「史上初」はゴリアテでは?
米軍がイラクで武装ロボット「Special Weapons Observation Remote Reconnaissance Direct Action System(SWORDS)」を4月から実戦配備していたことが4日までに米専門誌「National Defense」の報道により明らかとなった。
武装したロボットが戦闘地域で実戦配備されるのは、今回の事例が史上初の出来事となる。
今回、イラクで実戦配備されたことが明らかとなたSWORDSは、TALONという名称で開発が進められてきたプラットホームにM249軽機関銃で武装を施したものとなる。SWORDSはロボット本体に装備されたビデオカメラを通して遠隔地からラジオコントロールの要領で操作をすることが可能となっており、これまでに3機のSWORDSがイラクで実戦配備された模様だ。
TechnoBahn「米軍、史上初 イラクで武装ロボットを実戦配備」
自律的な戦闘行動等が可能というのであればさておき、オペレータの誘導による動作でよいのであれば・・・
二次大戦時にドイツで開発使用された兵器で、対パルチザンやレジスタンス、市街戦で苦労したドイツ軍がかなりの期待をして戦場に投入した。用途は野戦築城物(トーチカ)破壊や地雷原突破、市街にて敵の占拠する建物破壊に使われた。形状はリモコンによって目標に到達そして自爆する小型(大型のスーツケース程度の大きさ)戦車でキャタピラで不整地でも8〜20km/hで走行可能で小銃弾や手りゅう弾では破壊出来ないしろものでかなりの効果があったらしい。駆動方法も電気モーター式(Sd.Kfz302)の物とガソリンエンジン(Sd.Kfz303)の物があったし(電気モーター式がパワー不足の為大型バイク用のエンジンを使用した後期型が生産された)操縦も有線式と無線式があり行動半径は900mで、爆弾を100キロを搭載していた。実際ワルシャワ蜂起(注1)にて使用されたがポーランド国内軍から「特別危険で驚異的なドイツ兵器」と恐れられる物だったらしく記録が残っている。(略)このゴリアテ以外にもドイツはこの手の無線&有線誘導車を何種類か製作している。B1(Sd.Kfz300)は地雷清掃用に39〜40年に50両生産、B4(Sd.Kfz301)は重爆薬運搬車で有人&無線操縦可能で多目的に使用された。スプリンガー(Sd.Kfz304)は中型爆薬運搬車で勿論有人&無線操縦可能でケッテンクラートのコンポーネンツを利用して44〜45年に50両生産されている。





8月 6th, 2007 at 0:45:32
想像ですが、知覚装置の有無を意識されているのではないでしょうか。ゴリアテは誘導されているのみならず、独自の知覚装置はなかったわけで。
おっと、もしかすると、独立した知覚装置とある程度の自律判断能力をもつ特攻ロボット(ミサイルとも呼ばれる)を差し置く点からみると、生きて帰ってくるところが重要視されているのかもしれません。
8月 6th, 2007 at 0:56:38
超重戦車→マウス、小型戦車→ゴリアテというのは、一応名称から兵器特性を推測されるのを防ぐためでは。真逆すぎて、効果のほどは疑わしいですがw
あと、ドイツはこういう奇抜な兵器を開発し過ぎ。
だからT-34ばっか作ったソ連にクルスクで負けるんだ(泣
8月 6th, 2007 at 3:39:35
いや珍兵器といえば英国も(以下略)
戦況がまずくなるとまっとうな投資ができなくなって、ハイリスク・ハイリターンの案件複数に投資してしまい、結果として加速度的に状況を悪化させるって言うか。
パンターばっか作っていたら勝てた、とかいうのではなく、そもそもパンターへの集中投資ができない戦況に追い込まれていた、って感じだと思います(パンターが決戦兵器たりうるかはおいといて)
8月 6th, 2007 at 6:39:31
yy様
英軍のパンジャンドラムに比べれば余程…
8月 6th, 2007 at 16:38:40
英国の珍兵器マニアっぷりは、わざとウケ狙いでやってんじゃないかと思えてしまいますよね。その点、ドイツのは基本設計という面で後につながってるものが多いわけで、当時としてはやりすぎ感はありますが、凄いと認めざるを得ないと思う次第。
巡航ミサイルの原型、V1ロケットとか。
弾道ミサイルの原型、V2ロケットとか。
誘導爆弾の原型、フリッツXとか。
電波利用の航法誘導装置のクニッケバインとか。
