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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)
2006-10-10
■ [politics]北朝鮮核実験実施
前から書いていることですが、戦前の日本の途をまっしぐらといいますか、降りるに降りられないチキンゲームを成算なきまま続けている感があります。このwebmasterの見立てが正しいのなら、今後どのような暴挙をしでかしても不思議ではないわけで、どれほど警戒してもし過ぎということはありません。
しかし、日本よりもはるかに本件を深刻に受け止めているのは中国でしょう。自らの手駒として活用できている間はよかったものの、コントロールが及ばなくなりつつある現実に目を向ければ、地続きですし首都も隣国中ソウルの次に近いところにあるわけです。海に視線を転じても、日本との間には日本海が横たわっていますが、北京への導水路である渤海はそれよりもはるかに狭いのです。
さらに悩ましいのは、これといった妙手がないことです。宥和政策が北朝鮮を図に乗らせてきたのは事実ですが、かといってさらなる経済制裁が招きかねない突発事態のリスクは軽視できません。それこそ戦前の日本は、南仏印進駐が引き金となった石油禁輸を受け、結果として「ジリ貧を避けんとしてドカ貧」に陥ってしまったわけですが、北朝鮮が二の轍を踏まぬ保証などあるはずもないのです。
最も望ましいのはクーデター等による路線変更でしょうから、おそらくは反体制派への仕込みなども入念に行ってはいるのでしょうけれど、中国から仕掛けた場合には、失敗すればこれ以上なく北朝鮮を硬化させることは必定ですし、すべての仕込みも無に帰してしまいますから、なかなか踏み切れもしないでしょう。アメリカが黙認するとの恩を売るなら、反体制派に蜂起させた上で軍事介入、というオプションもあり得るのでしょうけれど、その蓋然性はいかばかりか・・・。
■ [WWW]fromdusktildawnさんの掌の上で踊っていたwebmaster
ここ数日論じていた世代間バランス問題についてですが、その真相が明らかに。
fromdusktildawn
『もうちょっと、紳士的に説明しますと、
ぼくは、この話題に「2チャンネル」でいうところの、燃料を投下したかっただけです。
ターゲットインフレなんて、はるか昔から言われてたミミタコなことですけど、だれも聞いちゃいないですよね。
ごく一部の人しかいないところで、ごにょごにょ「正しい議論」をやってるからなんじゃないかと思います。
まずは、燃料を投下して、お祭り騒ぎにしておいて、そこから、ちゃぶ台返しして、議論してもらった方がより多くの人を巻き込めると思いますよ。
オイラ的には、これについては、とくに意見はないですね。
みんなの注意をこの問題に引きつければ、それでぼくの役目は終わり。正しい議論をするとか、正しい結論に導くとかは、koiti_yanoさんのような高い見識を持った方々にお任せしたいと思います。』fromdusktildawn
『インフレターゲット、ですね。
ちなみに、クルーグマン氏の本は、けっこう好きで、たまに読みます。』
「分裂勘違いさんとDanさんの議論で少し疑問に思ったこと」(@ハリ・セルダンになりたくて10/9付)におけるfromdusktildawnさんのコメント
おっしゃるとおり、今回の議論を通じて通常よりも多くの方々(その多くは、当サイトを普段はご覧になっていないと察します)にwebmasterの主張をご覧いただくことができたと思います。暖かいご配慮をいただきありがとうございました。
ようは、単純に、一般人が興味を持っておもしろおかしく読めるような、分かりやすい記事を書いてないから、それが広まらないだけです。
それだけの問題ですよ。
「bewaad氏の主張が高度すぎて一般人に理解されないという被害妄想 」(@分裂勘違い君劇場グループ - 劇場管理人のコメント10/9付)
