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"bewaad"って、何?
タイトルバナーにもありますが、"BEfore We Are All Dead"の略です。「みんなくたばっちまう前に」
「みんなくたばっちまう」ってのはケインズの言葉で、原文を紹介すれば次のようなものです。
This long run is a misleading guide to current affairs. In the long run we are all dead. Economists set themselves too easy, too useless a task if in tempestuous seasons they can only tell us that when the storm is long past the ocean is flat again.
(長期では(なんとかなるさ)、って考え方では、今どうすりゃいいの、ってことはうまくいかなくなりがち。 長期では、みんなくたばっちまうんだ。 大荒れの時期に、嵐がどっかに行けばまた静かな海が戻ってくるさ、ってことしか言えないなら、経済学者ってずいぶんとお気楽で、役立たずな連中なんだって自分自身を貶めちゃってるよね。)
webmasterは経済学者じゃあないですが、国家公務員(いわゆる官僚ってやつですが)のはしくれとして、実際の政策決定・遂行過程に携わっている身としては、今のような状況を前に「そのうちなんとかなるさ」という気分にはなれず、じゃあなんとかなるまでに何ができるのか、ということで、当bewaad研究所を設立したわけです。
主として政治・経済ネタを取り上げますが、その中でも官僚がらみの話題を中心にいろいろ書いていこう、と思っております。
(2003-01-01記)
何を研究してるの?
「主として政治・経済ネタ」で「官僚がらみの話題を中心」としてますが、何で官僚がそんなことをネット上でやろうとするのか。 当研究所にて発表されるものの多くは、おそらく一見官僚擁護のように見えると思いますが、官僚のやることは正しいんだ、民草はお上に追随すればよいのだ、霞が関に栄光あれ! といったことを主張したいわけではありません。 官僚だって人間、間違いだっていろいろあるし(間違ってなけりゃ、今こんな経済状態のわきゃありませんってば)。 ただ、官僚の間違いを正すなら、何が間違ってるかを理解した上で、間違いが直るように指摘する必要があるわけですが、世の中でよく見られる官僚批判ってのは、えてして何が間違ってるかのポイントがずれていたりとか、代替策がよりとんでもなかったりとか、そんなものが多いわけです。 そういったものを折伏していって、そのうちまともな官僚批判が多くなって、こっちにとっても有益になってくれるといいなぁと思ってます。 具体的にどのようなものか、一つ例を挙げてみましょう。
野口悠紀雄が提唱している「1940年体制」って考え方があります(くだらないツッコミで恐縮だが、彼のサイトで「一九四〇」を「一九四○」と表記してますが、わざわざ「1」「9」「4」「まる」って打ち込んで変換ですか?(ひょっとしてサーチエンジンやフィルタリングソフトを意識してのことだったりして(笑)))。 要すれば最近構造改革すべきと言われている間接金融とか、行政指導とか、終身雇用とか、そういったものは1940年前後の戦時体制整備として当時の革新官僚により作られたもので、日本文化とかそういったものとは関係ないんだよ、って説のことでして、従って、近年日本が直面している問題はこの1940年体制を打破すればめでたく解決! ってことになっているのですが、こういった底の浅い議論に対抗して、官僚的に味のあるものの見方の普及に努める、ってなことを目的にしてるわけです(しかし、当の野口悠紀雄が官僚出身なのには苦笑するしかありませんが)。
と、ここで止めて事実無根の中傷だの名誉毀損だの言われる(で、訴訟リスクを抱えちゃったりする)のもアホくさいのでごく簡単に説明しますと、法制度を整備すれば社会がそのとおりになるなんてことはないからです(法律に書いたとおりに社会が動くのなら、官僚の仕事(の一部)はずいぶんと楽になるでしょう)。 憲法第9条があるから自衛隊は存在しないんですか? 1940年代当時にしても、数多くの制度が整備される中で、社会風土なり、国際環境なりに適合するものが今まで生き残ってきた(適切な活用の結果なのか、悪用・濫用・誤用の結果なのかはさておき)にすぎず、そうでないものは使われずに廃れていっただけ(そしてそうして廃れたものは忘れられ、残ったものが目立ってるだけ)のことです。 さっきリンクを張ったアマゾンの書評でも、実証にあわない点がある、てのがありましたよね?
こんなぐあいに政治・経済に関する様々な話題を取り扱っていく予定ですが、他に優れたものがあるのであればわざわざ私が論ずるまでもないわけで、世間ではほとんど聞かれることのない、官僚の立場からの書き物をしていこう、と考えているわけです。 その方が自分の守備範囲にはまっているので、間違ったことを言ってしまうリスクも小さくなりますし。
(2003-01-01記)
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(2003-01-01記、2004-01-24一部改訂の上で当ページに移転)