外国の陰謀論と想像力の欠如
著作権関連の話題について、それがアメリカの言いなりになった結果だというGIGAZINEのエントリを見て思ったことなのですが、陰謀論(エントリのタイトルは、外国における陰謀論ではなく、外国の陰謀を想定する陰謀論を意味します)の根っこは想像力の欠如なんだなぁと。とりわけ、外国(や異民族)を主体とするものにおいては。陰謀に係る杞憂は、ある意味では想像力の賜物ではありますが、得てして陰謀の内容は類型化されたオリジナリティに乏しいものでもあるわけで。
どういった文脈において想像力が欠如しているかといえば、日本人は皆自分と同じような思考の持ち主だと思ってしまうがため、自らと違う意見を持つ者と日本人という属性(国籍なのか民族なのか、日本においてはあいまいですが)を共にしていることが腑に落ちないのでしょう。日本人ならば、自分たちと同じように考えるのが自然だと考えてしまい、あるいは違う考えを持つ者が同じく日本人という属性を共にしていることが耐えられず、外国の勢力に操られている、ないしはそれに魂を売ったと考えることで安らいでいるのでしょう‐娘が自らの眼鏡に適わぬ男を好きになったときに、娘は騙されているのだという虚構にすがる男親のように。
一昔前であれば、この手の外国の陰謀論は、イデオローギッシュな棲み分けによってパターン化されていました。つまり、
- 「右」による「左」に対する陰謀論の対象
-
国際共産主義者(東側)
- 「左」による「右」に対する陰謀論の対象
-
米帝(西側)
との構図です。しかし、今ではこのような枠組みは(おそらくは冷戦崩壊とともに)流動化し、2ちゃんねる界隈では、朝日新聞を「チョンイルしんぶん」と呼称し北朝鮮や韓国(に中国を加えた「特亜」)の言うがままになっているという陰謀論と、政府与党がアメリカの走狗と化して日本の財産をアメリカに売り渡しているという陰謀論とが、同一人に同居する姿が少なからず見られます。かつての枠組みに親しんでいる者からすれば理解に苦しむのかもしれませんが、いずれも、自らと立場と異にする者をなるべく遠い存在として認識したいとしている部分においては同じ話です。
#いずれも「売国奴」という名称を冠される点に着目すれば、その類似性は容易にご理解いただけるのではないでしょうか。
客観的にどうであるかはさておき、主観的にはいずれの論者も、そこに国家をどの程度の重さで位置づけるかはさておき、皆が住むこの社会のためになると信じてそれぞれの論を主張しているのだと仮定して捉えてみることが、こうした陰謀論に惑わされないための最初の一歩となるのでしょう‐陰謀論を受け容れてしまえば、そうしたつらい知的作業をまぬかれることができるわけですから、そうした低コストな手段を選ぶ者が多数派であるのは世の習いに他なりませんが。その次には、ではどのように議論をかみ合わせ、お互いが許容可能な一致点を見出すか、というさらに困難な作業が待ち受けているわけで(少なくとも、現実を動かそうとするならば)、そこに至るのはさらに少数派とならざるを得ないのですけれども。





6月 3rd, 2007 at 11:21:48
リンク先のGiGAZINEの記事には非常に違和感を憶えました。映画館内で録画・撮影だの違法コピーでファイル交換だのを取り締まるのに、記者は
>ああ、こういう形でアメリカ政府の要望を実現していくわけですね
としか評価しない。そんなもん日本だって普通に取り締まるがな。この記者は著作権侵害を取り締まってはならんとでも考えてるとしか思えない。それこそ日本人の感覚とずれている・・・・ことはなくて、(bewaadさんの仰るとおり)同じ日本人でもいろんな感覚・主張の人がいるということでしょうか。願わくばこの記者も同様に「多様な日本人」がいることに思い至らんことを。そんな想像力すら断絶してこその「異質な他者」とかなったらどうしよう。
「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書」は日米双方が互いに提出しているもので記事中でもその点は一見フォローされているようですが、
>その内容はアメリカが日本に突きつけている内容と比べるとちょっとどころかかなり劣っているような感じ
と【全く論証無しで】書いている。意味が分からない。なにがなんでもアメリカ政府のごり押しに日本政府が屈しているという印象を与えたいのでしょう。
「年次改革要望書」に関してネット上では「アメリカの陰謀」「アメリカの内政干渉」という主張が強いようですね。wikipediaの解説もなんというか・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%AC%A1%E6%94%B...
