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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2006-08-13

[government][economy]改革利権って何よ?

政府の規制改革・民間開放推進会議が中間答申を出した7月31日。宮内義彦議長らとともに記者会見に臨んだ八代尚弘・国際基督教大教授が声を荒げる場面があった。オリックス会長の宮内氏に「改革利権」を手にしているのではという趣旨の質問が出たときだ。「利権は規制や保護政策で生まれる。それを改革して誰が利権を得るのですか。(改革利権という)不正確な言葉を定義もせずに使っていいのでしょうか」

日経「規制改革 失速の恐れ」

ここでの八代先生の意見に対して、平家さんが概要次のような「利権」の可能性を指摘していらっしゃいます

  • 規制改革後の新たな規制体系を自らに有利なものとする。
  • 規制改革のタイミングについての「インサイダー情報」を活用し、予め準備を進めることで先行者利益を得る。

厳密な議論をするなら、そのようなものが「利権」足り得るのでしょう。しかし一般に言われる場合、もっといいかげんな意味で用いられているような気がwebmasterにはします。つまり、従来の規制にはそれなりの意味があったかもしれないのに、それがあると儲からないといって邪魔者扱いして撤廃した、と。

確かに利権が規制や保護政策で生まれるのは事実ですが、だからといって全ての規制や保護政策を撤廃すればよいというものではありません。八代先生その他のあたかも全ての規制や保護政策を撤廃した方がいいといわんがばかりの態度への不信表明を象徴するのが、この「改革利権」という言葉なのではないでしょうか。

#八代先生も、情報の非対称性等を理由とした規制等の存在意義はお認めです(ただし、小さな声で(笑))。

ちなみに規制等をすべて撤廃すればいかなるパラダイスが待っているか、実は前例があります。

いかなる国家の権力も及ばず、法律というものに束縛されない場所があったら、パラダイスじゃなかろうか。だって何をしても自由のはずなんだから・・・。でもそんな場所は一体どこにあるのといえば、南極。確かに南極は南極条約で、どこの国の主権も及ばないことになっているのだが、「何をしても自由」以前に、寒すぎて何もできないですね・・・。

そしてもう1ヵ所、日本からそんなに遠くない大都市のど真ん中にもそういう場所があった。○○○がそれ。

(略)

あらゆる国家の権力が及ばない「自由のパラダイス」というものは、治安がどうこう言う以前に、とても臭くてタマラナイいうのが身に染みてよくわかりました。。。ちなみに治安の方は、その頃すでに○○○が「違法パトロール」を始めていたのでかなり良かったようです(違法工場は摘発しないが、泥棒や不法入境者は捕まえるという状態)。

やがて留学を終え、日本の大学に復学しサークルにも復部したら、アナキズム(無政府主義)を信奉する後輩がいました。だから彼に言ったんですよ、「アナキズムな社会なんか実現したら、町中臭くて大変だぞ!」って。彼がその意味を理解したかどうかは知りませんが。。。とりあえず、噂によれば現在はまじめなサラリーマンとして働いているようです。

うんこ飛地

場所が特定可能な部分はわざと伏字にしてあります。何故町中臭いかは省略部分に記載されています。ぜひリンク先をご覧いただければ。

[politics][government][misc]議員と青少年の交わり

昨日のエントリを受け、gachapinfanさんからアメリカでのオバマ議員の学生向けセミナー(シンクタンク主催)の紹介をいただきました。自民党や民主党にも青年局・学生部といった組織があり、インターンを募集していたり、また、当然就職活動における採用側(=官庁)のPRなどもあるわけですが、そのような当事者としてではなく第三者としての活動は、確かに日本ではあまり耳にしません。この主催者について、gachapinfanさんは、

こういう団体があることについて、「さすがアメリカはすばらしい!」と言うべきか、それとも「よほど人材難なんですねえ(藁」と言うべきなのか・・・。

「オバマ上院議員の夏休み」(@gachapinfanのスクラップブック8/12付)

