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(ここはbewaad institute@kasumigasekiの過去ログ倉庫です。コメント等は仕様上受付けを停止しておりませんが、こちらではご遠慮いただければ幸いです。何かございましたら、現行サイトにお願いいたします。)

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2007-02-18

[law][politics][government]政府への不信感の表れ@自転車の歩道通行

軍事関係の諸エントリで高名なJSFさんが、自転車の歩道通行を例外的に取り入れる道路交通法改正に対する疋田智さんらによる反対運動を取り上げていらっしゃいます。その論調は一次ソースに当たり筋道を追って展開されるもので、政府に対する物言いの過半がこのようなものであるならば、官僚とはさぞかし素敵な職業になるだろうなと思わせるものです。

とまあうれしさに浸っていても致し方なく、政府の言い分を普及してくださることはとってもうれしいことなのですが、「政府に対する物言いの過半がこのようなもの」になることはないとあきらめているのもまた事実です。

ロードバイク乗りにとって、車道通行禁止とは死刑宣告に等しいのです。

だから、危機感があります。この法改正案が出てくるよりも以前から「警察の一部には自転車を歩道に押し込めようとする」勢力が居ることは確かだと言い、なおさら警戒しているわけです。其処に今回の改正案が出てきました。条文通りに読むのなら、車道通行の原則は維持されます。しかし一部は疑心暗鬼に駆られ、深読みに走りました。

『これは"将来"車道通行禁止にする為のステップだ。これを許せば車道通行禁止の道が開ける。現行法は一字一句も変えてはいけない』

・・・なんだか、全く別の法案で似たような主張をする団体に見覚えがありませんか? 「車道通行禁止」の部分を任意の法律にすれば、テンプレートに使えそうです。

(略)

ですが最も性質が悪いのは、今回の改正案で原則が維持されることを理解した上で、大衆への危機感を煽るべく嘘を教えた反対運動の首謀者達であることは疑いようがありません。

警察庁はその部分を隠蔽して隠蔽して、いかにも官僚的な言葉遣いで、一見強制ではないように読めるが、実は警察が自由に自転車の車道走行を禁止できる条文を作ろうとしている。

もし本気で理解していないとしたら、陰謀論者が陥り易い被害妄想の末期的症状と言ってよいでしょう。

「法改正反対運動における扇動・デマゴーグ」(@週刊オブイェクト2/16付)

というのも、

  • ここで指摘されているような「深読み」があり得ないとは言えず、
  • 経験則上、政府のやることには疑いを持って臨む方が無難だという経験則が成立するから、

です。

「深読み」については、数多くの別件逮捕が例として挙げられるでしょう。立法時にそのような運用をする気があるかと問われれば、提案者(多くの場合において政府)は、そんな運用は想定しておりません、と答えることでしょう。しかし、現にそのような運用が行われた事例は、枚挙に暇がありません。

ただし、これをもって政府の悪意(法学的な意味ではなく、文字通りの意味で)を想定するのは、その内部で口を糊する身として申し上げるなら、事実に合致しません。別件逮捕は、オウム真理教事件がもっともわかりやすいでしょうけれど、何とかして捕まえなければならないとの社会の要請に応えるための非常ボタンのようなものです。杓子定規という言葉が批判の語として用いられるように、その手の裏道がなくてはうまく回らないというのも、人の世の本質ではあるのでしょう。

本題に戻ると、である以上は、政府がそういう運用はしないと言っても、するかもしれないという疑いの目で見る方が安全というものです。三権分立に代表される、民主政であるにもかかわらず民意のストレートな反映に待ったをかけるような様々な制度は、そうした安全の確保のために設けられているわけで、その延長線上として、政府のやることに陰謀論的な疑いの目が向けられる社会というのは、究極の選択としてそうしたことがまるでない社会に比べれば、どうやら無難な選択だというのが歴史の教えであるようです。