↑郵政民営化関連は百歩譲っても「amazonで書籍品切れ」云々あたりにある種の情念を感じます。
最後に、本エントリーの趣旨である、
>皆が住むこの社会のためになると信じてそれぞれの論を主張しているのだと仮定して捉えてみる
という点では、雪斎さんによる清沢洌関連の記事が印象的でした。
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_7ad1....
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_2116....
6月 3rd, 2007 at 11:45:01
陰謀論が陰謀論と呼ばれているところが日本的だな。
いわゆる陰謀は、ごく普通に行われている。
官僚がこの程度だから、日本が翻弄され、庶民が危機感を覚えるようになる。
庶民が想像力の欠如なら、官僚は分析力と構築力と批判力の欠如だな
6月 3rd, 2007 at 16:20:35
レフチェンコ・メモなんて想像の産物だと?
6月 3rd, 2007 at 21:18:11
陰簿論というのは、要するに、二つの要素から成り立っています。
1、「結果」から「意図」を逆算できるという想定
2、その「意図」を何か一つのことに還元できるというという想定
いわゆる「ユダヤ陰謀論」というのも、「現在、このような『結果』になっているのは、ユダヤ人という一つの人間集団の『意図』によるものである」という論理構成に基づくものです。この点でいえば、米国の「年次改革要望書」なるものも、米国における数ある対日「意図」の一つでしかない。その「意図」の一つでしかないものに沿って、物事が動き然るべき「結果」が生じるという想定によるものです。
色々な勢力が何らかの「意図」を以って何らかの「結果」を得るべく暗躍するのは、当然のことでしょうけれども、その一つの「意図」が現実に招来された「結果」をもたらし得るという想定は、人間生活の現実からすれば、誠にナイ―ヴなものでしかない。人間は、そういう「全知全能」の存在なのでしょうか。
マックス・ウェーバー流にいえば、「善からは善のみが、悪からは悪のみが生じるわけではない」のだし、「意図と結果は乖離する」ことを心得ない議論は、「政治のイロハも心得ない未熟児」のものだことになります。だから、政治評論の真贋を見極める指標は、それが「陰謀論」の傾きからどれだけ免れているかということであろうと思われます。
因みに、ウィンストン・チャーチルが、大英帝国を崩壊させるために米国から送り込まれた「間諜」であったという話をご存知ですか。考えてみれば、ヒトラーが欧州を席巻したときでも、そのままにしておけば独ソ戦の展開でドイツとソ連が共倒れするのを待てたはずです。ドイツのポーランド侵攻時点で、わざわざドイツに宣戦布告して正面衝突したのは、大英帝国の限られた国富を浪費することに結び付いたという点で、馬鹿なことでした。何故、チャーチルは、そういうことをしたのでしょう。そういえば、チャーチルの母親は、米国人だったような…。
…というのは嘘です。
ただし、「陰謀論」の観点からすれば、こういう噺は幾らでも捏造できます。「陰謀論」などというものは、その程度ものだと思ったほうがいいと思われます。
6月 3rd, 2007 at 21:18:34
はてブまたはずれや、こういうアホの記事をリンクするなって!
