白田先生、なんで国会議員に話をしないのですか?
…「制度改正ができるものならやってみろ」ということでしたが…
そんなこと10年前からやってきたんですよ!
博士論文で、著作権制度が産業保護奨励政策としての独占にすぎないことを明らかにした。
博士論文の内容をくだいて一般向けにした、わかりやすい解説も書いた。
あちらこちらの講演で語った。
雑誌記事で一般に訴えた。
オンライン記事でみなに訴えた。
審議会に出て言いたいことを言ってきた。
ロージナ茶会という組織も作った──茶会はすでに解散してしまいましたが──。
パブリック・コメントも出した。
私一人でできることは、ずっとやってきたんだ!
「平成十九年六月十五日白田秀彰演説記録」(はてな匿名ダイアリー)(webmaster注:強調は、原文によります。また、脚注は省略しました)
webmasterの職業柄、これから申し上げることを多くの人が実行し始めると不幸になるので(笑)、そう在ってほしいと願うわけでは決してないのですが、なぜ白田先生は有力政治家(担当大臣やその分野の大物族議員)ひとりに絞っての説得工作をしなかったのでしょうか。言っていないだけで試みたというのであればごめんなさいですが、それが大胆な政策変更を迫る際には、現代日本ではそれがもっとも成功確率の高い手法なのですけれども。
良くも悪くも霞が関は一般に漸進主義ですから、名案と思われるアイデアであっても、それなりに世間的認知のないものを大胆に取り入れることはなかなかありません。小泉前総理の郵政民営化が典型ですが、他方、有力政治家の決断は、そうした漸進主義の相補をなす政策決定パスとして機能しています。霞が関ではなかなか合意が得られない政策が、大臣や与党の強い後押しにより実現するというのは、少なからず見られる事例です。
それだけのエネルギ、頑張ったという自己満足を得たいがためというならばともかく、実現に少しでも近づきたいというのであれば、あちらこちらの講演で語り、雑誌記事で一般に訴え、オンライン記事でみなに訴え、審議会で官僚や学者に言いたいことを言い・・・というだけでなく、たったひとりでいいので、有力政治家を説き伏せることにその一部を割くことがよほどの近道だと思うのです。実際の政策決定過程に多少は携わる身としては。
