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  • 09/28/2007 (7:19 am)

    ルビと発音記号

    Filed under: media, misc ::

     ブッシュ米大統領が25日行った国連総会演説の草稿に、“発音記号”が添えられていたことが発覚した。国連が誤ってウェブサイトに草稿を一時掲載してしまったことで判明。同大統領は、難しい発音や語句が苦手とされ、度重なる言い間違えは“ブッシズム”との造語まで生んだ。最近では出席した「APEC(アジア太平洋協力会議)」を「OPEC(石油輸出機構)」とやり、全世界から失笑を買ったばかりだった。

     草稿は、発音しづらい固有名詞に、アルファベットで発音を表記。キルギス、モーリタニア、カラカス(ベネズエラの首都)、といった国名や地名のほか、8月に米国で会談したばかりの「サルコジ(フランス大統領)」にまで「sar-KO-zee」と、“発音記号”が付されていた。

    デイリースポーツ「米大統領の“カンニング”バレた」

    ルビをふるなんてことは日本の国会の大臣答b(ry

    まあしかし、英語流の発音でない他言語であれば、仕方がないんじゃないでしょうか。ヤンキースの松井選手も、渡米当初は”hideki”を「ハイデキ」と発音されたこともあるようですが、イングリッシュ・ネイティヴからすれば、「ヒデキ」と発音して欲しければ”hideki”なんてスペルにするなとも思うのでしょうし。

    他方で気になったのは、引用部分で言えば”sar-KO-zee”を発音記号とすることの是非で、英語教育において発音記号といえば辞書に載っているアレが普通だと思うのですが、まさか記者が義務教育も受けていないなんてことはないはずなのに、と。デイリーの記事ならばそうした通例の発音記号ではないとわかりますが、共同の配信では、

    大統領、くれぐれも正しい発音を−。難しい発音が苦手とされるブッシュ米大統領が25日行った国連総会演説の草稿に、“発音記号”が添えられていたことが発覚した。国連が誤ってウェブサイトに草稿を一時掲載してしまったことで判明、ホワイトハウスはおかんむりだ。

     発音しづらい固有名詞に、アルファベットでさらに発音を表記していた。

     草稿にはキルギス、モーリタニア、カラカス(ベネズエラの首都)、ハラレ(ジンバブエの首都)といった国名や地名のほか「ムガベ(ジンバブエ大統領)」、8月に米国で会談したばかりの「サルコジ(フランス大統領)」にまで“発音記号”が付されていた。

    東京(共同)「正しく読んで大統領! 演説草稿に“発音記号”」

    となっており、「アルファベットでさらに発音を表記」で推測できないわけではないですが、不適切な表記ではないでしょうか。現にwebmasterは、通例の発音記号が併記されていたのだと思い、ブッシュ大統領がそれをすらすら読めるとは意外だなぁと、一時的に誤って見直しもしてしまいましたし。

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    13 Responses to “ルビと発音記号”

    1. e-takeuchi Says:

      >ルビをふるなんてことは日本の国会の大臣答b(ry

      ぼくもこのニュースを聞いたときに、同じことを思いました。でも、外国の固有名詞にアクセントをつけるなんてどこの国の首脳でもやってるんじゃないでしょうか。だって、どこにあるんだかわからない国の地名や人名なんてアクセントどころか発音もわかりません。日本語と違って多くの国ではアクセントがとても重要ですから、原稿にアクセントをつけるべきところを明記するなんて当然だと思いますが。まぁ、ブッシュだからこそニュースになったんでしょうけど。

    2. Baatarism Says:

      以前、英語圏ではあの発音記号は一般には使われないという話をどこかで見た記憶があります。
      ブッシュ原稿の発音表記の方が、アメリカでは一般的なのでしょうね。

    3. ゲスト Says:

      http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?playerId=...

      上記サイトでは”Pronounced: ee-chee-row suh-ZOO-key”ですし、アメリカでは一般的かと思ってました。

    4. あまりクレサラやらない弁護士 Says:

      Baseball Encyclopediaには、アメリカ人に馴染みがない(と思われる)姓(主にラテンアメリカ系)の選手の名前の所に”pronounced as sar-KO-zee”というような注記がされていましたから、アメリカでは一般的に使われているのかも知れませんね。

    5. nuffy Says:

      http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?playerId=...
      で、”Pronounced: George Mackenzie”を期待したら載ってなかった・・・

    6. fcp Says:

      Bewaad さんのご指摘の通り、日本人が「発音記号」と言えば英和辞典等に載っている「アレ」 (国際音声記号 (IPA) あるいはその変種) のことですよね。「“発音記号”が添えられていた」ではなく「発音方法が書き添えられていた」などと書く方がわかりやすかったと思います。

