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2006-07-02
■ [politics]橋本龍太郎元総理の死去に当たって
- 財政再建や行政改革などの「改革」に邁進し、
- 子分集めに興味がないこと等により党内基盤が弱く、
- 他方で高い支持率により求心力を維持し、
- 2、3を踏まえ、一部の側近を重用した、
と書くと現総理と見まがうばかりですが、実は現総理が橋本元総理のやり方をまねたのではないかとwebmasterは思います。というのも、現総理は総理就任に先立って(当時)必須の経験とされたポスト‐幹事長and/or主要閣僚(外務大臣、財務(大蔵)大臣、経産(通産)大臣など)‐には就いておらず、身をもって「帝王学」を学ぶことができなかったからです。
そんな現総理にとって、橋本政権の運営は、上記の2は方向性を同じくし、そうした者が総理になるとすれば3が満たされた場合ということになるでしょうから、さぞかし格好のシミュレーションとなったことでしょう。そう考えると、現総理が何をまねしなかったのかが気になります。
- 消費税を上げなかった。
- ブレなかった。
前者は見たままですが、後者は橋本政権の命取りになった98年の参議院選挙前の恒久減税をめぐる発言のブレのことで、よく失敗の原因を把握し、同じ轍を踏まぬようにしたものです。果たして橋本政権という前例がなかったら小泉総理はこれらの失敗を犯さずに済んだのか、その答えは神のみぞ知るですが、自らが反面教師を含む模範となった可能性に橋本元総理は思いを馳せることがあったのか、もしあったとすればいかなる感慨と共にであったのか、非常に興味深くはありますが、今やそれを確認することはできません。
唯一そうした思いを察せさせるのは、2001年総裁選への出馬です。その総裁選で小泉政権が発足したわけで、以上のようなまねっぷりはもちろん知る由もありませんでした。しかし、郵政民営化などの改革を旗印に小泉議員(当時)は人気を集め機運を作り出していたわけで、いったん政権首班から退いた身が再度総裁選に立候補するという近年例のない行動に出たのは、我こそは真の改革者であり、方や小泉議員は似非に過ぎないとの自負のなせる業だったのでしょう。自分の方がはるかに政策通であり、他方で小泉議員の主張は穴だらけだ、と。
確かにその自己評価、及び小泉議員に対する評価は当たっていました。細かいところにも目を通し判断する橋本元総理のスタイルは、小泉総理がまねをしなかったわけではなく、まねができるものではなく、俗に言う丸投げスタイルを採らざるを得ませんでした。でも、それよりも遥かに重要だったのは、橋本元総理がまねしたくてもできない小泉総理の強みであり、その真価がわからなかったところに彼の限界があったのでしょう。
1つは世の中の風向きへの感度です。橋本政権にとって最初の躓きとなった佐藤孝行総務庁長官就任問題にしても、理屈だけを見れば一度有罪となったからといって再起のチャンスを認めないのはおかしいという彼の言い分が正しいとwebmasterは思います。だからといってそれを言い張ればどうなるか、うすうすは気がついていたのかもしれませんが、それをせずにはいられない橋本元総理の性格は、小泉総理から見ればさぞかし愚かであったことでしょう。
もう1つは政局の強さです。おそらくは橋本元総理は、田中角栄や竹下登といった自らの上にあった人々を見、さらにはそれに対する世間の評価の移り変わりを見て、政治家は政局ではなく政策で勝負しなければと確信したのでしょう。ところが結果は見てのとおり、小泉総理によって橋本派は力をとことん削られてしまいました。
これらから想像するに、橋本元総理は小泉総理の活躍をさぞかし苦々しく見ていたのではないでしょうか。自分の方が「真の改革者」であるのに、「似非改革者」が世に受け入れられる様を。そこに党内指折りの政策通としてアイデンティティを形成した彼の限界があったわけですが、経済失政がなければ結果は違っていただろうにねぇ、とwebmasterは同時に思うのでした。
