archives of BI@K

CSS: default alternative
(要cookie)

toppage memoranda

(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|

2006-09-16

[politics]竹中大臣の議員辞職表明

竹中平蔵総務相は十五日午前の記者会見で、小泉内閣が総辞職する二十六日に参院議員を辞職する意向を表明した。竹中氏は辞職の理由を「政治の世界での私の役割は、小泉首相を支えること。私自身、もともと職業政治家になりたいと思って生きてきたわけではなく、学者が本分だ」と説明。「国会議員としての最後の仕事は(自民党総裁選で)安倍(晋三官房長官)さんに一票を投じることだ」とも述べた。

竹中氏は「任期を全うせずに辞職することには批判はあるだろう。特に、私に投票してくれた人には申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と述べた。

竹中氏は記者会見に先立ち、首相官邸で小泉純一郎首相に会い、議員辞職の意向を伝え、首相も「ご苦労さま」と了承したという。自民党の青木幹雄参院議員会長ら有力者にもこの意向を伝えた。

東京「竹中総務相 議員辞職へ/小泉内閣退陣時に」

竹中大臣個人にとっては、次の理由から賢明な選択ではありましょう。

  • 次期政権において現政権以上の厚遇を受けることはあり得ず、相対的には冷や飯を食べざるを得ない。
  • 今後の景気腰折れリスクがそれなりにある中、ここで辞めることにより、成功の立役者との美名のみを享受し実際にそうなった際の責任追及を免れるのみならず、自分たちは正しかったが後継が改革の手を緩めたからこんなことになった、といった責任転嫁が可能となる。
  • 各種の収入機会を満喫できる。

とはいえ、上記記事で竹中大臣自身が語っているように、任期途中での辞職についてはいかがなものかとの批判は避けられないでしょう。

竹中氏はその後、総務省で記者会見し、「首相のご指導をいただき、全力で構造改革に取り組んできた。小泉内閣の終焉(しゅうえん)をもって政治の世界における私の役割は終わる。大臣を受けた時点から、小泉内閣とともに公職の仕事は終わると考えていた」と述べた。

読売「竹中総務相、新内閣発足の26日に参院議員辞職」

「大臣を受けた時点」がいつかは詳らかではありませんが、常識的に最初に大臣になった時点=2001年であったとするなら、選挙に出馬した時点=2004年において、「小泉内閣とともに公職の仕事は終わると考えていた」、つまり2006年で辞職するつもりだったということになります。参議院議員の任期は6年ですが、当選後に状況が変わって辞職するというならともかく、最初から任期満了まで務め上げることなく辞めるつもりで立候補したということになるわけですから。

そうであったとしても、せめて選挙戦において「私は小泉総理をより力強く支えるため議員になりたいのです。小泉総理が退陣する際には議員を辞めます」と明言した上で当選したというなら、なんとか正当化は可能かもしれません。しかし、webmasterが記憶する限り、そのようなことを竹中大臣が選挙期間中に公言したことはないはずです。

#この場合、比例代表ではなく選挙区で出るべきですが。

それどころか、webmasterの記憶では、比例代表選挙における集票役として出馬したのではないか、小泉総理が退陣したら辞めるつもりなのではないかと問われて、そのようなことはない、議員として選挙民の票をいただいた以上、任期満了まで努めるのが義務だと考えている、といった類のことを喋ったような気がするのです。ぐぐっても裏が取れない話で、webmasterの記憶違いであれば速やかに訂正の上謝罪したいとは思いますが、もし記憶が正しかったならば、有権者を騙したということなのですから、「私に投票してくれた人には申し訳ない気持ちでいっぱいだ」などといって済む話ではないでしょう。

本日のツッコミ(全20件) [ツッコミを入れる]
すなふきん (2006-09-16 06:42)

でもって繰上げ当選が神取忍・・・。

通りすがり (2006-09-16 08:15)

竹中議員が自民党に残ることで「自民党が小泉改革路線をしっかり継承している」という誤ったメッセージを有権者に与えかねないので、良心的な判断だと感じてます。

来年の参議院選挙で竹中議員が自民党の応援をするということはおそらく無くなったので、予算審議と次年度の基本方針のとりまとめに対する官邸と与党の動きに対する評価を下せば良いという意味では票はいれやすくなったと思います。

politics (2006-09-16 10:49)

http://news.tbs.co.jp/20060915/headline/tbs_headline3380695.html

上記記事には、そのような発言が見当たります。

>>通りすがりさん
そんな簡単に、世間が認識するとも思えないのではないかと感じるのですが。口では「(小泉)改革を継承している」と言うでしょう。
さらに、来年の参院選、地方の反撥を考慮しながらも、竹中氏が自民党を後押しすることをメディアで行う可能性はじゅうぶんあると思います。

6年間の長きにわたる議席なのに、その直後の政局に揺り動かされていいのかな、と疑問を持ちます。衆議院の選挙制度だと、比例もブロック制だし、比例議員が辞めても実質的に影響は無いけど・・・。

昔、青島幸男氏が消費税導入に反対して3年未満で参院議員を辞職したあと、直後の参院選に出馬したこともあったようです。

こういう客寄せパンダ的なことがまかり通ると、選挙制度・議会制度への疑問がわいてきますね。

(2006-09-16 10:55)