ゴリアテモついに現代によみがえったわけですな。
ところで、こいつは無線操縦っすよね。そのうちに地上戦でもECMが重視されるようになるのかなぁ。
地上兵器としてのロボットに限定しなければ、プレデターとか、グローバルホークとか、ヤマハの「あれ」とか、空なら既に色々ありますよね。陸は空なんかと比較すると色々な面で安価なので、こういう金のかかる分野が遅れ気味なのでしょう。
>>yyさん
ドイツ側もどっちみち伸びきった戦線を維持できなくなっていたので、クルスクが無くてもあの後は撤収戦になっていたと思います。
WW2でもっとも大量の戦闘機を製造した国は、米国じゃなくて実はソ連という話もありまして。東部戦線でのドイツ軍エースのスコア見てもわかるように、それだけ大量に落とされたわけです。兵員を含め、ほとんど全ての兵器を使い捨てていたような印象ですね。総力戦においては最後まで継戦能力を持っていた方が勝ちという事なのでしょう。
8月 6th, 2007 at 18:25:32
>Evreuxさん
その定義ですと、やっぱりSWORDSではなくUAV(プレデター)が史上初、になるのではないでしょうか。って、テクノバーン編集部に文句を申し上げるべきですよね(笑)。
>yyさん
そう思って、引用においては一部を省略しました(笑)。
奇抜な開発は、お蔵入りがありがちなものの、某国ではヒゲの伍長殿が・・・。
>のんきゃりさん、Fochさん
パンジャンドラム、皆さん好きですねぇ(笑)。
>鍋象さん
地上でのECMは、RMAによってすでに必要性が生じているのではないでしょうか。ただ、そんなことをして意味があるのは米軍で、だいたい米軍と戦っているのは貧乏でECMなんぞする余裕がない(あるいはコストパフォーマンスが悪い)ので、見られはしないと。
8月 6th, 2007 at 22:14:01
>のんきゃりさん、Fochさん、鍋象さん
パンジャンドラム、知りませんでした。お恥ずかしい。
どうも奇抜な兵器というと、ついドイツ軍と思ってしまうのですが、これはやはり技術力の高さから実用化されたものが多かったからでしょうか。
でも、そんなに珍兵器が好きなら、クリスティーの飛行戦車も買っとけば良かったのに>英軍
なお、クルスクについてはネタで言及したもので、実際には鍋象さんのおっしゃるとおりです。
連合軍の戦略爆撃の開始、シシリー上陸、更にソ連軍の桁違いの生産力の前には、撤収するのはやむを得なかったと思います。
>bewaadさん
自分の奇抜な着想が現実になるのを見て、ポルシェ博士もさぞ本望であったろうと(笑)
8月 6th, 2007 at 22:33:05
(コメント重なっていたらすいません)
あれTALONの機関銃装備バージョンは2005年に実戦投入されるという予定だったのに延びていたのですか。
TALONプラットフォームは色々なアタッチメントを付けて、911の瓦礫撤去やボスニアやイラクでとっくに実戦投入されているのに、機関銃装備バージョンだけ「SWORDS」などというご立派な名前が付けられているのも不思議です。
妄想を爆発させるなら、SWORDSの配備部隊「3rd Infantry Division(第3歩兵師団)」は戦車や歩兵戦闘車を大量装備する重装備師団であり、現在イラクがあんな状態になってストライカー旅団とかの軽装備部隊がもてはやされているのに対抗するための、戦車部隊系列派閥の対抗プロジェクトなのかもしれません。
しかし、最近の戦争はこういうロボット兵器大量投入とか戦場のIT化とかが進んで意味判りません。
明らかに「戦争概念の革命的変化」を今この目で見ていることだけは確かなのですが。
>ゴリアテ
「ロボット兵器」の概念自体がまだ確定していないので、何とも言えませんが、
「大量生産かつ大量に実戦投入」
を満たしているので、この種の兵器の嚆矢であることは確実です。
8月 7th, 2007 at 0:18:37
春先に出版された「軍事研究」誌の別冊、「軍用ロボット&先端無人兵器」では、
『おそらく海兵隊のグラディエイター(Gladiator:剣闘士)が、世界初の陸戦用戦闘ロボットとして歴史にその名を刻する事になろう。』
と書かれていました。海外でも同じような評価です。開発スケジュールでは今年中に試験投入予定。3トンクラスのTUGVです。
http://www.globalsecurity.org/military/systems/ground/g...