■ [sports]PRIDE GP 2006 OPEN-WEIGHT 2nd ROUND 結果
#「第○試合」とは、大会のそれではなく2回戦の試合順を指します。
| 予想 | 結果 | 寸評 | |
| 第1試合 | ノゲイラ | ノゲイラ | 予想通り総合の経験が勝負を分けたようです。といっても、ノゲイラ相手に判定まで持ち込んだヴェウドゥムも今後が楽しみです。十分上位戦線で伍していけるのではないでしょうか。 |
| 第2試合 | 藤田 | シウバ | シウバの奮闘をたたえるべきでしょうけれど、藤田が実戦から遠ざかりすぎていたのも大きいのではないでしょうか。総合でやっていきたいのなら、もう少し考えるべきでしょう。年齢も年齢ですし。 |
| 第3試合 | バーネット | バーネット | 「ナチュラルな強さではハントが上ではないかと思われます」なんて書いてごめんなさい、バーネット。やっぱりあなたはプロレスファンの希望の星です! |
| 第4試合 | ミルコ | ミルコ | 順当。 |
田中派七奉行と呼ばれ、若くして権勢を誇った橋本元首相も、天命には逆らえず、お亡く
橋本龍太郎氏が亡くなられた。享年六十八。 橋本龍太郎氏の経済政策は間違っていなかった いや『正しかった』と 私は今でも信じている。 橋本元総理大臣の経済政策については 極東ブログー橋本龍太郎の死、雑感ー さんのブログ記事が良くまとまっています。極東ブログさん..
1996年から1997年当たりに 日本の行財政改革は 取り返しの付かない間違った方向へ 大きくカーブを曲げざるを得なかった。 橋本政権崩壊のトラウマから未だに脱し切れていない自民党および民主党に 私は今も 強い情けなさを感じている。 (((その後日本は 金融庁..
先生!今後PRIDEテレビで見るにはおカネ払わないとダメなんでしょうか!w
橋本元首相死去の報道を見ていて、「9兆円の負担増」が見事にスルーされているのが気になりますね。
あれがなければ、橋本氏の運命も日本の運命も大きく変わっていたでしょうに。
第一次橋本内閣
大蔵大臣 久保亘
通商産業大臣 塚原俊平
経済企画庁長官 田中秀征
第二次橋本内閣
大蔵大臣 三塚博
通商産業大臣 佐藤信二
経済企画庁長官 麻生太郎
第二次橋本内閣 改造内閣
大蔵大臣 三塚博→松永光
通商産業大臣 堀内光雄
経済企画庁長官 尾身幸次
この陣容では経済政策がダメ
橋龍が「政策通」といっても、所詮役人が話すことを理解できるという意味でしょう。
政治家の「政策通」とはそんな程度ですよ。
行政改革で総務省行政評価局ができた。でもこれは不要官庁だね。
●理由:行政機関相手の業務しか知らない。
国民相手の行政機関でないから本当の行政を知らない。
従って、調査ものが各府省横並びで発生。
各府省は、行政評価局職員のお勉強のために残業させられる。
国民の役にはたっていない。
むしろ、各府省への公務執行妨害機能しかはたしていない。
早期に会計検査院と統合するべき。
橋本首相が「真の改革者」で、小泉さんが、そうでないことは同感です。
ただ、橋本首相が見誤ったのは、国民は政治家に「政策」などというものは求めていないということに気が付かなかったということでしょう、
ぶっちゃけ、国民は、自分の村に高速道路が開通し、年金が空から降ってくることを望んでいるだけです。
そして、それが高負担という悲劇を生んでいるわけです。
ま、仕事が出来る(*1)国土交通省と厚生労働省はニンマリですね。
*1 仕事:利権と天下りの口実
実をいうと宇野がボロ負けして総辞職した際その後任の有力候補として橋龍の名前が挙がったことがあったそうです。結局金丸にドーカツされて立ち消えになったそうです。仮に橋龍が宇野の後に総理になってたら日本はどうなってたのかちょっと気になりましたね。
