キャリア制度廃止?
福田首相の私的懇談会「公務員制度の総合的な改革に関する懇談会」(座長=岡村正・東芝会長)は23日、国家公務員1種採用試験に合格した入省者がほぼ自動的に幹部に昇進する「キャリア制度」の廃止を提言する方針を固めた。
具体的には、〈1〉現行の1種、2種採用試験を廃止し、新たな採用・昇進の仕組みとして「総合職」(企画職)採用試験と「一般職」(執行職)採用試験を導入〈2〉一般職採用者にも幹部登用への道を開く「幹部候補育成課程」を創設――の2点が柱となっている。
現行のキャリア制度は、1種採用の「キャリア官僚」が、入省時から幹部候補生として育成される。2種、3種採用の職員が幹部に登用される例や、キャリアが幹部コースから外れる例が少ないため、人事が硬直的になり、職員の能力・実績が昇進に反映されていないとの批判がある。
例えば、2005年度時点で見ると、本省課長以上の幹部職員計4778人のうち3536人(74・0%)を1種採用者が占めている。審議官級以上の「指定職」に限れば、887人のうち783人(88・3%)が1種採用者だ。
今回明らかになった提言内容には、こうした人事制度が省庁の活力を奪っているとする批判にこたえ、現行の2種を含む「一般職」の職員でも幹部職員になれるようにする狙いがある。幹部候補課程に入っても育成効果が出ない職員は課程の対象から外すとし、能力・実績主義の徹底も打ち出した。
読売「国家公務員の「キャリア制度」廃止、首相懇談会が提言方針」
webmasterが言うのも大きなお世話ではありますが、このようなものを「『キャリア制度』廃止」と言ってしまっていいのでしょうか? 新しい「総合職」が従前のI種と何が違うのか、webmasterにはよくわかりません。
「総合職」でなくても課長以上になれるというなら、記事にあるとおり、I種でなくとも課長以上になれるのが実態です。企業でも「総合職」「一般職」の違いはあるわけで、「総合職」的な存在を否定するような提言でなくてよかったとは思うものの、これでいいなら、単にI種以外からの幹部登用の数を増やせとするものと実質的には何も変わらないわけで・・・といいますか、この制度導入後は、「総合職」が「キャリア」と呼ばれるようになるだけのような気が。
で、III種はどうなるんでしょうか?





11月 26th, 2007 at 7:54:24
総合職・一般職というのは銀行や商社によく見られますがメーカーには、そんな恵まれた処遇があるとは思えない……
(メーカーの場合は、工場採用という身分制がありますが……)
経済発展が終わったから?かどうかは分かりませんが、役所も民間も、従業員のキャリアパスを描けなくなってますね。
30代中盤くらいの人は組織内で閉塞感を感じ、それより下は氷河期でフリーター化しているという感じでしょうか?
官民あげて、生きづらい時代ですね。
(まあ、それでも官は生きやすいのでしょうけど)
11月 26th, 2007 at 9:27:09
III種は一般職乙種という事でいいのではないでしょうか。
あれ?デジャヴュ…
11月 26th, 2007 at 13:44:14
なんとなく特殊法人がけしからん→独立行政法人と名前だけ変えたのと同じようなノリですね。
個人的には現行のキャリア制度がそれほど行けないとは思わないのですが。官僚制度の問題点は(外から見るに)視野が狭くなりがちで、全体のバランスにどこまで配慮しているのか疑問なところですが、本来それは政治家の仕事といわれればそれまでですね。
あと政策立案と政策遂行機構を両方やらされてる結果、政策遂行に関する雑務に忙殺されすぎていて、マクロな視点で物事が考えられなくなっている点とか。
あれ?官僚が悪くないような気がしてきたな。
ほんとは財務省を解体しろと書きたかったのに。
11月 26th, 2007 at 14:11:08
総合職と一般職の区分けがうるさくなったのは男女雇用機会均等法が施行されて・・・(ry
役所の組織については、外からは何にもわからんという事は理解しつつありますが、大組織ですから、形式重視にならざるを得ないのでしょうね。一人の人間で顔が見える管理ができるのは、100人くらいまでがせいぜいですし。
権限委譲とかそういう事がよく言われていますが、「何の権限」をという話が具体的に出てきたためしがないのが不満。それゆえいつもスローガンだけで終わってるように感じてしまう。これは役所じゃなくて、役所の統治者に対する不満かな。
11月 27th, 2007 at 0:21:04
総合職として何人採用するかという問題だと思います。
例えば、財務省が総合職としてこれまでの何倍採用するか?