私も竹中氏がそういうことを言っていた記憶が有るので調べたてみら、大臣を辞めても議員を続けるといっていたという記事がありました。大臣でなくなるから辞めるなら明らかに嘘をついたことになりますね。
http://www.nikkei.co.jp/senkyo/200407/elecnews/20040623k076n049_23.html
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt12/20040622AS1E2200M22062004.html
 自民党公認で参院選比例代表からの立候補を決めた竹中平蔵経済財政・金融担当相は22日の記者会見で「(任期の)途中で辞めることはあり得ない」と言明、当選した場合には仮に閣僚を退任しても任期満了まで務める決意を表明した。出馬の理由については「国会議員という重い立場で汗を流し、改革をさらに強く進めたい。たたかれても、たたかれても改革ということだ」と強調した。

同業者 (2006-09-16 14:04)

竹中大臣といい先の後藤田政務官(谷垣派)といい魂胆が見え透いててなんだかなあと思っちゃいますね。

kingate (2006-09-16 18:16)

しかし、世の中は竹中の所行にツッコミを入れるどころか、誉めることさえするのだった。
コモディティを御すのは大変ですなぁw

Baatarism (2006-09-16 23:55)

うーん、ここであまり竹中大臣をバッシングすると、政治の世界に入ろうとする経済学者が今後なかなか出なくなって、財政金融政策がますます経済音痴の政治家によって運営されるという悪影響はないんでしょうか?
まあ、竹中大臣にも初期の精算主義への傾斜などの欠点はありましたが、少なくとも経済学的な理屈を政治の世界に持ち込んだ功績はあると思うので。竹中大臣がいなければ財政再建が急がれて、デフレがより長期化したんじゃないかなあという気がします。
竹中大臣が国会議員にならなくても大臣として十分仕事ができる環境が整えられていれば良かったのでしょうが、政治力学上の理由で選挙での貢献を断れなかったのでしょうね。こういうことがなくても済むような政府・与党のシステムを作る必要があるのでしょう。

bewaad (2006-09-17 05:36)

>すなふきんさん
猪木よりはマシだろう、ってのは贔屓目ですかね(笑)?

bewaad (2006-09-17 05:38)

>通りすがりさん
そういう考えで見るなら、小泉総理が議員辞職ないし離党しないのですから、影響は極めて限られるでしょう。

反竹中 (2006-09-17 05:42)

竹中大臣こそが日本に各種の格差拡大を持ち込んだ経済政策の責任者であり、その政策に対する非難が世論調査というかたちで、あるいは後継総裁候補の発言としてはっきりした以上、責任を取って議員を辞めることは当然だ。本来ならば弾劾の上罷免がしかるべきだが、形式上それは難しいのなら本人の辞任しかない。

「有権者を騙した」というのなら、「郵政『改革』」を投票した人間が意図したように進められなかったことのほうがよほど重大な背信だろう。

bewaad (2006-09-17 05:43)

>politicsさん
情報提供ありがとうございました。本日(9/17)のエントリで取り上げさせていただきました。

>こういう客寄せパンダ的なことがまかり通ると、選挙制度・議会制度への疑問がわいてきますね。
チャーチルの箴言を噛み締めざるを得ないですねぇ。

bewaad (2006-09-17 05:45)

>〇さん
politicsさんともども、情報提供ありがとうございました。本日(9/17)のエントリで取り上げさせていただきました。

bewaad (2006-09-17 05:46)

>同業者さん
事務の秘書官の中の人に、「率直なところどう思います?」なんて聞いてみたくなります(笑)。

bewaad (2006-09-17 05:52)

>kingateさん
次の記者会見で誰か質問してくれないかなぁ、とは思ってますが、まあ叶わないでしょうねぇ(笑)。

bewaad (2006-09-17 05:57)

>Baatarismさん
いわれのないバッシングに加担する気は毛頭ありませんが、きちんとしたけじめもない前言撤回を許容するのもまた弊害が大きいと思います。

まあ霞が関を敵視する政権であれば必ず経済学者は重用するでしょうから、そちらの方がより大きく影響するかとorz

bewaad (2006-09-17 06:01)

>反竹中さん
法案が世に問われた中での選挙となった昨年の衆院選があのような結果だったのですから、ご所見は世の中にはなかなか受け入れられないのではないでしょうか。

郵政民営化に限らず、道路公団民営化にしても、こうなることは分かりきっていたのに、最近になって方針が歪められたかのような報道がありますが、それはフェアではないように思います。小泉総理以下がいい面ばかりを強調していたのもまた事実ですが。

アルベルト (2006-09-17 23:57)

竹中さんを「経済学者」のロールモデルとして見る人は、少なくとも狭義の経済学者にはいないはずなのでそういう影響はないでしょう>Baatarismさん
皆さん、竹中さんの名前で論文検索データベースとか調べてみたことありますか・・・?彼が、「経済学的な理屈を政治の世界に持ち込んだ」『政治家』であることは確かだと思いますが、彼が『経済学者』として評価(というか、認識)されていることにはかなり異論があります。

bewaad (2006-09-18 02:18)

>アルベルトさん
多くの経済学者にとっては、政治参加の判断に当たっては、
○研究・教育活動への支障
○「御用学者」というラベリングのおそれ
が大いに影響するのではないかなと思ってます。

Baatarism (2006-09-18 11:38)

>アルベルトさん
竹中氏は経済学者と言うよりは「経済政策を売り歩く人々」なんでしょうね。
ただ誰も売り歩こうとしなければそれはそれで困った事態を引き起こすので、そういう人の必要性もあるのでしょう。

bewaad (2006-09-19 05:17)

>Baatarismさん
その評価はエコミシュのとおりということになりますね。現政権及び次期政権の諮問会議学者委員はどうなるんでしょうかねぇ。


トップ «前の日記(2006-09-15) 最新 次の日記(2006-09-17)» 編集