・・・なんてことはあくまで他人事として言えることであって、既述の通り理解を示されるとうれしくなってしまうのが人間というもの。官僚をたぶらかすには賄賂なんぞいりません。「いろいろ大変ですねぇ。皆勝手なことばかり言って、それを黙って尻拭いするなんて、本当にお疲れ様です」なんて言葉をかければ、あっという間に篭絡できますから(笑)。

[joke][law][government]危うし! チョコレート等のt(ry

kanryoさんのたれこみですが、農林水産省にておいしいだけじゃないよ!チョコレート・ココアという特別展示がなされたとのこと。

・各省協議もめそうですね、特に農水省あたり。…というか法制局通らないか(笑)。やはり議員立法でしょうか。

「チョコレート等の特定贈与等による心理的外傷の防止に関する法律案」(2/14付)に対するbranchさんのコメント

branchさんの慧眼には感服いたしました(笑)。

#しかし、食料自給率向上を政策として掲げているにもかかわらず、より普及すれば自給率の下がる食料品のプレイアップをするとは、整合性としてどうよ>農林水産省。

[economy]雨宮先生の金言

東大法学部ミシュラン経由で。

渡辺
…確かに、不思議です…。今、私は先生の話を伺いながら、先生の反応や表現を心底、楽しませていただいています。多分、それは今こうしてお話ししていることがリハーサル抜きにこの場で話しているから得られる感動で…何度も練習してしまったら上手くプレゼンテーション出来るかもしれないけれど、新鮮な感動は薄れますよね。先生のご職業で、ライブで学生達と作って行く授業より、訓練したことが評価されるのは不思議です。
雨宮
難しいものをやさしく見せかける先生が良い先生と評価される。僕の教育方針はまったく逆、やさしいものを難しく思わせるのが得意。クラスに来る学生は「僕はこれも知っている、あれも知っている」と間違った認識を持っている、その学生に対して、それは間違っていると思わせようとしています。難しいものを難しいと認識せずに、やさしいものだと錯覚しても何も勉強にならない。スタンフォードの学生は優秀で、自信に満ち満ちている。自分は何でも知っていると思っている学生に対して「実際におまえは何もしらない、おまえが考えているよりはるかに難しい」と思わせるように仕向けているんです。
渡辺
それは本当に、素晴らしい教育だと思います…。「分かる、分かる」って言葉をよく使ってしまいますけれど「分かる」なんて事は、ほとんど無いんだと思うこの頃です。悲観的な意味じゃないのです…恐い事件や事故は何故起きたのか早く知って安心したいけれど、分かった気分になる幻想を与えられる方が、もっと恐い。だから「分からないことだらけなんだ、でも、分かっていくことは少しづつでも出来るはず」とシンプルに今や自分を見ることが大事なのじゃないか、と…。ただ、今まで自分がもっとも優秀だと思っていた生徒にとって先生の教えは鼻をへしおられるようなショックでしょうね。
雨宮
ソクラテスはそのような教育をして結果的には処刑されました。僕の場合、Evaluationが悪いが学生には殺されていないので大丈夫でしょう(笑い)。多くの先生は難しいことを教えようとしない、できるだけやさしく教えようとしている。僕はそれが間違っていると思います、学生には難しい問題を考えてもらいたいと思っているのです。

ICU Alumni Association Web Site「今を輝く同窓生たち/経済学者・スタンフォード大学教授 雨宮健」

webmasterは人間ができておらず、ついつい分かった気になりがちですので、耳が痛いです・・・。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]
branch (2007-02-19 01:52)

いえいえ、まさか農水省がここまで反動的だとは思ってもいませんでした(笑)。

ところで、経過措置については舌足らずで趣旨を説明できてなくて申し訳なかったのですが、期間を延ばすべきだということではありませんでした。小職が言おうとしたのは、次のとおりです。