大量に総合職採用するなら、質の低下は避けられません。
東大生の役所離れはいっそう進むでしょうね。
私は結局役所には行きませんでしたけど、
私のころ(1990年頃)は、大蔵でもA採用、B採用の区別の存在が言われていました。総合職が100人単位で採用されるなんて事態になれば、内定者には知らせないまま、A採用、B採用の区別をするだけのような気がします。
民間でも、実質的にそういう区別は、内定者に知らされずに行われているわけで、、、。
そう考えると、官僚への国民の嫌悪感を和らげるためだけの総合職?という気がしますね。
11月 27th, 2007 at 10:15:06
定員のしばりがある以上、新規採用を増やさないから何の問題もないと思います。ただ、大蔵省から財務省に名称が変わり、「一時的に人気が落ちた」という話も聞きますので、キャリア→総合職という名称変更も最近の官僚不人気に拍車をかける可能性はあってもその逆はありますまい。
個人的には、名称変更によってマスコミから「特権的」だと糾弾されることが減ればいいなあと甘い期待を抱いておりますが。
うちのキャリア組の年次別の表を見ていると、若い年次が少なくて40代がたくさんいるという歪な年次構成になっています。他省庁の知り合いに聞いても、だいたい同じような形になっているようです。
こうした歪みを正すために、一部の省庁が取り組んでいるように、幹部候補生の中途採用を本格的に検討した方がよいと思います。
11月 28th, 2007 at 0:24:37
>西麻布夢彦さん
メイカーの場合は、技術系と事務系というまた別の論理が入ってきますから(役所でいえば、旧科学技術庁や旧建設省の状態に近いのではないでしょうか)。
>ニートさん
あはは・・・。
>総裁様マンセーさん
よく看板の架け替えではダメだという議論があるわけですが、にもかかわらず出てくる「改革案」なるものにそういうものが多いようなのは、たぶん私の気のせいでしょう(笑)。
>鍋象さん
権限委譲となると、政治家(大臣等)の関与が少なくなって官主導となる、という批判が出てきてしまうもので。他方で役所の中にも、私から見てもこのぐらいは現場判断だろうと思うことが、事務方が勝手に決めたとの批判をおそれて大臣に上げたがる幹部もいまして・・・。
>adhocさん
オール霞が関でだいたいI種とII種の採用は1:3ですから(省庁によって違いはあります)、II種をすべて「総合職」にしても現在の4倍程度ということとなります。
>留学中の者さん
かつてはここまでの行革を見込んでいなかった(ので実績よりも大目の定員を見込んでいた)ことと、若年層の中途退職の増加がそのような年次構成の原因なのでしょう。
11月 28th, 2007 at 2:54:34
>>bewaadさん
誰でも、自分で責任を負うのは嫌なんですよね。そこを打破する仕掛けをどう作るかなんですが、難しいっすね。
11月 28th, 2007 at 9:00:46
メーカーの場合は、技術者と事務方の差別はあまりありませんね。
というのも、技術部門の人も技術を磨き専門家になることなど許されず、マネージャーになるしかキャリアパスが存在しないからです。
それに、メーカーでは理系が文系の5〜10倍の数居るので、マジョリティは技術者側ですね。
銀行のような法科万能主義の会社なら、技官差別があるかもしれませんけど……
11月 28th, 2007 at 13:42:14
外から見た勝手な印象ですが、2種を出世させるだけでなく、1種の方が1種式ジョブローテから離れて専門職的に育つルートが出来るといいかなあ、と思います。残念ながらこの記事からは微塵も読み取れないですけど…。
11月 28th, 2007 at 23:55:37
非管理職系の専門家ルートって、過去に色々な会社が試して上手く行ったためしがないんですよね。なんらかの権限が付与される以上、管理職適正が必要みたいな。
守屋氏なんかは管理職適正がなかったみたいですね。
11月 30th, 2007 at 21:05:15
>鍋象さん
責任をとるならせめて権限も、と思うわけですが、どうも霞が関相手となると、権限は剥がすべきだが責任はとれ、という声が大きいようで(泣)。
>西麻布夢彦さん
旧科学技術庁が(霞が関だと)一番近いイメージになるようです。
>ゲストさん
「総合職」が創設されれば、その数は課長級の配置に必要な人数を超えるでしょうから、必然的にそうした者も出てくるのかな、という気はします。単にラインの下位に置かれるだけかもしれませんが。