6月 3rd, 2007 at 22:23:10
>皆が住むこの社会のためになると信じてそれぞれの論を主張しているのだと仮定して捉えてみる
いや、むしろ「皆が”自分自身の利益”を最大限にするために、それぞれの論を主張している」というのが正解でしょう。
その「皆」の中には、外国の工作機関と結びついたり、反社会勢力と結びついている人もいるでしょう。
それほど人間は「公共心」を持って生きてはいないものなので、監視と抑制が必要になるわけです。
(人事権も”国民”が掌握しなければ危険ですね。人事や給与を日本人が握れば、役人の目も日本という国に向くでしょうから)
著作権のことはわかりませんが、米国の知的財産権強化は、生産活動(工場オペレーション)で日本に対抗できなくなった米国の国家戦略そのものですね。(ヤングレポートやパルミザーノレポートというのがある)
あと、日本は開国時点から、ハリスに金為替レートで「してやられている」わけです。
こういった通商政策の失敗のおかげで、企業は酷い目にあっているので、陰謀かどうかはともかく、ちゃんと対外交渉に勝ってきて頂きたいものです。
6月 3rd, 2007 at 22:41:24
あと、『諸君!』2007年05月号の「佐藤 優 ――そのロシア人脈とインテリジェンスへの疑問」という論考で、KGBによるフランス大使モーリス・ドジャンへの浸透工作の話が出ていますね。
『さらば、KGB、仏ソ情報戦争の内幕』(ティエリ・ウォルトン著、時事通信社、1990年)が出典のエピソードのようですけど。
これらが、単なる陰謀論かどうかは知りませんが、諸国民は公正でも信義にあふれるわけでもなくて、虎視眈々と他国の富を狙っているのは、「知性有れば」納得いくのではないでしょうか?
でなければ、植民地時代など無かったでしょうに。
(時事通信社の本ですし、単純なる陰謀論の本とも思えませんが)
6月 3rd, 2007 at 23:01:49
情報統制が不可能で多数の監視の目が行き届いている社会では、陰謀はうまくいくはずがないんですがね。やりたいやりたいだけで全てがうまくいくんなら誰も苦労しないわけで。それは本人も、相手の陰謀者も同じです。そういう意味では、本人のレベルの低さを露呈してしまっていると思う次第で、bewaadさんの創造力欠如説に大賛成です。
問題は、西麻布さんが指摘するように、プロであるべき政治・外交の当事者まで同じようなレベルだという事かな。せめてゲーム理論くらい必須にしてあげるべきだと思う。それでも利得行列の作り方でグチャグチャになっちゃうかな。
6月 4th, 2007 at 3:59:37
>irさん
妥協点を探るという仕事柄見えることではありますが、双方から叩かれがちな立場からの愚痴でもあり、あまりえらそうなことはいえないわけですが(笑)。内政干渉だというならば、たとえばBSE関連でアメリカの国内基準をはるかに上回る検査等を押し付けていることへのアメリカの反発も、同様のものだと感じられることができるかどうか、国内の目線のみならず、想像力の問題であると思います。
>PKさん、ゲストさん
雪斎さんのコメントに尽きていますが、私なりに言えば、陰謀が存在することは否定しませんし、また、それが世の中を動かすこともゼロではないと認識していますが、あらゆることの背後に陰謀で動いているとのメカニズムを見出すことは、自らと異なる立場を拒絶する姿勢の表れに他ならないということになります。
>雪斎さん
>色々な勢力が何らかの「意図」を以って何らかの「結果」を得るべく暗躍するのは、当然のことでしょうけれども、その一つの「意図」が現実に招来された「結果」をもたらし得るという想定は、人間生活の現実からすれば、誠にナイ―ヴなものでしかない。
エントリにこの要素を盛り込むことができていたなら、ずいぶんと切れ味が違っていたなぁとしみじみ思います。的確な補足をいただき、どうもありがとうございました。
>hamsterさん
私ははてなのidを持っていないので、そう言われましても・・・。
>西麻布夢彦さん
自らの努力を放棄して雪斎さんのコメントに頼ってしまいますが(笑)、それだけの現実操作能力をアメリカ政府が有しているのならば、なぜ日本の製造業をつぶすことができなかったのか、説明がつかないですよね? あれこれの動機を有して人々が動くことはそのとおりだと思いますが、結果を何ら保証するものではないのだと認識しています。
>鍋象さん
どうなんでしょうか、
>政治・外交の当事者まで同じようなレベル
というわけではないと私は思っています(少なくとも多数派は)。たとえばEPA交渉に失敗しているのは、担当者の交渉能力のゆえではなく、国内での意思統一に失敗しているからなわけで、まあ確かに江戸時代の開国に当たっての金銀交換レイトは交渉能力ゆえという部分は否定しませんが、それ以外に担当者の交渉能力の問題で日本が大いに損をしたというような例はありますでしょうか?