重ね重ねありがとうございます。かねてから多くの人に同様のご指摘をうけながら、ろくに進歩もできないなさけなさといったら・・・orz。できるだけ頑張ります・・・。
■ [economy]ノーベル経済学賞2006‐受賞者はエドムンド・S・フェルプス
前に書いたような日本におけるリフレ政策への福音ではない・・・わけでもなさそうです。
フリードマンの1968年におけるアメリカ経済学会での会長演説(Friedman, 1968)は、フェルプス(Phelps, 1968)と共に、ケインジアンのモデルの最も弱い点、つまりフィリップス曲線におけるインフレーションと失業の間のトレードオフに狙いを定めたものだった。少なくともサミュエルソンとソロー(Samuelson and Solow, 1960)以降、ある種のフィリップス曲線は、ケインズ自身が導入したものではなかったとは言え、ケインジアン・コンセンサスの一部となっていた。サミュエルソンとソローはこのトレードオフは理論的根拠が薄弱であることを理解しており、彼らの論文はなぜ短期と長期ではトレードオフが異なり得るかに関する警告でいっぱいだった。しかし後に続く論文ではあまりにも安易にこうした警告のすべてが忘れられてしまったのだ。フィリップス曲線は、なぜ価格が市場を均衡させることに失敗し、また価格水準が最終的にどのように調整されるのか、を説明することに常に問題を抱えていたケインジアンのモデルを補完する便利な方法を提供したのだった。
フリードマンは、インフレーションと失業の間のトレードオフは、もしも古典派の原理が適用され、かつ貨幣が中立であるならば、長期では成り立たないと主張した。なぜトレードオフがデータに現れるかというと、短期ではインフレーションはしばしば予期されておらず、また予期されないインフレーションは失業を低下させ得るからだ。ここでフリードマンが示唆したこの特定のメカニズムは、一部の労働者による貨幣錯覚だった。しかしマクロ経済学の発展にとってより重要だったのは、フリードマンが期待を舞台の中央に配置したことだ。
「科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(3)」(@svnseeds’ ghoti!6/20付)
1968年(あるいは67年)、マネタリスト学派の主唱者ミルトン・フリードマンは、エドモンド・フェルプスとともに独自の完全雇用失業率の概念を創出し、これを「自然失業率」と名付けた。もっとも、この自然失業率は経済が規範的な目標として目指すべきものとは考えられていない。フリードマンらが主張するのは、完全雇用状態を得ようとするのではなく、政策担当者はまずインフレ率を安定化させる(非常に低いレベル、あるいはゼロに)ことに努力すべきだ、ということである。もしそういった経済政策が維持可能なものであったならば、失業率は次第に「自然」失業率まで低下するだろう、というのがフリードマンの説である。
フリードマンの考えはマクロ経済学に大きな影響をもたらし、現在では完全雇用とは、ある所与の経済構造の下で維持可能な最低レベルの失業率を指すことが多くなった。これはこの用語を最初に用いたジェームズ・トービンにならってインフレ非加速的失業率(NAIRU=Non-Accelerating Inflation Rate of Unemployment)と呼ばれる。概念としては自然失業率と同一であるが、経済には自然なものは何一つない、という立場から「自然」の言葉を避けているともいえる。完全雇用状態にあっては、循環的(あるいは労働需要不足による)失業は存在しない。もし経済が数年にわたってこの「自然」失業率あるいは「インフレ閾値」失業率以下で推移するならば、インフレは加速するはずである(賃金および物価に関する外的統制がない前提で)。逆に、もし失業率がこのレベル以上で長期間推移するならば、インフレは沈静化するはずである。こうして、インフレ率が上昇も下落もしないような失業率としてNAIRUは導出されるのである。そこで一経済のNAIRUの絶対的な水準は、労働市場における供給側の要因に依存しているといえる。構造的失業、摩擦的失業といった要因がそれである。
