続・中国における「垂直分裂」(前編):The Economistの分析
ようやく「クーリエ・ジャポン」6月号を入手いたしました。
確かにコピーすれば研究開発費は節約できる。でもそんなのは大した額ではないし、生産コストはまったく変わらない。それなのにこうしたコピー車は半値近くで売られている。なぜだろう? 多くの人は、中国は人件費が安いから何でも安くて当然と思いこんでいる。でも、多くの工業製品で、人件費の占める割合はそんなに高くない。安いのはなにかそれ以外の要因が働いているはずだ――うーん、品質を落としているからでは? おもしろい指摘ながら珍しく詰めが甘いかな、という気はする。が、この雑誌が思いつきだけで書いているはずはないので、何かつかんでいるか、あるいは目下調査中なんだろう。うまくいけば近々、中国生産コスト構造について何らかの分析が出るんじゃないか。(後略)
「クーリエ・ジャポン」6月号、p77
ちなみに、前回のテキストを再掲します。
その点に注目するのであれば、むしろ、製品管理費の差に原因を求めるべきではないでしょうか。製品の質のばらつきを一定範囲に収めるため、原材料から工程、さらには検品・(規格外品の)廃棄にいたるまでの管理コストが必要とされるわけですが、その許容範囲が広ければ、当然ながらコストは下がります。その許容範囲が極めて広いため、中国製品は管理コストが安いのではないでしょうか。(略)
さらには、時折議論される人民元レートの(購買力平価に比しての)安さ、あるいは国家的な産業振興策に基づく各種優遇措置の存在といったものも影響しているように思います。人件費の安さや、コピー品メインだとするならば研究開発費負担の少なさは言わずもがなでしょう。(後略)
指摘済みのことを思いつきで、しかも得意げに書いたということに他ならなかったということでorz。





6月 3rd, 2007 at 17:13:24
僕も読みましたが、Economistの記事は中国の話ではなく、西アフリカのカカオ農家がチョコレート会社に出資しているという話だったんですね。
6月 3rd, 2007 at 17:26:00
「クーリエ・ジャポン」6月号から…
前回のエントリー絡みで「クーリエ・ジャポン」6月号を読んだのですが、山形さんのコラムよりもこの記事に惹かれてしまいました。(笑) 援助交際から武士道まで 日本人のここ (more…)
6月 4th, 2007 at 3:58:24
>Baatarismさん
山形さんによる概要の紹介であって訳ではなかったですね。