      ただ、英語圏で発音を記述するときは sar-KO-zee の方式もよく使われるので、そのような記述は日本人にとっての発音記号に相当するものだと考えれば「“発音記号”」と書いた気持ちも理解できます。日本語で普通「発音記号」と呼ばれるものとは違うことを認識しているからこそ引用符が付いているのでしょうし。

      個人的には、英文中に出てきたロシア人の名前の発音がわからなくて困ったことがあるので、日本語で人名にルビを振るのと同程度に英語でも人名に発音方法を併記することが普及してくれたらなあと思います。ただ、 sar-KO-zee 的な記述では英語に本来現れない音節を記述できない可能性があるので、やっぱり IPA がもっと普及してほしいです。 IPA が書いてあれば発音できるかと言われると、それは別問題ですけど……。

    7. 障害報告@webry Says:

      ここは酷い500系れる☆すたですね…

      asahi.com:初代新幹線0系、数年内に引退 N700系を大量投入 - 暮らし
      http://www.asahi.com/life/update/0927/TKY (more…)

    8. アングラ Says:

      New York Timesでもsar-KO-zee式の記述はしょっちゅう目にしますが、IPAを見たことはないと思います。他のアメリカのニュースサイトでも同様。少なくともかの国では、この方式が一般的かと思います。
      実質的に発音記号としての役割を果たしていることは明らかですし、IPAと混同されるから別の表現にしろと言ってもなかなか難しいでしょうから、字数に制約のある記事で引用符付きの”発音記号”とすることは許容範囲内だと思います。

    9. webmaster Says:

      >e-takeuchiさん
      結局のところ、サルコジがわからない点がニュースなんだろうなぁと。それ以外については、そりゃわかるに越したことはないでしょうけれども、平均的アメリカ国民なら「確かに私も知らないし、無理もないか」と受け止められてしまうのではないでしょうか。

      >Baatarismさん
      日本においても、辞書や教科書でしか見ませんよね。お書きのように「発音表記」ならば納得なのですが・・・。

      >ゲストさん、あまりクレサラやらない弁護士さん、nuffyさん
      エントリでMLBの事例を引くならば、そこまで調べればよかったです。補っていただいてありがとうございました。

      >fcpさん
      日本でも、原稿に発音を記すならば仮名ですよね。それと同じことかと。発音記号が併記してあったとしても、それをきちんとわかって読んでもらえることは期待しづらいでしょうし。

      >アングラさん
      Baatarismさんがお書きのような「発音表記」がもっとも無難かな、と。発音記号だと、活字やフォントを用意する必要もあり、使いづらくて普及しなくても当然ではあるのですが(といいますか、一般人にとってはオーヴァースペックなのでしょう)。

    10. 鍋象 Says:

      数字を読み上げる原稿は漢数字(3桁カンマ区切りは嫌い)。人名はおろか、熟語はルビふり当たり前。それが原稿を用意する人の仕事だと思っておりました。アナウンサーじゃないんだから、読めなくて当然でしょう。サルコジくらいは大丈夫なんて思い込みが失敗の原因となるのですよね。

      日本語の場合、熟語や人名でアクセント面でトラブルでる事は少ないですが、カナだけだと情報不足ですよね。アクセントは上にドットをつけるのかな。

      中国語は四声があるので、さらに大変そうですね。

    11. webmaster Says:

      >鍋象さん
      アクセントは、あきらめていることが多いのではないかと。日本語でわかる聞き手ならアクセントが変でもわかってくれるでしょうし、日本語がわからない聞き手なら通訳がなんとかしてくれるでしょうから(笑)。

    12. 宮嶋陽人 Says:

      メジャーリーガーで言うと、長谷川滋利のローマ字表記などアメリカ人にとっては非常に読むのが難しかったとのことで、本人曰く「アフリカの地名か?」と言われたこともあったとか。

      日本語のローマ字表記法は合理的だとは思うのですが、AokiとかInoueとかUedaとかEguchiのようにア行音で始まるのはつらいだろうなと思うこともあります。そういう意味ではあの発音表記はいいものだなあとも思います。

      なまじカタカナがあるばかりになんでも外国語を日本語スピーチではカタカナ読みして顧みない日本人に比べれば、英語スピーチで現地発音をしようとしたブッシュはまだしも意欲的で評価できるのであって、そこまで馬鹿にしたものでもないようにも思いますが。

    13. webmaster Says:

      >宮嶋陽人さん
      ブッシュだからネタにされたのは否めないでしょう。長谷川については、姓名で8音節も母音のついた音節が続くので、それがイングリッシュ・ネイティヴにはつらいのかな、と思います。

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