8月 7th, 2007 at 8:10:05
ゴリアテでいいなら「97式小作業機(い号)」があるじゃん(ぼそ)
あれなら、昭和13年(1938年)だから1年勝っている。
8月 9th, 2007 at 0:02:00
>yyさん
まあ日本じゃその手の開発は滞ること間違いないわけで、ドイツに生まれていればポルシェ博士のような活躍(?)をしていた人もいるのかも・・・。
>MURAJIさん
spamよけが悪さをしたようで、お手数をおかけして恐縮です。
>最近の戦争はこういうロボット兵器大量投入とか戦場のIT化とかが進んで意味判りません。
この手の兵器を大量に投入できるのは、少なくとも現時点ではアメリカだけでしょうし、では他国がといえば、(西側)先進国以外では人の命が安いので開発が進まないでしょうし、かといって先進国ではアメリカに頼るでしょうし、結局は「意味判」らないのはアメリカだけ、ということかと(笑。IT化は他国でも進むでしょうけれども)。
>JSFさん
情報提供ありがとうございました。グラディエイターの方が、素人目には本格的に見えます。
>西麻布夢彦さん
97式小作業機(い号)については存じませんでした。ご教示いただきありがとうございました。
8月 9th, 2007 at 0:30:07
>>yyさん
野暮な応答で申し訳ありません。
ソ連軍の、弱兵であれ相手が嫌になるくらい大量投入するやり方は、織田信長の兵農分離に通じるものがあるような。
>>西麻布さん
97式小作業機い号は、部隊編成までで実戦投入されていないような。
日本軍開発の赤外線誘導爆弾の話を聞いた事があるのですが、ネタだったのか本当だったのかいまいち判然としません。何でもテストで投下したら、目標をそれて風呂屋に直撃(熱源ですなw)しちゃって、大問題にならないよう開発中止して存在自体を隠して誤魔化したみたいな話で。あんまりにもできすぎなので個人的にネタ認定しているんですが。
やっぱり、髭の伍長のような人の趣味が関与しないと、新兵器はなかなか受け入れられないのかなぁ。ほとんどネタとしか思えない新兵器の研究を糞まじめにやってるアメリカが異常なのでないかと思ったりして。
8月 9th, 2007 at 23:42:49
>鍋象さん
イ号I型甲/乙無線誘導弾ですね。
http://ho-to-.hp.infoseek.co.jp/type-i.html
http://mltr.free100.tv/faq08f.html
8月 10th, 2007 at 0:51:34
ありがとうございます。誘導弾ケとイ号無線誘導弾がごっちゃになっていたみたいですね。誘導弾ケはどうなったんですかね。煙突は軍艦にとって結構大きな「穴」でしたから、実用化できていたら面白い兵器だったかも知れません・・・と書いてから、その頃には戦艦沈めても焼け石に水だし、空母の煙突は横に生えてるし、そもそも水平爆撃できる位置に到達できるような制空権はなくなってるし・・・という事に気づきましたorz
そういえばパッシブの音響誘導魚雷はドイツでしたか?確か発射したら自分に向かってきてしまったみたいなネタも聞いた事が。で、MLRSの原型がスターリンのオルガンですか。こっちはガチでしゃれにならなかったみたいですが。
技術が追いついていないので笑い話になりがちですが、現代の兵器の原型はWW2の間に結構出ているものなんですね。
8月 10th, 2007 at 7:34:50
>鍋象さん
お示しの情報から、「エロ爆弾」でぐぐったら一発でした(笑)。
WW2に源流を求めることができないからこそ、RMAが革命として認識されているのかな、という気はします。