 ・附則2条3項による罰則の適用除外は、同条2項による廃棄までの間の当該廃棄のための所持に適用される。
 ・附則2条2項の廃棄の主体は、同条1項により警察署長に届け出た者である。
 ・附則2条1項による届出は、施行日から施行後X日までの間に行わなければならない。
 ・他方、罰則は施行日に即日施行される。
 ・したがって、施行日から施行後X日までの間、特定贈与等のためにチョコレート等を所持する者等には重罰が課されるが、捕まる前に警察署長に届け出れば罰則が適用されない。
 ・これは、自首等の刑減免との類似と解することも可能と考えられるが、罰則の重さにかかわらず必要的免除とする理由や期間を限定する理由が定かではない。(法務省協議がもたないのでは…。)
 ・そもそも、刑罰の重さにもかかわらず、周知期間を置かずに公布日の即日施行とすることには疑義がある。
 ・サリン法が同旨の経過措置を定めたのは、法例が(罰則を含めて)施行期日を原則20日後とするところサリンによる事件の再発防止の緊急性から半分の10日とする一方、サリン拡散抑止の緊急性から罰則施行までの間のサリン製造等の禁止を確保するためである。
・ したがって、サリン法にならう趣旨からも、罰則の施行期日を経過措置の終期まで遅らせるべきではないか。

長文&細かいツッコミすみません。

(参考)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/132/0050/13204190050014a.html

中山 (2007-02-19 07:48)

東大やらスタンフォードやら優秀な学生が集まるとこだからこそできることです罠。などと分かった気になって愚痴ってみる。

PK (2007-02-19 09:27)

この雨宮という人は、欧米のテキスト文化から外れた国から来ているからこんな赤面するようなことを言ってられる。教科書を読んでも分かるが、欧米の教授の書いた物は僕らのような低学歴でも枠組みが理解できるシンプルで美しい構造をしている。テキストが構造物であるというのは欧米系の人のかいたものでしか味わえない。
日本人の教授の書いた物は、だいたいが誰かの書いたものの借用か何かで箇条書きが大規模化した混濁したものだ。

通行人 (2007-02-19 13:17)

雨宮先生は、欧米でも評価が極めて高い、計量経済学の教科書を書いてるわけだが。

PK (2007-02-19 13:57)

日本の浮世絵やマンガも、外国人の目からの評価であって、この場合も本人の頭の構造の美しさとは違う。スーパーフラットというテキスト上の位置づけが出来て初めてフィギュアに1億円の値段がつくようになるのが欧米のテキスト文化だ。ノーベル賞の田中氏だって実際にはドイツ人が欧米のテキストに組み込んで位置づけられて受賞が決まったようなものだ。欧米のテキストに意識的に接近したて成功したのは村上隆が日本史上で初めてじゃないか?こういうのが混濁していない頭の持ち主と言うのだ

bewaad (2007-02-20 06:37)

>branchさん
あれっ、昨日書き込んだはずなのに、おかしいなぁ・・・。

とまれ、ご指摘を踏まえて訂正いたしました。度重なるご審査(笑)、ありがとうございました。

bewaad (2007-02-20 06:37)

>中山さん
そういう一面は、否定できないでしょうねぇ・・・。

bewaad (2007-02-20 06:38)

>PKさん
雨宮先生は、日本人経済学者の中で指折りの欧米で成功されている方なのですが・・・。

bewaad (2007-02-20 06:38)

>通行人さん
加えて、論文の引用数などもそうですよね。

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なお私自身は自動二輪の免許取ったら自転車が怖くて乗りたくなくなったのでこの問題について利害関係も関心もあまりない(挨拶)。いやまあ怖かったのは電動アシスト付きのママチャリなので本格的な自転車は違うんだというご意見もあるだろうが、ミラーもなければ(あっても..

有名なbawaadブログにもツーキニスト・疋田智メルマガ話題が引用されていて、びっくり。 それはともかく、政府・行政機関(特に今回は警察という暴力装置)の法令の拡大解釈つーのは誰もが懸念することだろう。 じゃぁどうすればいいのか? せっかく「パブリックコメント」..


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