはいけないのではないか、というように思えてしまいます。何かいい入門ってありますでしょうか?
>前に書き込んだ人ですさん
社会党については、国対政治においてはかつての自民党と共依存にもあったわけで、昨今の理念重視(の種を蒔いたのが小沢現民主党代表だと捉えています)の風潮において導かれるような嫌悪感がどこまであったのかな、とは思います。旧田中・竹下・橋本派的なるものと同じように見られているのが現状なのでしょう。
猪木については、勝新太郎のように一般社会では社会人失格でもその道では頭抜けた才能なのだろうと思います。かつて彼が政治家だったころにターザン山本が猪木弁護の論陣を張っていましたが、何も分かっていないけしからんことだと。政治の世界は猪木の魅力が発揮できるほどの器の大きさがない、お前が一番輝くのはプロレスの世界なんだ、そこに戻って来いといわなきゃだめだろうと(笑)。
>nomadoさん
あくまで憶測ですが、江戸時代にやくざが形成された頃にこれらの風習も確立され、文例なども以後受け継がれてきているということではないでしょうか。
>徳保隆夫さん
自民党が連立に踏み切った理由はご指摘のとおりかと思いますが、議席数なり得票数の推移は違うのではないかと思います。支持者を投票者という趣旨で書きましたが、そのレヴェルでは、イデオロギーには拒否感が時代を問わずあったのではないかと。例えば、私有財産制の廃止が共感をもって歓迎されたとは、それが冷戦終結前であっても、私には思えません。
>>bewaadさん
鹿島茂「セーラー服とエッフェル塔」というエッセイ集があって、なぜ人はセーラー服に萌えるか、をまじめに分析してました。
>とおりすがりさん
かつて制服ふぇちについて書いたことがあります。ご笑覧ください。
http://bewaad.com/20051124.html#p02