webmasterとしては、今回の受賞を機に、日本のNAIRUについての議論が盛り上がるといいな、と思います。
このような素人丸出しの感想ではなく、業界の人々の雑感がどのようなものかについては、いちごのノーベル経済省スレあたりでごらんいただければ。
金正日も「なぜ核実験をしてはならないかについて、単純に、北朝鮮人民が興味を持っておもしろおかしく読めるような、分かりやすい安保理議長声明を書いてないから、それが広まらないだけ」ってうそぶいてたりして。
すっかりネタに釣られたもう一人が来ましたよ。
正直言ってfromdusktildawn氏に「釣りだよ」と教えてもらっても最初はそれ自体が理解できずに、( ゜д゜)ポカーンでした。
そろそろ日米は中露韓に対して、北崩壊時に発生する難民への対処について、支援を惜しまないと申し出た方が良いんじゃないかという気がしてきました。
嫌中韓派は嫌がるでしょうが、案外この三国を軟化させる材料になるかもしれません。
北朝鮮も「アメリカはイラクとイランにかかりきりだから核実験をしても大したことはあるまい」とたかをくくっているのだとすれば、その辺の読みの甘さも当時の日本と共通しているのかもしれません。
安倍新首相には神風が吹いてますね。
北も中韓訪問のタイミングは百も承知でやったのでしょうが、両国とも「日本との連携」を口にせざるを得なくなって、歴史認識や靖国のあいまい戦術もこの状況じゃ誰も突っ込みませんから、危機時の支持増+「譲歩せずに中韓と関係改善した」という宣伝も可能で、政権運営上は非常に有利ですね。これだけ中国の言うことも聞かないところを見ると、もうアメリカ以外は目に入ってないんでしょうか。
それにしても拉致問題の時といい、安倍さんこそ北と繋がってるんじゃないかとでも勘ぐりたくなるほどの絶妙のタイミングww
こういうスキームがあるんですが、こういう状況になると無力感を感じます。
made in japanが大きく貢献していないこと・・願望
http://www.nsg-online.org/
中国やロシアや韓国の承認なしに実験をおこなうかよ
この3国の協力無しに核武装ができるかよ
安保理は機能しないよ
今後日本は、北朝鮮の核弾頭ミサイルの下で生きることになるんだよ
それが中露韓の暗黙の合意だ
これから北朝鮮のやることは、核ミサイルを10発揃えることだ。
その次の目標は100発だ。
この状態を固定化して、
それから、日本国内で在日を使って犯罪等で挑発し、日本人と在日朝鮮人の亀裂を生み出し対立にもっていくだろう。
少なくとも中国とロシアは黙認するし、国連でも北朝鮮を擁護するだろう。
http://www.jiia.or.jp/column/200610/10-miyamotosatoshi.html
JIIAでもさっそくレスポンスしてますね。
個人的には国内政治過程でそうさせているというbewaadさんの判断より
それなりに合理的に核武装へ突っ走ってる、という解釈がいいのかなあなどと
感じています。
彼らが弄んでるのは戦前日本とは根本的に異なる、いわゆる"Absolute Weapon"ですし。
平松茂雄さんが以前中国の核戦力整備の戦略性
(在日米軍を射程に収めた最小限抑止を確保→徐々に射程を延伸)を高く評価していましたが、
同種の合理性はそれなりにあるのかなと。
あるいは金委員長就任記念日、労働党創立記念日の中日に、
国民の休日をもう一個作って三連休にし、人民の休日を増やそうという
日本を参考にした人民に優しいグローカルスタンダードの
核実験だったか。
タグの "economy" が "eocnomy" になっとりますよ!
>ahoka
の言い分はほぼ妄想と断言してもいいように思いますが(あくまで主観だけど)、
中韓露はどんなに面子を潰されても北の崩壊だけは断じて阻止したい、という気はします。
やっぱ最低限のミルクは補給し続けるしか無いんじゃないかと....
