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  • 05/26/2007 (5:21 am)

    女が男をほめない理由・男が女をほめない理由

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    なかなか面白い展開です。

    日本の男性は女性をほめない、という話がよくある。たいてい「欧米では」と続く例のアレだ。一応「日本男性はシャイ」だの「日本男児は質実剛健」とかいう反論なんかもあるんだが、ごちゃごちゃやったあげく「だから日本の男はだめ」と締めくくる。なんかもう展開がぜんぶ読めちゃうぐらい使い古された流れになってるわけだ。(略)

    (略)

    (略)ならばこちらも遠慮なく言わせてもらおう。「男性をほめるのは女性の仕事」ではないのか、と。日本男性に自信がないのは、女性のせいではないのか、と。日本流に“言わなくてもわかるでしょ”なんてのはもうダメ!ではないのか、と。

    日本女性は、日本男性をほめているだろうか。「日本の女性」はともかく、残念ながら私の場合、「欧米の女性」と接する機会はあまり多いとはいえないが、数少ない経験から独断でいうと、「欧米の女性」(少なくとも大人の)は、「日本の女性」よりも気軽に、上手に男性をほめる傾向があるように思う。それから、ほめられたときにも「えぇ!?」とか「キモい」とかみたいな顔をせずににっこりと返してみたりする(これって重要だよねぇ)から、ほめことばをかけやすい。そういう観点からすると、「ほめられたいんだったらまず自分の態度から変えればぁ?」というのは、それほど的外れな意見ではないように思う。

    「「男性をほめるのは女性の仕事」と言ってみるテスト」(@H-Yamaguchi.net5/24付)

    (略)この記事のブクマコメントで「女性が男性をあまり誉めないのは、恋愛感情を持っていると勘違いされやすいから」というのがあって、それは確かにあるだろうと思うのだが、当然逆のことも考えて欲しいところだ。なお、この話題は異性愛者のことを想定している。

    男性が、女性に恋愛感情なしに誉めても、自意識過剰な女性だと「あの人は私に恋愛感情を持っている!」と考えて、最悪な場合、周りに触れ回る。そういうリスクがあるからこそ、男性は女性に対して、恋愛感情を持った相手しか誉めないのだと思う。

    異性愛者においては、男女に限らず、「誉める=恋愛感情」が直結している人たちがいるから、慎重に誉め言葉を選ぶしかない。

    「異性愛者が異性を誉めると恋愛感情を持っていると勘違いされやすい問題がある限り、異性を誉めるのは難しい」(@ARTIFACT@ハテナ系5/25付)

    この状況下では、女性は男性を褒めれない。理由は、男性が勘違いしやすいからだ。一方で、好意を示すために相手を褒めても、相手が「ああ、また壺か」と解釈する男性が日本で非常に多い場合、それを怖がって、さらに褒めなくなる。

    結果として、日本の女性は、ほとんどの場合、男性を褒めなくなる。例え、好意をもっていたとしても、だ。

    というわけで、日本女性は日本男性を褒めなくなった、と。

    で、男性のほうになるんだけど、kanoseさん説の他に、ちょっと女性を褒めたり親切にしただけで、一般に周囲の男性に「あいつ、あの女に気がある」と思われやすい。これは、男性が勘違いしやすい生き物だからなんだが。

    で、厄介な話になるんだけど、沢山の女性に優しい、あるいは沢山の女性をよく褒める男性は男性コミュから「好色」だと判断されて、評判を落しかねないリスクを負う。

    「日本の男女が異性を褒めない理由」(@pal-9999の日記5/25付)

    でも、問題はもっとシンプルなのでは、という気がします。恋愛と呼ぶかどうかはさておき、好意を持っている相手をほめたとき、その相手から好意を返されればうれしいわけですから、好意を持っている相手に対しては、ほめるインセンティヴがあるわけです。「勘違い」されて困るというのは、

    • 自分がそれほどの好意を持っていないのに、大いに好意を持っていると誤解されるのが困る、
    • 好意を寄せられてもうれしくない相手から好意を寄せられるのは困る、

    という二重の意味があるはずです。その点、webmasterはpal-9999さんとは異なり、好意を持っているもの同士であれば、一般的傾向としては、お互いにほめあっているものだと思います。

    となれば、なぜあまり男女間でほめあうことが少ないかといえば、それは好意を持たない同士がほとんどだという身も蓋もない結論でしょう。といいますか、じゃあ同性同士でそんなにほめあっているかといえば、そうでもないでしょ?

    逆に言えば、ほめ言葉が大いに交わされている社会というのは、

    1. ほめたことにより、好意を返してもらう以外の何らかのプラスの見返りがある社会
    2. ほめないことにより、大いにマイナスが回避できる社会

    #以上、5/28訂正。

    のいずれかでしょう。たとえばHiroshi Yamaguchiさんのエントリの元となったページにおいては、

     知り合いの銀座のママがこんな事を言っていた。「地位、容貌、服装、持ち物、何でもいいからほめる。ほめるところがない時にはネクタイをほめる」。(略)

    livedoorニュース「もっと女性をほめよう!女性をほめるのは男性の仕事」

    なんて記述がありますが、これなんて1の典型でしょう。ほめていい気分になればボトルを入れてくれるかもしれないし、最初っからボトルを入れる気であってもそのランクが上がるかもしれません。さらには同伴してくれたりとか、まあ稼ぎに直結する可能性が大いにあるわけです。そりゃ無理にでもほめますよ(笑)。

    なんていうとこれだから水商売の女性は云々という話になるかもしれませんが、それに限った話では当然にありません。プロジェクトマネジメントの書籍などで、如何に部下をほめて動かすかという話は数多く見られる話ですが、これまた同じことです。なんで好きでもない部下のことをほめるのか、そりゃ一生懸命働いてもらって仕事をうまくやっていくためですよね。

    2については、仲間内のつきあいが典型ではないでしょうか。どうでもいいことを「なかなかやるねぇ」なんてほめたりするのは、別に時候のあいさつのようにたいした中身はないとしても、とりあえず人間関係を良好に保つ意味があります。それを、相手が誇らしげにいっているにもかかわらず、「そんなことないんじゃないの」などと突き放しては、以後の人間関係に差し障りが生じるかもしれません。本気で止めた方がいいような話であれば厳しいことを言うのが友情であるとしても、どうでもいいことにいちいち厳しくなる必要もないわけです。

    したがって、異性・同性間を問わず、お互いにほめあう社会というのは、先の1、2のいずれかになればよいわけです。まず手始めに、自分のことをほめてほしいという人は、ほめられた際に相手が喜ぶ見返りを提供するか、それともほめられない際には大いに憤慨して、「あいいつはとにかくほめておかないとマズイ」という評判を広めるかすれば、きっと多くの人がほめてくれるようになるはずです。それが幸せな人生なのかどうか、webmasterにはよくわかりませんが(笑)。

    #以上、もちろん一般的傾向についての考察であること、一応お断りしておきます。例外はあるでしょうけれども、それはよくほめる人が現状でもいないわけではないことと同様の話です。

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