犯罪件数は失業率でほとんど説明可能!
先日の「近道」の実例のような話ですが、mkusunokさんのご紹介です。
できれば国際比較を、と勝手な要望を申し上げます>松尾先生。
この分析についてのwebmasterの主観的解釈を述べておくなら、失業者が犯罪を起こすということではなく、失業率に代表される雇用の不安定化=将来に向かっての希望の喪失が犯罪を引き起こすきっかけになりやすい、ということでしょう。「倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」と2600年以上昔に喝破した管仲のなんと偉大なることか(「管子」の文言のすべてが管仲のオリジナルではないにせよ)。
なお、この分析では因果関係が証明されているわけではないことはきちんと断る必要があるにせよ、おそらくは因果関係があるだろうとwebmasterは思います。小野先生の(自発的失業者を除く)失業者はリソースの無駄使い極まりないとのご所説に加えての外部効果ということで、やっぱり失業率対策は大切だなぁと申しますか、フィリップスカーヴやらオークン法則やらを考えるとマイルドインフレ+安定的経済成長は大事だなぁと申しますか。





1月 16th, 2008 at 7:58:39
>「倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」
下部構造(経済状態)が上部構造(意識)を規定する、というわけですが、最近はやりの見解は、礼儀知らず(その他貧乏人によく見られる状態)だから落ちぶれるのだ、自業自得なのだ、というものが多いように感じられてorzです。
いあ、私の場合金があっても不作法だろうことを否定はしませんが、犯罪を犯すことまで検討するのは、やはり食うや食わずまで行ってからだということは述べておきたい。
http://air.ap.teacup.com/bunten/22.html
1月 17th, 2008 at 18:48:03
出来れば個人レベルのミクロデータがあったらもっとパワフルな結果が見られるように思います。例えば、常識的な失業→困窮→犯罪、のルートのほかに、親の失業→教育環境の悪化→将来の子の犯罪、というようなインパクトもあるかもしれませんしね。集計された時系列データでも、さらにダイナミクスを見てみるといろいろと面白そうです。
1月 17th, 2008 at 19:05:08
たびたびすいません。現実値と予測値のグラフを見ると、誤差が自己回帰しているように見えなくもない気がしました。パラメータ推定の一致性には影響はないですし、検定がひっくり返るとも思わないですけどね。Rの異常な高さを見ると、単位根検定等を考慮してもいいように思います。
1月 17th, 2008 at 23:26:56
はい。バリバリ系列相関しています。OΓ乙 今、矢野さんのところでそのことを書いたところです。
bewaad様 お取り上げいただきありがとうございました。
1月 18th, 2008 at 1:33:05
ここは酷い墓石ですね…
[2008/01/14]憤懣本舗「淡路島の住民を悩ませる“あるモノ”」
http://www.mbs.jp/voice/special/200801/14_11551 (more…)
1月 23rd, 2008 at 4:06:08
>BUNTENさん
私と同様にiori3さんは「恒産なくして恒心なし」を引いていらっしゃいましたが、これにしてもあくまで必要条件を言っているわけで、お示しのような主張は十分条件だと取り違えてますよね。
>ゲスト(2)さん
松尾先生にもご指摘をごらんいただけたようで、「場」を提供させていただいた意義があるのかな、とうれしく思います。
>松尾先生
わざわざお運びいただきありがとうございました。いろいろネットでは議論もありますが、教え子さんの今後のご活躍が楽しみですね。
1月 25th, 2008 at 12:08:08
春から立命館に移る(毎週通う)のですが、ゼミ生の受け入れノルマ一学年25人というのは今のゼミ生の二倍以上で、名前を覚える自信もありません。都会の大規模校はこんなものなのでしょうけど、もうこんな指導は絶対無理です。
上のご指摘を受けた系列相関問題を考慮に入れた分析を続報で報告しております。何か至らぬことがありましたらご指摘下さい。
http://www.mii.kurume-u.ac.jp/~tadasu/essay_80124.html
1月 29th, 2008 at 17:16:23
モデルXでは犯罪率の大半は前期の犯罪率で説明されると考えられるわけですから(係数.91ですからね〜)、それをもって「やっぱり9割がたの説明がつく」のタイトルはちょっとミスリーティングなような…。
ともあれ、お疲れ様でした。
1月 29th, 2008 at 22:48:36
先にコメントされているゲストさんと同じことを別の角度から言っているにすぎませんが、仮に何らかの政策の介入によって失業率が半分に出来たとして、その場合犯罪率はどの位下がるのでしょうか?(モデルXから計算出来ますよね?)
相関と因果関係が違うことは既に考察されていますが、因果関係があると認めるとして、因果関係があることとその要因が結果にどの位大きな影響を与えるかということとはまた別の次元の問題では? やはり失業率で9割方説明が付くというのはモデルXの解釈としてミスリーディングのような気が。
でも松尾先生、bewaadさんいずれの論考も面白く読ませて頂きました。
1月 30th, 2008 at 1:14:23
とはいえ、人は見た目が「9割」とか、具体的数字を記載して意図的にミスリーディングを招く事で書物を買う動機にさせる類のタイトルの書籍が世間では流行っていますので。
「失業率で9割説明」というタイトルで「あれ?」と思って読んだ人が多かったのであれば、このタイトルは成功ではないかと思ったりして。読んでもらえなければ、どんな優れた研究もオナニーにしかなりませんし。
1月 30th, 2008 at 18:00:35
まあ一応、新記事のタイトルは、「失業率で」とはわざと入れていないわけで・・・。あとは読んでいただければタイトルの意味はわかっていただけるかと。姑息でしたか、すみません。