とおっしゃっていらっしゃいますが、このまま公務員への蔑みが高じれば、思いのほか近い将来同じような試みが・・・。

若干無理やり昨日の話題につなげるなら、社会の自由研究の題材として霞が関紹介を提案しましたが、やはり東京近郊でないと困難でしょうし、何よりお仕着せ感が強いという難があります。とりわけ小中学生ぐらいであれば、むしろ地元の議員、それも市町村議会議員にアンケートというのがよいように思いつきました。あまり生臭いテーマだと市民運動の手先かと警戒もされるでしょうから(笑)、議員の仕事はどのようなものでしょうか、といったぐらいの軽い話題で、「選挙のときに車に乗って名前を連呼しているぐらいしか見かけず、普段は何をしているのかわかりません。そこで・・・」ってな枕ではじめるなど。

本日のツッコミ(全10件) [ツッコミを入れる]
フリードリッヒ廃屋 (2006-08-14 00:16)

フリードマンは、香港を理想的な自由主義社会と言ったとか・。確かに、医者の処方箋が無くても薬が買えるという素晴らしい所だった。タイガーバームの偽物も沢山あったし。しかし、トイレの汚さについて、実は旧ソ連邦が世界史に類をみない水準を誇っていたという。二位がイランだとか。規制と町の汚さはあまり関係がないようだ。景観で言えば、日本の町は香港以下。

通りすがり (2006-08-14 02:07)

旧ソ連の便所といえば「ロシアにおけるニタリノフの便座について」(椎名誠)を思い出します。

bewaad (2006-08-14 04:39)

>フリードリッヒ廃屋さん
香港と九龍城砦は、この文脈では別物と解すべきでしょう。また、「うんこ飛地」で語られているのは、トイレではなく下水システムの問題ではないかと。もちろん、そもそも下水システムが整備できないような経済水準ならば、規制の有無とは関係ありませんが。

bewaad (2006-08-14 04:40)

>通りすがりさん
最近、多くの未読書籍をお薦めいただいてうれしい悲鳴です。いつか、そのうち・・・。

luke (2006-08-14 18:55)

>ちなみに規制等をすべて撤廃すればいかなるパラダイスが待っているか、実は前例があります。

(情報の非対称性がないとして)そういう劣悪な住環境であっても低家賃なら住みたいという需要が満たされるだけ厚生改善になっているのではないでしょうか。金利の上限規制と似た話かと。

小倉秀夫 (2006-08-15 02:05)

私は、規制緩和論者の中から、相続人たる地位の競争入札制の導入という案が出てこないのが不思議です。ある人の財産の継承者がその人の妻や子供である必然性は経済学的にはない(実は、たまたまそのような立法例が多いだけで、法学上も必然ではない)ので、最もたくさんの相続税を納入する人に財産を相続させる方が、公正・公平であるとの議論も成り立ちそうな気がするのですが。まあ、ただ相続税をたくさん納めればいいというものでもないという場合には、その相続財産の活用法について広くコンペに出すというのもよさそうです。

truly_false (2006-08-15 02:28)

>うんこ飛地

これは、この九龍城砦の周囲が香港というほぼ純然たる商業都市であることも一因ではないかと。かつての江戸のように竈灰や人糞尿の収集→運搬→リサイクルが、経済的に成り立つ範囲に耕作地があったのならば、斯くの如く摩天楼の肥溜めと化すこともなかったと思へるのですが。

bewaad (2006-08-15 07:03)

>lukeさん
衛生規制がコストに跳ねるのは事実ですが、価格規制ではないので上限金利とは違うような気がします。

社会衛生政策の歴史に鑑みれば、情報の非対称性以上に(私が言及したからこそ触れられたのだと察しますが)、外部性(ペスト対策etc)要因が大きいのだろうな、と思います。

bewaad (2006-08-15 07:05)

>小倉先生
(1) 生前贈与や廉価販売にも同様の措置を講じないとザルになる、
(2) それらをふさぐと法学的にも(財産権)経済学的にも(マーケットにおける自由な価格形成)まずい、
ということではないでしょうか。

bewaad (2006-08-15 07:10)

>truly_falseさん
化学肥料との競争に勝てるかというと、つらいかな、という気がします。

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http://takamasa.at.webry.info/200608/article_5.html http://bewaad.com/20060813.html#p01 「改革利権がない」という話が話題になっている。で、理系的には「改革利権がない」という命題は反証を一つ挙げれば崩壊するのだが.....もう少し根が深いというか..... 「規制緩

「「改革利権」?」に、bewaadさん(http://bewaad.com/20060813.html)とkumakuma1967さん(http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20060813)からTBをいただきました。


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