6月 4th, 2007 at 8:02:34
陰謀が存在するということと、陰謀通りに結果が生じると言うことは別の話かと考えます。
もちろん、ユダヤ人が一枚岩であるはずもなく、プレーヤーは多彩でしょうけども。
というわけで、米国等が「陰謀」を持っているとしても、思惑通りににはならないでしょう。
しかし、「陰謀」はあるかもしれないし、その「陰謀」を察知することは、競争上重要かと思います。
※まさか、「陰謀論」というのは、陰謀通りに世界が動くという意味ではないでしょうし。
6月 4th, 2007 at 8:30:16
陰謀論っていうのは、君がいうほど単純じゃないんだよ。
なかには荒唐無稽でナンセンスなものもあるようだが、一方で、丹念な調査と分析を経た、合理的根拠に基づく、的を射た理論が存在するのも事実。
上にも出ている例で言えば、例えばユダヤがらみの著作が、昔からこの国では多いが、敢えて著書名は出さぬが、70年代後半から80年代前半にかけて出版されたユダヤを告発するような内容の一連の著書の中で、バブルとその崩壊に至るからくりなど、その後の日本の国際社会における在り様を、ユダヤとの関連で見事に言い当てているものが幾つかある。
これらは、出版された当時は、単なる陰謀論として、フィクションの類として片付けられていただろうが、いま読み返してみると決して笑えないものがある。
それらを、「陰謀」と呼ぶかどうかは別として、国際政治の舞台で、ある勢力が、ある特定の意図をもって、その利益の追求を企図して活動するのはむしろ当然のことで、そういう動きに「想像力」をもって対処する態度こそ国益に適うのであって、むしろ日本にはそのような老獪さが欠如しているとさえいえる。
異文化、他民族の民も、自国民同様、善良で正直な人々に違いないという思い込みこそ想像力の欠如にはかならない。
単純に言えば、日本からより多くの利益を得ようと、対日政策を練り日本に対峙する外国勢力の「故意」と、その政策を受容し、歩調を合わせることが国益に適うと判断するある種の国内勢力の「過失」の複合形態が、しばしば日本の国益を損なう結果をもたらしているといえよう。
ここに、外国勢力の「故意」は即ち陰謀とほぼ同義と見て差し支えないであろうし、他方、想像力の欠如は、この、「ある種の国内勢力」の「過失」に対して指摘されるべきであろう。
そして、この相関関係を看破し「陰謀論」と銘打ち非難する一部の観衆は、あながち見当違いをしているわけではあるまい。敢えていうなら、想像力が豊かすぎて、幾分勇み足の「創造」に転化してしまっている点に、落ち度は認められようが。
6月 4th, 2007 at 9:54:37
>>西麻布さん
>※まさか、「陰謀論」というのは、陰謀通りに世界が動くという意味ではないでしょうし。
おっしゃるとおりなんですが、世の陰謀論は「起きてしまった事柄の結果的説明」がほとんどでありまして、陰謀論どおりに世界が動いているというところを過度に強調する方が多数派だと思います。
ブーメランという単語が存在するように、相手を貶めようとする故意は、情報統制が厳しく行われている国ではまだしも、普通の国際社会ではうまくいかないどころか、自らに返ってくるものだと思います。
そもそも論として、経済的な陰謀論を語る人はマクロが見えていないので、その理解からして甚だ怪しいw
>>@@@@@さん
陰謀論の多くは、「出典の存在を匂わすだけで、明かさない」あるいは「暇人以外読まないような本で、実際に読んでみるとぜんぜん違う事が書いてる」ものですよねw
6月 4th, 2007 at 9:58:55
>>bewaadさん
IWCで椅子を蹴って退席しそうな報道を耳にして反応してしまいました。でも、中国との外交関係はいつもうまくいっていないように見えてしまうんですよね。