>Baatarism
もチトピンボケのよーな希ガス。
>Apemanさん
軍部の現実派が「これならわかりやすいのでは」とかいってプレゼンの練習を繰り返していたりして(笑)。
>Koiti Yanoさん
結果的に釣られて良かったのかも、というのは強がりでしょうか(泣)。
>Baatarismさん
崩壊後に日米にしゃしゃり出てこられては困るでしょうから、かえって逆効果になるリスクもあるかな、とは思います。
>宮嶋陽人さん
たかをくくっているというより、あちらが落ち着いたらもっと追い詰められる、という判断のような気がします。それこそジリ貧を避けんとしてなんとやら、ではありますが。
>アルベルトさん
ちょうど補選がはじまるタイミングですしねぇ、まったく(笑)。
>Wassenaarさん
いかなるスキームよりも大国の動向、というのは国際政治の一面の真実ですね、残念ながら。
>ahokaさん
中国やロシアの承認があるというなら、私の想定よりはましでしょうね。少なくとも外部を気にする世界にいる、ということになりますから。
>通りすがりさん
合理的戦略であれば、日本への核攻撃などという益のない行為はしないでしょうから、それはそれでほっとできることだと思います。最悪のケースを想定して対処すべきとするなら、外部からはうかがい知れない内部事情によりどんな暴走もしかねない、という前提で対応を考えておく方がいいのだろうな、と。
>hogeさん
ご指摘ありがとうございます。訂正いたします。
>所詮推測ですが。さん
私も当然ながら推測ですが、崩壊が不可避であるなら、できるだけ日米の関与が少ない形でのそれを望み、できるだけ自らのコントロールの下で、と考えるのではないでしょうか。それがエントリの下敷きにある考え方ですが。
アルベルトさんの意見は私のこのネタエントリに近いかも(笑
http://d.hatena.ne.jp/kmori58/20061009/p1
>cloudyさん
拝読しました(笑
確かに中国も大変だなぁという気分に・・・ならないならないw
その他、チャベスが訪朝を計画していたのに核実験非難声明を出すベネズエラにちょっと萌えてみたり、色々な歪んだ副次効果を体験しております。本調子ならカストロのコメントも欲しいのですが(爆
7月のテポドンに続き今回の核実験も失敗したようなので、長距離ミサイルの技術も核爆弾小型化の技術もないとばれてしまい北がアメリカに対する攻撃力を持たないということがはっきりして体制維持のための抑止力を失ってしまったように見えます。アメリカも日韓に配慮して手荒な事はやらないとは思いますが。
今の総理が前任者を上回る豪運だとすると参院選前に拉致問題とかが進展したりするんでしょうかね。
>cloudyさん
より充実させて、クルーグマンの子守組合みたいにモデル化可能な話にしてみてはいかがでしょう(笑)。
>アルベルトさん
カストロの出馬を仰がずとも、イランとパキスタンでお腹いっぱいです(笑)。
http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2006/10/11_071753.html
>〇さん
アメリカ本土への攻撃能力がないことは十分予想されていたでしょうから、それほど影響はないのかな、とは思います。それよりもアメリカが懸念していることはテロリストへ外貨稼ぎのために売っぱらうことでしょうし、そのそぶりを感じさせれば日韓への影響などあまり考慮に入れずに行くとこまで行ってしまうのかな、と。
抑止力としては、むしろロシアや中国の反発が大きかったように思いますが、少なくとも北朝鮮にアメリカ軍が駐屯するような事態には依然として反発するでしょうし、ならば自分たちで何とかしろ、とアメリカがカードとして使うことはあり得るように思います。
なんかフェミニスト批判とリフレ派批判が似てきたなw
>hogeさん
進化論批判とか、そういうものにも相通じているような(笑)。
本件については、↓でApemanさんにお取り上げいただいたので、考えがまとまったら新たにエントリをたててみようかな、と思ってます。
http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1534355107/E20061011235913/index.html
分かりにくい方が悪い、という勘違い君式批判に対しては、具体的にどのようにすれば良いか聞く手がありますね。勘違い君も分かりやすい部分を選んでやってるだけだし。彼は部熊が目的だからそれでいいんでしょうけど。
>hogehogeさん
議論の構造としては、あちらは別にリフレ政策についての理解が広まらなくても困らないといいますか、そんな言い方ではわかりづらいけどいいの、という話なのでしょう。少なくとも私としては、批判を受けて学べる点は学んで今後に活かしていきたいな、と思っています。