>すなふきんさん
自宅でとなるとそうでしょうが、どうやらスポーツバー観戦という手があるようです。決勝はそうしようか思案中です(笑)。
>Baatarismさん
97年から98年にかけての事態は、アジア危機と不良債権問題(とそれを隠蔽していた大蔵官僚)が問題だったのであって橋本元総理の責任ではない、というのが現在のもっとも普及している理解なんでしょう。多分。
>ダニアンさん
政治家の方々は、一般に受け止められている以上に能力もあれば努力もされていると思います。
>wassenaarさん
いちおう前身として総務庁行政監察局はあったのですが(笑)。もちろん検査院との相乗効果をどう発揮するか、それがうまくいかないなら統合、といった議論はあってしかるべきですけれども。
>西麻布夢彦さん
利権だの天下りだのという話をそのような形でなさりたいなら、ご自身のblogでご存分にやっていただけませんでしょうか。
>estevanさん
その際であればずいぶん日本のあり方も違っていたかもしれませんね。おもしろいifだと思います。
橋本氏は「歯医者から1億円貰ったかも事件」については記憶に新しいところなのですが、この件はみんなスルーしているのは「推定無罪」だからなんでしょうね(笑)
> wassenaar様 bewaad様
自分の職員のお勉強のために相手方に残業で訳の分からん資料を作らせるのは検査院も同様。
さいきんは検査院が行政に口出すし、行管が予算要求や執行に口出すので、相乗的締め付けがあったりします。両方の言うこと素直に聞いたら事務が崩壊しちゃう・・・。
統合すべし、というよりどっちか廃止しちゃってください。今すぐ。(笑)
すみません
>のんきゃりさん
といいますか、あれはやっぱり検察の勇み足でしょう>日歯連。
どっちか廃止だと総務省行政評価局でしょうねぇ。検査院は憲法事項ですし。
>西麻布夢彦さん
ご理解いただきありがとうございます。私が運営しているサイトですので、納得いかないかもしれませんが(笑)、私の価値観で仕切らせていただきます。
橋本龍太郎は「真の改革者」ではなく先行の改革者とでも言うべきでは? (橋本龍太郎こそが「真の改革者」であったというのは、巧妙にbewaadさんの意見主張ではない形をとっておられますが、後半の文章よりそれは通らないでしょう)
しかし如何ほど国内の行政問題において政策通でも、国際関係と経済政策においてあれほど失策続きでさらに発言にブレが大きすぎましたから、世の評価は厳しくて当然です。大蔵大臣時代もなりたてとは言え重大局面における失策の責任者でした。総理時代は、河野洋平を下し、村山内閣の後任として総理に就任したという局面の難しさはもちろんあったとは思いますが、それにしてもやはり失策とブレが多すぎましたね。おまけに引退後にはアメリカからのリークとも言われはするものの、中国スパイ女のおまけまでついてしまいました。
小泉首相が橋本龍太郎の失敗を見ていたから失敗しなかったという論評は一部正しくはありますが、以前の総理や政策を分析するのは当然ですから、それは小泉の株を下げるものでも橋本の株を上げるものでもないでしょうね。
>スープさん
私は構造改革を尊しとする昨今の風潮には懐疑的でして、かぎ括弧つきで表記したのはそういう含意をこめています。
その意味で私は橋本元総理にも小泉総理にも同様に批判的ですが、世の中の評価がこれほど異なるとは(死後に悪口は慎むという日本のメディアの傾向ゆえ、今はそれほど悪い評価はメディア上は出てきませんが)いったいどういうことなのかな、というのがこのエントリの趣旨です。やってることは大して変わらないのに、と。
経済状況が悪ければというのはまったくおっしゃるとおりですが、それは必要条件であって十分条件ではないのかな、というのが小泉政権をあわせみての感想だったりもします。