ちなみに、幕末の金銀交換比率の問題は、長崎奉行と江戸幕府の意思疎通という問題もあったようです。長崎奉行側は全部わかっていたみたいな。「大君の通貨」で指摘されていたと思います。読んだの20年近く前なので間違っていたらすみません。
6月 4th, 2007 at 10:14:56
>>12
例えば、宇野正美の一連のユダヤ関連の著作物でも読んでみたらいい。全然違うことなど書かれてないことを思い知らされることに耐えられる勇気と、論点ずらして人の揚げ足取る以外に、まともな反論できるだけの暇があればな。
6月 4th, 2007 at 10:58:15
別に誰も「陰謀だ」と叫んでるわけでなく、「ああアメリカの要望におとなしく従っているわけね」という事実について疑問や批判を呈しているわけで、そのことに陰謀論というレッテルを貼るわけですね。
まあ、アメリカの要望を日本の法律に移し替えるのが仕事の官僚としては、その事実はあまり知られたくないのでしょうし、知られてしまった場合は「陰謀論」というレッテルを張って、少しでもごまかそうということですか。まあ「売国奴」と批判されるのは誰でも嫌ですよね、たとえそれが事実でも(笑)
6月 4th, 2007 at 12:55:37
役人として実感する陰謀って言うと、「制度改正してもしなくても叩かれるのは、役所を叩くことで利益を得ているビッグブラザーが実在して影で糸を引いている」ことについてぐらいですが(笑)
陰謀論はオカルトと同じで、しゃれの分かった人を相手に適度にたしなむ分には「面白おかしい知能遊び」をした気になれるので嫌いではないですがね・・・。
6月 4th, 2007 at 13:18:14
「風が吹いたら桶屋が儲かった」事実に対して、対応や研究にリソースを割けますかって。
「陰謀論ドクトリンに従えば、オレ程度の素人でももっと効率的な陰謀を立案できるが、なぜ実行されないの?」
という素朴な疑問に満足な回答をしてくれる陰謀論者に、お目にかかったことがない。
>アメリカの要望を日本の法律に移し替えるのが仕事
なんて非効率な方法をとらず、米帝の利益を増す方法を考え付けない日本の官僚に要望書を授けるべきでは?
ああ!! わかった。
我が国の官僚・政治家は米帝の強大な圧力をいなして最小化するエキスパートなわけだ。
>アメリカの要望を日本の法律に移し替えるのが仕事
をサボタージュすることによって我が国を守る真の愛国者である、と顕彰したかったわけですね?
6月 4th, 2007 at 15:25:18
>アメリカの要望を日本の法律に移し替えるのが仕事
をサボタージュすることによって我が国を守る真の愛国者である、と顕彰したかったわけですね?
その通りですよ。ですからこのような法案は出来る限り時間をかけていい加減に作って頂いて、結局廃案にしむけるというのが、愛国的官僚の仕事でしょう。
もちろんそのようなことになっても国民からは非難などおこりません。そもそも国民の間から要望された法律などではないからです。非難があるとすればアメリカ政府からか、この問題に利権をもっている一部の悪徳団体だけでしょう(笑)
6月 4th, 2007 at 18:44:15
最近の新自由主義的傾向は経団連の考えが大きいのではないでしょうか
外国人にとっても当然一番重要な問題はその国の内政な訳で
日本の政策を変えればどうこうなるものでもないでしょう
#むしろ「日本をこう変えて自分の国(or自分)が利益を得よう」
#と考える外国人がいるとすれば「日本のせいで自分の国(or自分)は損害
#を受けている」という陰謀論を信じてるのではないかと思います
6月 4th, 2007 at 19:38:34
全く暇がないのでかまえないけど、bewaadさん負けるな!!
