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  • 06/19/2007 (11:25 pm)

    ロースクール修了(見込)生の国家公務員I種試験受験

    Filed under: government ::

     人事院は19日、中央省庁の幹部候補となる平成19年度国家公務員I種試験の合格者を発表した。合格者数は1581人で昨年度に比べ11人減ったが、法文系で大学院生の合格者数が210人(昨年度163人)となり、合格者に占める割合も26.9%(同20.8%)と、ともに過去最高となった。

     人事院は「『法律』の試験区分で、法科大学院生の合格者が増えたため」としている。全体の申込者数は2万2435人で倍率は14.2倍だった。

    産経「国家公務員I種の合格者 法文系で大学院生が大幅増」

    人事院の資料を見ると、もう少し詳しくわかります。

    法文系区分の合格者数は781人、そのうち大学院の合格者数は210人(昨年度163人)で、昨年度に比べ47人(28.8%)増加し、合格者数に占める割合は26.9%(同20.8%)で、昨年度に比べ6.1ポイント増加した。

     なお、法文系の専門職大学院の合格者数は117人(同75人)で、昨年度に比べ42人(56.0%)増加し、合格者数に占める割合は15.0%(同9.6%)で、昨年度に比べ5.4ポイント増加した。

    ※  合格者の系統別・学歴別割合(〔 〕内は昨年度)
    法文系 ・・・・・ 大学:72.3% 〔 79.1%〕   大学院:26.9% 〔 20.8%〕 (うち専門職大学院:15.0% 〔 9.6%〕)

    平成19年度国家公務員採用I種試験の合格者発表

    行政・法律・経済が「法文系」でまとめられてしまっているので、別ソースで内訳を見ると、行政48人、法律477人、経済213人とのこと。こちらはこちらで学位別がないのですが(笑)、「法文系の専門職大学院」がロースクールのことだとすると(といいますか、国Iを受験するもので他に専門職大学院ってありますでしょうか?)、法律職合格者の2割強がロースクール出身者になってきているということになります。

    大学院修了者の伸びが47人のうち42人がロースクールということですから、冒頭に掲げた産経記事のとおり、ほとんどがロースクールの伸びの反映だということ。逆に言えば、行政職・経済職については、以前からそれなりに大学院修了者がいたということですから(210−117=93人、行政・経済の合計261人に対する比率は4割強)、法律職もようやくそれらに追いつきつつある、ということになりますでしょうか。

    webmasterの憶測では、法学部にとってのロースクールはシグナリングの意味が大きく、法曹志望でなくても成績上位者の進路としての認識で進学する者も少なくないでしょうから、今後は行政・経済の比率を追い抜き、法律職の過半がロースクール出身者で占められるということもあるのかな、という気はします。ロースクール修了者のどの階層なのかは気になりますが、法曹にも好待遇民間にも進めない「でもしか」官僚ばかりだったら厭ですねぇ(笑・・・ってられるのも今のうち?)。

    なお、逆にロースクール生にとっての国Iとはどの程度のシェアかを考えれば、ロースクールにおいては毎年5,000人以上の定員があるわけですから、法律職のすべてがロースクール出身者で占められたとしても、1割を下回る存在でしかありません。やはり(制度趣旨に適い慶賀すべきことではありますが)法曹がメインの就職先であり、国Iはニッチとしてでしかあり得ないのでしょう。

    ちなみに未確認情報ですが、ロースクールから法曹へという流れは、実は細っているのだという声もあります。可能性としては、旧司法試験時代に比べ法曹の数が増えたのでレント(=法曹になるうまみ)が減った帰結だということでしょうけれども、これが本当だとすれば、ロースクール修了生たちはどこに進んでいるのか、それを見るとなかなか面白い現実が隠れているのかも。

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