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  • 01/20/2008 (11:59 pm)

    「世界に挑戦する気概」って何?

    Filed under: economy ::

     大田経済財政相は、18日に開会した通常国会で行った経済演説で、「残念ながら、もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではない」と言及した。

     経済財政政策を担当する閣僚が、経済分野での国際的な地位の低下を明言するのは異例だ。

     大田経財相は演説の中で、「2006年の世界の総所得に占める日本の割合は24年ぶりに10%を割り、1人あたり国内総生産(GDP)は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で18位に低下した」と日本経済の凋落(ちょうらく)ぶりを訴えた。

     厳しい現状分析を披露して国民の危機感を高めることで、国全体が世界に挑戦する気概を取り戻せば、高い経済成長の実現につながるとの思惑があるとみられる。

    読売「大田経財相「もはや経済一流でない」、国会演説で言及」

    まだ経済演説がネット上で見られる状況になっていない前提ではありますが、まずもって大田大臣は他人事のようにこんなことをいう立場にはないだろうと。大田大臣は竹中大臣時代から内閣府において経済財政政策に携わる立場にあったわけですから、日本経済が凋落したのは自分の責任(すべてではないにせよ)であると言うべきところ、どういう感覚でこのような認識を示すのか、現閣僚として政府の責任を認めるわけにはいかないという事情ではありましょうが、であるならばこのようなことを言うべきではないでしょう。

    ここまでは間違いなくいえることですが、実際がどうかがわからず、報道のとおりでないことを切に祈りたいのが「厳しい現状分析を披露して国民の危機感を高めることで、国全体が世界に挑戦する気概を取り戻せば、高い経済成長の実現につながるとの思惑」の部分。戦前の軍部にもこの手の精神主義は多々見られたわけですが、旧軍は第一次大戦での列強間総力戦のガチンコを見て、日本はそれに到底伍していけないとの絶望から一縷の希望にすがったということで、批判の対象にはなっても同情の余地がないわけではありません。

    他方で現在の日本を考えれば、腐っても鯛というやつで今なお世界第2の経済大国です。にもかかわらず精神主義に傾注するというのでは、選ぶ解法について旧軍の過ちを繰り返しているのみならず、現状認識については旧軍にも劣っていることとなります。戦前日本は第二次世界大戦での敗戦という結果に突き進んでいったわけですが、さて今回はどうなることやら。上記「思惑」はあくまで読売の妄想であって、そのようなものを抱く人々が圧倒的少数派であってほしいとwebmasterは思うのですが・・・。

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