6月 4th, 2007 at 20:09:11
かように理知的な雪齊さんを、某巨大掲示板群の議員選挙板や軍事板の特定スレで「全知全能」の存在に奉ってしまう人達の中に、それこそ「特定アジア」の陰謀論を振りかざす御仁が少なからずいるのはなんとも皮肉なことです。
6月 5th, 2007 at 1:15:58
>>あいうえおさん
経団連は全て表ルートでやってますよ。法律で認められた政治献金を使ってますし、政策も選挙を通じて信任を得ていますので。文句を言うのなら、選挙民と被選挙人でしょう。とはいえ、そういう選挙民を説得する際には、「陰謀論」みたいなのが有効だったりするのが、世の中の現実ではあるのですが。
さて、僕は陰謀論の定義というのが良くわからないのですよ。僕なりに「後付けで起きた出来事を捕まえて陰謀があったと主張する行為」だと決めています。この時点でずれていると多分いくら陰謀論を正当化しようという人がいても、一生平行線にしかならないでしょう。
で、陰謀論はあるという人への僕なりの疑問点
1.交渉のプレイヤーは全て利己的に行動するものでしょ?
全ての人と人の行動のすり合わせは、交渉に還元されます。そこでは全ての当事者はそれぞれ自己の利益の最大化を図っています。これが利己的なプレイヤーの仮定。こうやって交渉を分析すると、後付けではなく意図として利己的なプレイヤーがいるのは当たり前だということがわかるかなと思います。というわけで、意図を持っていることを陰謀というのであれば、うまくいかなかった現実を抱えているあなた自身も陰謀をめぐらせていたという事になります。
2.相手も一枚岩ではない
陰謀論の対象というとアメリカ、ユダヤ、ソ連はみたいな集団の意思を想定していますよね。でも、大抵の場合、そういう集団の中の人の意見はそもそも一枚岩ではない。それは日本に自民党の人がいて民主党の人がいて、共産党の人がいるようなものなわけです。彼らの中でも、色々な駆け引きが行われて、もしかしたらそれぞれの立場からは部分的に意図せざる結果が得られているのかも知れません。
3.後付解釈の問題
ある問題がおきてから、後から「こういう指摘をしていた本がある」というのは、そういう本を10冊くらい用意しておけば何とでもいえます。また、相手の意図を示した本があって、それが現実化したとしても、それは交渉過程の結果でありたまたまの偶然です。こちらもこちらの意図があり、交渉の当事者がいて、逆の結論にしようと「陰謀」のようなものをめぐらせて努力をしているわけです。
4.代理人の問題
たとえば、日本人として自分の意見の代理人として外交交渉などに立っている人がいるわけですが、そもそも自分の意見というのは1億2000万分の1の素人の意見なわけです。
また、ここからが厄介なところなのですが、代理人には代理人としての未来予測があって、素人の発想だといずれ袋小路にはまるという考えをして却下するケースもあります。結果があえば、途中はどうでも良いという考えですね。
極私的な集団での代理人の場合、直接意見を言うことが可能ですが、その場合でも代理人のインセンティブをうまく自分の意図と合致させる工夫が必要です。それをしなければ代理人が機能すると思うべきではありません。
というわけで、色々考えると、そもそも自分たちも同じ土俵に乗っていてうまくいかなかった事の責を自分たちではなく相手に負わせようとしているのが、陰謀論の本質なのではないかと。すなわち陰謀論というのはただの「敗北主義」だと思ってしまうわけです。
6月 5th, 2007 at 2:34:10
論点をごく絞って言いますと。
『映画DVDをコピーしてファイル共有、を取り締まるなんて日本は望んでなくてアメリカ政府からの一方的命令である』
が【ウソ】だというのはよろしいですよね。日本でも最初から違法だし。bewaadさんのエントリの発端であるGIGAZINEはこの点で大変悪質な書き方をしている、要はデマゴギーであるというのはよろしいでしょうか。
あと、米→日の要望書では(違法コピーの)アップロードのみならずダウンロードを違法化するものとしているようですね。以下を参考のこと。
http://nagablo.seesaa.net/article/43765532.html
6月 5th, 2007 at 6:46:00
>西麻布夢彦さん
世に言う陰謀論とは、きちんとした証拠もなく、世の事象を陰謀の結果であると認識することでしょう。
>@@@@@さん
宇野正美さんですか・・・日ユ同祖論とか言ってる人ですよ?
