The Rugby World Cup 2007
前回大会について、webmasterは次のように書きました。
当サイトで執拗にフォローしていたが、やはり今年のワールドカップはラグビー史に残る大会だったのではないか。 決勝が名勝負であったということもあるが、イングランドに代表されるディフェンスの高度化とキック戦術の浸透は、今後のルール改正にもつながり得る、今現在のルール下でのラグビーの結晶であったとも言えるだろう。(略)
2003年『社会面的』10大ニュース(2003/12/24付)
結局のところルールの大枠に変化はなく、やはりキックが現代ラグビーにおいて決定的に重要であることを示した大会だったのではないでしょうか。優勝した南アフリカは決勝戦にて1本もトライを決めませんでしたし、準優勝のイングランドはウィルキンソンの復帰前後ではまったくと言っていいほど強さが違っていました。
同様にディフェンス技術がオフェンス技術に優越もしているようで、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの南半球3国やイングランド、フランスといった強豪国間では、やはりトライの取り合いというわけにはいきません(南半球3国によるトライネイションズ大会(来年からアルゼンチンはトライネイションズに参加するわけですが、大会名は引き続きトライネイションズであるようで・・・)においては、相対的に「ノーガードの殴り合い」的な試合展開が多くなりますが)。地道にフォワードが陣地を稼ぎ、相手の反則を誘ってペナルティキック、バックスへの詰めが遅く前にスペースが空けばドロップゴール、という戦術をきちんとこなせるチームの勝つ確率が高い、という状況は、現行のルールが続く限り変わらないような気がします。
#だからトライの点数を多くして欲しいのですが。
ちなみに日本代表について、これまた前回大会のwebmaster評を引けば次のとおりです。
ラグビーワールドカップ、日本は結局4戦全敗に終わったわけですが、はっきりいって今のままでは日本ラグビーに望みはないですな。 スコットランド戦やフランス戦でタックル成功率がよかったなどなど、弁護する声は多いですが、そうした個人の努力を賞賛しているようでは進歩はありえません。 これだけ急速に戦術が進化している中で個人のスキルに頼るなんてのは、南半球3国やシックス・ネイションズであってもナンセンスになっているというのに、それらの国より個人能力が劣っている日本代表がその路線を進むなんてお話にならないでしょう。 個々の選手が体で覚えるまで戦術を叩き込んで、試合の中で流れに応じてアイコンタクトで応用できるようにならなきゃ問題外です。 とにかく、日本は戦術で勝つしか道がないというのに、その面でも世界の一流国に大きく遅れをとっているわけで、この点が改善されない限りいつまでたっても決勝トーナメント進出はおぼつかないでしょう。
日本ラグビーの望みのなさも相変わらずといいますか、前回大会では戦術と書きましたが、それ以前に基本的な技術の精度が世界トップクラスからは遅れをとっているわけで、フィジカルな面で負けているのにそれでは勝てるはずもありません。象徴的には、ノッコンが多すぎです。ジョン・カーワンが次のようなコメントを残しているので、きちんと対応して欲しいものですが、さてどうなることやら。
カーワンHCも一夜明けた26日の会見で「選手の感情面はすばらしいが、技術的にはまだまだ。来年は代表の移行期。現在のチームを保ちながら、新しい選手も発掘したい」と意欲を見せた。目標とした2勝を達成できなかった悔しさと、負けなかった誇りを胸に、カーワンジャパンが再出発する。