>鍋象さん
補足ありがとうございました。
対中国については、たとえばODAを見ても、案外日本の方が儲けているような気もするのですが。過半は円借款ですし、日本企業も絡んでますし。
金銀交換比率は、荻原重秀の意図がきちんと伝承されていなかったということが最大の要因ではないかと。
>ゲストさん
たとえば、アメリカの要望に従ったとされているもので有名なのは郵政民営化でしょうけれども、↓を見ればわかるように、米系生保の要求は、当初は廃止・縮小しろといっていたものが、民営化となってしまったので政府出資のある間等は新商品投入は認めるべきでないというものとなり、実際には民営化後ほどなくして新商品も認められるでしょうから、となればアメリカの主張は、どんどん後退を重ねた上に最後は無視されているわけですが、どこがどのように要望にしたがっているのでしょうか?
http://www.daimon-mikishi.jp/ronbun/data/roudou0602.htm
>のんきゃりさん
遊びである点を誤解されないよう、「AA略」をつけておかないと(笑)。
>げすとさん
アメリカの対日本要望を一本化させるということは、日本の官僚は共和党と民主党を影で操るフィクサーなんですよ(笑)。
>あえういおさん
アメリカでも、貿易黒字国への陰謀論は多く見られますから・・・幸いにして、最近は標的は中国ですが(笑)。
>松尾先生
暖かいお言葉ありがとうございました。能力不足ゆえに負けるのは仕方がないですが、それ以外の要因では負けないよう努めます(笑)。
>Fochさん
雪斎さんの能力ゆえの皮肉な状況なのでしょう(笑)。そんな受容を回避するために、わざと頭の働きを落とすわけにもいかないでしょうし、大変ですねぇ・・・。
>irさん
補足ありがとうございました。
6月 5th, 2007 at 8:01:33
>管理人様
そういう定義なら、あとは同意です。
(世界が善意で満ちているとは思いませんが)
>のんきゃり様
> 役人として実感する陰謀って言うと、(中略)
> 役所を叩くことで利益を得ているビッグブラザーが実在して影で糸を引いている」
知ったな!
我々 NHK(Nihon Han Kanryo iinkai:日本反官僚委員会)の存在を!!
6月 5th, 2007 at 8:56:07
>西麻布 様
な、なんだってー(AA略)
そんなかっこ悪い名前の組織に支配されていたなんて・・・
6月 5th, 2007 at 9:41:15
>当初は廃止・縮小しろといっていたものが、民営化となってしまったので〜どんどん後退を重ねた上に最後は無視されているわけですが、どこがどのように要望にしたがっているのでしょうか?
http://www.daimon-mikishi.jp/ronbun/data/roudou0602.htm
リンク先にはこうありますね
>郵貯が民営化されるということは、日本の公的貯蓄部門がなくなることを意味する。
>簡易保険の民営化は、国民の生命の最低保障としての公的保険がなくなるということである。
十分アメリカの要望に答えているようですがなにか(笑)
6月 5th, 2007 at 11:15:26
>>bewaadさん
というか、お互いに要望しあえば良いのに、日本から他国へ要望してるという話をとんと聞かないもので。どこかで情報が遮断している可能性もあるのでしょうが、たとえば中国製品の品質・安全性の問題、環境問題という外部不経済の問題はずいぶん長い事2ちゃんねるなんかでは指摘されていたわけですが、それが中国に改善要望として伝えられていたとという話は聞かないわけです。
このケースでは輸入業者(商社)側の言い分を聞いていた可能性もありますが。
6月 6th, 2007 at 8:31:47
アメリカ政府に対する日本政府の要望書というのは割と無視される傾向にはありますね。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/keizai/pdfs/kisei_...
6月 6th, 2007 at 8:42:53
>西麻布夢彦さん
ある人から見れば善意も、他の人から見れば悪意足り得るわけで、その意味で、すべてが善意に見えることはないと理解しています。
>のんきゃりさん
では、No Honour of Kanryoでどうでしょう(笑)。
>ゲストさん
その部分は、大門議員の認識ですよね? 米系生保は、最初はいわゆる民業圧迫に反対して簡保廃止(最低限縮小)を主張し、それが容れられず民営化となればその過程での民業圧迫を問題視し、でも結局彼/女らが望む民業圧迫回避措置は講じられない可能性が高いのが現状です。
あくまでも商売上の損得勘定で主張がなされているのであって、公的保険の存在そのものを敵視しているわけではありません。現に、政府がコミットする自賠責は、損保会社もうまみにあずかれますから、それには反対していないわけで。簡保が同種の仕組みであったなら、同様に何ら反対なぞせずに商売にいそしんでいたことでしょう。
>鍋象さん
たとえば、↓のように伝えています。むしろ国内報道の問題ではないかと。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_kawaguchi/asean+3_...
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/visit/0704_kanky...
>bn2islanderさん
アメリカがもっともいやがることは、それではない形で出したりしていますから(笑。その最たるものが、BSE対策の上乗せ検査&基準でしょう)。
6月 6th, 2007 at 12:44:08
>>bewaadさん
ありがとうございます。個別の外交交渉だと確かにやっているという事ですね。
多分、僕が気になっているのは、アングロサクソン系の「卑怯者呼ばわりしてルールを変えるキャンペーン」とか、特定アジアの「過去の経緯で黙らせる」みたいなところの巧拙なのかな。
特にルールを変えるキャンペーンの真似事は、京都議定書で音頭をとってみたもののかえって自爆しつつあるような。
上手く言えないのですが、戦術レベルではしっかりやっているけど、戦略級の構想がないという事なのかなぁ。
6月 6th, 2007 at 23:12:53
> アングロサクソン系の「卑怯者呼ばわりしてルールを変えるキャンペーン」
山形浩生さんが新教養主義宣言のプロローグで言ってたことと通じるものでしょうか。アングロサクソンは「フェア」という概念でまがりなりにも自分をきちんと(他人に開かれた形で)正当化してしまう、というあれですが。教養体系がないと戦略は立てれんのかなあ。
とりあえず言えるのは、「〜〜の謀略だけしからん騙されるなお前ら売国奴」的物言いは戦略からはほど遠い、ということでしょうね。青筋立てた時点で説得力なくしてしまうわけで、あとは自閉して内輪で悲憤慷慨して悦に入って終わり。「やるなあメリケン」「敵ながらあっぱれ」ならわかります。敵の悪をあげつらうより味方を増やすべきであるといいますか。
6月 7th, 2007 at 6:08:54
>鍋象さん
親米・経済重視という吉田ドクトリンなど、もっとも高次の戦略においてはベストといってよい選択をしてきたように思うのですが、どうでしょうか。
>irさん
アメリカ人に自国の外交戦略がどうであったかの評価を聞けば、それこそ共和党支持者と民主党支持者ではっきりわかれるのでしょうけれども、それほど高い評価を与えてはいないんじゃないでしょうか(イラク問題よりも昔に限ったとしても)。案外隣の芝が青く見えている部分が多いように個人的には思ってます。